正直私の提案を聞いていただけるとは露ほども思ってませんでしたが・・・・・・
妖鵞様との相互コラボですのでそれなりに楽しんでいってください。ただ、私の表現力は低いのでそこら辺は御了承ください。
妖鵞様の夜雨を2WSGで運用し、ちょこちょこ改良しております。最終的に速力を同速にしてやろうと思います。
では本編へ!
倭side
超兵器シュトゥルムヴィントを撃退、初月救援の後、横須賀で補給を終えて泊地へ戻ると、MI再攻略に参加していた艦が全て戻ってきていた。春風から聞いた話では怒り狂った瑞鶴が俺を探しているらしい。
爆撃するつもりなら丁重に全滅させてやろう。特殊砲弾無しで1万機のジェット戦闘爆撃機(と三個機動艦隊と六個打撃艦隊)を叩き潰した経験もあるからな。
「見つけたわよ!!私の飛行甲板とエレベーターを壊した報いを受けなさい!!」
げ、いきなり見つかった上に艦載機を飛ばしてきやがった。取り敢えず適当にあしらいつつ加賀の近くを通る事で巻き込む。チラッと見れば、加賀が瑞鶴に対して
「お帰り倭。今回は一段と無茶をしたみたいだね。」ジトー
「……仕方ないだろう。俺以外では相手にならないし。」
何時の間にかすぐ横に居た時雨の問いかけに返答した所、一気に時雨の機嫌が悪くなった。
「へぇ……そんな事言うんだ……へぇ………」ハイライトオフ
「し、時雨?」
こうなった時雨は誰にも止められなくなる。取り敢えず何を言い渡されるのか分かったものじゃない。
「取り敢えず……爪剥がししようか。今回は無茶しないって約束を破ったから20枚で勘弁してあげるよ。」
「は?いやいやそれ手足の爪全部剥がす気満々じゃないか。」
「諦めようね♪」
「……(何故こうなる。)」
抵抗する気も失せてしまった俺は、そのまま時雨によって本当に20枚剥がされたのだった。
‐翌日‐
「ドラゴントライアングル?」
「ええ。兄上は御存じないのですか?」
「そもそも何処の事を言ってるんだお前。バミューダなら分からなくも無いがな。」
「グアムから東京の伊豆諸島周辺を結ぶ三角形の範囲がそうらしいですよ。」
トラック泊地で2週間もの休暇を与えられた倭だったが、その全てを点検計画に変更し時雨達の居る部屋へは一度も戻らずに艦内機構の点検整備をしつつ艦長室で寝泊りしていた。
そんな時に雨月と春風から聞かされた魔の海域と呼ばれる事で有名なバミューダトライアングルではなく聞いた事の無い奇妙な海域の名前に疑念を持った。
「で?その海域に何しに行けと。」
「いや、何と言いますか……兄上があまりにも退屈そうでしたので………私如きのつまらない会話でも多少は気が紛れるかと思っただけですよ。」
「点検ばかりでは気が滅入りますよ?」
「……ふむ……行ってみるか。どの道八丈島近海は輸送船団の航路上だし。あ、お前は留守番な。」
「えぇ?!私はまた留守番ですか?!」
「お前はトラック島周辺海域なら即座に対応出来るが本土周辺となると足の速い俺の方がお呼びがk『倭さん。司令がお呼びです。直ぐに執務室までお越しください。』だそうだ。」
「何と言うタイミング………」
その後、ブツブツ呟く雨月を置き去りにして執務室へ入り、笹川提督から本土へ向かう輸送船団の護衛任務を言い渡される。勿論道中に居るであろう深海棲艦からの攻撃を避けつつ高速で本土へ物資を届けるために護衛は俺のみで後は誰も居ない。当たり前の事だが、往復の道中で深海棲艦から攻撃を受けた際は徹底的な殲滅の許可を得ている。
既に出港準備は整えられていたので艦橋に戻るとすぐさま輸送船団の到着予定海域にて待機すべく機関出力を上げながら出港の汽笛を鳴らして礁外へ向けて移動を始める。
「倭ー!道中気を付けてねー!」
「倭さぁーん!潜水艦の子達の御土産宜しくお願いしますね~!」
「なるべく早めに戻って来てくださいね~!」
見送りに来た時雨や大鯨、春風に『行って来る』の意味を込めた帽子を軽く振りふと空を見上げれば見渡す限り青空が広がっており、今日もトラック泊地は快晴だろうなと1人呟いた。
