ソウルイーター~呪われし武具は狂気を超える~   作:三元新

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4話 死武専に入ります♪

―マカ side―

 

あれから、私達は死神様に報告と事情説明を聞きにデスルームに来ていた。

 

「――死神様!どう言うことか説明してください!!」

 

「い、いやぁ~、いつか話そうとは思っていたんだけど~、ちょ~っと面倒くさくなっていたのねぇ~。

 そ、それにほら、君達にも勝てない相手がいるってわかっただけでもいいじゃない!ほ、ほら、少しは強くなっていると思うよ~?」

 

死神様は少し慌てながらもそう言った。

 

「た、確かに少しは強くなれましたけど…――って、それとこれとは別なんです!一言くらい私達に話してもよかったんじゃないですか!」

 

「そうですよ、父上!少しでも話していれば、あのような戦いをしなくてすんだものを!」

 

私とキッド君が詰め寄るのでたじたじの死神様。すこし、悪い気がするけれど、あんな綺麗で純粋な魂を持った子を傷つけたなんて凄く罪悪感がスゴいんだもん…

 

「―――まぁ~まぁ~、それに関しては私にも責任があるので死神様をそんなに攻めないでくださいよ」

 

スタン…

 

すると、突然背後から足音と声が聞こえた。

 

私達が振り向くと、そこにいたのはフィアちゃんだった。

 

綺麗な水色の髪に、赤に近い紫色の瞳を持った少女がいた。

 

「やぁ~っと来たのね~、フィアちゃん。―――それにしてもまた、随分と“女の子”な格好をしているじゃなぁ~い?」

 

すると、死神様が突然そんなことを言った。……ん?“女の子”な格好?フィアちゃんって女の子だから普通じゃないのかな?

 

確かにいまのフィアちゃんの格好は、黒の袖がすこし余るセーラー服に赤いミニスカート、そして太股までかくれるピチピチのニーソックスだ。

 

すると、死神様の言葉を聞いたフィアちゃんはプルプルと肩を震わせていて………

 

「そんなことを言わないでくださいよ、死神様!そもそも死神様が両親に話を通していなかったから、罰として死武専生活で暮らす学生服はこの“女の子”な格好をしなくちゃならなくなってしまったんですからね!?」

 

死神様にたいしてそう叫んだ。

 

――ん?“女の子な格好”?……え、フィアちゃんって“女の子”だから普通じゃないのかな?

 

「そうだったのか、ゴメンねぇ~。君の入学準備にかなり手間取ってて、あのとき、君にこの子達の実力上げの為の“お願い”をしたのは、君の入学準備を完璧に終わらすためだったんだ~。そんでね~、すぅ~っかり君のご両親に伝えるのをわぁ~すれちゃっててね~」

 

「え!?嘘でしょ!!…………だから、ここに久しぶりに来たとき、入学の話を一つもしなかったのかぁ~……」

 

「え?女の子な格好って、フィアちゃんは女の子なんだから、普通じゃないの?……あ、もしかして女の子な格好が嫌いなだけかな?」

 

私がそう言うと、フィアちゃんは不思議そうな顔でキョトンとしていた。

 

「……え?――あ、いや。私はこれでも歴史とした“男”ですので、女の子な格好をしていたらおかしいんですよ!……まぁ、確かによく間違えられますが………てか、似合いもしないのになんでこんな服を着なくちゃならないのさぁ~……うぅ~///私はこれでも男何だよぉ~///なんで…こんな…格好を~……うぅ~恥ずかしい///」

 

フィアちゃんは恥ずかしそうにスカートを押さえて顔を赤くしながらも、とんでもない発言をした。

 

それを聞いた私達は固まった…

 

『え…ぇぇええええええええええええ!!?』

 

「わひゃう!?……い、いきなりなんですか、そんなに大声をだして…」

 

フィアちゃんが私達の叫び声に驚いていたが、私達はそれよりももっと驚いていた。

 

だって、見た目が美少女な女の子が“少女”ではなく“少年”だったのだから。

 

「……そ、そんなの…ありえない…」

 

「……こ、これは…COOLじゃないぜ…」

 

「さ、さすがの俺様も、これは驚いたぞ…」

 

