恋雨~重装護衛艦『倭』~   作:CFA-44

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 ちょっと少なめですが出来たので投稿しまふ。開発ならば鋼鉄印の技師達にお任せあれ!(錯乱
 マグネタイト氏、感想を書いて頂いた方々、スンバラシーネタをありがとうございます!!
 まだまだ深海棲艦との本格(水上)戦闘には入っておりませんが後編でやりたいと思いまふ……やっぱり鋼鉄印の軍艦はぶっ飛んでるし変態(褒め言葉)ばっかりDAー!


開発と揺るがぬ心と死神と(前編)

 

 

‐工廠‐

俺は潜水艦隊と出撃する前に東山代表(しろおもて)中将から依頼されていた開発なるものを行っていた。まだ出撃前なので潜水艦に搭載可能な物が出たら付けてやってくれと言われたが正直言って潜水艦用装備なんて魚雷くらいしか知らんぞ。

「で、このレバーを降ろすだけで良いのか?」

「はい。」

そのまま付き添って来た大鯨に開発の説明を受けて既に指定の資材が搬入されているからその通りにやってくれとの事だったが、何が出るかは分からず運次第というのだから大雑把にも程があるだろうが。

 それでも折角付き添ってくれている大鯨がいやにニコニコしているのが気になったものの大きなレバーを降ろしてみる。ガチャンと音を立てて下がった後、巨大な扉の奥で他の機械音がした直後、扉が開く。そこに在ったのはーーー

「あの……これ、何ですか?」

「………どうしてお前が此処に来るんだ。」

ーーー銀色に輝く円盤型飛行体『ハウニブーⅣ型戦闘爆撃機』。コイツを見た瞬間頭を抱えてしまった。取り敢えず、何が何なのか分からない大鯨の為にある程度の説明をしておく。

「コイツはハウニブーⅣ。こんなヘンテコなナリをしているが超高性能戦闘爆撃機だ。」

「これで戦闘爆撃機、ですか。」

「速度は時速5000km。武装は誘導荷電粒子砲Ⅱと誘導爆弾だな。コイツを大量に敵に回せば俺でも危険だ。」

「ほぇ?」

「コイツ等がうじゃうじゃ居る世界でマトモな対空戦闘など出来るもんか。たまに対空誘導弾すら振り切る奴が居るってのに。まぁこの世界じゃ飛ばすなら陸上基地からでないと無理だろうな。流石に空母には積めまい。」

幾らなんでもハウニブーを積みたがる奴など居ないだろう。俺が空母だったとしてもこんな未確認変態(褒め言葉)飛行物体積みたくはない。

 気分を切り替えて後何回行えば良いのか聞いたが、後9回と言われた。少しゲンナリしたものの、諦めるほかないと悟りつつもう一度レバーを下げる。

 現れたのは4連装の魚雷発射管だが、名前を見て倭は頭を抱えた。

「80cm酸素魚雷なんて誰が積むんだ………」

「は、80cm酸素魚雷………」

「次、行こうか。」

「ですね………」

気を取り直してもう一度レバーを下げると、今度は航空機が出てきた。逆ガルの戦闘機で少し烈風にも似ている戦闘機。

「あー陣風か。」

「陣風?」

「20mm航空機関砲4門、対空ロケット弾6発を装備した機体だ。多分烈風と似た様な性能だ。問題はこいつが艦載機じゃないのが残念だな。」

その後は晴嵐改1機、88mmバルカン砲2基、戦艦用ボイラーε1基、駆逐用ボイラーε1基、標準タービンⅧ型1基が開発された。

 最後の1回のためにレバーを降ろし、再び開いた扉の中にあったのは筒先が菱形に膨らんだ1本だけの巨大な砲身とそれを支える巨大な箱状の物体。どうしてこんな物が此処に。どうしてだ。コレはあの世界で北の海に超兵器共々沈めた筈だ。それが何故此処に。

「こ、これは?」

「大鯨、話がある。」

「はい?」

「コレは見なかった事にして即座に解体してくれないか?」

「え?その、解体には提督の許可書が……」

「そんなものコイツを解体して得られた資材で穴埋めしてしまえばバレやしない。コレは……大陸、いや、地球そのものを滅ぼす悪魔の兵器なんだ。コレを人の手に渡してはならない。だからすぐに解体したい。駄目だろうか?」