予定海域周辺に到着し待機しながら微速航行していると、防空艦橋の縁や電探の周辺・砲兵装の周りには沢山の海鳥や渡り鳥達が群れを成して翼を休めにきていた。長旅をする鳥達にとって巨大な戦艦は格好の羽休めの場所なのだ。所々が白くなった倭の姿を見つけたのか、護衛対象の輸送船団が汽笛で合図された後、発光信号で『海鳥達ノ休憩所ニナッタ気分ハ如何ナルヤ?』と微笑を浮かべてしまうような内容が送られてきた。
その後、無事に横須賀港までの護衛を終え、土産物等を幾つか見繕ってからトラック泊地への帰路に付いたが八丈島近海で珍しく大時化に遭遇した。激しい風雨に鉄の身体を叩かれ、海からの高波に艦上構造物が洗われながら巡航速度の61ktを維持して倭は進んでいた。
「凄い時化だな。後どれぐらいで治まると思う副長。」
「後30分くらいですかねぇ。尤も何も起きなければ、の話ですけど。」
『電探より第1艦橋。前方7km、方位185に微弱な反応を探知。如何しますか?』
「何事か起きましたな。迂回しますか?艦長。」
「……いや、もしかしたら超兵器の可能性もある。総員戦闘配置。」
「了解!総員戦闘配置につけ!」
『被害対策班、配置良し!』
『主砲、配置良し!』
『機銃班、配置完了!』
『副砲、配置良し!』
『両用砲、配置良し!』
「全艦指示あるまで待機。接近する。」
電探が捉えた未確認の反応を求めて速力を変えずに接近していくと、何時の間にか時化が治まっており薄く霧が掛かっていた。しかし、前方に見えた影はそう簡単に事態を集束させてはくれなさそうだった。
大和型に似た塔型艦橋なのは霧の中からでも多少は分かったが霧が晴れた時、倭達は妙な違和感を覚えた。
船体の割に搭載砲が小さい。それも金剛型と同じ35.6cm砲だが長砲身、という事は分かるがその中で艦首と艦尾の物は明らかにαレーザー砲と思える特徴的な砲身が見える。
「実弾と光学兵器の混載艦、か。雨月と似たような戦艦だな……発行信号を送れ。全砲門最大仰角で接近。」
「返信ありました。『我、パラオ鎮守府所属春雨型防空戦艦2番艦夜雨。貴艦の所属を教えられたし。』です。」
「返信。『我、大日本帝国海軍トラック泊地第2艦隊旗艦倭型重装護衛艦倭。我に敵意無し。貴艦に敵意が無ければ我に追従せよ。』以上だ。」
「了解。ですがパラオは………」
「通信士、それは後で良い。兎に角返信を急いでくれ。あの艦ちゃんと付いて来てくれますかね?」
「さてな。鬼が出ても蛇が出ても地獄かもしれん。取り敢えず通信が来ない事をいn「不明艦より通信入りました。開きますか?」……開け。」
幾ら不明艦とはいえ、無用心に通信を入れてくるのは怪しいと思うのだがこの際気にしていられない。どうせ提督が上から小言言われるだけだろうし。
『私は春雨型防空戦艦夜雨です。倭、さんで良いのかしら?トラック泊地まで付いて行けばいいのね?』
「ああ。夜雨、だったな。俺がトラック泊地まで連れて行くがもう一度聞く。敵意は無いな?無ければ砲身を元に戻してくれ。その他詳しい事情は追って聞く事になるだろう。以上。」
『不明艦に対する警戒心が無さ過ぎるような気もするんだけど………』
何か言っていたようだが最後の方は余り聞き取れなかったので後回しにし、トラック泊地への長距離秘匿無線を開いて帰投途中に遭遇した不明艦を連れて行くとだけ伝え、改めて夜雨の外見を眺めてみた。船体は俺と似ているがどうも装甲が薄いように感じる…あんなに薄くて摩天楼級の砲撃に耐えられるのか?いやそれは後でも良いか。
前部艦橋は……少し俺に似ているが司令塔部分が大型化している……煙突が何故か後部艦橋やマストと一体化している件については何とも言えないがこれ以上は突っ込む気が起きなかった。
砲兵装の配置は米国のクリーブランド級巡洋艦に近く、艦橋の後ろにHと書かれた丸い甲板を乗せている。という事は航空機運用が可能と言う事か。と言うか何処に艦載機が乗っているのか不思議で仕方ない。まあそこは気にしないでしておこう。
夜雨side 八丈島近海
妙な霧に包まれたと思ったら何時の間にか八丈島近海に転位してるし霧が晴れたと思ったら目と鼻の先に私と同じくらいの大きさの戦艦が単艦で行動してるしどういうことなの?
