ソウルイーター~呪われし武具は狂気を超える~   作:三元新

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7話 ご挨拶

あれから、帰還してからソウルが病室に運ばれた。応急処置はしているが、それでも危険なためシュタイン先生が手術をしてくれている。私はとりあえずシュタイン先生に命に別条はないと言われたので安心して、べたべたした身体をシャワーで流している。ここのシャワーは男女で分かれているのだが、何故か私だけ専用のシャワー室ができたのだ。それに無駄に豪華で広い。

 

なんでも死神様が―――

 

 

『きみの姿は教育上、思春期真っ盛りの男子に悪いからねぇ。だから君だけの専用を作ることにしたんだよ!もちろん、シャワー室以外もあるよ』

 

 

・・・・・・と、言う理由らしい。

 

まぁそんなこんなでひとりの専用シャワー室なんだが、とっても広くてかなり快適だ。シャワー室なのに、お風呂もあり、一つの風呂場になっている。しかも、広さはだいたい大の大人が20人くらい伸び伸びと入れるくらいの広さだ。だからかなり広いんだ。無駄に。まぁ、快適だからいいんだけどね。

 

「ふぅ・・・。そろそろ上がろうかな。」

 

私は浸かっていたお風呂から上がり、脱衣場で身体を吹き髪をドライヤーで乾かした後、着替えてシャワー室を出た。とりあえず、私はそろそろソウルの手術が終わった頃だと思い、ソウルのいる保健室の様な病室に行くことにした。

 

「むぅ・・・・・・。おそらくソウルの受けたあの攻撃は”呪い”が含まれているでしょうね。同じ”呪われた者”として共鳴するところがあるのでしょう。そんな感じがします。・・・・・・まぁ、呪いの原点と強度は全くの別物ですが・・・ね」

 

しばらく歩いていると、保健室が見えてきた。私はその扉に手を掛けようとした瞬間

 

「―――っ!?」

 

慌てて横に避けると、誰かが扉を蹴破り部屋に入った。

 

その誰かはブラックスターだった。

 

「大丈夫か!!ソウル!!!」

 

「しっかりしろ!!俺様が来てやったぞ!!目を開けろ!!俺の笑顔はハッスルの源だぜ!!」

 

「ブラック☆スター!!!」

 

ソウルを掴んでガクガクと激しく揺さぶるブラックスター。それを見たマカが叫ぶ。

 

ドガン!

 

「・・・・・・」ピュー

 

マカの辞書レベルの太い本でのチョップ。通称『マカチョップ』をくらい頭から血をピューっと出して倒れふすブラックスター。

 

「ごめんねマカちゃん。・・・・・・・・・マカちゃん?」

 

相棒の椿がマカに謝るがマカは黙ったままだった。しかし、その頬には涙の粒が落ち、マカはぐしぐしと目を擦った。

 

「えへへ」

そのあと笑顔を作るマカになにも言わないで椿は何事もなかったのかのように振舞った。

 

「あらあらドア壊しちゃって。」

 

「あっ」

 

「ずいぶん賑やかね」

 

保健室に白衣を着た金髪で髪を胸元でくるくるに巻いている目つきの鋭い女性が現れた。

 

「「メデューサ先生こんばんわ!!」」

 

「オウ!ソウルを見に来たのか?」

 

マカと椿が挨拶を、ブラックスターがメデューサ先生に聞いた。白衣を着た先生ということは保健の先生でいいのだろうか?

