これで主人公のスタンスは大方出し切れると思います
タイトルに関しては…、申し訳ございません
それでは、第6.5話
どうぞお楽しみくださいませ
ーーー旧校舎内
「さて、不法侵入者、しかも大柄な成人男性の行方を探すとしますかね…」
遊字はまず、先程まで物音がなってた場所に向かうことにした
十代達がかなり騒がしかったから、侵入者の物音までは分からなかったが、逆に、騒がしくしてた十代達が静かになった場所、そこが一番怪しい場所だと推測できる
(こんな事せずとも、十代さんたちに着いて行けば良かったんじゃないですか?)
女神は割りと呆れた風にこちらに問いかけてきた
(それは、それだけは不味いんだ
俺が奴らに着いていくと、この廃寮において正当な侵入理由が出来てしまう)
そんな事になれば、丸藤翔の成長を
丸藤亮の願いと自分自身からの呪縛を解く方法が遠のいて…、いや、最悪立ち消えてしまう
(この寮は俺によって安全が偽りとは言え証明されている
だが、まだ立ち入り禁止区域である事だけは確かなんだ)
そろそろ十代達のところに着くだろうか?
そう思ったその時ーーー
「そうだ!これは七つある千年パズルの1つ!」
「いいや違うね!なんてたって、千年パズルは一つしか無いんだからな!」
「そうだ、七つあるのは千年アイテムのみ
ちょっと博物館に行けば、ある程度のやつは拝める筈だぞ?」
後ろからの不意打ちは有効だったようだ
まさか行き止まりだと思っていたところが、実は別の出入口があるのだから
黒衣の男は、まさか後ろから声を掛けられるとは思わず、手に持っていた千年パズルを落としてしまった
「ふんっ!」
遊字は拾う隙を与えずに踏み砕いてしまった
「あぁ!アニキの身体が戻ったッス!」
「やっぱりな!
でも、ちょっと待ってくれ
遊字、なんでお前がそこにいるんだ?」
「ま、まさか本当に墓荒らしを…!」
「翔、貴様後で覚えておけよ…?」
ここは不吉な噂が流れているが墓などでは無い
だか、そんな事はどうでもいい
人の事を墓荒らしだ何だという、こいつの方が問題だ
「ひ、ひぃぃぃっ!」
「ぐぬぅ…!この私の背後を取るとは…
…ッ!小僧ッ!貴様もリストに入っている奴だな!?」
「なんの事やら…、全く身に覚えがないね」
「貴様の事情などどうでもいい!コイツとのデュエルに勝利したら、次は貴様だからな!」
「ふん、受けてたってやろう
だが、お前が目の前にいる遊城十代に勝てると思っているのか…?」
「なんだと…!」
「その通りだ!もう決着をつけるぜ!」
「なに…!ふ、ぐぅぉぉおおお!」
十代の最後の攻撃が決まった
やはりアイツは強い、デュエルは殆ど観れなかったが、そもそもここで負ける筈がないからな
「さて、そこの不法侵入者
テメェ何が目的でここに入ってきたんだ?」
…?おかしい、本来ならこんな話をしてる暇もなく闇に取り込まれるはずだが…
「くっ!私がその理由を答えるはずが無いだろう!」
「…それもそうだな」
ちょうどその時ーーー
「な、なんなんだコレは!」
「十代!?」
な、なんで今頃になって闇が!
「ぬぐぉおおお!た、助けてくれぇえええ!」
「チッ、向こうもかよ…!」
まさか、女神が居るから、タイミングが遅くなったのか…?
「十代!早く逃げるんだ!」
「あ、あぁ!
遊字も早くこっちに来い!」
分かった!
ーーーそう返そうとした次の瞬間
「…待て、そこの黒髪の男」
「な、遊字!」
目の前に黒い炎が吹き出てきた
「ぐっ!何が起きてるんだ!?」
「遊字、後ろだ!」
「危ないっス!」
ッ!
急いで身体を横にズラせば黒い塊がその横を過ぎ去っていった
ーーーあと3瞬、遊城の忠告が遅れていたら…
背筋を冷たいものが走った
「貴様だけは…
この寮に関わりを持とうとしているキサマだけは…!」
「逃がす気は無いってことかよ…!」
後ろの十代達に叫んだ
「十代!俺が奴の後ろから出る時に、明日香をこの部屋の出入口あたりに寝かせてきた!