「そ、そうね…、これは驚いたわ……―――――それにしてもまさか、本当にいたんだね…“男の娘”って(ボソ」

 

「ふむ…、この世にはまだまだ不思議で一杯なのだな…」

 

「そ、そうだな…キッド…」

 

「あはは~♪不思議だなぁ~♪」

 

みんながみんな、それぞれ思うことは違うがそれでも驚きの気持ちは同じみたいだ…

 

「……ねぇ…そんなに驚くことですか?……なぜ皆さんはいつもいつも、私が男だと言うと驚くのですよ………失礼だと思うのですよ…」

 

フィアちゃんの言葉に私達は納得してしまった。だって、こんなに可愛いのに男だなんて言われたら絶対驚くもん。

 

「――あ、そういえば、死神様に報告しに来たんだった…

 死神様~、家の母様から伝言で~、『あのとき、手紙を渡し忘れてたからこの手紙を渡してね~』と言われたので渡しますね~。はい、どうぞ」

 

そう言いながら、フィアちゃんは死神様に一通の手紙を渡した。

 

「あ~りがとさぁ~ん!えぇ~と…

『死神様?…あなたの学校に私達のむすm――コホン…息子、楓ちゃんを預けます。……ですが!もしも、私達の楓ちゃんが傷つけられるような事があれば~――――どうなっているかわかりますよね?

あと、よくも私達に内緒で楓ちゃんにお願いごとをしましたね…今回、服がボロボロで帰ってきたとき悲鳴を上げてしまってしまいましたよ。――今回は、体には“傷がなかった”ので、目を瞑りますが…次からはこの様なことがないようにお願いしますよ?

……では、よろしく頼みましたよ、死神様♪

        姫神 桜より』

――だってさぁ~。うん。確りと面倒を見ようではないか!」

 

どうやら、死神様はその手紙を小さな声で読んでいてなにかわかったようだ。――なぜか慌てていたけれども、手紙にはなんて書いてあったのかな?

 

「そ~れじゃ、あらためて挨拶をしよっか。フィアちゃん。よぉ~ろしく!」

 

死神様がそう言ってフィアちゃんを指名した。

 

「は~い。では………

 改めまして。私の名前は姫神 楓。仕事名はフィア・イン・キューブです。学校で使う名前はフィア・キューブリックです。

 好きなものは、読書・修行・料理・栽培・そしてお煎餅です!

 嫌いなものは、虫全般にニュルニュルとしたものです。

…そして、お化けです……(ボソ

 明日からやっと学校に行けるので、お世話になるのでよろしくお願いしますね♪」

 

フィアちゃんはとてもいい笑顔で笑った。その顔にとても癒される私達だった。

 

「うん!よろしくね、フィアちゃん!……あ、フィアちゃんってよんじゃっていいかな?」

 

「あ、はい、いいですよ?読み方は好きなように」

 

「わかった。じゃ~フィアちゃんね!

 あ、私の名前はマカ・アルバーン。あのときに言ったけれどもソウルが私のパートナーで鎌職人だよ!

 ちなみに、父親はそこでのたれているエロ親父だから…。うちのお父さんには絶対に近づいちゃダメだからね!」

 

私は最後に絶対に近づかせさせないために念を押した。

 

「次は俺だな。俺の名前はソウル=イーター。好きな事は音楽かな?まぁ、これからよろしく頼む」

 

「次は俺様だぁぁ!俺様の名前はブラック☆スター!いずれ神をも越えるビックな男だ!相棒は隣にいる椿だ!

覚えておけよ!そんで、これからよろしくな!フィア!」

 

「私の名前は椿です。パートナーはブラック☆スター。よろしくね、フィアちゃん」

 

「俺だな。俺の名前は、デス・ザ・キッドだ。パートナーはそこにいるトンプソン姉妹で2丁拳銃だ。これからはよろしく頼む」

 

「私は姉のリズ。んでもって此方が妹のパティだ。よろしくな、フィア」

 

「よろしくね~♪」

 

それぞれみんなの自己紹介が終わった。

 

「はい!マカさん、ソウルさん、ブラック☆スターさん、椿さん、キッドさん、リズさん、パティさん。皆さんよろしくお願いしますね♪」

 