 

「あの〜マカちゃん?」

 

「!はい!何ですか?」

 

「足にへばりついているお父さんはがしてくれるかしら?」

 

すると、メデューサ先生が苦笑しながらマカにお願いをする。そして、メデューサ先生の言われた通り足元を見ると・・・

 

「白衣を着たマイ•エンジェル♥今日こそ君のメディカル・ラブで僕をいやしておくれ♥」

 

マカのお父さんが目を♡にさせながら、メデューサ先生の足に顔をスリスリしていた。

 

むろん、それを見たマカがマカチョップを食らわしにいったのだった。

 

「ねぇねぇ、椿。」

 

私は隣にいた椿にメデューサ先生の事を聞くことにした。

 

「なに?フィアちゃん」

 

「メデューサ先生って・・・・・・なに?」

 

「メデューサ先生って言うのわね。ここ死武専の保険の先生で、すっごく面倒見が良くて優しい先生なの。死武専で怪我をしたら必ずお世話になるから挨拶をしようね」

 

「うん。わかったありがとう!椿」

 

「ええ、どういたしまして」

 

椿にメデューサ先生の事を少し聞いた後、私はメデューサ先生に挨拶しにいった。

 

「こんばんわメデューサ先生」

 

「えぇ、こんばんわ。あなたは?」

 

「私の名前はフィア・キューブリックです。つい最近死武専に入ってきました。これからよろしくお願いします」

 

「私の名前はメデューサよ。保険の先生をしているわ。こちらこそよろしくね。フィアちゃん」

 

「はい♪」

 

私はメデューサ先生に挨拶をした後、椿の後ろにいった。

 

「それにしてもソウル君大変だったそうね」

 

「はい、すみません。私のせいなんです・・・」

 

すると、落ち込んだマカの肩に手を置くメデューサ先生

 

「元気だして!!マカちゃんはもっと強くなるわ!!」

 

そう言って励ますメデューサ先生

 

「・・・・・・!!はい!!」

 

その言葉に元気になったマカ。

 

「それじゃ、私は用事があるからそっちにいくわね。あまり暴れすぎないでね」

 

そう言いながら保健室を出ていったメデューサ先生。そして私はメデューサ先生をずっと見ていた。

 

「(・・・・・・あの先生。うまく気配を隠しているけど、”魔女”だ。それも、あの時出会った魔女。血の匂いが全く同じだからね。それにしてもなんでこんなところにいるんだろう?)」

 

そんな事を思いながら、今日を過ごしたのだった。

 

――――――――――――――――――――――

 

翌朝、私はイッセーと一緒にある所に行くことにした。それは・・・・・・

 

「はい。ここがデスシティーにある私の家だよ。」

 

「へぇ〜、ここが姉さんの家なのか。案外小さいんだな。」

 

そう。私が現在住んでいる家だ。

 

「そうだね。まぁ、見た目だけだけど。部屋はお父様とお母様の力で、和風の馬鹿でかい屋敷と同じ広さだから、1人じゃなんだか寂しいんだよ。だから、イッセーに一緒に暮らさない?って聞いたんだよ。・・・で、どうかな?」

 

「おう!・・・・・・と言いたいところなんだが、確か姉さんのこの家、実家と繋がってるんだろ?その姉さんのいまの両親に迷惑なんじゃ・・・」

 

すると、イッセーが申し訳ないといった顔でこっちを見てきた。

 

「心配しなくても大丈夫だよ。お父様やお母様はそんなこと気にしないし、そもそも誰かがいつでも来ていいように広く造ったそうだし、ましてやイッセーは前世とはいえ私の血のつながった実の弟なんだよ?お父様やお母様が私の家族を無下にするわけがないよ。それに、どちらにしてもいまから挨拶しに行くからね」

 

「え?」

 

すると、突然イッセーが固まった。

 

「どうしたの?イッセー?」

 

「いや・・・・・・いま、挨拶って・・・」

 

「うん。言ったけどそれが?」

 

「え?・・・・・・ああ、いや、なんでもない」

 

「ふ〜ん・・・そう。へんなのイッセー」

 

そう言って私は家の中に入った。最初の目的地はもちろん実家だ。両親には既に話をしているから、いつでも来ていいそうだ。てなわけでれっつらごー!

