さてさて、やってまいりました死武専。現在私は教室の扉の前で待機中です。
え?なぜそんなところにいるのかって?・・・・・・むっふっふぅ〜♪そんなの簡単なことじゃないですかぁ〜♪自己紹介ですよ!自己紹介!!ひとりで絶賛待機中なのです!
「入ってこい」
おっと、呼ばれたみたいですね。なら行きましょう!我が拠点(クラス)へ!
ガラガラガラ――
―side out―
―マカ side―
あれから私達は教室に戻って、カエデ――いや、フィアちゃんを待っていた。どうやら、クラスは私達と一緒らしい。
「てなわけで、今日から新しく仲間が増えま〜す。よろしくしてあげてね〜?」
いつものように、適当にしながらそんな事をサラリと言ってしまうシュタイン博士――もといシュタイン先生。
「先生!?いったいどう言う事ですか!しっかり説明してください!!」
クラスのひとりが叫びながら意義を唱えた。
「・・・・・・んー・・・・まぁ、いろいろあるんですよ。大人の事情ってやつです。とりあえず呼ぶので質問は後にしてください。流石にずっと外に待たせるわけにはいかないので」
シュタイン先生がそういうと、渋々ながらも黙ったクラスメイトの男の子。
「それでは、―――入ってこい」
ガラガラガラガラ・・・
「失礼します」
扉が勢いよく開く。そこに立っていたのは、綺麗な水色の髪で赤紫色の目の少女のフィアちゃんだった。
ちなみに、フィアちゃんは仕事名で、本名は夜知楓と言うらしい。フィア•キューブリック又はフィア•イン•キューブが仕事名なんだって。だから、私は呼ぶ時フィアちゃんと読んでいる。
すると、フィアちゃんは黒板の前にきて、ちょうど真ん中にいたシュタイン先生の隣に立った。
「今日から新しく仲間になるフィア•キューブリックちゃんだ。仲良くするように」
「フィア•キューブリックです。皆さん今日からよろしくお願いいたします♪」
とてもいい笑顔で挨拶をしたフィアちゃん。それをみたクラスメイト一同は顔を紅くして固まってしまうのだった。・・・・・・男の子とわかっていても、その笑顔は反則だよ・・・フィアちゃん
―side out―
―? side―
よう、初めましてだな。俺の名前は近衛一誠。俗に言う転生者だ。
俺は前世でとある理由で死んでしまった。・・・なに、理由は至って簡単なこと。俺は家族・・・そう、兄さんがいたんだが、大好きだった兄さんが突然この世を去った。
兄さんが散歩をしている時に、俺達の一族に恨みを持った奴に殺されたんだ。
両親は5年も前に事故で死んでしまっていて、優位つ無二の家族だったんだ。そんな最後の家族を俺は失った。
兄さんの葬式の後、俺は犯人を探した。かなり手間取ったが犯人は見つかった。・・・・・・でも、ここでさらに衝撃なことがわかったのだ。――それは、事故死と思われていた両親を殺したのも、兄さんを殺した奴らだったんだ。俺は恨んだ・・・憎しんだ・・・怒り狂った・・・・・・オレの怒りや憎しみは頂点に上り、そのまま貫通した。
そして、俺はその仲間や同じ血族の奴らを皆殺しにした。最後に残った実行犯である犯人と相打ちにあって、俺はそのまま息を引き取ったのだ。
それからというもの、いわゆるテンプレってやつで、特典をもらいダーツで転生する世界を決めると、この『ソウルイーター』の世界だったんだ。
この世界はオタクでもあるオレの大好きな世界の一つだった。正直嬉しかったさ。・・・まぁ、最後に心残りがあるって言えば、両親と兄さんのお墓参りに行けないことかな・・・。まぁ、俺が行けなくても、同じ気持ちだった優しい従兄弟姉妹達や一族の仲間達が墓を守ってくれるだろう。なんせ、一族の敷地にあるもっとも霊験豊かな所に墓を建てているから、一族が強襲されない限り無事だろうな。
さて、そんなこんなでいろいろあって無事に転生したオレなのだが・・・・・・いかんせん、赤ちゃんの羞恥プレイはなかったものの、転生したときから既に独り身だった俺は、神の渡した家と共に、転生特典を修行して、頑張ってこの死武専に入れた。いまや立派なソウルイーターを目指して頑張っている武器職人でございます。
