東京喰種- Dream and reality -   作:diaboli

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 第二話にもお越し頂き誠にありがとうございます。

 しかし残念な事にre:を未だ購入できておりません。

 実はこの次の話で一気に飛ばす所存ですので、re:の内容が分からないと書けないのです。

 誠に勝手ながら、re:を購入次第次話を書きますので、それまでお待ち頂きますよう宜しくお願いします。

 では、第二話をどうぞ。


- CCG -

 

 

 *東京・20区*

 

 

 

 「……ふぅ」

 

 少女はゴシックカフェにいた。

 

 今となっては馴染みのある店、そう『フルーリ・ドゥ・サン』。

 

 定員に入れてもらった紅茶・キーマン(FOP)を飲みながら、自宅から持ってきたノート型PCを弄る。

 

 今ではこの店のお得意様となっている。

 

 定員や店長にも気に入られ、一般的に会話が出来る程にまでの仲となっている。

 

 少女はPCである事を調べていた。

 

 CCG捜査状況。

 

 CCGとは対・喰種機関「喰種対策局」に所属する国家公務員。

 

 鳩をモチーフとしたマークを身につけていることから「ハト」とも呼ばれている。

 

 ここにいる捜査官は一般人とは違い、喰種を撲滅させようとしている者達が集まっている。

 

 その正体は人間なのだが、喰種との戦闘・駆除においては「クインケ」という武器が用いられる。

 

 これは喰種の体内器官「赫包」を加工して製造した武器であり、その存在は世間には公表されていない。

 

 では何故少女が知っているのか。

 

 それは少女が捜査官だからだ。

 

 少し前に喰種が襲いかかってきた時、いつものように能力を使って「幸福死」を与えて殺した。

 

 その時に偶然通りかかった喰種捜査官に発見された。

 

 まず身の心配を確認され、無事な事を知ると安堵された。

 

 そして死体となった喰種と少女を交互に見やると「君が一人で殺ったのか?」と聞かれたので、「そう」と肯定したのだ。

 

 そうしたら「喰種捜査官にならないか?」と誘われ今の状況だ。

 

 正直喰種捜査官なんてどうでもいい。

 

 知りたいのは自分のこの能力と喰種について。

 

 喰種を知れば知るほど、自らのこの能力を知れば知るほど自分が生き残れる確率はあがるのだ。

 

 喰種捜査官になれば喰種について調べても不自然ではなくなるし、尚且つ喰種と戦うためこの能力もより深く知れるという一石二鳥だ。

 

 だからこそ、その誘いは乗った。

 

 そして今PCで喰種について調べているのだ。

 

 「麗空(れあ)~?ちゃんと聞いてるか?」

 

 この男がいなかったらもっと気楽に調べられるのだが。

 

 麗空と呼ばれた少女はノート型PCを閉じて、前の席に座っている男を睨む。

 

 一般男性より図体が一回り大きい男。

 

 気さくな顔をしているが、実力は傍にいた麗空が一番分かっている。

 

 篠原幸紀(しのはらゆきのり)

 

 当初は変な子供を連れ歩く親子かと思い警戒したが、どうやらロリコンでもあるらしくさらに警戒しながら行動を共にしていく間に素性を調べてみたところ、とんでもない奴という事が判明した。

 

 本局から20区に派遣されてきた特等捜査官であり、アカデミーの元教官で、真戸呉緒(まどくれお)という男の初代パートナーであり、叩き上げの実力派。

 

 「不屈のシノハラ」の異名をもち、周りの捜査官から尊敬されているようだ。

 主な功績は『オニヤマダ討伐』と『骸拾いアラタの捕獲』

 

 『オニヤマダ討伐』…腕試しと称し、捜査官を捕食していた喰種、オニヤマダを篠原が討伐成功。

 

 上等、准特等捜査官複数名を殺してきた危険な喰種だけあって、当時一等捜査官だった篠原が討伐したことは、特等捜査官になった今でも捜査官の間で語り継がれている。

 

 『骸拾いアラタの捕獲』…アラタこと霧嶋新を、当時准特等捜査官だった篠原が死闘の末に捕獲。

 

 甲赫の赫者だったため、アラタの捕獲は、CCGにとっても戦力強化という点で大きな出来事であった。

 

 以上の事が判明してから、人は見た目だけではないという事を再認識させられたが、やはりロリコンの疑いは晴れはしない。

 

 そして一番の問題は…………

 

 「麗空ちゃんはこの紅茶が好きなんです?」

 

 少女はチラッっと隣に座る不思議な少年を睨み、答えようとはしなかった。

 

 鈴屋什造(すずやじゅうぞう)、19歳。

 

 アカデミー出身でないにも関わらず、「特例」でCCG入りした異端児かつ問題児。

 

 実力は申し分ないが善悪の判断に乏しく、異常な嗜虐性を見せる事があるらしく、 小動物を虐殺していた事もあったそうだ。

 