 

「(いや・・・確かに前世では弟だったとはいえ、今は所詮赤の他人。そんな赤の他人が突然、お宅の娘さんと一緒に同棲します!――なんて言ったら、両親からすれば娘を突然家に上がり込んできた見知らずの他人に嫁として明け渡す。みたいな状態になるんじゃ・・・・・・やっべぇ。姉さんのことだ・・・絶対に深く考えてないぞ!?)」

 

「さぁ、行くよイッセー!」

 

「あ、え!?ちょ、まってくれよ姉さん!!!」

 

私はイッセーを少し置いていきながら、実家に繋がる扉を開けた。

 

ガチャ

 

「うん?・・・・・・なぁ、姉さん。もう付いたのか?」

 

「ん?そうだよ。まぁ、前話したと思うけど二人とも私とイッセーと同じ転生者だから、これくらい簡単らしいよ。」

 

「あぁ〜そんなこと言ってたな確か。」

 

「ほらほら、そんなことはどうでもいいから早く来てよ。お父様もお母様ももう待ってるからさ!」

 

「え?・・・あっ、おう!」

 

私はイッセーを押しながらリビングに入った。すると、そこにはお父様とお母様が座っていた。対面の椅子が空いているから、そこに座れと言うことだろ。

 

「はじめましてだな。俺の名前は夜知昴。フィア・・・いや楓の父親だ。そんでこっちが――」

 

「私の名前は夜知桜です。楓の母親ですわ。よろしくね」

 

「あっ、はい。よろしくお願いします。俺の名前は近衛一誠といいます。」

 

お父様はいつもの浴衣を着ていて、お母様はロングの髪でいつもの椿の花がある赤よりの茶色の和服を着ていた。

 

「さて、さっそく本題だが、君は転生者で楓の弟でいいんだな」

 

「はい。そうです。俺は前世で夜知楓さんの弟でした。先に、兄さんが死んで、そのあといろいろあり死にました。そこで俺は転生してもらってここの世界にきました。」

 

「なるほどな。ところで君はこの世界で両親はいるのかな?」

 

「いえ、いません。年齢的には小学低学年でしたが、はなから親がいない状態で転生したので、いませんでした」

 

「なるほど。・・・で、君は前世で実の兄であった楓と一緒に暮らしたいと」

 

「はい。そうです昴さん」

 

「お父様。私からもお願いします」

 

私とイッセーでお願いした。

 

「・・・・・・」

 

すると、お父様はしばらく考えて

 

「・・・・・・仕方がない。許可をしよう。楓の実の弟だったなら私たちにとっても息子同然だからな」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「ありがとう!お父様!!」

 

「あらあら。ならイッセーくん。今日はここでご飯を食べていきなさい。いえ、今日はじゃないわね――今日から家族になるのだから、一緒に初めての夕食を食べましょうか。楓、手伝ってくれる?」

 

「は〜い。お母様」

 

私とイッセーが喜んでいると、お母様に呼ばれたのでついて行った。

 

―――――――――――――――――――――――

 

「・・・・・・さてと。本題なのだが、イッセーくんは楓は好きかね?」

 

「ええ、大好きですよ?すっごくね」

 

「そうかそうか。なら、一緒に暮らすのなら楓に手は出さないでもらいたいな。私達の大事な”娘”なのだから」

 

「ははは。当たり前ですよ。手を出そうなら俺が殺されてしまいますから。てか、無理です」

 

「ならいいのだよ」

 

「でも、まぁ。兄さんが許可をした時は・・・・・・知りませんけどね」

 

「――ほぉ。実の父親の前でそんな事を言うのかな?」

 

「はい。俺だって実の弟でしたので、言いますよ?」

 

「ははは。それは所詮前世の話じゃないか。いまは所詮赤の他人だろ?」

 

「えぇ、ですが・・・たとえ前世でいまは赤の他人だろしても、心が一緒なら問題まりませんから。てか、むしろ今ならチャンスというべきですよ。実の父親である昴さんなら犯罪でしょうけどね」

