クソッ、目の前にレベル30のラミアさんが現れたぞ! 種族は鬼女カオス属性でストライクゾーンド真ん中なんだがレベルが低いから交渉できな……じゃない!!
これどう見ても普通のはぐれ悪魔じゃねぇか!! どうする? ここはケットシー達を召喚するか?
だがここまでのべっぴんさんを殴るのには少し抵抗がある。オニとか筋肉四天王とかが相手なら殴り合いも結構だが殴りたくないなぁ。ここは一つ、きわめて穏やかに物事を進められないか試してみよう。
「あのぉ、帰ってもいいすかね?」
「それは叶えられない願いですね……さぁ、私があの世へ導いて差し上げましょう」
ダメだ、和平失敗。やるしかないのか……
「出番だぜ、サモ……じゃなくて来いっ!!」
「……?」
右腕にCOMPを召喚すると、俺を囲むように五つの紫の光の柱が現れる。突然の光景に相手も驚いているようだ。
「……ご主人様、随分と御早い呼び出しですね」
「も~、久しぶりすぎて退屈だったよぉ」
「ガルル……オレサマ、敵タオス!」
「ワガハイを呼んだからには安心するニャ!」
「あ、ケースケまた血ィ、吸わせてー」
上から順番にエンジェル、ピクシー、ガルム、ケットシー、リリム。リリム、今血をお前にやったら俺は確実に死ぬから後でな!!
「これは、一体……?」
相手も初めて見る光景のようで戸惑いを隠せないようだ。
「なぁに、ちょっとしたトリックだよ、トリック。悪魔を召喚するさ」
「悪魔とは、穢らわしい、醜い存在です、それを召喚する貴方は……」
「”如何なるモノをも受け入れるものは如何なる者のよりも穢れており、醜いのだ”とでも?」
今俺が放ったこの言葉は、昔ある所に聖女と呼ばれる女性が居たそうな。その聖女は如何なる不浄の者をも受け入れ、助けていった。だが、その聖女に救われるために不浄の者は罪を重ねていき、遂にはその聖女はある宿命を持った者に討ち取られる……そんな聖女の魂を見て誰かが言ったセリフで、まぁ名言っちゃ名言かな。それを聞いた相手も多少驚いているようだ。
「自分で理解しているようですね。ならまだ罪は悔い改めれば」
「アンタが悪魔なのによく言うね」
「……!」
キッ、とこちらを睨んでくるシスターさんは怖いね。だがそれがいい、怒った顔もまた美しいのさ。
「おっとっと、事実を言ってしまいました、これは俺の悪い癖だ。人の揚げ足ばっかとってしまう。あ、人じゃありませんでしたね、悪魔さんでしたか! ついでに足もございませんなぁ?」
「黙れぇっ!!」
こちらの挑発に簡単に怒ったシスターさんがこっちに向かってきた……凄い迫力だな、レベルアップしなかったら俺足がすくんで動けなかったかもしれない。
「散れ!」
そう仲魔達に命令すると、それぞれが散って相手の狙いをバラバラにさせる。だが向こうの狙いは俺だからあまり意味はないかもしれない。
「さぁ来いよ! 俺はここに居るぞ!」
相手を挑発するために教会のベンチをバンバンと叩く。これで完全に俺にしか相手の視界には写っていないだろう。これも計画の内。
「一瞬で終わらせてあげましょう!!」
「うおっ!?」
少し横に蛇の太い胴体が叩きつけられる。意外にスピートが速いし、この近距離ではきついかもしれない。だがこれも計算の内だ。
「ケットシー、エンジェル!!」
「「”ザン”!」」
「カハッ……」
俺がケットシーとエンジェルに合図を送ると二人がシスターの後からザンを唱え、二発ともシスターの背中に命中。シスターは背中からの衝撃から口から空気を吐き出し、バランスを崩して倒れる。
この間に俺はラクカジャを4回唱え、物理攻撃に備える。意外にMPには余裕があるようで、ジオやマハジオも5回以上撃てるようだ、これならいける。
「ん~? どうしたんですか?何も無いところで転んじゃって。 悪魔さんは自己嫌悪に至った上にドジっ娘でございましたか、これはかなり需要は高いですよぉ」