・・・・・・でだ。俺はハーレムを作ろうと頑張って十何年――あれからかなり年がたったが、つい最近原作が開始したところなのだが・・・・・・シュタイン博士が先生をしてデス・ザ・キッドが同じクラスメイトになった所まではまぁ、原作ぞいでいいのだが、・・・・・・この時期に新たにクラスメイトが加わるらしい。おかしい。いくらなんでもおかしい。デス・ザ・キッドがクラスメイトになってからは誰も新しい仲間は増えないはずだ。原作ではそうだった。
だから、俺は焦った。
「先生!?いったいどう言う事ですか!しっかり説明してください!!」
俺は大声を上げてシュタイン先生に意義を問うが……
「・・・・・・んー・・・・まぁ、いろいろあるんですよ。大人の事情ってやつです。とりあえず呼ぶので質問は後にしてください。流石にずっと外に待たせるわけにはいかないので」
はぐらかされた………流石にそんな言い方されたら、しぶしぶ諦めるしかないじゃないか。
―――いや、まてよ・・・・・・確か、神が俺が転生する時に『その世界にはワシの親友が転生させた転生者が”3人”ほどおるのでな。まぁ、出会ったら挨拶ぐらいしておけよ。――それが善人であるならばな……』
…………なんて言ってたっけ?―――ってちょっと待てい!それなら、絶対このタイミングで来るやつなんて転生者以外ありえねぇ!
…………もしも、そいつがオレのハーレム計画の邪魔者であるその時は―――
まぁ、いいさ。とりあえずどんなやつか見てみようじゃないか…
「それでは、―――入ってこい」
ガラガラガラガラ・・・
「失礼します」
扉が勢いよく開いた。そこに立っていたのは――綺麗な水色の髪で赤紫色の目の少女だった。
その姿を見て俺は固まった。何故なら――オレの大好きな作品のキャラクターのひとりだったからだ。
すると、やつは黒板の前にきて、ちょうど真ん中にいたシュタイン先生の隣に立った。
「今日から新しく仲間になるフィア•キューブリックちゃんだ。仲良くするように」
「フィア•キューブリックです。皆さん今日からよろしくお願いいたします♪」
とてもいい笑顔で挨拶をしたフィア•キューブリック。それをみたクラスメイト一同は顔を紅くして固まってしまうのだった。
だが、俺は別の意味で固まっていた。……それもそうだ。なんたってオレの知っていて更に大好きな作品に出てくるキャラクターのひとりが目の前にいるんだ。誰だって驚き固まるだろう。
ちなみにいまのクラスの状態とオレの状態を比べると……
「(⁄ ⁄•⁄A⁄•⁄ ⁄)」ドキドキ ←クラスメイト
「( ゜Д゜)」ポカ-ン ←オレ
……で、ある。
フィア•キューブリック……本名を箱型の恐禍(フィア•イン•キューブ)
こいつは、C³‐シーキューブ‐の主人公・夜知春亮の家に送りつけられた禍具(ワース)という呪われた道具の一つで、呪いを受け続け人化したもの。それがフィア•キューブリックだ。
普段は小柄な少女の姿をしているが、実体は金属製の黒い箱の形をした拷問処刑器具『箱型の恐禍(フィア・イン・キューブ)』である。
箱の中では無数の鉄片が複雑に絡み合っており、三十二の拷問器具へ変形出来る。まさに拷問処刑器具の集合体なのである。
フィア•キューブリックは主人公のお父さんに家に送られたあと、主人公と共にいろんな困難を乗り越えて成長していくのだが、フィア•キューブリックはヨーロッパの古城の地下に長い間隠されていたため、一般常識に著しく疎いのだ。そのため主人公の家に来た時には、掃除をしようとして部屋の中をめちゃくちゃ(粉々)にしてしまったぐらいだ。それからというもの、一般常識を知らなすぎて、主人公とその仲間達を散々振りまわす事となる。
ちなみに好きな物は「煎餅」、嫌いな物は「クモ」、そして最後に口癖は「呪うぞ!」「ハレンチだ!」の二つである。
そんなことも含めて、俺はこの妹キャラともいうべき存在はとても好きだったのだ。