 

「いってくれるな、小僧。まぁ、いい。・・・・・・一番の問題は外で楓に変な虫がつくかどうか心配なのだが」

 

「それは大丈夫ですよ。常にそばにいますから」

 

「・・・・・・む?と、言うことは、イッセーくん。君も俺の同士と言うのかね?」

 

「――ふ。もちろん。兄さん――否、姉さんに近づく虫は・・・」

 

「息子――否、娘に近づく虫は・・・」

 

「「徹底的に排除するのみ!」」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

ガシッ!

 

イッセーと夜知昴は手を固く握りながら、友情が芽生えたのだった。

 

「よろしく頼むな・・・・・・息子よ」

 

「――っ!?・・・・はい。お義父さん」

 

こうして、ふたりは本当の家族になったのだった。

 

「ねぇ、お母様。あのふたりは何をしているのですか?」

 

「楓。あなたには関係のないことなのよ。だから気にしないで上げて。あれが男の友情ってやつだから」

 

「へぇ〜。そうなんですか」

 

「そうなのよ。(うふふ。楓ちゃんがいる所であのバカは何をしているのかしら?これは、OHANASIが必要かぇ?)」

 

「「――つ!?」」ゾクッ!

 

ふたりは悪寒を感じるのだった。

 

―――――――――――――――――――――――

 

「さて、出来たわよ。楓ちゃん。そこにあるの運んでちょうだい」

 

「はい。お母様」

 

私はお母様の作った料理を運んだ。運び終えた料理はとても豪華だった。

 

「さぁ、みんな座ってるかな?それでは手を合わせて、いただきます」

 

「「「いただきます!」」」

 

こうして、私達は新たに家族としてイッセーを迎え、初めての食事を美味しく楽しく笑いあったのだった。

 

 

 

 

 

昼食を終えて、私とイッセーはお父様とお母様と別れ、デスシティーに戻ってきた。

 

「さて、イッセー。今日は楽しかった?」

 

「おう!楽しかったぜ。久しぶりに姉さんとご飯を一緒に食べれたし、何より家族でご飯を食べたのがかなり久しぶりだった」

 

私がイッセーに聞くと、とっても嬉しそうに答えた。

 

「そうだね。それに、今日からイッセーも私たち家族の一員なんだよ?それを忘れないでね」

 

「ああ、わかってるよ。・・・それにしても、家族かぁ・・・・・・ふふ、まだ実感がわかんねぇーぜ♪」

 

「ふふふ、そりゃそうだよ。まだ家族になったばかりなんだから。・・・これからも、家族としてよろしくね?イッセー」

 

「おう!こちらこそよろしくな姉さん!!」

 

私とイッセーは笑いあった後、お風呂に入って部屋に戻ろうとした。そこで、私はイッセーを止めた。

 

「イッセー。今日は久々に一緒に寝よ?昔みたいにさ」

 

「・・・え?」

 

すると、イッセーが固まった。とても驚いた顔で。

 

「・・・・・・なに?・・・・一緒に寝るの・・・いや?」

 

私は不安でイッセーを見ると、イッセーは顔を紅くしながら勢いよくぶんぶんと横に首をふっていた。そんなことしたら首痛めるよ?

 

「いやいや!むしろ一緒に寝かせてください!ただ、姉さんが突然そんな事を言ったのに驚いただけだから!さぁ、いこうか!(やっべぇ!姉さんの上目遣いやべぇーーー!!!!!)」

 

「そ、そう?ならいいんだ。さぁ、寝よっか。イッセー♪」

 

「おう♪姉さん――いや・・兄さん!」

 

こうして、私とイッセーは一緒のベットで一緒に寝るのだった。・・・・・・おやすみ。イッセー・・・。

 

 

翌朝・・・イッセーがドキドキしすぎて眠れなかったのを楓は知らないのだった。

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