俺は笑いながらシスターに近づき挑発すると、元々目を隠してはいるけどエンジェルの眉間が険しくちょっと怖い。だが真面目な話、シスターでドジっ娘とかかなり需要あると思うんだよな。
「いやぁ、それにしても悪魔が嫌いな悪魔なんて初めてですなぁ。反抗期か何かで?」
ヘラヘラと笑い、近づきながらどこかふざけた口調でシスターに追い打ちをかける、これもまだ計算の内。
「貴方に……」
「お? お怒りモードですか? シスターさんから雷を貰っちゃいそうですなぁ、恐い怖い。神」
「貴方に何が分かるんですか! 貴方に!!」
感情を爆発させたシスターが俺の体を蛇の下半身で締め上げる。エンジェル達が動こうとするがそれを止める。この動きも計画通りだ、この為にラクカジャを4回唱えたんだ、そこまでダメージはひどくない。
「貴方に、聖書を読めず、十字架を身に付ける事も出来ないこの体が分かりますか!? 貴方に……貴方に私の何が……!」
なるほどね……、そういうことか。
「分からんね、さっぱり。シスターさんが何を仰ろうとワタクシめは貴方様ではございません故その気持ちの半分どころか微塵も理解はできません。もう少し理解と同情を汲めるように努力するべきかと」
「貴方、いい加減に……!」
「たださ、アンタ、ただそれだけでこんな事してんのか?」
「……どういうことです?」
「そんな下らねぇ自分の勝手な嘆きでそんな事をしてるのかって聞いてるんだ」
「下らない……ですって!」
「おぉそうさ、自分で聖書を読めないから、十字架を身につけられないから自分は醜い存在だって勝手に決めつけてさ、そんな下らない理念に囚われて人を殺そうとして、馬鹿じゃねぇの? いい迷惑だわ」
「なっ……!? ふざけるな! 私がどんな思いで……!」
「だから、そんな思いは知らねえって言ってんだろが、いいか? テメェがどう感じようが何を考えようが構わねぇ、だがテメェがそんなふざけた下らない理由が人を殺す理由にはならねぇって言ってるんだよ。OK? 自分の不幸で他人を傷つけてましてや人を殺すような社会不適合者はあの世へ、どうぞ」
「……殺す!」
怒り狂った相手は俺をさらに締め上げてくる、そろそろ真面目に危ないな、腕がヘシ折られてもおかしくない。だがこれくらいで音を上げたら心が折れてしまう。こんな事で心をヘシ折ってたまるか、俺のソウルは赤目をした先生三人や只の小間使いを倒し忘れてボスに挑んでも健在だという事を教えてやる。
そのためにも、小松原がやった”アレ”を成功させなければいけない。通常時だったらできないかもしれないが、今の俺は”火事場のバカ力”が発動している。これなら――――!
「さぁ、もっと締め上げても構わんぞ? 下らない理念に囚われるようなヤツがそんな力を持ってるとは思えんがな」
ちょくちょく口調を変え、相手を更に挑発する。失敗すれば俺の命が間違いなく消えるだろうが、やるだけの価値はある。
「望み通りにしてあげます!!」
シスターが俺を締め上げたその刹那――
異変が起こった。まず、締め上げられていない、はみ出ていた肩から上がいきなり沈み、一番上の蛇の胴の描いた輪が急に小さくなり、その隙間から上半身がはみ出てている。制服を一枚脱いだので上はYシャツだ。
つまり、俺は一番上の締め付ける輪を利用して服を摩擦緩和に使って、●ーメンマンがやってのけたデビル・トム固め破りを再現したわけだ。これで俺も人外こと小松原に一歩近づいたな……嬉しくない。
「!?」
「俺が逃げられないと思ったんだろ? 残念だが、その下らねぇ理念は俺がぶち壊した。見せてやるよ、理念に囚われない奴の強さってものをな!」
どこぞのツンツン頭の高校生みたいなことを言いながら俺は上半身から下も抜け出し、一歩踏み下がる。
「頭冷やせこのドジっ子!」
その一言共に俺は拳を握り直し、突き進む。
「ふざ……けるなあああああああ!!」
シスターは蛇の胴をムチの様にしならせ、俺に向けて振り回す。当たったら死ぬが、大振りだ。一気に距離を詰めれば無意味!