そんな大好きなキャラが目の前にいる。確実に転生者だと1発でわかってしまうのだ。
……さて、オレの大好きなキャラであるフィア•イン•キューブの姿をした転生者。てめぇはオレの敵か否か――見定めてもらおうじゃないか・・・。
それから、フィア•キューブリックの自己紹介も終わり、その日の授業もこれで最後なので、みんなそれぞれ帰っていった。
そして、俺はすぐさま行動に移した
「おい、フィア•キューブリック。ちょっと来いや。話があるからよ」
俺が呼ぶと、フィア•キューブリックは小首をかしげながらトコトコと歩いてきた。その時、ちょっと可愛いって思った俺は悪くないと思う。
「なに?話って?」
フィア•キューブリックが聞いてくるが、俺は後ろを向いてついてこいと指示をだした。
俺が歩き出すとフィア•キューブリックもついてくる。
――しばらく歩いていると、全く人気のない部屋が見えてきた。
ここは、開かずの扉と呼ばれている、どんな事をしても、本当に開かない部屋なのだ。なんでそんな部屋に来ているのかと言うと、実はこの部屋はオレの今住んでいる家に繋がっているのだ。これも神がくれたもので、オレの許可がない限り絶対に開かない仕組みになっている。
そして、俺は扉を押すと、簡単に開いた。開いた先に繋がっていたのはオレの自室である。
自室には何も無い。いや、実際にはあるのだが、魔法で見えなくしているだけなのだ。
さて、そんな事よりも、さっさと用を済ませよう。もし仮に敵だったとしてもこの場で殺せばいい。ここはいわばオレの結界の中。この部屋の中ではオレの意思で自由にできる。あんな事やこんな事もできちゃうのだ。
「単刀直入に聞くけどさ、お前・・・転生者だろ」
俺が聞くと、すこし目を見開くも、すぐにふつうの顔に戻りニッコリと微笑んだ。
「ええ、そうだよ。そういうあなたも転生者?」
フィア•キューブリックが俺に聞いてきた。
「ああ、そうだ。いまから結構前に転生してきた。」
「私もだよ。もう、かれこれ数十年ほどたつのかなぁ〜。数えてないからわかんないやぁ〜・・・えへへ♪」
「・・・・・・コホン。と、ところでだ。おまえはどうやって転生してきたんだ?ちなみに俺は死んで神にダーツで決めたらここになった」
そう、まじでただの運なんだよなぁ。ほんと知っているアニメでよかったぜ。
「私もダーツだったよ?そんでたまたまこの世界だったんだぁ〜」
「そうだったのか。・・・・・・そういえば、転生させた神が言ってたんだが、オレ以外に転生者が3人いるらしい。ひとりはお前だとして、もう2人を知らないか?」
すると、フィアはう〜んと悩んだ後口を開いた。
「・・・・多分だけども、その2人はうちの両親だと思うよ?なんたって、両親も転生者みたいだからね。ちなみに、姿が父は夜知春亮で、母が村正このはなんだよ。」
・・・・・・なん・・・だと!?
「・・・・・・え?マジで?」
「うん!マジで♪」
笑顔で答えたフィア。・・・ちょっとまてよ・・・・え?なにそれ。なんでそんな両親もってんの!?てか、家族揃って転生者かよ!ありえねぇ!?
それに、家族があのC3‐シーキューブ‐かよ!?どうなってんだその家族!?
「そ、そうっすか・・・・・・ま、まぁいい。これが最後の質問だ。おまえはオレの敵か?」
と、とりあえずかなり驚いてしまったが、これが何よりもの重大な質問だ。いままでの質問はあくまでもついでだ。これが何よりも・・・そして、一番聞かなきゃいけない質問だ。なんせ、オレのこれからの人生がこれで決まるのだからな。
「・・・・・・うーん・・・よくわかんないけれども、とりあえず言えることは私はあなたの敵じゃないよ?そんな気がするんだ♪」
・・・・・・・・・?なんかよくわからない答えが帰ってきたな?
「・・・・どう言うことだ?」
「う〜ん・・・・どう説明すればいいのかなぁ?なんとなくなんだけどさ・・・、あなたはね?私の――前世の家族であった”弟”に似ているの。雰囲気がなんだけどね?
