このあとから改装+開発回に発展していくのでお待ちくださいませ(〜 'ω’ )〜←コラ
倭side
「………………」
「………………」
現在、トラック泊地には暗い雰囲気が漂っていた。なんとか応急修理を発動させて俺や夜雨等の損傷艦を修復した後、単冠湾泊地に戻り、そこから気絶した夜雨が目を覚ますまで世話になっていた。
夜雨が目を覚ましたのを確認してから礼を述べてから単冠湾泊地を撤収し、トラック泊地へ戻ってきたのだ。
だが、あれは本当に言うべきだったのか?そう思い、奴とコンタクトを取る。
『アレ?珍しいねぇ。お前から話し掛けてくるなんてさぁ。』
『俺があの世界で殺った人間の数を話すべきだったのかどうか迷った。それだけだ。』
『へぇー。で、それが何か問題?』
奴は相変わらずの対応だ。人を苛立たせるのは天下一品だな。
『ギャハハハハハハッ!!今更気にしたってどうにもならないよォ?いつまでも
『…………そうか……』
『まあ、話すだけ話してみたんだろう?話の分からない連中じゃないと思うけどぉ?』
『…………そうか……』
『ま!俺の知ったこっちゃないけどね〜 ギャハハハハハッ!!』
コンタクトを切って思い出したのはあの世界で日本、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ドイツ、フランス、スェーデン、ロシア等に存在する全ての艦隊を俺が完膚無きまでに叩き潰した事。流石に戦わずに投降した艦隊は潰して無いが……
夜雨side
作戦を終えて戻ってこれたのにいきなり執務室に呼び出されたので何かやらかしたのかと思いながら部屋に入ると提督が倭に対して超兵器が言っていた言葉の意味の確認をしていました。
確かに倭の挙げた戦果は勝った側から見れば英雄的存在。だけど負けた側から見ればただの殺戮者。
私もそう思っていました。倭が背負っている『自らの罪』を聞くまでは。
『……確かに俺は多くの人間と艦船を消し飛ばしてきた。だが俺には守らねばならない、取り返さなければならないものがあった。日本と……俺の同胞達……そして…俺の弟達を……』
兄弟…か……私にも春雨という姉妹艦がいた。いきなりぶつかられて沈んじゃったからあとの事は分からないけど生きていてくれればいいな…と思う。
『……だが俺は何も守れなかった。同胞達も……弟達も……守ってやれなかった……皆……俺が……この手で殺した……』
『…………』
『…………はい?』
彼はなんと言った?仲間と弟達を殺した?自分の手で?とてもそんな風に見えないのに。
『参戦して2ヶ月でヨーロッパ方面の解放は済んだが、3ヶ月目からアジア方面解放の為に太平洋へ戻った頃に日本艦隊や米艦隊と戦闘が始まった。島嶼攻防戦で日米艦隊を何度も退けるくらいならわけはなかったんだが……ハワイ沖海戦で俺は弟達と敵同士として出会った。』
『こちらから幾ら停戦を呼び掛けても無駄だった。俺は弟達を置いて逃げた裏切り者として同胞達から怨まれていたようだしな。』
『だから……俺は生き残る為に全て殺した。生き続ける為に……弟達や同胞達を……』
弟達と敵同士として……私達の世界ではそんな事すら無かった。演習レベルでの蹂躙か、主力艦隊の通った後の後始末くらいの経験だった。
私の本業は主力艦隊に近寄るモノや残敵を片付ける事であって、まして、他の
でもこの世界へ転移してからはそうは言っていられなくなった。この世界も深海棲艦に脅かされ、艦娘と共に人類が抵抗している。更に超兵器まで加わり、第三勢力として猛威を振るっている(らしい)。
深海棲艦にすら手こずらされている状況の中現れてしまった1番弱い存在でも六個艦隊程度なら容易く殲滅してしまう『超兵器』とその超兵器を破壊する為に生み出されてしまった『対超兵器艦』。
そういった存在の居る中に放り込まれた私は、一部を除いてあらゆる面で彼等に劣っていた。
本来ならば経験のある倭と雨月で事足りるはずが、超兵器側の勢力が増した(そういう報告が倭から上がっている。)為に超兵器戦の経験が無い私までも駆り出されていた。
そして敗北。ヴィントシュトース級超兵器巡洋艦に翻弄されて、一方的に砲弾と魚雷を叩き込まれた。
幸い、倭がテオドリクスを放置してまでこちらの救援に来てくれたおかげで気絶しただけで済んだんですけどね……
そのテオドリクスも矢矧、春風、時雨の3隻にフルボッコにされて撃沈されたみたいですけど。
(そういえばまだ倭にお礼を言ってなかったっけ。言いに行こう、今からでも遅くないですし。)
そう思って寮の外へ出て駆逐艦寮(何故か倭の居住区はここに固定されている)へ向かう。
寮長の不知火から倭の部屋は通路の一番奥の右側という事を教えてもらい、言われた通りに進むとネームプレートも何も付いていないドアがあった。
「倭、居ますか?夜雨です。」コンコン
「………………」
返ってきたのは沈黙のみ。悪いとは思いながらソッとドアノブを回すと鍵が掛かっていない。
「倭?」
ドアを開けて中を覗くと部屋の中は真っ暗で人のいる気配、というのが感じられない……
(居ませんね……また出直しますか……ん?)