アイツを連れて早く逃げるんだ!」
「でも、遊字はどうするんだよ!?」
「心配すんな!コイツをぶっ飛ばしたあと、逃げる!」
「あ、危ないッスよ!?」
「心配すんな!俺の暗黒界は、俺のデッキは負けないさ!」
ーーーだから、早く行け!
十代は、遊字の決意の堅さを感じたのだろう
翔と隼人を先に行かせて、逃げる事を選択したようだ
「遊字!何かあっても俺の相棒がきっと守ってくれる筈だ!
例えお前のデッキに入っていなくてもな!」
「…!あぁ!絶対に無事に帰ってみせるさ!」
最後に十代は明日香を抱きかかえながら走っていった
「ふっふっふっ、良かったのかね?
アイツらに助けを求めなくて
アイツらに、泣き付かなくて?」
「ーーーお前は誰だ」
「私か…?」
すると闇がより深くなに、相手の姿が見えなくなった
「私は…幻魔…
今はただの幻魔で良いだろう!」
幻魔…、三幻魔共か
だが、まだデュエルエナジーは足りない筈だが…
「なるほど…
さては、俺の悪魔達に惹かれてやって来たな?
三幻魔とあろうモノが」
「…」
「図星のようだな…
まぁ、それも仕方ないだろう」
ーーーなにせ、俺のデッキは特別製だ
「行くぞ、幻魔ども
ーーー下僕の数は充分か」
「キサマ…!」
「ーーーデュエルだ!」
今、運命が少し変調するデュエルが始まるーーー
「我のターン、ドロー」6枚
先攻を持っていくか…
「俺は手札より、ミストデーモンを召喚する!」5枚
「ミストデーモンだと…?
何故お前が…」
「我々は三幻魔
ならば、様々な悪魔をしていて当然であろう?」
「だが、そいつはエンドフェイズに砕け散るぞ?」
「そんなこと、知っておるわ
我は手札より、装備魔法、愚鈍の斧を発動する」4枚
「やはりな…
だが、俺が少し有利になるだけだぞ?」
「そう焦るでない
我はもう一つ手札より、フィールド魔法、伏魔殿ー悪魔の迷宮ーを発動する」手札3枚
悪魔達の居城は、そこに住む悪魔だけに恩恵をもたらす
ミストデーモン 攻3900守備0
「更に!俺の手札を1枚伏せてターンエンドだ!」2枚
「伏せカード1枚に、ハイパワーモンスターが1体…、早速面倒臭いじゃねーか…
俺のターン、ドロー」6枚
「俺は通常魔法、暗黒界の取引を発動!
お互いにカードを1枚引いて、手札を1枚捨てる
そして捨てたブラウの効果でもう1枚ドローする!」6枚
「ふん、手札事故か?
我々が同情してやろう」
幻魔達は冷静さを失わせようとしているのか、こちらに煽りを加えてくる
「いらん
…俺はモンスターを1枚伏せて、通常魔法、強制転移を発動する!この伏せカードとミストデーモンを交換だ!」4枚
「我は伏せていた速攻魔法、神秘の中華鍋を発動する」
「ミストデーモンを選択!LP3900回復だ!」LP7900
「…ッ!…効果も不発で終わりか」
「そういう事だ、人間
サレンダーするのなら、今のうちだぞ?」
「誰が…
俺は手札のフィールド魔法、暗黒界の門を発動する!
フィールドは入れ替わる、消えろ!パンデモニウム」3枚
「ぐぅ…、消えてしまったか…
居心地が良かったのだがな…」
「それはラビエルだけだろ…
カードを一枚伏せて、ターンエンドだ」2枚
「俺のターン!ドロー!」3枚
「俺は、手札からトランスデーモンを召喚する!
そしてトランスデーモンの効果発動!手札の悪魔族を一体捨てて、攻撃力を500ポイント上げる!」1枚
トランスデーモン 攻撃力2300守備力800
「そして、捨てたトリック・デーモンの効果を発動!
デッキから戦慄の凶皇 ジェネシス・デーモンを手札に加える!」2枚
「バトルだ!トランスデーモンで伏せモンスターを攻撃!」
トランスデーモンを伏せてあるカードに飛びかかっていった
だか、割ったのは嫌な笑みを浮かべる壺だった
「そいつはメタモルポッドだ!