大鯨なりに物凄く悩んだみたいではあったが、渋々解体を黙認してくれたが、名前が気になるというので名前くらいならと妖精達の協力の下、解体される為に解体小屋に運ばれていくあの兵器を見ながら教える事にした。

「アレは……超波動砲。俺が戦っていた帝国が最終的に発動させたエーヴィッヒグランツ作戦の要であり、俺が最後に仕留めた究極超兵器の積んでいた最凶最悪の兵器だ。」

「究極超兵器、ですか?」

「ああ。それが俺の生涯最後の相手だ。超波動砲の暴発に巻き込まれて、気付いたらこの世界のスリガオ海峡近海に居た。」

「………貴方の最期がどんなものか私には分かりません。でも……私は貴方を怖がったりしませんから大丈夫ですよ。」

 そんなに怖い顔で話していたか、と思いながら話を続ける。ある程度言葉を選んで、だが。

「そうか……だが、戦場に甘さなど無用だ。他人の心配も、な。さて、最後の開発を済ませてしまおう。」

無理矢理話を断ち切って超波動砲を解体して得られた資材を基に最後の開発を済ませる為にレバーを下げる。そして出てきたのはーーー

「ああ。成程、コイツが来たか。」

出てきたのは51cm50口径3連装砲だった。既存の試製51cm45口径連装砲よりも遥かに強力な砲であり、搭載出来る艦はこの世界を探しても大和型戦艦と倭型重装護衛艦だけだろう。

(流石に80cm60口径とか来なくて良かったな。アレは俺でも3基しか積めんだろうがこの世界には過ぎた代物だ。もし、出来てしまったらその時は何と罵られてでもこの手で破壊するしかない……)

出来上がった物は倉庫へ運ばれる前に工廠の主でもある明石や夕張に引き渡され、そこから倉庫へ移送されていく手筈になっていた。

 が、この2人は正直言って変人だった。倭が開発したものを見るなり目を輝かせて興奮していた。勿論笹川提督も近くに居たのだが、ドン引きしていた。

「この51cm砲、大和か武蔵に積めないかしら?」

「余裕で積める。だが、重量は45口径の比じゃないぞ?それにしても後5基も集めないと駄目か……それと、この案なら御手軽に火力、速度共に強化出来る。但し防御力は据え置きだ。」

真剣に大和型戦艦の火力強化を考えていた笹川提督の為に、俺は2枚の設計図を差し出した。明石と夕張、大鯨も交えて笹川は図面を広げ、目を点にした。

「主砲換装に伴って全ての機関部を置き換えるだけの設計図案『Y‐1A案』と機関部を換装しない代わりに前後に主砲を1基ずつ搭載、更にその前後に88mmバルカン砲を1基ずつ搭載する設計図案『Y‐1B案』だ。参考までにと思って艦内から持ってきた。」

その後の議論で『Y‐1A案』を採用する事が決まったが、大和、武蔵のどちらを先に改装するかは倭と大鯨が哨戒任務から戻ったら、と言う事に決まった。

 

 

‐廊下‐

「大鯨、昨日の内に補給用の燃料と魚雷は指定通りに搭載しておいた。念の為確認してくれ。」

「分かりました。此方も糧水、燃料共に積載は終わっていますから何時でも出撃できます。」

「しかし潜水艦の支援任務に就く事になるとは思わなかった。」

「嫌、なんですか?」

笹川提督同様に“嫌?”と紅い瞳を潤ませて聞いてくる大鯨。そんな彼女に対して率直に“潜水艦が大嫌い”などと誰が言えるだろうか。

倭自身、対潜ミサイルVLSが配備されるまで対潜装備の乏しい戦艦ゆえに潜水艦や潜水艦型超兵器に悩まされた苦々しい思い出がある。そういった作戦では従属艦として護衛に就いてくれた時雨と高性能ミサイル護衛艦『旗風』による対潜攻撃のおかげで水上に引っ張り出した上で撃沈している。

