艦隊これくしょん〜ブラック提督(笑)の奮闘   作:SKYアイス

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ちょっと行き詰まってしまって…遅れてしまいました。申し訳ございません。
すいません許して下さい!なんでもしますから!


第14話

「さて…」

 

今回の演習で敗北する事は考えない。全力で挑み、勝利する…といっても勝つための作戦に朝潮は付いてこれる可能性は低いと見てもいい。

 

相手は横須賀の提督だ。生半可な戦法は通用しないだろうし、必ず経験が不足している…艦隊の穴とも言える朝潮に狙いを付ける筈だ。故にフォローが必要だろう…だが

 

10強である3人は…

 

 

「簡単な作戦…というよりフォーメーションだ。漣は来るだろう航空機を吹雪と共に撃ち落せ、神通、大井、日向は基本的には俺の指示に従って貰う…だが、最終的な決定権は朝潮、お前に託す」

「へ…?」

 

提督は朝潮に最終的な作戦の決定権を託した。これが意味する事は一つ…お前が俺の作戦を有効かどうかを判断しろという事だ。

 

その言葉に朝潮は震え上がった。当然といったら当然だろう。彼女は初めて旗艦になるのだ。彼女はまだ経験が圧倒的に不足している。だから顔面蒼白になり、叩きつけられた事実を受け入れられないのも仕方ない事だ。

 

「て、提督…流石にそこまでは…」

「悪いが意見は受け付けない。これは命令だ」

 

神通も流石に見逃せなかったのか訂正を求めるが、提督は神通の言葉に耳を傾ける事は無い。

ただただじっと…朝潮の様子を見るだけ

提督の目に映る彼女の姿は酷く怯えていた。恐れていた。だからこそ…提督はこの言葉を朝潮に告げる

 

「…何もそこまで気負う必要は無い」

「え?」

「誰も失敗しない奴なんていないさ、俺も、君も…大事なのは失敗をそのままにしない事。失敗を受け入れて、何が駄目だったのかを考えて…自分の糧にする事だ」

「司令官…」

「俺は君の可能性を見てみたい…朝潮、お前は誰の感娘だ?」

「ッ…貴方の感娘です!」

「そうだ、ならやるべき事は分かるな?」

 

朝潮は答える。その問いに。そして提督もまた応える。彼女の想いに

 

「はい!司令官、貴方に最高の勝利を!」

「ならば俺も、お前に最高の勝利を与えよう」

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

演習が、始まる。

朝潮を旗艦とした演習が。

相手は横須賀の提督…生きる伝説と呼ばれる提督の一人だ。

 

「編成はこちらが若干不利だな…最初の奇襲がどう転ぶか…」

 

開幕雷撃を持つ大井が相手にどれだけの損害を与えられるか、それで作戦が決まる。それまでは…

 

(腹の、探り合い)

 

此方には航空機を持つのは日向しかいない。相手の航空機を漣達がどれだけ落とせるかで此方の損害が変わってくる。

 

だが、それが何だ?こんな障害は今までもあった。その中でも常に勝利を収めてきた。

 

だから今回も…負ける気はしない。

 

自然と口角が上がるのを感じる。気分が高まる。

 

「さあ…どう出る?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

演習、開始

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

演習が始まると共に相手の航空機が飛び立つ瞬間を目の当たりにする。その光景を見た朝潮達は改めて身を引き締めた。先ず動いたのは漣と日向と吹雪と朝潮だ。神通は提督から持たされた切り札を仕掛ける為に、航空戦には参加しない。そして大井はいつでも雷撃を放てるように狙いを付ける。

 

「さあ漣、仕事をするんだ」

「日向さんも瑞雲飛ばして下さいよー!」

「はぁ…仕方ないか」

「な、何でそんなに怠そうなんですか…」

 

思わず朝潮は日向の態度に感心するが、直ぐに防空戦へと移行する。

 

朝潮は対空砲撃をするが、一発も当たらない。

 

ーそんな…動きが速すぎる!ー

 

軽空母部隊の艦載機とは速度が違う。予測射撃を行うも当たらない。今までとは何もかもが違う…それが朝潮に焦りを生み出す。

 

その結果益々砲弾が逸れて、艦載機に擦るどころか艦載機がいない方向まで無意味に砲弾を撃ってしまう。そんな光景に朝潮は益々焦ってしまった。

 

だが、そんな時に彼女の側に吹雪が駆け寄る。

 

「落ち着いて朝潮ちゃん!」

「は、はいっ!」

 

吹雪が彼女をフォローし始めたのだ。そのおかげか朝潮も落ち着いてきた。

 

「これは漣がやるべきですね…ふふん!さあ!漣がアニメで学んだ技術、とくとご覧あれ!」

 

そんな最中、漣が迫り来る艦載機に狙いを付ける。そして

 

 

 

 

 

 

 

 

「I am the…なんでしたっけ?まぁいっか!あんただけは…落とす!」

 

ガォォォン!!!と無駄に派手な効果音と共に砲弾が放たれ…

 

艦載機を落とす。だがそれだけではない。

 

 

一つ目は艦載機の翼を砕き、バランスを崩し海へ落とした。

更に二つ目の艦載機のコックピット部分を撃ち抜き、操縦していた妖精さんを強制的に脱出させ無力化した。

その勢いは落ちたが、三つ目の艦載機の武器を的確に撃ち抜き、艦載機を爆発させた。

 

 

これらを漣は、一発の砲弾だけで行ったのだ。

 

「12.7cm砲ですよねあれ!?」

「…漣ちゃん、また夕張ちゃんに効果音付けて貰ったんだ…あ、うん。ただの12.7cm砲だよ?効果音以外は…」

 

どこぞの可能性の獣の主要武器を思い出すような効果音を付けてる漣。彼女はノリノリでまた艦載機を的確に撃ち抜き、そして…

 

「エッ…Xラウン○ーでもない癖にぃぃぃぃ!!!!」

 

艦載機の攻撃を受けていた。

 

「さ、漣さぁん!?」

「漣が死んだ!」

「この人でなし!」

「お、大井さん!?吹雪さん!?」

「はっ…なんか変な電波を拾ったわ…」

「な、何で私…あんな事を…」

「…君達、少しは真面目にやらないか?」

「あら?私はもう2人戦闘不能にしたのだけれど…」

 

大井がしれっと、ありえない事を言っていた。

 

「ってえええええ!?」

「だって正規空母ってうちの七面鳥と違って中破に追い込んだら艦載機飛ばせないでしょ?」

 

そういえばと朝潮は思った。艦載機の数が増えないのだ。先程飛ばされた物を最後に

 

「ふふん」

 

ドヤ顔で胸を張る大井、その胸が羨まし…

 

 

「何考えてんですか私はぁ!」

 

朝潮、自分の思考に自分でツッコミを入れる。

それを見た日向がくすりと笑い、朝潮に告げた。

 

「ふっ…君の才能の片鱗が見えてきたな」

「嫌ですよこんな才能!!」

 

朝潮の才能とは、ツッコミ役である(嘘)

 

 

 




そして舞台は次の話へ…こ、今度は早く投稿したいです

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