お互いに手札を全て捨てて、カードを五枚引く」5枚
「ぬぅ、ジェネシス・デーモンが…」5枚
「そして、捨てられた暗黒界の効果を発動する!
捨てられたのはベージ、セルリだ!
ベージの効果発動、墓地から召喚する!
セルリの効果発動、墓地から相手フィールド上に召喚する!
そして、セルリのもう一つの効果発動!こいつが暗黒界の効果で墓地から召喚された時、相手は手札を1枚捨てる!
俺は手札のスノウを捨てて、スノウの効果を発動する!」
暗黒界の導師 セルリ 攻撃力400守備力600
「デッキからグラファを手札に加える!
そしてスノウは相手の効果で捨てられた時、相手の墓地のモンスターを守備表示で特集召喚する!そっちの墓地のミストデーモンを召喚!」5枚
ミストデーモン 攻撃力2700守備力300
「私のターンの筈なんだがね…」
「知らん、俺の管轄外だ
もう進めて良いぞ」
「ならばメインフェイズ2だ
我は手札の死者蘇生を発動して、墓地のジェネシス・デーモンを特殊召喚する
来い!俺の究極の下僕、ジェネシス・デーモン!」4枚
戦慄の凶皇 ジェネシス・デーモン 攻撃力3300守備力2300
「そして、俺のジェネシス・デーモンの効果を発動する!
一ターンに1度、手札、墓地のデーモンと名の付くカードを除外し、場のカードを1枚破壊する!
私は墓地のトリックデーモンを除外して、暗黒界の門を破壊だ!
消えろ!ウザったい門!」
「させるか!
俺は永続トラップ、暗黒界の洗脳を発動する!」
「なに?なんだ、そのカードは?」
「このトラップは相手のモンスターカードが効果を発動した時、手札が3枚以上かつ、自分のフィールドに暗黒界と名の付くモンスターを手札に戻して発動する!
相手のモンスターの効果を、手札をランダムに1枚捨てる効果に書き換える!」
「なんだと!?
じゃあ、モンスターの効果書き換えるトラップだと…!」
「そうだ!
そして、俺はランダムに1枚捨てる…
チィッ!俺は暗黒の瘴気を捨てるぞ!」4枚
「クソッ!俺はカードを3枚伏せて、ターンエンドだ!」1枚
一進一退の攻防が、今ここで繰り広げられている…
お互いにお互いを騙し合うその戦いは、ここが廃寮でなく、そしてお互いに悪魔族のカードを主軸にしてなければ、誰もが心惹かれる戦いに見えたであろう
「三幻魔よいい加減ケリを付けようじゃないか、この無駄な戦いに…、俺のターン、ドロー!」5枚
「俺は暗黒界の門の効果を発動する!墓地の悪魔族を除外し、手札を1枚捨てて、カードを一枚ドローする!
捨てるのは当然グラファ!
相手のカードを1枚破壊する!左の伏せカードだ!」5枚
見えたのは鎖鎌のような暗器だった
「鎖付きブーメランか…
…まだ続けるぞ!俺は手札の暗黒界の雷を発動する!捨てるのはベージ、破壊するのはもう1度左のカードだ!」3枚
「ぐぅ…!良くもミラーフォースを…」
(…三幻魔なのに?)
「そして、手札のトランスデーモンを召喚する!
そのまま効果を発動!手札のゴルドを捨てながら、攻撃力を500ポイントアップ!
そして、ゴルドを自身の効果で蘇生だ!
まだだ!墓地のグラファの効果を発動する!
ベージを手札に戻し、グラファを召喚!」3枚
暗黒界の龍神 グラファ 攻撃力3000守備力2100
暗黒界の武神 ゴルド 攻撃力2600守備力1700
「攻撃力2000超えが3体か…」
「ダメだしだ!
手札の暗黒界の取り引きを発動して、お互いにカードを1枚引いて、一枚捨てる!
捨てるのはグラファ!ジェネシス・デーモンを破壊だ!」2枚
「そして、グラファがまた来るか!
だが、さっき墓地に落とした暗黒魔族 ギルファーデーモンの効果を発動する!
このカードは墓地に送られた時、攻撃力を500ポイント下げる装備カードとして、場のモンスターに装備する!
当然、装備するのはグラファだ!」1枚
暗黒界の龍神 グラファ 攻撃力2500守備力2100
「くっ、…ゴルドを手札に戻し、グラファをもう一体召喚だ!