「まぁ、魚雷で艦首をもがれたからな……嫌な思い出だ。」

「ほぇぇぇ……一体どんな相手なんですか……」

そんな旗風は俺がノーチラスの放った超音速魚雷で艦首を吹っ飛ばされ、後進離脱中の俺に対して浮上砲撃を行おうとしたノーチラスの射線上に無理矢理移動し、50.8cm砲弾の直撃を受けて轟沈してしまった。傍に居た時雨の救援活動も空しくほぼ全ての乗組員と共に海の底へ消えて行った戦友を思い出し少し暗い気分になる。

「また何時か分かるさ………その内嫌でも、ね。」

倭の暗い顔を見た大鯨はどうにかして彼の暗い原因を取り除いてあげたいと思案したものの、その思いが達成される事は無いだろう。

それ程彼の中に存在する闇は深海よりも深く永久凍土よりも冷たかった。しかし皮肉な事にそれがこれまでの『倭』としての体を成して来た。その身に余る罪を背負い、生きて行く事を選んだ1隻の戦艦はこれからどうなるのか。それは決して容易く予測出来る物ではないだろう。

 

 

「イムヤだよ。よろしくね。」

「はちです。どうぞよろしくです。」

「ゴーヤだよ!」

「イクなの~!」

「しおいです!」

駆逐艦と同じ様に元気に満ちた潜水艦娘達。そんな元気を貰ったのか暗い表情だった倭の顔は元に戻っていた。

「倭だ。今日から暫らくの間、貴官等と潜水母艦大鯨の護衛に就かせてもらう。いざと言う時は俺を楯にしてでも生き残る覚悟を持っておいてくれ。では、出撃準備が完了次第抜錨だ。」

『了解!』

集まった7人は出撃準備を終える為に各々の船体へと向かい、軍港が喧騒に包まれる。倭は既に準備を終えていたので、出港予定時間までどうしようか迷っていた所へ時雨が走って来た。

「倭!」

「そんなに慌ててどうした?こけたら危ないだろう?」

「そ、それより………これ、持って行って!海の上で食べるなら美味しいと思うから!そ、それじゃ、感想は帰ってきてから聞かせてね!じゃあ僕も別の任務でまた本土に行くから!」

いきなりやってきて何かが入っている包みを渡し、また全力疾走で元来た方へとすっ飛んで行った時雨に唖然となる倭。しかし、また本土に向かうと聞こえた為、大方書類でも輸送するのだろうと判断していた。この時時雨を引き止める事が出来ていれば時雨が苦しみ、余計な行動をせずに済んだのにと倭は後悔する事になる。

 

 

 出発していく潜水艦隊と護衛任務に就いた倭を影ながら見送った時雨もすぐにトラックを発った。どの道本土に居る期間は2日程度であり、特に問題も無く帰れるだろうと判断していた。

タウイタウイ泊地近海の敵潜水艦掃討作戦を終えて倭達が戻って来るのは2週間後。時雨達の方が2日間遅れて帰る事になり、問題さえなければ倭が先に戻っていると確信していた。

 トラック泊地を出発して1週間目の夜に無事に本土へ辿り着いた彼女達を久遠が幕僚等と共に直々に出迎え、“君達幼子を戦場に送り出し、机上で指図する事しか能が無いワシからのせめてもの償いとしてたった2日間だけだが横須賀を楽しんでいって欲しい。”と遠慮なく本音を語った久遠にお礼の言葉を告げて書類を提出し、割り当てられた部屋に戻って荷物を置き、食事をする為に宿舎の食堂へと向かった。

 一緒に来ている他の子達よりも遥かに早く食堂に着いた時雨は適当な日変わり定食を頼んで適当に席を探して食事を始めた。まぁ普通の味だ。などと心の中で感想を思い浮かべてさぁ片付けようと動こうとした時、対面の席に1人の提督が座った。しかも時雨が頼んだものと同じ定食を持って。

 そして彼が開口一番に発した言葉が時雨を大きく揺さぶる事になる。

「君が、トラックの駆逐艦時雨、だね?」

「え?う、うん。そうだけど、どうかしたんですか?」

「私は舞鶴で指揮を執っている蛇城英作だ。単刀直入に言う。私の鎮守府に移籍して欲しい。」

「え?」

時雨の中で、何を言っているんだこの提督は。と思ったが、更なる言葉で追撃を掛けてきた。

「もう少し簡単に言おう。君がどうしても欲しい。私の妻として。」

「……………」

何と答えれば良いのか分からなかった。いや、言われた意味は十分に分かっている。詰まる所彼は自分と結婚して欲しいとプロポーズをしてきたのだ。幸い夜も遅く、席に居た艦娘、提督やその他の人々はほぼ居なかったのでこの会話が聞かれる事は無かった。