フィアちゃんが綺麗なお辞儀をして挨拶をしてきた。

 

「別に“さん”付けはいらないよ!普通にマカって読んでね、フィアちゃん!」

 

「俺も呼び捨てでいいぞ。これから一緒に死武専の仲間に入るんだからな」

 

「俺様はなんでもいいぞ!」

 

「私も、フィアちゃんには呼び捨てで読んでもらいたいな」

 

「確かにな、その方が仲間意識も高まるからな。俺も呼び捨てでかまわない」

 

「私もいいぞ。」

 

「私も私も~」

 

「うん、わかったよ。じゃ~、マカ、ソウル、ブラック☆スター、椿、キッド、リズ、パティ、これからよろしくね♪」

 

『うん、よろしくね(な)、フィア(ちゃん)!』

 

こうして、私達の新たな仲間が加わったのだった。

 

「これから、よろしくね~、フィアちゃん」

 

「これから、君の先生だ。よろしくな、フィア」

 

「はい!死神様、シュタイン先生。よろしくお願いします!」

 

シュタイン博士と死神様もフィアちゃんを歓迎していた。

 

「そういえば死神様。フィアちゃんは武器なのですよね?なら、これからフィアちゃんのパートナーである職人を見つけなくちゃならないのでは?」

 

私が聞くと、 死神様が此方を向いた。

 

「それはね~、フィアちゃんはいらないんだよ~」

 

…………え?それだけ?

 

「死神様、はしょり過ぎです。」

 

シュタイン博士が嘆息しながら死神様に注意した。

 

「じゃ~、シュタイン君が説明してくれる~?」

 

「……はぁ~。わかりましたよ。

 さて、君達にはこの子……フィアちゃんについて話しておきたい。」

 

シュタイン博士が話し出した。

 

「フィアちゃんは、確かに武器ではあるのだが、職人のいらない武器なんだ」

 

「はい。シュタイン博士。」

 

私は手を上げた。

 

「なんだい、マカさん」

 

「フィアちゃんは何故、職人がいらないのですか?」

 

「それはね、君達と戦わした理由でもあるのだけれど、実はフィアちゃんは五歳の時から職人として活動していててね。この子は武器としてだけではなく職人としての腕もあり、自身の力だけで、武器職人 兼 武器として活動していたんだ。」

 

す…凄い…そうだったんだ…。

 

「そして、この子のご両親は世界中に散らばる武器職人と武器の中でも“最強”で“最高”の職人と言われるほど、腕が凄いんだ。

 この子の本命が姫神 楓。椿さんなら一度でも聞いた事があると思うけれども、この子は日本の代表ともいえる武器と職人の家――姫神家の人間なんだ。だから、ここの家の出身はみな、戦闘力が高くて、その中でもフィアちゃんは母に続いて“職人と武器”の両方をこなすほどの天才なんだよ。」

 

へぇ~、そうだったんだ…。

 

「それでは、デスサイズにはならないのですか?」

 

今度は椿ちゃんが質問をした。

 

「その事も話さなくてはね…。フィアちゃんは五歳の時から職人として活動していたって言ったよね?

 フィアちゃんは、実は既にそこにいるスピリット先輩同様“デスサイズ”並みの力を持っているんだ。

 だから、フィアちゃんは強かったんだよ。デスサイズではないけれど、デスサイズと同じ力を持っているわけなんだ」

 

「えぇ!?そうなの!フィアちゃん!」

 

みんなが今日2回目の驚きの中、私はフィアちゃんに質問した。

 

「うぅ~ん………そうらしいです」

 

フィアちゃんは苦笑しながら答えた。どうやら、あまり実感はなかったようだ。

 

「まぁ、そんなわけだから。フィアちゃんは魂を集めてデスサイズにはならないんだ。

 そんな事よりも、フィアちゃんと仲良くしてなげなよ。みんな」

 

『はい!シュタイン先生!』

 

私達は同時に返事をする。

 

「んじゃ、今日はもう遅いし解散しよ~」

 

死神様の言う通り、今日はもう夜になっているので、私達は明日の為にも解散したのだった。

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