まぁ、そんな感じでさ、自分でもよくわからないんだけれどそんな気がするの。前世の事なんて殆ど覚えていないんだけどね。でも、前世で強く記憶に残っているものはたくさん覚えているよ?その記憶の中に弟がいたんだぁ」
・・・・・・へぇ。弟さんがいたんだな。その様子を見る限り、よほどその弟さんの事を好きだったらしいな。
俺も兄さんがいたからなぁ。・・・兄さんはオレの事をどう思っていたのだろうか?聞く前に先に逝っちまったからなぁ。――兄さん。
「弟さんがいたんだ」
「うん。そうだよ。うちの弟はね?とっても素直で賢くて、兄の私よりもすごく頼りになって強いの。
私達家族は、両親と弟と私の4人で暮らしていたんだけどね、ある時両親は事故で死んじゃったんだ。
その日以来、私はまだ小さかった弟を養うためすっごく頑張ったの。まぁ、家自体とっても大金持ちで昔からあるとある”一族”の子孫だったんだけども、その一族はね?人外なる者を倒す一族だったんだぁ。だから、私は弟のぶんも頑張って人外なる者を狩って働いていたんだけども、弟が大きくなるとね、私なんかよりもずぅーっと大きく、そして強くなってね。いつの間にか守る側から守られる側になっちゃったんだ。――まぁ、私はむしろ、弟が強くたくましく優しい人になって嬉しかったんだけどね・・・・・・でも、やっぱり兄として守りたかったなぁ。
でも、そんなある時、私は散歩をしてたら、いきなり死んじゃったみたいでね。気がついたら神様のいる所だったの。
それからというもの、私は転生していまの生活を楽しんでいるんだけれども・・・・・・・・・やっぱり、心残りはあるかな・・・なにも言わず弟を一人ぼっちにさせちゃって・・・。」
・・・・・・え?なんか知ってる人っぽいんだけど・・・もしかして、この人って・・・・・いや、いやいやいや。ないないない!この人が”あの人”なわけないじゃないか!あの人はこんなにかw―ゲフンゲフン!・・・こんな人なわけがないじゃないか!ましてや、あの人が転生してるなんて、ありえねぇしな。
「弟はね?ああ見えてとっても寂しがり屋で泣き虫なんだ。兄の私がいないとすぐ泣いちゃうし、成長しても泣きはしなくなったけども、すぐ私を探そうとするの。・・・・・・でも、そんな所も含めて可愛いんだ。私の弟は・・・・・・ふふふ♪・・・・・・・・・・・・でも、そんな弟も一人ぼっちにしちゃったなぁ・・・・あの子にとっての家族って・・もう・・・・私しかいないのになぁ・・・・・・・心配だなぁ」
そう言って、どこか不安そうな顔をしているフィア。
・・・・・・俺はある事が気になって聞いてみることにした。たとえそれが――後悔することになるとしても
「ひとつ・・・・・・聞いてもいいか?」
「・・・・・・ん?なにかな?私の答えれることであれば、なんでも聴いていいよ?」
フィアから許可をもらったので、俺はひとつ深呼吸をして、勇気を出して聞いてみた。
「・・・その、弟さんの名前は・・・・・何て言うの?」
すると、オレの質問にフィアは目を見開いたあと、顔をしたに向けた。
しばらくの沈黙が部屋の中に漂った。
「(・・・・・・・・・やっぱり、聞いちゃいけない質問だったかな?はぁ・・・やっちまったなぁ)」
そんな事を思いながら、俺が深いため息を心の中でしながら、後悔していると・・・
「・・・・・・せい・・・」
「・・・ん?・・・・ご、ごめん。聞こえなかった。もう一度だけ言ってくれるかな?本当にごめん」
すると、フィアが顔を上げてオレの目を見てきた。―――そして、その瞳には薄らと涙が流れていた。
「・・・・どう、いっせい・・・・・・私の・・・私の弟の名前は――”兵藤一誠”。それが、私の弟の名前。」
・・・・・・・・・え?・・・・うそ・・・だろ・・・・・・そ、それじゃぁ・・・この人の名前は――
「――兵藤・・・桜・・・・・」
「え・・・?」
俺とフィアの目と目が合う。
・・・・・・あ、はははは。ま、まさか・・・こんな所で”あの人”とあの”最愛の家族”と・・・会えるなんて――