確か『''倭型''重装護衛艦 倭(やまと)』と名乗っていたっけ。だけどそんな艦は私の居た世界にも転位先にも存在しない艦種だ。
倭の外見は大和型戦艦を1回り大きくして多少手を加えた程度の大きさで、何故か15cmクラスの両用砲と思われる砲が論者積みされていて高角砲に相当するモノが一切見当たらない。代わりに硬そうなシールドに覆われた4連装40mm機銃がこれでもかと船体中央に2段配置になっている。そんな針鼠状態の機銃群の上段に私と同じ35mmCIWSが今見える
特徴的なのは塔型艦橋の第2艦橋上部に取り付けられた4つの
「あれどう考えても60cm砲クラスよね……」
「デカイですね……というか両用砲が論者積み………」
「で、私達どうなるんでしょうね。」
「今は向こうの言う事に従うしかないですね。超重力電磁防壁を展開しても超至近距離から61cm撃ち込まれたらシステムダウン確定よ。」
などと会話をしていると、倭から発光信号が送られてくる。無線を使わないあたり何かあったのかしら。
「観測班よりCICへ。倭より発光信号を確認!『我コレヨリ最大速力デ当該海域ヲ離脱ス。付イテ来ラレルカ?』です。」
「艦長!電探に感あり!空母10、戦艦20、巡洋艦15、駆逐艦30以上!方位225、距離102km!深海棲艦の打撃艦隊です!」
「航空機の発艦の有無は?」
「現在発艦中の模様。こちらの攻撃圏内に居ます。」
了解、と答えようとした時だった。倭の前部主砲が既に発射体勢に入っている姿がCICのモニターに捉えられる。次の瞬間、凄まじい轟音が響き渡り、夜雨の艦橋の取り付けられたカメラを一時的に砂嵐に変えるほど揺さぶった。有無を言わさぬ戦闘開始の合図に少々文句を垂れながら攻撃の準備を整える。
「う~凄い振動ね……絶対近付かれたくないわ……目標敵空母!
夜雨も多目的ミサイルVLSハッチ解放し、迫り来る敵の大群に向けて10発の63式多目的ミサイルが発射され、音速を超えて飛翔していく。
「艦長!倭との距離が離れ過ぎています!全速航行で追い掛けないと!」
その間に倭は夜雨との距離を離しつつあり、それに気付いた夜雨が全速で追従を始めたが、中々追い付けない。それどころかどんどん離されていく。
「全速前進!少しでも距離を縮める!」
夜雨に搭載された8基の核融合原子炉の圧倒的出力により4基のεタービンをぶん回す。それと同時に発電用ガスタービンからの電力も供給され、瞬間的に124ktをたたき出す。これで倭との距離が大分近付いたが、暫らくしないうちにまた離されていく。急加速を多用すれば追い抜く事も出来たがその分タービンやエンジン等の冷却機に掛かる負担は計り知れないので長時間に上る連続使用は出来なかった。
「倭より対空ミサイルと思しきミサイル多数発射されました。目標は敵航空機群!」
(何処かで見た事のあるミサイルね。というか倭速過ぎでしょ!)
「あ、倭速力95ktまで落としました。」
「本艦のミサイル敵空母群に全弾命中!倭の対空ミサイル命中まで後2分!」
「や、倭より対空ミサイルの第2射を確認!先程と同じ数です!」
最早航空機に対して何の恨みがあるのかと聞きたくなるほどの射数ではあったが、100機以上の航空機が接近している現状は対空攻撃に参加するべきだ。と、ここで倭が通信を入れてきた。
『ここまで来ればもうこちらの防空圏内だ。ん?加賀か?倭だ。………ふむ。では敵艦への攻撃は俺に一任すると?分かった。御互い命を大切にな。………と言う事でこれから我々だけ反転して敵艦隊目掛けて突撃を敢行する。付いて来れるよな?さっきは大分遅れてたけど。あ、そっちの航空機は出さなくて良いぞ。進路変更面舵50。』
「倭さんが速過ぎるのが悪いと思います。」
『………いや122ktでも俺はまだまだ遅い。もっと速い奴は180kt出すからな。』
「もうヤダこの世界。」
思い切り頭を抱えて現実逃避したくなった。目の前の戦艦はさっきから122ktで走っていたのだから追い付いたと思ったらまた離されて当然だ。世界広しと言えどこの超高速戦艦に追い付くのは至難の技だ。普通の艦なら、ね。
「艦長何してるんですか。早くしないと倭さん見失っちゃいますよ。」
いや電探があるから見失わないって………あれ?電探に反応しない?どういう事?まさかステルス艦?