真っ暗で何も見えない、人がいる気配のない部屋のはずなのに、部屋の中で何かが動く音がした。
(まさか……
意を決してソロソロと部屋に侵入(?
)すると、大きな影が窓際の壁にもたれ掛かっている様に見える。
(倭…かしら?)
よく見ると、影はちゃんと動いていた。
そんな影を観察していると、大きな影の目が開き、私を見た。その紅い目は狂気と冷酷さ、そして寂しさと悲しみを帯びた雰囲気を持っていた。
「……何か用事か……夜雨……」
「…倭…ですよね?」
「……俺は俺だ。それ以外の何でもない。」
「その、まだこの前のお礼をしていなかったので……」
「…………仕事だ。」
お堅いというか頑固、ですね……意地っ張りも当てはまりそう。
でも言わないと私も納得出来ないので言うだけ言っておくことに。
「倭、救援ありがと。」
「……あんな所で死んでもらってもこっちが困る……それに礼なら時雨と春風、矢矧に言え……用が済んだならさっさと部屋に戻れ。」
私の想像通りなら倭は敢えて他人が傷付く様な言い方をして他人を遠ざけている。そうしている理由までは分からないけど、他人を遠ざけて自らを犠牲にしようとしているのは間違いない。
本当はそうしたくないのかもしれない。それでも他人の為に嫌われ者を演じようとしている、としたら……
(余計に皆が心配してしまうのでしょうね……だから皆が倭を助けようと近付いてくる……堂々巡り、なのかもね……)
昔の倭は凄く優しい性格であった、それ故に戦争で精神的に追い詰められて今の性格になってしまった、と春風から聞いていた。
(生き残る為に自分の感情も、何もかも、全てを殺さざるを得なかった、という解釈にもなりますね……)
祖国を解放するべく多くの犠牲を払って戦ったのに帰る事も近付く事も許されずに
(ずっと……倭は自分を責め続けているのね……それが自分のせいじゃなくても……)ギュ…
そう思いながら私は無意識に、自分の胸に倭を抱きしめていた。何故かは分からない。でもそうしたかった、としか言えなかった。
「……何のつもりだ。同情か何かか?」
「…良いからこうさせて……」倭ぎゅー
「……むぅ…」
一一一一30分後一一一一
「……//////」
やってしまった。倭の顔を自分の胸に押し付けるような形で抱きしめてしまった。
もし倭が嫌なら私を引っペがしている……はず。でも倭は何もしてこない。さっきから感じていた威圧感のようなものが無くなっている。
(もしかして……いや、間違いなく倭って相当の寂しがり屋ね……今までたくさんの仲間を失い続けてきたから、余計にそうなのね……)
「……そろそろ離してもらえるか?」
「は、はい。」
ちょっと名残惜しいけど倭を解放して、一緒に壁にもたれかかる。
良く見れば倭が珍しく軍帽を被っていない。レアだ。何時も斜め被りをしている理由を聞いたら『何となくだ。』で終わった事がある。本人からすれば何気無い事だから私も余計な事は聞かなかった。
倭side
何故か抱きしめられた。時雨以外に抱きしめられても何も思う所は無かったのに、夜雨に抱きしめられて少し気分が落ち着いていた。
(理解…不能……)
どう分析しても『理解不能』しか出ない。俺には理解不能だ。
(何れ答えは出る……焦る事でも無い、か?)
