鋼殻の軌跡   作:かめぞう

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原作開始です。
ゲームをやりながら執筆したのですが、ほんと書くのが難しい。
会話文多めです。


序章 父、旅立つ
第1話


~ブライト家~

 

「うーん…、とうさん遅いなぁ」

 

「しょうがないよ、父さんは遊撃士として働いているんだから」

 

「ならレオン兄、ゴハンの前に棒術の練習に付き合ってよ!」

 

エステルはカシウスの帰宅が待ちきれず、ずっと窓からの風景を眺めていた。

 

「おーい、今帰ったぞ」

 

父の帰宅にエステルは駆け出し、笑顔で出迎える。

 

「おとーさん!」

 

「お帰りなさい」

 

「ただいま、エステル、レオン。待たせちまったようだな。いい子で留守番していたか?」

 

エステルは元気よく返事を返し、怪我をしていないか心配する。レオンはカシウスの実力を十分に認識しており、あまり心配はしていなかったが、エステルは棒術の扱いを教えてもらっている程度で父親の強さを今だ知らずにいた。

 

「お前たちにお土産があるんだ」

 

「え、ほんと!?釣竿?スニーカー?」

 

女の子の趣味とは若干外れているエステルに対してレオンは苦笑した。カシウスも同じように考えていたようで、「育て方間違ったかな…」とぼやている。そんなカシウスの様子を唇の端を緩ませながら見ていたのだが、レオンはカシウスが抱えている荷物が人間であると悟り、真剣な表情に変わる。

カシウスが布を捲り始めると、少年の顔が見えた。どうやら怪我をしているようでぐったりとしており、カシウスの指示のもとエステルとレオンは手当の準備を始めた――。

 

 

少年をベッドまで運んだ後、カシウスはエステルに詰め寄られた。

 

「おとうさんの隠し子なの?おかあさんを裏切ってたの?」

 

「…エステル」

 

おそらくシェラさんが吹き込んだのであろう…。レオンは今はいない女性に心の中で愚痴をこぼす。

そうこうしている内に少年が目を覚ました。

 

「…どういうつもりです?」

 

警戒心を剥き出しにし、黒髪の少年は話し出す。飄々としているカシウスに苛立ったのか少年も徐々にヒートアップしていく。しかし…

 

「こらっ!怪我に響いちゃうでしょ!」

 

エステルが力づくでおとなしくさせる。怪我人に対しての力加減ではなかったが、こうなったエステルは誰にも止められない。レオンは黙って見守っていた。自らの事を話したがらない雰囲気であったがエステルの行動もあり、少年はようやく自分の名前を言い出すのであった――。

 

 

 

**********************************

 

 

 

「まぶしー」

 

エステルが目を覚まし、朝食の当番を考えていると外からハーモニカの音色が聞こえ始めた。すぐに支度をし、音色のほうへ向かうとそこには既にレオンがいた。ヨシュアが奏でるハーモニカに聞き入っているようだ。

 

「おはよう、レオン兄。それにしてもやるじゃないヨシュア」

 

「おはよう」

 

「おはよう、エステル。ごめん、もしかして起こしちゃった?」

 

「ううん、ちょうど起きた所よ。でもヨシュアったら朝からキザなんだから~お姉さん、聞き惚れちゃったわ~」

 

からかう口調のエステルにヨシュアはため息をつく。あの日から五年が経ち、少年だったヨシュアは青年へと成長した。

(あれからいろいろあったなぁ…)

レオンが思い出に浸っていると、カシウスが朝食を知らせてきた。

朝食を取り始め、カシウスは今日行われる研修の確認をしているがエステルは能天気に答えた。

 

「あーあ、レオン兄も一緒に研修を受けられたら良かったのになぁ…」

 

「遊撃士も人手不足だったんだ、しょうがないよ」

 

レオンは半年前に準遊撃士となっていた。遊撃士が足らず、アイナやカシウスに頼まれ断れなかったのだ。もともと実力もあり、人格面でも問題はなかったレオンはすんなりと試験を突破した。

 

「でも、エステルとヨシュアが今回の研修を通れば、一緒に依頼を受けられるよ」

 

ちょくちょくと依頼をこなしていたレオンではあるが、まだ推薦状はもらっておらずロレントに留まっていた。

エステルはレオンの言葉から決意を新たにし、ヨシュアとともにギルドへ向かった。

 

 

~遊撃士協会ロレント支部~

 

受付嬢であるアイナと挨拶を交わし、二階へ上がっていく。

二階には踊り子風の衣装に身を包み、褐色の妖艶な若い銀髪の女性が座っていた。C級正遊撃士であるシェラザードである。

 

「シェラ姉、おっはよう~!」

 

「おはようございます、シェラさん」

 

シェラザードにも挨拶を交わし、エステルは今回の研修の意気込みを語る。研修前だというのにお気楽な気分が抜けていないのかシェラザードは厳しく喝を入れる。

 

「毎回毎回教えた事を次々と忘れてくれちゃって……そのザルみたいな脳みそからこぼれ落ちないようにしなさい。全く、こんなのが遊撃士としてまともにやっていけるのかしら…」

 

「大丈夫ですよ、シェラさん。エステルって勉強が嫌いで予習も滅多にやらないけど…ついでに無暗とお人好しで余計なお節介が大好きだけど…カンの良さはピカイチだからオーブメントも実戦で覚えますよ」

 

ヨシュアの言葉にエステルは頬を膨らませながら睨む。

 

「ちょっとヨシュア……なんか全然フォローしてるように聞こえないんですけどっ?」

 

「心外だな、君の美点を言ったのに」

 

「そうね。じゃあ、そろそろまとめを始めるわよ?覚悟はいいかしら?」

 

 

 

 

*********************************

 

 

 

結果から言うと二人の試験は無事終了し、晴れて準遊撃士となった。

途中エステルが試験内容である小箱の中身を勝手に見ようとし、ヨシュアに諌められたのだが…

ともあれ試験は終了し、カシウスから頼まれたリベール通信を購入して帰宅しようとした時だった。アイナが現れルックとパットの捜索依頼が言い渡される。

すぐに翡翠の塔に向かい、捜索を始める。魔獣に襲われていた彼らだったが、この程度の魔獣はエステルとヨシュアの敵ではなく、あっさりと倒すのだった。

 

 

「エステルやるじゃん!」

 

エステルの強さを見たルックは興奮しながらエステルに近づく。だがエステルはそんなルックに拳骨を落とす。

 

「このおバカ!」

 

一歩間違えれば怪我をしていたかもしれない。説教を続けるエステルだったが、彼らに気付いた魔獣がエステルの背後から襲おうとしていた。気づいた時にはすでに遅くヨシュアでも間に合わない、だが…

 

【サイハーデン刀争術 焔切り】

 

電光石火の如くレオンが魔獣を切り捨てる。

 

「危ないところだったね…」

 

「やれやれ、俺も準備をしたんだがな」

 

そう言いつつ安堵の表情を浮かべているカシウス。ヨシュアがいち早く状況を飲み込みお礼を言うが、エステルは呆然としていた。

 

「か、かっけええええ!さすがレオン兄ちゃん、エステルの何倍もかっこいいよ!」

 

さっそうと現れたレオンに目をキラキラさせながらルックとパットはお礼を言う。おいしいところを持って行った義兄にエステルはどうしようもない気持ちを叫ぶのであった――。

 

 

 




とまあ、原作に入りました。
レオンはエステル達と同じときに試験を受けるつもりでしたが、カシウスやアイナが頼み込み、試験を受けました。
5人とか集まると説明や会話がなくなったりしちゃうので、文章力が欲しいです。
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