「電探、倭を探知出来る?」
「艦長?何言ってるんですか?あの艦影じゃどう見てもステルス性なんて皆無ですよ?」
「どう?」
「反応……赤外線以外は極めて微弱。」
「やっぱり……」
「どういう事でしょうか?」
「要するn「アクティブステルス戦艦かも知れないって言いたいんだよね夜雨ちゃん。」ちゃん付け止めてって………」
会話を遮って艦橋に入って来たのは整備改良班の龍奈さんだった。確かに彼女の言うようにアクティブステルスならばこちらでも多少捉える事は出来るのだが……それすら出来ない。
「まさかとは思うけど装甲自体が電波吸収してたりして。なーんてそんな事あるわけ無いか。」
そう、そんなとんでもない代物でもない限り説明が付かない程のステルス性を有する戦艦など見た事が無かった。
私達はトラック泊地に着いた後、倭の規格外さを嫌と言うほど知る事になるとはこの時想像なんてしていなかった。
加賀side
「戦闘機隊は発進を急いで。制空権の確保を最優先にして被弾したら直ぐに戻ってきなさい。」
「1番機発進!」
『1番機出ます!』
「続けて2番機発進せよ!」
先日の激戦で破壊された艤装の修理を終えて待機していると倭が不明艦を連れてくるという報告を提督から受けた。直後、倭から航空支援要請が届いた。その際に直ぐに出撃が可能だった私と赤城さん、それに五航戦の翔鶴、瑞鶴の4人で制空権の確保に向かうよう指示を受けて出撃。
持てる限りの速力でトラック泊地艦隊防空圏内ギリギリに入り込んできた倭の上空へ到着した彩雲が発光信号で受け取った敵機の数と位置情報を基に搭載してきた烈風達を差し向ける。
「それにしても良かったですな。敵機の半分近くを倭の方で撃墜してくれて。空母ヲ級10隻と航空戦なんてしたら間違いなく我々は『じ・えんど』でしょうし。」
「全くね。通信士、倭から敵機と敵艦隊の情報が逐一送られてくると思うわ。決して聞き逃さないで。」
「はっ!」
(一航戦の誇りにかけて、倭達に傷を付けさせるわけにはいきません。)
そんな加賀の胸中を察したのか、赤城、翔鶴、瑞鶴から30機以上の烈風が上がっていく。瑞鶴はあわよくば敵艦に爆撃するつもりでいるのだろうか、数機の烈風が爆装しているのが見える。
「瑞鶴、爆撃でもする気?」
『あわよくばです。上手く敵艦が倭に引き付けられてたら良いんですけどね。』
「そう上手く行くと思えないわ。彼の性格からして見敵必殺が当たり前でしょう。」
『何時も会敵したら確実に殲滅するのが当たり前ですから仕方ないですね。私も最近そうした方が良いかなって思えるようになってきました。』
翔鶴……貴方何時から彼に似た考えに走ったの?先輩として何だか空しい気持ちになるわ。
『3人とも、喋っている暇があるなら少しでも艦載機収容地点へ急げ。最悪俺がトンボ釣りしても構わんぞ?』
「『『すみませんでした。」』』
『まぁまぁその辺で………』
『ったく……本艦を軸に方位225、距離5万。先程の対空ミサイル攻撃で約130機程度撃墜を確認している。残敵機90機は尚も本艦へ接近中。後5分ほどでこちらは有視界対空戦闘に突入する。』
「了解。こちらの航空機を10分以内に上空へ着かせるように指示を出しておくわ。それまで何とか凌いで。」
『分かった。』
「全航空隊へ通達。『10分以内ニ倭上空ヘ到達シ、航空支援ヲ実施セヨ。』それだけで良いわ。」
「……あの~、それなんですが……既に翔鶴、瑞鶴の両艦より航空隊宛に送られたようです。」
「そう………艦隊各艦に輪形陣を展開する様に通達して。特に時雨は最前方に配置。艦隊の両翼は秋月・照月に固めさせるわ。」
機動艦隊旗艦である加賀の指示通りに各艦が行動を始め、最前方に時雨、初春、初霜でトライアングルを組ませ、最後尾に春風を配置して対空・対潜警戒を厳重にしながら前進を続けていた。
倭side
「夜雨は付いて来ているか?」
「ちゃんと付いて来ています。少し遅れてますけど。」
「上空の彩雲へ『敵編隊針路変更無シ。貴機ハ撤収サレタシ。』の発光信号を送れ。主砲対空戦用意。三式弾装填。」
『了解!三式弾装填!』