「オラ、歯ァ食いしばれ!」
「……!」
向こうは回避出来ないと思ったのか顔を腕で防御する。だがそれはピクシーがやった二番煎じなんだよ、お見通しだ!
狙いは……がら空きの腹部! 自分の下半身が蛇で高めの位置にあるから狙いやすい!
「オラアアアアアアアアアアアアア!」
「! しまっ……!」
とっさに手で腹部をガードしようとしているが、残念だったな……俺の攻撃は体当たりだ!
ガードしようとした手を巻きこんで体当たりが命中するとそのままシスターは面白いように吹っ飛び、柱に背中を打ち付けられ、完全にノックダウンしたようだ。
「これが、心の強さだよ」
どこぞの高校生みたいなことをやっているが実際は肩がメチャクチャ痛い。下手したら複雑骨折してるかもしれない。いや、さすがにそれは大げさか?
「……さて、エンジェル、ピクシー」
そう言うとエンジェルとピクシーが駆け寄ってきた、というか羽があるから飛んできた。
「見直しましたよ、ご主人様。まさかあの状態で逆転するとは思いませんでしたわ。さっきまでのご主人様の行為が些か目を瞑ってもどうしようもなく口を出したい程の外道の様でしたがこのためだったのですね」
「うんうん、ケースケが酷いこと言っててサイテーって思ったけど少し見直したよ! さっきの”これが、心の強さだよ”って所で自分がかっこいいと感じてたと思ってたけどそんなことはなかったよね!」
痛い、心が痛んできた。何だよこの毒の吐き様、俺の心が簡単にヘシ折られそうだ。おかしいな、俺のソウルはこんな簡単に折れるわけじゃないと信じてたのに、さっきまで心の強さうんぬんと言ってたところだったのに、いきなり心が折れかけてさっきまでの行動が恥ずかしく感じてきてしまった。
「とりあえずディアを、ディアをくれ。あと俺の心はそういう意味では弱いから止めてくれ。いや、やめてくださいないてしまいます」
そう言うと慌ててピクシーとエンジェルはディアをかけ、俺の肩、それ以外の痛んでいる場所を治療する。これで痛いところはなくなった、完全復活! ただし心の傷は若干残っているが。
「さて、そこで伸びてるシスターさんは……と」
近寄ってみるとどうやら痛くはないがダメージが大きいようで動かないようだ。
「……殺してください。これが神の導きなのでしょう」
「残念だが俺は人を殺す程イカれてないんでね、ただまぁ人の話ぐらいなら聞いてやれますが?」
そう言うと、少し驚いたような顔をしながら
「今……私の事を……何と?」
と返してきた。
「人。お手手とお手手としわとしわ、合わせてうんぬんって奴の人」
「私を……人として見てくれるのですか? この体でも、本当に?」
「人じゃなきゃあんな風に乱れたりしないだろ。セクシーな体してるけどそれの何が悪い?」
「……っ」
さらに驚いたような顔でシスターさんがこっちを見るけどそれもまた美しいなぁ、美人さんは怒っても笑っても驚いても美しい。
「で、お話はまだですかなー……聞いてみたいナー」
さり気なく催促するとシスターは俺に向かってちゃんと話してくれた。
※
人間の頃のシスターは、神父に拾われた孤児だったんだそうで、神父に育てられたカトリックっ子だった。それで神父の教えを引き継いで成人するのとほぼ同時に神父は老衰でこの世を去り、教会を引き継いだと。その後もシスターは子供達とふれあい、悲しいこともあったけれどそれ以上に楽しいことや嬉しいことが沢山あったそうだ。
