艦隊これくしょん〜ブラック提督(笑)の奮闘   作:SKYアイス

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初期秘書艦は今でも編成に組み込む。愛着あるから…(嫁とは言ってない)


第一部〜戦闘海域
第1話


提督業は忙しい。現在の解放海域から第一〜第四戦隊の編成と出撃の予定。艦隊の指揮や感娘のケア等…だがこの提督は感娘のケアは決してしない。する必要性を感じないからだ。

 

「………」

 

目の前にある書類を片付けつつ、ちらりと時計を見る。現在時刻ヒトヒトヨンマル。そろそろ正午になる時間だ

現在の資材、修復材の確認を一人で進める。勿論最近の戦況報告書もすませながら。

 

「燃料、弾薬、鋼材、ボーキサイト…共に一万オーバー…あれ?ボーキサイトが…」

 

資材の管理書を見ると、明らかに今までの出撃、建造、開発によって使用した筈の量を超えて、ボーキサイトの量が減っていた。

 

「何でだ?俺の管理が間違ってたか?」

 

この間沖ノ島海域を突破した時は、全ての資材と高速修復材が枯渇状態になりそうになってしまった。だが潜水艦の三人による強制的なオリョクル、駆逐艦の過激な遠征によってある程度回復した筈。その間空母や戦艦には鎮守府内に残らせていたので消費する事は無い筈だと思っていた。なのに…

 

「240の誤差だと!?どこで間違えた…」

 

これでは後々の作戦に影響が出てしまう。これではいけないと思って、提督はある場所へ電話をかけた。

 

「もしもし間宮か?提督だ。現在の甘味の在庫を確認したい。…………そうか、ならば鳳翔と協力し、間宮パフェを一週間分確保しろ、今すぐだ。何?無茶だと?ならば川内型も向かわせる。いいな…これは命令だ、甘味一週間分を今すぐに作り始めろ。また連絡する」

 

 

間宮との電話を切り、次に掛けたのは…

 

「俺だ、提督だ…神通か。那珂と川内は?そうか、なら丁度良い。川内型三人に命ずる。甘味処間宮にて、間宮パフェの量産に手を貸せ。無論対価は払う、今度お前らの要求を何でも聞いてやる」

 

『『『何でも!?』』』

 

「お、おう…とにかく頼んだぞ」

 

川内や那珂はともかく、神通まで釣れるとは思わなかったが、とりあえず間宮パフェの確保はできたと思い、書類に間宮パフェ一週間分の材料、費用を書き出した。

 

 

「川内の要求はどうせ夜戦だろう。那珂は今度旗艦にしろとでも言うだろうな。まぁ神通は分からんが…何とかなるだろうな」

 

とりあえず書く書類が増えたので、その分の仕事量も計算しなくてはならない。

時計を見て、現在時刻を確保する。ヒトフタマルマル。正午の時間だ。

 

「もうこんな時間か…」

 

今のペースの事を考えると、とてもじゃないが満足に昼飯を食べる事はできないと判断した。だがこんな事が起こったのは一度や二度ではない。こういう時の為に、執務室には常にカロ○ーメイトが常備してある。

 

「………駆逐艦、潜水艦、軽巡、重巡、軽空母、空母、戦艦用の3時のおやつ分、遠征のおやつ、お弁当分、オリョクル中のお弁当、おやつ分を合わせて…ろくに給料が貯められん…が、背に腹は代えられない」

 

自分で思うのも何だが、自分は相当ブラックだと思っている。感娘に反乱されないようにモチベーションは保たないといけない。その為ならば自分の給料は惜しくない

 

 

「よし、これで…」

 

 

 

コンコンと、扉を叩く音がした。昼時に一体誰が訪ねてきたのだろうか?

 

 

「入れ」

「失礼するよ」

 

 

入ってきたのは、駆逐艦時雨だった。彼女がこんな時間に来るとは珍しいと思いつつ、用件を聞こうと思ったら

 

「提督、僕はもう我慢の限界だ」

「ほう」

 

いきなり物騒な話をしてきた。恐らく何時もの通り待遇の改善についてだろう。だがそれは変える気は無い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何で秘書艦を付けないで一人で仕事するんだい!?この間倒れたばかりじゃないか!」

「知らんな!一々お前達の意見を聞く気は無い!お前達は大規模な作戦に控え英気を養うといい!今日の3時のおやつは特別だぞ?」

「そ、そんな言葉じゃ騙されないよ!」

「ぐ…」

 

この時雨、提督が苦手としている感娘の一人である。執務室に来ては、仕事量が大変だから秘書艦付けろ、深夜まで仕事しないで早く寝ろ、早くレベル99に自分を上げろ等、提督を困らせている。

 

「ええい黙れ黙れ!どうせ作戦が始まれば休みも取れなくなる!その度に休ませろ休ませろと文句を言われるのは困るんだよ!」

「その度にアイス食べさせる提督も提督だよ!しかも僕達にはお金を使わせないなんて、何を考えているのかな!?」

「お前達は自分の事と仲間の事を考えていれば良い!」

「その仲間に提督は含まれているけどね!」

「減らず口を!俺はお前達を兵器と判断している!所詮道具だ!なのに仲間だと?笑わせる!」

「良い加減思うけど、その口癖止めなよ」

「口癖じゃない!良いから出てけ!!」

「あっ!?ちょっと!」

 

時雨を強制的に退出させ、執務室に鍵を閉める。

これで安息の時が訪れた。ゆっくりと仕事に精を出せる。そう思ったら

 

目の前に横になってる瑞鶴がいた。

 

 

 

「…何を、している」

「何をって、提督が時雨ちゃんと話してるから…」

「不貞腐れてんじゃねえ」

「ぶー」

「ほら帰れ」

「瑞鶴の扱い酷く無い?」

「普通だ」

 

 

瑞鶴も部屋から追い出し、やっとこさ仕事に付けると思ったら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちくしょう瑞鶴の奴、さり気なくカロ○ーメイト持って行きやがった」

 




この鎮守府の編成

第一艦隊
榛名、日向、瑞鶴、鈴谷、阿武隈、時雨or雪風or吹雪

第二艦隊
金剛、長門、陸奥、隼鷹、千歳、龍驤、

第三艦隊
霧島、比叡、加賀、大井、北上、58

第四艦隊
天龍幼稚園(天龍、龍田、響、電、雷、暁)
オリョクル(168、58、8)

編成もリアルでこんな感じ。
第二艦隊が露骨ないじめだと思ったそこの君












正解です

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