「出来れば君が本土を離れるまでに返事が欲しい。この宿舎の2階にある舞鶴鎮守府専用特室で待っている。」

「……………」

それから部屋に戻るまでの道程は覚えていない。倭と蛇城提督が天秤に掛けそうで掛けられない状態になっている事に僕はまだ気付かなかったけど、部屋であやとりをしていた白露に素っ気無く言われた。

「へ~時雨の恋ってそんなに軽かったんだ~ 私ちょっとショックだな~」

「……………」

「でもさぁ~折角倭さんの事好きになってそれを決意した後に他の男から声を掛けられて即効で決意が揺らいで天秤に掛ける女なんて私が倭さんだったら絶対に嫌だね~」

確かに白露の言う事は当たっていた。が、時雨は聡いと言われながらも、内面はれっきとした純情乙女なのだ。時雨自身が醸し出す独特の物静かな雰囲気が蛇城提督を引き寄せてしまったのだと気付くのに早々時間は掛からなかったが、それでも白露が発した次の一言は揺れ続ける時雨の心をピタリと止めてしまった。

「大体、時雨は倭さんにベタ惚れなのは泊地じゃ皆知ってるよ?」

「……………え?」

「だから時雨が倭さんにベタ惚れなのは泊地の皆が知ってるって。」

ドウシテバレテルンダロウ。夕立ト弥生シカ知ラナイ筈ナノニ。

「どーしたもこーしたも2人が一緒に居る所なんて傍から見たら完璧に恋人のそのものだよ?下手に戦艦同士をくっ付けるより何倍もお似合いだと私は思うんだけど、お姉ちゃんの感想は間違ってるかな?」

「~~~~~~っ//////」カァァッ

隠し事はすぐにバレる。正にその通りだと実感した時雨にまたしても追い撃ちを掛ける白露。それは、時雨が皆に一番知られたく無かった事であった。が、白露にはいち早くバレていた。そう、それはーーー

「それにさぁ、最近時雨が寝る時に着てる服って倭さんの部屋からコッソリ持ち出してきたやつでしょ?村雨も『どう考えても時雨のサイズに合わないくらいダボダボなTシャツなんてトラックじゃ倭さん以外に持っていない~』って言ってたし。」

「////////////」

茹蛸の様に耳まで赤くなり、魚の様に口をパクパクさせる時雨に止めを刺す姉に隠し事は出来ないと悟った瞬間であった。

「というか時雨しか知らないと思ってるみたいだけど、妙に長いマフラー編み出したの白露型の皆が知ってる(密告者:春雨)からね?夕立あたりが『抜け駆け禁止ぃ~』って噛み付いてきても知らないよ?」

「ぜ、絶対に誰にも言わないでね?!青葉さんに絶対に言わないでね?!絶対余計な事書かれるのが目に見えてるから!!」

「はいはい。言わないよ~ だって私は白露型の1番艦d……」スヤァ…

会話の途中でいきなり寝始めた姉に対して、

(全然隠し事出来てなかったなぁ。……それにしても情報源は何処なんだろう?)

と、隠し事の数々をどうやって白露が暴けたのか謎に思って居た。

「これからどうしたら……って舞鶴の蛇城提督に断りに行かないと。」

どう考えても命の恩人でもあり恋した相手でもある倭を素性も知らぬ提督を天秤に掛けようとした僕は大馬鹿だと。ついこの前に自分を想ってくれた少年の想いを断ち切ってでも傍に居るんだって決めたばかりじゃないかと。

 そう思い、急いでドアを開けた瞬間、何か大きな影が目の前にあった。だが良く見ると、その壁は紺色の軍服であり、顔を上げていくと肩と胸元の階級章が。更に顔を上げれば良く見知った顔が紺色の軍帽を少し右に傾けて被っていた。それはつい1週間前にトラックを発った筈の最新鋭戦艦『倭』。

