響になった僕は人の温もりを知る   作:緒兎

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 来月になったらついに俺のパソコンにもグラボが付くぞ!やったね!!

 一応予定ではGTX970を買う予定だけど、お金が全然足りるようだったら980にしようかな?...まぁ、結局やるゲームなんてマイクラ以外にないんだけどね...面白いゲームないですか?


記憶が...ない?

 っは!目か覚めたらまた皆が寝ていた。いや、自分でも何を言っているのかわかってないけど間違いなく起きる前と同じ光景が目の前にはある。

 

 一つ、違うところと言えば暁ちゃんが寝ていて電ちゃんが起きているところか。

 

 「あっ、起きたのです?さっきはごめんなさいなのです」

 

 「え?え?」

 

 さっきってなんのことだろう?そんなにも頭を下げて謝ることなんだろうか?あれ?そういえばなんでこんなところで寝てるんだったっけ...。

 

 忘れちゃった。

 

 「ね、ねぇ、僕ってなんでこんなところで寝ちゃってたりするの?なんで皆僕の回りで寝てるの?儀式か何か?」

 

 「え?」

 

 「ごめん、なんにも覚えたなくて」

 

 今疑問に思っていることを全部聞くが、いきなりだったためか電ちゃんは困惑してしまった。なので僕は今の現状を伝えて落ち着かせようとした。

 しかし効果は逆効果だったようで、余計に混乱させてしまったようだ。

 

 「電ちゃん、落ち着いて...ね?」

 

 取り敢えず何とか落ち着かせようと背中を擦ってみるも、混乱のあまり固まってしまった電ちゃんは放心しているだけでなんの変化もない。

 

 ほんとどうしたのだろうか?

 

 「ご...」

 

 「ご?」

 

 やっと話してもらえたと思ったが、ごってなんだろう?暗号かな?

 

 「ごめんなさいなのですぅ!!!だ、だから、電のこと思い出して欲しいのですぅ!!」

 

 「ほぇ?」

 

 「電が...ひっく...電が転けたばっかりに、響ちゃんが仕返しするはめに...ぅぐ、電が、電が悪いのです...」

 

 急に謝ったと思ったらいきなり泣き出した。電ちゃんは両手で目を覆いながらポロポロと流れる涙を拭っている。なんだか罪悪感が沸く光景だね。

 

 それにしても仕返し...あっ、思い出した。

 

 そういえばさっき仕返しとかいって頭突きしたら逆にダメージを負ってしまって気絶したんだった。恥ずかし!電ちゃんの頭...鉄かと思うくらい固かったよ。石なんて比じゃないね。

 

 「ごめんな...さい...」

 

 でもなんで泣いてるの?電ちゃんのこと忘れるわけがないのに...どうしちゃったの?

 

 「電ちゃんはなんで泣いてるの?」

 

 「ぐすっ...電のせいで、響ちゃんの記憶が...あれ?」

 

 「ん?」

 

 僕が尋ねると泣きながらも答えてくれる電ちゃんであったが、何故か途中で止まってしまった。自分がなんで泣いてるのかに疑問でももったのかな?

 

 「どったの?」

 

 「い、いえなんでもないのです。さっきのは綺麗さっぱり忘れて欲しいのです」

 

 「え?え?」

 

 「響ちゃんは気にしなくてもいいのです。その方が幸せなのです...電が」

 

 なに?どういうことなんだろ?知らない方が幸せって結構悪いフラグばっかりなんだけど、なに?この先に何かあるの?死ぬの?

 

 それより忘れろとか言われても電ちゃんの泣き顔なんて忘れるわけないじゃないですか!僕の宝物にして魂に刻んでおきますよ~!




 誤字、脱字等があればよろしくお願いします。
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