 ボサボサの髪と首や右腕の縫い目が目立つ、中性的な、整った顔立ちの少年で、前髪をⅩⅢの形をしたピンで留めている。

 

 戦闘能力は極めて高く、人間離れした身体能力を持っているそうだ。

 

 そんな鈴屋は何故か麗空に懐いており、そんな鈴屋に対して麗空は鬱陶しそうにしていた。

 

 本来、この『フルーリ・ドゥ・サン』には男性の出入りは禁止なのだが、お得意様もあってか、店長がOKを出したので、麗空と同伴ならという事になったのだ。

 

 そんな事などつゆ知らず、二人の男は普通に振舞っていた。

 

 鈴屋が麗空に近づく。

 

 麗空はそれに反比例して離れていく。

 

 そんな二人を見ながら、篠原は微笑みながら言った。

 

 「麗空、お前は正直十造よりタチが悪いかもな。」

 

 そんな言葉を聞いて麗空はさらに眉をひそめ、嫌々しく言った。

 

 「だったらそう思う前に僕を別の捜査官のところに置いてくれればよかったんだよ。 本来パートナーは一人で十分だろう? 何故僕らだけ三人行動なの? 二人三脚なら聞いた事あるけど、三人四脚なんて聞いた事ないね。」

 

 麗空はそう言いながら、キーマンの紅茶を飲む。

 

 甘い味が喉を潤す。

 

 「そうは言ってもね。 麗空自身その異能を理解しているだろう? あのままじゃ誰もパートナーにするなんて言わなかったよ。 私も最初躊躇ったぐらいだよ。 そんな格好だしね。 でも、十造も自分より幼い子供を持てば何か変わるかもと思ってわざわざ上にお願いしたんだ。 むしろ感謝してほしいね。」

 

 そんな篠原の言葉を聞いた麗空は心底頭にきている様子で、しかし落ち着けようとした様子で目を閉じながら言った。

 

 「子供扱いしないでほしいね。」

 

 そんな言葉に篠原は苦笑いで返した。

 

 「子供だけどね。」

 

 そんなやりとりを見ていた鈴屋は一人だけ仲間外れなのがどうにも気に食わなかったのか、二人に話し出す。

 

 「僕も混ぜてくださいよ~」

 

 麗空は大きなため息をついて窓の方を向いた。

 

 「十造、麗空は多分子供扱いされて拗ねてるんだよ。」

 

 「拗ねてるんですか麗空?」

 

 そんな会話が耳に入った麗空は二人を完全無視して窓から外の景色を見た。

 

 「あらら、完全に拗ねて…「ねぇ、今喰種って何匹いるの?」…………分からない。」

 

 急にふられた真剣さを醸し出した疑問に篠原も真面目に応えた。

 

 「そう……か…」

 

 相変わらず麗空は外を見たまま。

 

 十造は麗空に構ってもらえず寂しいのか、麗空の飲んでいたキーマンを飲んでいた。

 

 「僕のこの能力は……喰種ではないというのは分かった…でも同時に人間でもないという事も分かった。 なら僕は一体…?」

 

 その質問に篠原は答えられずにいた。

 

 喰種なら赫子が出せたら喰種だ。

 

 人間なら何も出せなかったら人間だ。

 

 しかし麗空は違う。

 

 赫子は出せないが、別の何かがだせる。

 

 その何かは任意の相手に幻覚・夢を見せ惑わせる事ができる。

 

 その力は強大で、そこらの喰種では話にならない程。

 

 だがそんな能力を使える異端児の麗空は一体何者なのか。

 

 麗空はそれを知りたくて人間離れした二人についているのだ。

 

 「ま、喰種を倒していくうちに分かると思うぞ。」

 

 「…確……かに」

 

 「あ、麗空ちゃんもう全部飲んじゃったです」

 

 「……え?」

 

 見ると、麗空の残っていた紅茶は全て十造の胃袋に消えたようだった。

 

 「…まぁ、また頼めばいいから。」

 

 そう言ってもう一杯紅茶を頼んだ―――――

 

 

 

 *After a few hours*

 

 

 

 「そっち行ったぞ麗空!」

 

 麗空達は今喰種と戦っていた。

 

 と言っても、いつものような雑魚である故、なんという事もない。

 

 「……眠れ…」

 

 麗空は能力を使い喰種を眠らせる。

 

 喰種はその場で気を失ったかのようにバタリと倒れた。

 

 後は鈴屋が喰種を殺すだけ。

 

 「…喰種には王がいる?」

 

 麗空のその言葉に篠原は肯定した。

 

 「あぁ。 隻眼の喰種がいる。」

 

 その言葉を聞いた麗空は空を見上げ、姿も知らぬ王に言う。

 

 「王は二人も要らないよ……」

 

 そう、夜の王は二人もいらない。

 

 だから、麗空は王を潰す。

 

 自らが喰種でも、CCGでも頂点に立つため―――――

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