「や、倭?!どうして此処に?!」

「ん~思ったより敵の歯ごたえが無くてな。潜水艦隊と大鯨を護衛(曳航)してタウイタウイの敵潜水艦の群れを蹴散らしてきた。補給船団襲撃阻止作戦に参加する事になったからちょっと大鯨達をタウイタウイ泊地に押し込んで(物理)こっち(横須賀)に来たんだ。」

どうやら僅か1週間の間に潜水艦隊は倭に振り回されたらしい。どうやって潜水艦を倒したのか知らないけどタウイタウイからの委託任務を消化する代わりに大鯨達潜水艦隊を預かってもらっているとの事。無茶苦茶するなぁこの人………

「……どうやら時雨に話があるらしい人物が来たが、どうする?」ボソボソ

「え?」

廊下の右側を見ている倭につられて僕も同じ様に振り向くと、そこには蛇城提督が立っていた。中々来ない事に痺れを切らしたのかは定かでは無いけど、すぐに僕等の方へ歩みを進めてきた。

「貴官が、久遠総長の言っていた超戦艦『倭』か?」

「ああ。それが何か?」

「どんな強い艦かと思えば何だ貴官の体付きは!まるでモヤシのようじゃないか!」

「そうか。で、何様か?」

あくまで態度を崩さずに話を続ける倭に、蛇城は隠していた本性を(ドアに隠れて蛇城からは見えていない)時雨の前で現した。

「何様とは何だ貴様?!私を誰だと思っているんだ!!私は舞鶴鎮守府の蛇城少将だぞ!!」

自慢げに自らの階級章を見せびらかす蛇城に対して、倭は変わらぬ視線を送っていた。その瞳は、時雨が思考停止に陥るほどの殺気が篭められている事に蛇城は気付いていない。だが、時雨は先日の演習で『倭を怒らせてはいけない』としっかり学習していた為、大変な事になると感付いた。しかし、時雨の身体は動かなかった。いや、別の感情が時雨に“動く必要すらない”と教えてくれた。

「そこをどけ。そして私の前から消えるんだ。」

「何の権限があっての事かね?」

「戯言も大概にしろ!船如きが口答えするな!私は時雨に用事があって来たのだ!さっさとそこをどくんだ!」

それは『怒り』だ。自分達を提督御用達の玩具の様にしか見ていない提督達は全体的に見ても結構な数が居る。そう思うと、無性に苛立ってくる。福本の指揮下に居た彼女達と同じ様に何の為に戦っているのか、分からなくするような輩が、時雨は許せなかった。自然と握り締めた拳を更に強く痛いほどに握っても足りないくらいだ。

 だが、倭は時雨達が思った以上に冷静だった。蛇城にとって不幸な事に、倭が動じる事無くジッと相手を見据え、逆に言い放った。

「では1つ言わせて貰おう。」

「何だ。」

「俺の階級章を良く見て貴官の腐った目に焼き付けておけ。此方は『大将』だ。」

「?!?!」

一瞬にして表情が固まる蛇城。だが、階級章が通じるのは人間という存在だけであり、艦娘には適用されない。それを知っているからこそ、すぐに落ち着きを取り戻した蛇城。

「わ、悪いがそれは艦娘には適用されんのだ。そんな事も知らんのか?これだから田舎者は………」

「あ、悪いけど俺は並行世界から飛ばされた軍艦だから適用させるってこの前の演習後の会議で久遠総長が言ってなかったっけ?それを知らんアンタの方がよっぽど田舎者だと思うが。」

正に売り言葉に買い言葉。戦闘以外で売られた喧嘩は買わない倭だが、今回は買いに走った。そうでなくては、自らの守るべき者が傷付けられてしまうと予測したからであった。

 

 

 

 

後編へ続く(笑)

 




 さて、開発で早速ハウニブーⅣを筆頭に幾つかの変態(褒め言葉)装備を召喚してしまった倭ww
 マトモなの書いてるよ、ね?ネ? 関係ないですが、時雨は可愛い!!(断言)
え?超波動砲を解体するなって?使ったら最後、深海棲艦たちを大陸毎静めちゃいたくなるじゃないですかヤダーww
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