「・・・え・・・・・あ・・・へ?・・・・な、なんで・・・私の名前を・・・?」
フィアはかなり狼狽していた。それはそうだ。知らない人なのにいきなり自分の――それも前世の名前を言われたら誰だって驚くさ。・・・でもね
「なんて顔をしてんだよ…姉さん――いや、兄さん」
オレの言葉に今日一番目を見開いた兄さん。・・・・・・ははは。どんだけ目を開くんだよ・・・まったく。
「・・・へ?・・・・も、もしかして・・・・イッセー・・・なの?」
兄さんが不安そうに、そして、嬉しそうに聞いてきた
「あぁ、そうだぜ?あんたの弟の兵藤一誠だ。――なんだよ、自分の”最愛の弟”の顔を忘れたのか?」
俺がニヤリと笑みを浮かべながらそう言うと、兄さんが顔をふせた。それと同時に肩を小刻みに震わせている。
俺はなにかまずいことでもいったかな?なんて思っていると、兄さんがガバッと抱きついてきた。
身長的に兄さんはオレの胸に飛び込む形になるので、俺はタックルをかまされたのと同じになる。なのでのけぞるわけだが、倒れないように足にめいいっぱい力を入れて、なんとか踏ん張った。
俺は兄さんに文句を言おうと兄さんの身体を掴もうとしたが・・・・・・
「ほんとうだぁ・・・・イッセーだ・・・弟の・・・イッセーだぁ・・・・グスン・・・・・よかったよぉ・・・・・・また・・・また会えたよぉ・・・・・・ふえええええん!」
オレの胸の中で両腕をオレの腰に巻き付けながら泣きわめく兄さん。そんな兄さんを見た俺は、兄さんの頭を優しく撫でた。
「久しぶり・・・兄さん。―――そして、おかえり」
「・・・うん。うん!―――ただいま。イッセー!」
兄さんの眩しい笑顔を見た。そしてすぐにまたオレの胸の中に顔を埋めて泣き出した。とっても嬉しそうに。
――そして、そんな俺も、静かに涙を流していた。
「(おかえり――お兄ちゃん)」
俺は今日・・・・・・いや。人生で一番幸せかもしれない。なんせ、死んだと思っていた・・・二度と会えないと思っていた。最愛の家族で自慢の兄と、今日、この場で、この世界で、この場所で会えたのだから!
俺は神に感謝しよう。もう一度、俺に新たな生を与えてくれたこと、新たな人生を歩ませてくれたこと、そしてなにより、二度と会えないと思っていた最愛の家族とこうして合わせてくれた事を!
神様…本当に、本当に!――ありがとうございましたぁぁぁ!!!!!
「もう・・・何も言わず何処にも行くなよな・・・兄さん」
「――うん。もう何処にも行かない。約束する。だから――イッセーも勝手にいなくならないでよね?約束だよ?」
「――あぁ、約束だ。オレ達、兄弟のな」
「うん!約束♪」
俺と兄さんは小指を絡めて約束をした。もう二度と――俺は家族を・・・兄さんを失わない。
だから俺は―――
「(強くなってみせる!!)」
そう、新たに心に誓い、2人で約束をするのだった。
―side out―
―No side―
ここは神界・・・数多の神々が住んでいるどこの世界にも繋がっている、一つの世界だ。
そんな世界の中にある一つの空岩。
その空に浮かぶ岩には岩は平に綺麗に丸く整備されており、まるで床は大理石の様だった。
そんな所に、同じく大理石で出来た小さな円卓があり、そこに2人の人影が見える。
そう、このふたりは、先ほど運命の出会いを果たせたふたりの転生者を、それぞれ”転生させた”神である。
「ふぉっふぉっふぉ。よかったのぉ~。じつによかったのぉ。これでやっとひと安心じゃわい。」
1人の、長い白ひげを垂らした老人がその長い髭をさすりながら嬉しそうにいった。
「なぁにがひと安心じゃわい……じゃ。ワシはどうなるかヒヤヒヤしたぞ。」
すると、もう片方の、今度は老人と違い、確かに老いているのだがいっけんヒョロそうに見えて、実は物凄く筋肉質のモリモリマッチョである、まさに、武闘家の老人である。
片方の老人とは違い、頭は禿げているのに、その眉毛と髭はやたら長い。白く長い髭と眉毛を持った、目の細い老人だ。
「ほっほっ。まぁ、結果は良かったんじゃからいいではないか。のう、イザちゃん」
