Infinite Fairys《IS×FAIRY TAIL》   作:ネヘモス

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フェアリーテイル、転入!そして、セシリア登場!


フェアリーテイル、IS学園に転入する

 

「あのー、入学早々で悪いんですが、今日からこのクラスに転入生が来ます。皆さん仲良くしてくださいね」

 

一夏は耳栓を着ける。昨日、入学早々に世界を震撼させたニュースが流れた。あの天災、篠ノ之束が新企業「フェアリーテイル」を立ち上げ、その企業候補生の1人が2人目の男性IS操縦者がこのクラスに来るとなると、このクラスに黄色い歓声が響くのが目に見えている。

 

「じゃあ、お2人とも入ってきて下さい」

 

すると、入口の方からブロンドヘアーの少女と桜色の髪に銀色の鱗のマフラーを首に巻いた青年が現れる。1人はナツで確定だが、もう1人の方は初めて見る。見た目からして少し大人しそうな印象を受けた。

 

「えーっと、『フェアリーテイル』の企業候補生のルーシィ・ハートフィリアです。よろしくお願いします」

 

ペコリと頭を下げる。ふと右の手の甲を見ると、ナツの右肩に刻まれていたものと同じ桃色の紋章が刻まれていた。

 

「俺は『フェアリーテイル』のナツ。ナツ・ドラグニルだ!!勝負ならいくらでも受けて立つ!よろしく頼むぜ!!」

 

一瞬の静寂。一夏は耳栓を装備した。

 

「カッコイイぃぃぃぃ!!」

 

「織斑君と正反対のワイルド系男子!!」

 

「織斑×ナツ…筆が走るぜえぇぇぇぇぇ!!」

 

案の定、黄色い歓声が沸く。最後に変なものが混じってた気がするけどスルーしておこう。

 

「質問タイムは休み時間にしろ。これより授業を始める」

 

そして、問題の休み時間。ナツたちフェアリーテイルは質問攻めに遭っていた。

 

「ねえ!ルーシィちゃんってどこの出身!?」

 

「え?えーっと、オーストリアよ」

 

勿論嘘である。フィオーレ王国はここには存在しない国名なので適当に2人ともオーストリア出身ということになっている。ちなみに、偽の戸籍も存在する。(束の手によって)

 

「ナツ君!専用機持ってるってホント!?」

 

「おう!ちなみに、コイツもISだ。特別に起動許可をもらってるからな。ハッピー?出てきていいぞ」

 

ナツは右手の青いリストバンドに話しかける。すると、

 

「あい!!」

 

信じ難いことにそこから猫が出てきた。しかも、愛くるしく、喋る青い猫が。一夏は耳栓を再装着する。一方のナツとルーシィは既視感(デジャヴ)を覚えた。

 

『この子可愛いいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!』

 

耳栓をしていた一夏は事なきを得たが、ナツとルーシィはしばらく麻痺していた。ついでに、ハッピーは1組のマスコットとしての地位を獲得した。そんな中、

 

「ちょっとよろしくて?」

 

金髪縦ロールの少女がナツのところに寄ってくる。

 

「ああ?」

 

「まあ!イギリスの代表候補生であるこの私、セシリア・オルコットに話しかけられているというのになんと野蛮な反応。『フェアリーテイル』はそんな事まで知らないのかしら?」

 

代表候補生…国家が認めた高い技術を持つ若しくは高いIS適正がある人物の総称。言ってしまえばエリートである。

しかし、一夏からするとお前こそ何も知らないだろうと言いたいところである。

そもそも「フェアリーテイル」は篠ノ之束が社長の会社だ。尤も、それを知ってるのは学園内では一夏と千冬、箒だけであり、世間一般では社長は「クロエ・クロニクル」ということになっている。ちなみに、ナツとルーシィの機体がオーバースペックであることを知らされているのは織斑姉弟だけである。

すると、丁度いいタイミングで始業のチャイムが鳴った。

 

「また来ますわ!覚えておきなさい!!」

 

三下のような負け台詞を吐いて自席に戻るセシリア。千冬の姿を見るや否や、ハッピーはリストバンドに戻った。

 

「授業を始める前に、クラス代表を決めようと思う。自薦他薦は問わない。誰かいないか?」

 

一夏は今この瞬間男であることを心底呪った。恐らくクラスの反応は、

 

「はいはーい。私は織斑くんを推薦します」

 

「私も!」

 

「おりむ〜に一票」

 

「私はナツ君を」

 

やっぱりこうなったか…。というか、のほほんさん、ちゃっかり俺を推薦しないでください。

 

「織斑とドラグニルか…。他に意見のある者はは居ないか?」

 

「俺はオルコットさんを推薦します」

 

一夏はクラス代表なんてやってられないとセシリアに押し付けることにした。ナツはクラス代表の意味をルーシィに説明して貰っているところだった。

 

「あら、極東の猿の中にも賢いものは居るのですね。わたくし、少しこの国を見くびっていましたわ」

 

ブチッ

 

一夏の中で何かが切れる音がした。間違いない、コイツは俺が最も嫌いな「女尊男卑」に染まった女の典型例だ。

 

「大体、クラスの代表がISの操縦すらなってない男なんて恥さらしもいいところですわ!それに、ドラグニルさんの専用機とは言ってもどうせ弱い、貧弱な機体に決まっています」

 

「ちょっと!?オルコットさん…それを言うと」

 

「おい」

 

バァン!

 

ルーシィの制止も虚しく、突然ナツが立ち上がる。しかも、このプレッシャーはあの時の、一夏が誘拐された時のものと同等かそれ以上だ。

 

「俺の相棒を、炎龍王(イグニール)を馬鹿にしたな?」

 

セシリアの方に向き直り、両拳に炎を宿す。それを見たクラスはざわめきを隠せないでいた。

 

「ドラグニル!室内でのISの部分展開(・・・・・・・)はやめろと言ったはずだ!!」

 

「うるせえ千冬。今はそんな事どうだっていい」

 

ナツに睨まれて千冬が怯んだ。一夏は自分の目を疑った。初めて見たのだ、姉が他人に気圧されるのを。

 

「俺はクラス代表とかそんなのは別にどうでもいい。だが、家族(・・)を馬鹿にされるのは、俺が一番ムカつくことなんだよ!!」

 

セシリアは反論することも、いや言葉を発することも出来なかった。まるで、竜の逆鱗に触れてしまった者のように。

 

「ドラグニル、いい加減にしろ!!」

 

「ナツさん、頭を冷やしてください」

 

スパァン!!

 

ベシィ!

 

千冬からの出席簿アタック、一夏からの不可視の斬撃を脳天に食らい、ナツは気絶した。

 

「クラス代表は総当たり戦で決めることにする。期限は来週の月曜日。織斑とオルコットは準備をしておけ。ハートフィリアはドラグニルにその旨を伝えろ、以上。それでは授業に入る。ハッピー、ナツを医務室に連れていけ」

 

「あ、あい…」

 

すると、先程の青い猫がナツを掴み、背中から翼を出してそのまま飛んで行った。




家族を馬鹿にする発言はナツには禁句。いいね?
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