――――でも、その生活は悪魔にぶち壊しにされた。シスターが夜道を歩いていると悪魔がシスターに襲い掛かり、陵辱され、無理やり悪魔に転生させられた。理由は詳しくは知らないが、本人の考えでは体が気に入ったから、らしい。
その日から毎日毎日が最悪の日。ある日の夜、シスターは逃げ出して教会に逃げようとした。道中シスターを見た人々は悲鳴を上げて逃げたそうで、おかしく思ったシスターが、無事逃げ帰った後教会の鏡を見ると、そこには下半身が蛇になった自分が居た。
シスターは、頭がおかしくなりそうだった。そして自分を見た人々の目を思い出すと涙が止まらなかったそうだ。それで行く宛もなくさ迷い、ここにたどり着き、そして俺に出会った……。
これが俺に話してくれた今までのいきさつらしい。
「人を殺そうと思ったのはどうして?」
それを聞くとシスターは悲しそうな顔になった。聞いた俺にも罪悪感が出てくるが……これだけはしっかりと聞いておかなければいけない。
「その時から私の中で何かが壊れて……もう、何処までも、堕ちたって構わないと考えてしまってっ! それが……それがどんなに恐ろしいことかっ……!」
そう言うとシスターは俺にしがみついて泣き始めた。よほど辛かったみたいで、溜まったモノ全部俺に吐き出してきた。
「そうか……」
シスターの頭に手をぽんと置く。それ以外俺が出来ることも思い浮かばないしそれしかできん。
「とりあえずソイツを始末するか」
「ダメです! 貴方では……」
確かに、シスターさん相手にこの様では俺が軽くあしらわれてアウトだよなー……だからといってその虫酸の走るような屑を放っておくのは関わってしまった以上嫌だしなぁ。
「……ケースケさん」
「ん……お?」
振り向くと小猫さんが居るではないか。どうし……そうか、俺の命か。とうとう嗅ぎ付けてきたんだな……
「……俺の命が目的ですか、そうですか」
「話がありますが、その前に仕事が一つあります」
そう言うと構え始めた、仕事……? 仕事……もしかして、はぐれ悪魔の始末? ふざけんな、そんなん許すか!
「仕事の前に俺と話でいいですか?」
そう言ってシスターさんをかばう形で小猫さんの前に立つ。とりあえず事情を話せば最悪の結果は逃れるかもしれない。
「それは、できません」
「そうですか、なら一生話なんて聞かないね、一生軽蔑してやる」
そう言って俺は小猫さんに睨みつける。これだけは譲れない。それこそリアス先輩と対立して勝ち目が無くても絶対にだ。
「それは……」
よし、戸惑ってる。それでいい、リアス先輩も姫島先輩も来たらこの手を使ってまず話をしよう。
「小猫、私が話すわ」
おおっと、大将が来た。リアス先輩と一緒に姫島先輩も居るな。バキ……じゃない、木場先輩はいないらしい。
「若葉君? 話があるけどその前にそこを退いてくれるかしら?」
「断ります、それと話とはなんでしょうか? それを聞きたいです」
「……そう、なら先にそっちを話すわ。単刀直入に言うと、小猫と仲直りして欲しいの」
「仲直り……ですか」
仲直り……つまりは、俺の命を狙ってはいないということなのだろうか? 何やら俺の考えてたことと随分違うような……?