主砲に巨大な砲弾が装填され、発射の時を待つ。
「目標射程圏内!射撃準備良し!何時でもいけます!」
「1番、2番、撃ち方始め!」
轟音と共に巨弾が撃ち出され、数十km離れた敵機に向けて飛翔していく。合計6発のうち2発は弾道がやや右に逸れて炸裂したが、残りの4発が敵編隊の左翼側で炸裂。十数機が纏めて叩き落される。
しかしそれでも敵機達は母艦から送られて来た『体当タリヲシテデモ沈メロ』という指示によって戻る事すら許されていなかった。そしてその母艦達は遥か彼方より飛来したミサイルの餌食となって海の藻屑となった為、どう足掻いても戻る場所など無くなっていた。
『前方3万5千、方位変わらず。約70機接近中。その後方7万2千に敵艦隊接近中。』
「対空ミサイル発射用意・・・・・・SM-2ERの弾薬切れてたか?」
「艦長は何時も撃ち過ぎです。本当に提督殿の胃袋に穴でも作る気で?」
「そんなつもりは無い。夜雨に指示を送れ。『ミサイルノ使用ヲ中止セヨ。無駄撃チハスルナ。』だ。」
「夜雨より返信ありました。『了解。貴艦ノ手並ミヲ拝見スル。』以上です。」
ほう、向こうはどうやらちゃんとこちらの意図を察してくれたらしいな。まぁ当然と言えば当然だろう。数を減らされた“ハエ”数機を叩き落す為だけに向こうの貴重なミサイルは撃たせない方が良い。出来るならば対空砲火で仕留めるべきだろう。
「主砲に通常榴弾を装填。副砲及び両用砲は三式弾を装填。主砲目標、敵攻撃隊。斉射!」
「主砲斉射!」
「夜雨に『光学兵器ノ使用ヲ許可スル』と伝えろ。この距離なら敵艦隊の射程外だ。光学兵器なら一撃で殺れる。」
「了解!」
夜雨の艦首側に搭載されたαレーザーⅢが敵艦隊に向けて発射され、2本の桃色の光が敵艦隊目指して大きく弧を描く。光学兵器は発射から着弾まで一瞬なので、見てから回避なんて無理だ。電磁防壁で緩和するなどの方法で防がないと一直線にブチ抜かれるか、挟み込み方式でぶった切られて即終了だ。カニ光線め・・・・・・開発されてしまった暁にはこの俺直々に破砕処分してくれる・・・ともあれ、烈風達が上空に到達し、敵機に襲い掛かって行く。それ故、俺達は誤射を防ぐ為に対空射撃を止めなければならないが、その間は敵艦隊に集中出来る。
水平線の彼方から発射された桃色の光芒の標的にされた哀れな戦艦ル級2隻は回避する事も、脱出する事も叶わずに主砲と弾薬庫を貫かれて即座に轟沈。謎の光によって撃沈された事で一瞬だけ動きが鈍った僅か数瞬後に同じ光芒が飛来し、再びル級達を貫いていった。
次々に葬られる仲間に気を取られた者は、打撃艦隊に容赦なく降り注いだ巨大な榴弾によって海の藻屑と化す。例え命中しなくても海中に突入してすぐに炸裂した榴弾の破片と爆圧が艦底部を叩き、甚大な被害を与え、機関室や弾薬庫に浸水して航行不能・戦闘不能となった艦が続出する。
榴弾の雨が止んだ後、深海打撃艦隊は辛うじて生き残った艦が片手で数えられるまでに減殺され、事実上壊滅した。
その事を電探で確認した後、上空を見ると、素早く敵機を全滅させた烈風の編隊が上空を通って母艦へと戻っていった。
(さて・・・・・・これからどうなる事やら・・・・・・相当厄介な事には、なっちまうだろうな・・・・・・)
後続する夜雨の姿を確認しつつ、泊地へ戻った後で時雨や提督達にどう説明すれば良いのか悩んだが、考えるのを止めて「偶には運任せで良いか。」と小さく呟いた。
何時の間に晴れたのか暖かなでありながら強くなり始めたばかりの陽光が2隻の巨艦を包み込んでいた。帰還した後、夜雨に不思議な技術が使われている事を知らされるのだが、それは次のお話だ。
以前からコラボ編にするか本編に参入するかで悩んでおり、思い切って妖鵞様に相談した所、許可を頂いたので夜雨sには本編参入してもらいました。
はっちゃけたりする前に戦闘描写をブッ込んだのは単に思い浮かばなかっただけです。私相当頭の周り悪いなぁ・・・他作者様みたいになりたひ・・・(血涙)
誤字脱字等ありましたら報告の程願います。
次話:規格外な2隻
あくまでタイトル通りになるとは限りません。何せ私の脳は常時低速回転(マテ