ただ俺は本能的に彼女に何かを求めたのかもしれない。だとすればそれは彼女に相当失礼だったろう。下心も混じっていた可能性だって否定出来ない。そうなれば必然的に彼女は離れていってくれる……それで良いのだ。
だがそうなる前にやっておくべき事がある。超兵器に対して脆弱性が露見した夜雨の強化改装を実施しておきたい。そうすれば違う場所でも戦っていけるだろう。
「……夜雨。」
「なぁに?」
「……君は『夜雨改』への改装を受けるつもりはあるか?」
「……え……それって……」
案の定驚いた顔をしている。それもそうだ。普段から態度の悪い俺からそんな事を言われるなんて誰が想像するのか。
「……今の君を新しく改装しておけば今後の超兵器戦を少しでも楽に進められる、と思ってな。やるか?」
「本当に…出来るんですか?」
「出来ないなら最初から言わん。だが今までの戦い方はやり辛くなるということは頭に入れておいてくれ。」
俺の言った事を理解したのか、しっかりと頷いた夜雨。さて、これから提督に資材調達を頼むとしようか。他の艦も何隻か改装しなきゃならんしな。
龍鳳side
泊地に戻ってきた翌日、私はふと、改装空母になった時の事を思い出した。
『空母になっても大鯨だった頃と雰囲気は変わらんな。まあ、何かあったら俺に言ってこい。相談くらいは聞けるだろう。』
何度も潜水艦隊付属として一緒に行動していた仲だから、気に掛けてくれているとは思うのですが。
気に掛けてくれているからこそ新図案を私に見せてくれたと思いたいです……
(倭さんの期待に応えるためにもっと頑張らないと…!)
そう思いながら私の新しい改装図案をもう一度見ていく。
全長・全幅共に大和型改装空母『信濃』より大きく、艦橋の位置はかなり後ろに寄せられている図面。
(見た限りは艦橋をズラしただけの信濃さんに見えなくもないのですが……どうなんでしょうか……?)
龍鳳の疑問は尤もであった。倭が笹川提督と龍鳳に渡した図面は確かに空母そのものだが、元にした図面は『倭型戦艦』であった為に船体が信濃より大きく見えて当然だったのである。
倭型をベースにしたとはいえ、元の装甲からはかなり削られているものの対41cm60口径対応装甲(艦これ世界基準だと対46cm60口径対応装甲)と、高高度からの水平・急降下爆撃による1t爆弾の直撃にすら平然と耐えうる飛行甲板と空母としてはそれなりの防御力を誇っている。
高出力高耐久低負荷低燃費のボイラーへの換装と共に機関配置もシフト配置とされており、生存性を極力高めるための設計が取り入れられていた。
ただの改装空母を新しい大型装甲空母にしてしまう案に最初は龍鳳も戸惑ったが、『倭の為になれるなら』という単純な思考で改装案を受け入れたのだった。(何より笹川提督がアッサリ許可を出したのもあったが)
「艦載機は……今までより少し強力な艦載機と……20機の試作噴式機を配備、ですか……」
試作噴進機の名称と配備数は『試作噴式戦闘攻撃機:菊花』2部隊10機、『試作噴式戦闘爆撃機:火龍』2部隊10機とそこそこの編隊を組む事が出来る。
確か又聞きした話ではエンジンが好調でも航続距離は菊花で810km、火龍で980kmとそんなに長くないと聞きました。固定武装も30mm航空機関砲4門を搭載する震電と比べれば瞬間火力等で見劣りするものの、菊花も火龍も30mm航空機関砲3門とかなりの火力をもっているとか。
……あくまで本土の試験航空隊が出したスペックでしか無いらしいのですが。
春風side
超兵器に言われてしまった。いずれ話さなければならない事だったというのに。
どう足掻いても言う事は避けられない運命とはいえ、せめて本人の気持ちの整理が付いてから話す機会を設けたかった。
倭はあの戦争に負い目を感じているかもしれないけど、私は負い目なんて感じていない。生き残るために、守るために必死になって戦った結果だから。見ていただけの奴等なんかにその結果に口出し出来る筋合いなんてないもの。
「春風?どうしたんだい?」
「ん〜?何でもないわよ〜」
とまあそんな事を考えていた所で『間宮』へ一緒に来ていた時雨に心配された。
「そう?ちょっと怖い顔してたから気になってね。」
「そんなに怖い顔してたかしら?」
「うん。すっごく悪い顔もしてたね。」
言ってくれるわね……倭絡みとなれば私に負けず劣らずの腹黒さを見せるくせに。
「じゃ、ここで1番高いの《間宮特製アイス最中》をもう2、3個頼もうかしら?」
「ごめんごめん、冗談だよ(滝汗)」
実は既に私がアイス最中を4つ食べ尽くしていて、今5つ目を半分ほど食べたところ。