そして、攻撃力2500のグラファで、セルリを攻撃!」
「させん…
攻撃の無力化を発動する…」
グラファは攻撃を躊躇い、そのまま動きを止めてしまった
「倒せなかったか…!ターンエンドだ!」3枚
「我のターン、ドロー」2枚
「…いい加減にしたらどうだ?
我は、手札のブラックホールを発動する」1枚
「なっ!ここでそのカードだと…!」
「場はほぼ一掃されたか
俺は、手札からデーモンの騎兵を召喚だ!」0枚
デーモンの騎兵 攻撃力2200守備力300
「そして、ダイレクトアタックだ!」
騎兵は槍を構えると、こちらに全速力で突撃してきた
ーーーチャージだ!
「!フッ!」
遊字横に飛び、直撃は免れた
だが、足はデーモンの騎馬に跳ねられてしまった
「ーーー!ぐぉおおおおッ!」
「この戦いは闇のデュエル
即ち、ダメージが現実のものになる戦いだ」
「はぁ…はぁ…ぐっ…ぅうう」LP1800
「サレンダーをしたらどうかね?
そうすれば、痛みもなく吸収してやろう」
今まで感じたこともない激痛
普通なら、ここでサレンダーするだろう
ーーーだが
「ハ、ハハハッ!
勝てるデュエルをサレンダーしろだと?
幻魔はジョークが上手いな!」
「なに…?
勝てるデュエルだと…?」
「そうだ!貴様には負けるはずがないからな!」
「…負け惜しみか
私はターンエンドだ…」0枚
「いいや、俺はもう勝ち、お前は積みだ!
俺のターンドロー!」4枚
…来たか!
「俺は暗黒界の門を発動する!墓地のセルリを除外して、手札を1枚捨てて、カードを一枚引く!
捨てたのはブラウ!ブラウの効果でもう1枚ドローだ!」5枚
「手札を増やして、何になる?
もっと痛みが長引くだけだぞ?」
「俺は手札抹殺を発動する!これは手札断札と違い、お前の手札が0でも発動できる!」
「…なに」
「俺は手札を4枚捨てて、4枚ドローする!
捨てられたカードはゴルド、ベージ、カーキ、暗黒の瘴気!
ゴルドとベージを召喚し、カーキの効果でデーモンの騎兵を破壊する!」
「!しまっ!」
「さぁ、どうする
騎兵の効果を使うか…?」
「ぐっ、キサマァ…!」
「使えないだろうな…
そんな事しても、洗脳で酷いことになるだけだからなぁ…!」
「おのれ…おのれ、おのれ、おのれぇぇええ!」
「手札から暗黒界の取り引きを発動する!
捨てたのはシルバ!そのまま召喚だ!」3枚
暗黒界の軍神 シルバ 攻撃力2600守備力1700
「…ぐ、このカードではない」
「ただ捨てただけだったようだな…
ベージを手札に戻し、グラファを召喚!」5枚
龍神は怒りに満ちていた…
目の前で自らの部下を盾に使い、あまつさえその部下諸共己らを葬ったこの外道に
たかが幻魔、たかが3体の悪魔のコイツらに
「…グラファの怒りを感じる…
お前達はやり過ぎたんだよ…
たかが皇が、神に挑み、勝てる気でいたお前達は…!」
「シルバで攻撃…」
「ぐ…」LP5300
「ゴルドで追撃…」
「人間風情がッ」LP2700
「…言いたい事はそれだけか?
グラファ、トドメを刺すぞ…!」
「俺が!俺達が!人間なんかにィ!」LP0
幻魔は、そしてそれに取り憑かれたと思われるタイタンは闇に飲まれていった
「いつか…、いつか我々は蘇るぞ
覚悟しておくがいい!人間!」
「…」
タイタンの姿が見えなくなった
「知ってるさ…、そんなこと…」
日が昇る…
夜が明ける…
奴らは帰って来るだろう
だが、それを倒すのは俺じゃない
…俺で良い筈がない
「…帰るか、女神様」
(…えぇ)
今日はレッド寮で寝ていたい気分だ
※実際のタイタンと三幻魔はあまり関係ありません
実はここまでは本来ならもう少し早く届かせるつもりだったのですよね…
次回は全力でネタに走れるかと思うと、なんだがワクワクしてきますね!
では、今回も誠にありがとうございました