「私達の事は許さなくてもいいわ、それでも小猫だけは貴方に何もしていないでしょう? だから小猫を避けるようにしないで。お願い」
リアス先輩が俺に向けて頭を下げている。つまりはそういうことなのだろう……なるほど、確かに小猫さんは何もしていな――――
”イイノカ? 油断シタトコロヲ……”
心の中で何かがまた俺につぶやく。改めて聞くと、吐き気がするような声だ。
うるせぇ、黙ってろ。ここまで謝っておいて何が油断したところを、だ。先輩が頭を下げているんだぞ?そこまでされて疑うとか何処まで俺の心は腐ってるんだよ、畜生……。
”……マァイイ、好キニシロ”
そう言うと俺の心でつぶやく何かは消えた。二度と現れんじゃねぇぞクソめ。今度出会ったらケツの穴を溶接して隣に真新しい穴を作ってやらぁ。
「若葉君? ……大丈夫?」
「え? あぁ……その話について俺もひとついいですか?」
「えぇ」
「小猫さんとの事はすいませんでした。後、リアス先輩、姫島先輩もすいませんでした」
「いえ……私もやりすぎましたわ」
姫島先輩が嬉しそうだ、よほどあの事を気にかけていたみたいだ。それなのにあそこまで避けた俺が面目ない。
「それでですね、この人の話も聞いて欲しいんです」
「まぁ、良いわよ。……名前は?」
「ミーナと申します。それで……」
そこまで言うと、ミーナさんはどもり始め……うん?俺の顔をちらちらと見ているけど……あぁ、やっぱ言いたくないよな、自分が陵辱された話とか。
「あー……俺が話します」
俺はリアス先輩にミーナさんの事を話した、生い立ちから悪魔になってここに来るまでの事を。
「そう……それで逃げ出してきたと」
「はい……」
「これじゃあ余りにも可哀想なので何とかしてあげられませんか、リアス先輩?」
「分かったわ……でも、主の名前は?」
「はい、確か……デカラビアと言う名前でした」
「ほほぉ……デカラビアねぇ」
あのヒトデ野郎ミーナさんに手ェ出すとはいい度胸してんなオイ、フルボッコにしてやる。あの目玉潰してフォルネウスの所へ送ってやろうかマジで。いつも遅刻してるフォルネウスの気持ちを分からせてやろうか。
「……元72柱の末裔も落ちたものね、まぁいいわ。ちょっと調べれば分かることだし、これが知れたらあの家の没落も免れないわ」
「そうですか……それで、私はこれからどうすれば?」
「とりあえず最近堕天使が行動し始めてるからウチに来なさい、それからよ」
ほほぉ……そろそろメインストーリーが始まるか。これはもっと忙しくなりそうだ。
「しかし今何時だ……? うわ9時過ぎか、飯食ってねぇ……先輩、俺帰ります。ミーナさん、また会いましょう」
「はい、この御恩は一生忘れません」
「いやいや、気にすることないですよ、それじゃ」
爽やかな山田を見習って爽やかに退場、心のイケメンはこういう時も俺の為になるなぁ。
「送っていきます」
と、ここで小猫さんが嬉しいことに一緒に帰ろうと言ってきた。おいおい、好感度アップですか?
「んー……俺遠いけど大丈夫?」
「構いません」
キマシタワー、完全にキマシタワー! これは好感度アップ確実だわ、嬉しい。
「それじゃ、先輩、ミーナさん、さよなら」
そう別れを告げると俺は先輩達と別れ、小猫さんと一緒に帰ることにした。
道中、話すことがあまりなく、片道二十分もする道のりの中はとても気まずい。
「あの、小猫さん」
「……はい」
「そのさ……今まで避けてて、ゴメン」
「もう、済んだことです」
そう言う小猫さんの表情は相変わらず無表情。いやはや、さっきまでのデレはどこに行ったんだろうか。もしや、”デレたと見せかけておいて実はなんてことはないように装ってこちらの気持ちを引く”っていう高度なテクニックを使って……いや、さすがにそれはないか。うん、こんな深読み、さすがに自分でやっておいて引くわ。
「あーそうそう、こないだ新しいうまい菓子見つけたけど……食べる?」
そう言うと、小猫さんは無表情のまま、返してきた。
「今度、楽しみにしてます」
「オッケィ、甘い物を見るだけで思い出すぐらい大量に持ってこよう」
そんなやり取りを繰り返していると、ちょうど俺のマンションの前についた。
「おーう、もう眠い。体もキツイしなぁ……それじゃ小猫さん、お休みー」
「おやすみなさい」
軽いやりとりの後、小猫さんと別れた俺は珍しくカップラーメンで済まして布団に倒れこんだ。
今日はいい夢が見れそうだ。
どうも。戦闘パートが結構あれだと俺も思ってます。もう少し頑張りたいですねぇ……台詞とか、描写とか。
実は、一応この小説は@の所にある小説とは微妙に違います。細かなところを推敲して改稿してるんですけど、まだまだ未熟なゆえ、もっと面白い小説になればなぁ、と思います。