「なにがイザちゃんじゃ。オーディン。ワシはイザナギって名前がある。その名前で呼ばんかい。まったく」
「ほっほっほっ。まぁ、よいではないか。ワシとお主の仲なんじゃ。それに今はプライベートなんじゃからな」
「ふん。まぁ、よいわい。尺だが、確かにオーディンの言う通り良い結果……それも、想像以上に良い結果になったからの。なにも言うことはないわい。はぁ、疲れたぞ。いきなり転生させると言われた時は心底驚いたわ。」
「すまんのぉ。まぁ、なんだ。ありがとうのぅ。わしの勝手なわがままに付き合わせてしもうて」
「ふん。……いい酒を用意すれば許してやらんでもないぞ?」
「…………はぁ、まったくお主は相変わらずの酒好きじゃな。だが、そういうだろうと思って持ってきたぞい!この有名な”神殺し”をのう!」
「おお!!そりゃ~いいもんをもってきたの!さすがオーちゃんじゃな!」
「ほっほっほっ!さぁ、潰れるまで存分に飲み明かそうぞ、イザちゃんや!」
「おう!オーちゃん!」
そして、二神の神は酒をもって、酔いつぶれるまで飲み明かしたそうな。
そのあとこの2人がどうなったかは――いわなくても想像はつくだろう……
こうして、神々の心配事はひとつ減ったのだった。
―side out―
―――――――――――――――――――――――
―一誠 side―
あれから何時間がたったのだろうか……俺と兄さんの感動的な出会いから、泣き止んだ俺達2人は、この転生してからの話をしていた。
感想を言わせてもらえば、とっても面白かった。それはもう―すごくな。
ただ……俺はいま、物凄く深刻な問題に直面している。……え?それはなんだって?――ふっ、それはな…
「えへへ~♡イッセぇ~♡」
あ・の・に・い・さ・ん・が!!!すぅっっっっっっっっっっっっごく!甘えて来るんだよ!!
た、確かにな。あの兄さんは前世の時も、それはもう美少年――いや、絶世の美少女だったさ。男なのに、姿もそうだったが、趣味も特技もなにより仕草も――すべて!女の子だったさ!……まぁ、流石に私物や部屋まで女の子してたか?って聞かれたら、もちろん答えはNOだが。それでも、女の子だったさ。おそらくだが、あの溺愛しまくっていた、俗に言う親バカの両親が洗n―ゴホン。調教していたのだろう。←イイカエセテネェヨ Σ\(゚Д゚;)
まぁ、それでだ。いまはどうだ?……もうね、最早女の子。それも超絶の美少女だ。
ましてや、その姿はオレの大好きだった作品のキャラクターだ。それが意味するのはなにか……。お前達なら言わなくても、もうわかるだろう?
「(落ち着けオレ落ち着けオレ落ち着けオレ落ち着けオレ落ち着けオレ落ち着けオレ!――相手は兄さんなんだ!男なんだ!見た目は美少女だが、歴史とした男の娘なんだ!そんな、最愛の家族であり血の分けた兄弟である、兄上に対して欲情なんてそんなアホなことをするわけg――)」
「むふふ~♪……イッセーェ…あったかぁい」
兄さんが甘えるように、甘い声を出しながら、キュッと抱きついてきた。さらに顔を胸に擦り付けながら。
そんな仕草に俺はと言うと……
「ブシャァァァァァァァァァァ!!!!!」
俺は盛大に鼻から愛を吹き出してしまった。
「わわ!?だ、大丈夫?イッセー」
心配そうに見てくる兄さん。よかった。どうやらオレの赤い愛(鼻血)は一滴もかかっていないようだ。
「だ、大丈夫だ。問題ない。
(フォォォォォ!!!やらけぇぇぇ!!兄さん肌超スベスベプニプニじゃねぇーかぁぁ!なにこれなにこれ!?テンション上がりまくってるんだけどぉぉ!!マジでヤバイ!本気でヤバイ!本気と書いてマジでヤバイぞォォ!!!
アヒャひャひャひャひャひャひャひャ!!!!!!!!
うぇーい!兄~さんかぁいいよぉぉぉ!!fwuuuuuuuuuu!!!!
やっべぇー!ほんとう……いい匂いだなぁ!!
クンカクンカ!ハスハス!ハスハス!。
――ハァハァ。もう辛抱たまんねぇぇぇ!!
兄さん最高にエロいぜぇぇぇ!!!
ほんとう、最高にハイッてやつだぁぁぁ!!!!!!!!
ヒャッフゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!)」
内心で暴れていた。
もうマジで辛抱たまんねぇ!こんなの無理!健全な健康男子には絶対無理!こんなの、お年頃の俺達男の子には刺激が強すぎる!
こんな可愛い美少女に膝の上に座られ、さらに胸にうずくまるように、顔をほんのり赤くさせながら『えへへ……あったかぁい』なんて言われて…………正気でいるやつなんているか?いねぇよこんにゃろぉぉぉぉ!!
「い、イッセー?本当に大丈夫なの?」
心配そうに顔を覗いてくる兄さん。しかも上目遣いで……
「ああ。大丈夫だよ。兄さん。心配しないで。ちょっと興奮して鼻血を少しばかし出したていどだから。(グへへへへ。かぁいいなぁ~兄さんは。こんな無防備にいたらオレ…………ジュルリ――おっと涎が。それにしても、なめらかな肌にスラリとしたクビレ。さらに、舐めゆかしい首筋にぷりんとした小振りのお尻。くふふふ。なんて、誘惑でそしてエロいんだ。
さすがは兄さんだな。昔から変わっていないぜ!――いや、むしろ、昔よりもエロさがランクアップしているね!グへヘへへ…………おっと、危ない危ない。鼻から愛をまた吹き出すところだったぜ)」
そんな、もう手遅れな状態の俺は、内心で暴れつつも、紳士の様な振る舞いで兄さんに答えた。
「そう?ならいいんだ。ちゃんと身体を健康にしないとダメだよ?健全なる魂は、健全なる肉体と精神に宿るんだからね?」
「ああ、わかってるよ。俺だって死武専の生徒であり、武器職人の端くれなんだ。オレはいつか、兄さんのいまいる場所へと上り詰めて、一緒のステージにたってやるんだからな!まってろよ、兄さん!」
すると、兄さんは微笑みながら俺を見た。
「うん。まってるよ。いつまでも……イッセーが上り詰めてくるその時までずぅーっとね。――でもイッセー。これだけは言わせてね?」
兄さんが人差し指を立てながら言ってきた。
「私は守られるだけじゃ嫌なの。だから、私は今よりももっともっと強くなる。だから、イッセーももっともっと強くなって、私の所においで。まってはあげる。……でも、強くなるのだけは待ってあげない。もたもたしていると、すぐ置いてっちゃんうんだからね?死にものぐるいで上がってきなさい!私は楽しみにしているから♪」
「ははは、手厳しいこった。こりゃぁ、本腰入れて頑張らなくちゃね。俺も、守られるだけじゃ嫌だから。だから、オレももっともっと強くなって、兄さんの肩に並べるようにしなくちゃね!」
「うん。そのいきだよ!イッセー♪」
「んじゃ、まってるから。早く上がっておいで?」
「おう。まってろ。早く上がってやるからさ!」
こうして、俺と兄さんは互いの拳を合わせて、その日を過ごすのだった。
ちなみに、兄さんは結局このままオレの家に寝泊まりして、部屋は沢山あるけど、俺と一緒の部屋に寝るのだった。理由を聞けばなんでも『久しぶりに一緒に寝ようよ………ダメ?ウルウル』そんな上目遣い+涙目で可愛くオネダリされたら断れないぜ。
そんなこんなでいろいろあって、いろんな意味で眠れなかった俺だった。
さて、今回で最後の転生者が登場しました!ちなみに主人公を転生させた神様とその弟を転生させた神様は同期で幼馴染みという設定です。
ちなみにですが、神界では、みな神は同じ場所で生まれて、そこから下界に行き、それぞれの神話の神となります。そんな設定です。
あと、神の姿ですが、オーちゃんことオーディンがハイスクールD×Dのオーディンで。
イザちゃんことイザナギが、真剣で私に恋しなさいの川神鉄心です。
あと、弟の兵藤一誠改め近衛一誠ですが、もちろん姿はハイスクールD×Dの主人公。兵藤一誠くんです。
そして、かなりの――それも超がつくほどのブラコンで、原作同様のオープンエロですが、兄に対しては内心でかなりの変態っぷりを発揮しつつも、外見では紳士に振舞っている、俗に言う変態紳士の仲間です。
そんなわけて、波乱な人生が始まった主人公。主人公は今後どのようにして過ごすのでしょうか。
それではまた次回でお会いしましょう!バイバ~イ!!