そして私と時雨で間宮に来ている理由は以前、時雨ととある賭けをしていて、その賭けにどちらかが勝ったら間宮で奢る、という条件だった。
時雨はあんまり賭け事が得意じゃなかったみたいで、アッサリ私に負けた。その賭け自体、倭が先に風呂に入るか先に艤装の手入れをするか、というしょうもない事に賭けていただけなのだけど。
取り敢えず勝ったのでこうして私が甘味にあり付いているのだが。時雨はアイス最中を1つだけ頼んでいたものの、そう多くはない小遣いがごっそり減った事で若干目が死にかけている。
「……春風、ここに居たか。」
「あら、倭。どうしたの?」
間宮に来なさそうなイメージ抜群の倭が間宮にやってきた。
「あ、倭さん。甘味処『間宮』へようこそ。」ニコッ
「……今は水だけで良い。気が向いたらまた注文する。」
「分かりました〜」
どうせ水だけで終わるつもりのくせに、という言葉は閉まっておこう。
「それで?何か用事かしら?」
「……まあ、そうだな。HLG61システムを本格稼働させる手筈を整えておいてくれ。」
あの設計システムを本格的に稼働させるのね……この世界からすればかなりぶっ飛んだ艦艇が出来上がるのは目に見えてるけど……
「で、誰を設計するのかしら。」
「それは明日話す。取り敢えず時雨の分は持つがお前の分の勘定は俺は持たんからな。」
「(・д・)チッ」
バレたか。相変わらず時雨大優遇してるくせに。
(ちょっとした悪戯を計画してやろ〜っと)イヒヒ
(あ、また悪い顔してる……まあ、良いや。僕に被害が及ぶことなんてそうそう無いだろうし……)
倭side
風呂がまだだったのを思い出して大浴場に向かう。そのまま立て札を裏返して『艦息使用中』に切り替えておく。と、言ってもどうせ時雨や春風を筆頭に躊躇いなく入ってくる艦娘がいるので最早形骸化しているのだが。
(明日までに夜雨改の設計図を書き上げて提督に見せなければならんな。忙しくなりそうだ……ん?)
脱衣場の方が何やら騒がしい。見覚えのある人影が複数……またか……
春風「お邪魔しま〜す」(・∀・)ニヤニヤ
時雨「ふふっ。」E.バスタオル
龍鳳「お背中流させてもらいます//////」E.バスタオル+洗面用具
山風「あ、あの……//////私も……身体洗ってあげる……//////」E.バスタオル+石鹸+タオル
弥生「……弥生も…やります……//////」E.バスタオル+シャンプハット
「……………………」
コイツ等は何を考えてるんだろうとしか頭に浮かばなかった。が、春風を見た瞬間全てを察した。
(悪戯の域を超えてるだろ……この面子が揃うと碌でもない事になるの分かってやったな……)
〜この後、何があったかはご想像にお任せします〜
お風呂騒動の後、先に彼女等を上がらせた。夜雨達に見られるとアレな気もするが、まあその時は開き直るとしよう。
「……はぁ……」
湯船から上がり、脱衣場に戻ると丁度夜雨と鈴奈が脱衣場の前を通りかかった所に出くわした。
と、ここで考えて欲しい。俺は風呂から出てきた所。そして何も身に付けていない。つまり、裸。
更に彼女達はこっちを見ている。まあ、俺には気にならないのだが彼女達にとっては見えるモノが見えているわけで。
「………………」
「………/////////」カァァ…
「………/////////」ボンッ バタリ
あ、鈴奈が真っ赤になって倒れた。夜雨も真っ赤になって立ち尽くしている。大丈夫か?
「…………何してんだ?」着替え中
「………な、何でもないです/////////」倭をチラチラ見てる
「………そうか。」着替え完了
「……/////////(見ちゃった……見ちゃった…//////)」カァァ…
2人とも真っ赤になっていたが、立て札を元に戻して撤収しようとしたところで鈴奈に捕まえられた。
「……//////」
「……?」
「……私も…一緒に……入りたい……/////////」
「…………そうか……」鈴奈ナデナデ
「……/////////」
結局鈴奈と夜雨とも一緒に風呂に入ることになり、何やかんやあったのだが、それはまた後日話すとする。
大分投稿出来なくて申し訳ないです……大体War ThunderとかWar Thunderとかディックとかディックとか……色々乗り回してました。
取り敢えず可能な限り急いで投稿させてもらいましたので、出来栄えはアレなんですけど。
こんな作品でも飽きずに見てもらってくださっている方々、これからもよろしくお願いします。
次回:『大改装、劇的?ビフォーアフター?』