ただのゲーマー高校生のハイスクールD×D   作:unat

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第13話:レッツシンキング

 レイナーレさんがキレッキレになってテルミット伍長が天に召されたが俺とドーナシークさん、カラワーナさんは何とか生き延びる事に成功。どうにかしてレイナーレさんの怒りを鎮めるためにプレゼントをあげることを提案し、現在に至る。

 

「アクセサリー売ってる店って知ってますか?」

 とりあえず、ドーナシークさんに聞いても小洒落たバーの場所ぐらいしか出てこなさそうなのでこの中で一番詳しそうなカラワーナさんに聞いてみる。

「一応知っている。人気の多い場所ではないが良い物が揃ってある所だ」

「人気が少ない場所はリスクがあるが……この際多少のリスクを気にしているべきではないか」

「俺はそういういい所は知らないんでカラワーナさんに任せます」

 と、三者一致の結論が出たのでカラワーナさんの案内の下、その店へ行くことに。

 

 

 

               ※

 

 

 

「――――ここだ」

 案内された場所は、小洒落た若い子向けの店……な訳がない。第一そんな店だったら人気が多いはずだ。見た目は少し寂れた感じで、ここで御洒落なアクセサリーを売ってるとは到底思えない。

 

「いらっしゃい。おやおや、親子連れで来る店でもないのに珍しいねー」

 入ってみるといきなり怪しげな男……おそらくは店員がいきなりな挨拶をしてきた。こんな親子がいるかっての!

「すいません、プレゼントを贈りたいのですが何か良い物はないでしょうか?」

 いきなりここで、店員さんに話しかけるカラワーナさんの口調が変わった、どういうことだ?

 

 怪しんで小さな声でドーナシークさんに聞いてみると、「いつもこういう風に演技をするぞ、お前の時は素の対応だったみたいだがな」との事。何故わざわざ演技するんだろうか。

 

「なるほどねープレゼントね、その人の性別と関係と性格を詳しく」

 カラワーナさんにそう話を聞いた店員は、何かいきなり占い師みたいなことを言い出したぞ? おいおい、もしかしてその情報だけでレイナーレさんにピッタリの物を選んでみせるっていうのか?

 

 ドーナシークさんの様子をさり気なく伺ってみると、やはり向こうも同じことを考えていたようで、不振そうな顔をしている。まぁ、胡散臭さ100%で出来ているような店員の見た目だもんなぁ。

 

「ふんふん、上司で女の子の上に出世意欲が高くてプライドが高め……ね、ちょっと待ってくり」

 レイナーレさんの見事に当てはまる印象を聞いた胡散臭い店員は、そう良いながら奥に入っていってなにやら探し始めた……怪しいなオイ。

 

「ドーナシークさん、どう思います?」

「……正直な話、怪しい。レイナーレ様のルックスを知らない人間がピッタリのアクセサリーを見繕うとは思えん」

 いやはや、その通りですよねぇ、本物の霊能力者とかじゃあるまいし、そんな長年の勘とかそんなんで選べたらすごいってレベルじゃないですよねぇ。

 

「ほいほい、これなんてどうだい?」

 そういって男が取り出してきたのは……

 

「ゲェッ!? メ、メディーック!」

 思わず叫んでしまったが、それもその筈、ちぎれた親指を紐に通すという簡単なネックレス……これで貴方も今日から部族の酋長ってオイ!? スプラッタってレベルじゃねぇぞ!? グロいを通り越して親指がゲシュタルト崩壊起こしてて何か新しいわ!!

 

「慌てるな、これは只の玩具だ」

「……あ、ほんとだ」

 ドーナシークさんに指摘されてよく見ると確かにゴム製の親指だった。これを見てドン引きしないお二人の図太い神経に敬意を示したい。

 

「……店員、冗談に付き合ってる暇はない、まともなのを寄越せ」

「だー、はいはい。ジョーダンですよジョーダン!」

 ドーナシークさんにそう言われた店員は、親指スプラッタネックレスを指でブンブン回しながら奥に戻っていった……おいおい、大丈夫かこれ本当に?

 

「……これ、大丈夫ですかね」

「私の紹介する店だ、良い線は行っている筈……だ、恐らく」

 どうやらカラワーナさんも自分の感性が不安になってきたようだ。まぁ仕方ないね、あんなおにーさんがやってる店は不安だよな。

 

「ほいほい、こん中から選んでちょ」

 そういって男は箱に幾らか入ったアクセサリーの類を俺等に見せてくる。中身はかなりまともだ。まともっていうのはさっきと比べて、というものではない。まともにレイナーレさんに合いそうなものが有る、ってことだ。

 

「おー……胡散臭いのは見た目だけだったか」

 感心して俺がボソっと呟くと、男が待ってましたと言わんばかりに喋り始めた。

「まーねぇ、俺があーいう風に聞いたのはある程度の品を見定めるためであってね、俺が完璧にぴったしカンカンな物を選ぶもんじゃないのよ。だってさ、顔すら見てねぇのに似合うアクセなんざ選べねーっての! だからおめーさん等に選んでもらうのが一番だしょ」

 

 なるほど、この胡散臭いおにーさんは一応その道のプロみたいなモンなのか。やっぱその道を極めるとこんな感じになるのかねぇ、こんな見た目にはなりたくないが。

 

「ふむ……これなら似合うかもしれない、いやこれも合いそうだ」

 カラワーナさんもドーナシークさんも、真面目にアクセサリーを物色し始める。まぁ、命かかってるもんな……俺はこういうのは無理なのでパス……代わりに値段でも聞いてみよう。

「……店員さん、ちなみにこれ平均で幾らぐらいっすか?」

「八万以上」

「「「!?」」」

 しれっとした顔でなんつー額を出してきやがる!! おいこらカラワーナさんなんて危うくアクセ落としそうになって慌てて持ち直してるぞ!?

 

「まぁ、嘘だけどね☆」

 ……一回殴ってやろうかこの野郎。何がムカツクかって、いい年こいてる筈なのに動作がやったらぶりっ子アイドルっぽいところだ。喧嘩売ってるのだろうか?

 

「……で、いくらくらいなんですか本当は?」

「んー? 良くて7000ぐらい、最低なので3000ぐらい」

 ほぉほぉ、レイナーレさんに似合ったアクセが3000円から買えるのか、3000×2で買ってもいいんじゃないだろうか。

 

「ふむ……これにするか」

「ええ、それで私も賛成です」

 そんなことを考えている間にお二人さんが似合いそうなものを見繕ったようだ、っていうか結局俺は二人任せっきりにしてしまった。

 

「では、これに決めました」

 そういうとカラワーナさんが持ってきたのは……チョーカーっていうんだっけ? ネックレスみたいなのやつで真ん中に小さな黒っぽい石が通されている。なるほどね、似合いそうだ。それなら普段首に飾っても別段目立ちすぎることもないだろうし。

 

「あいよ、それは5000ジャストで売ってやる」

 5000ジャストで売ってやるってことは幾らか値下げしてくれたのか、気前の良いにーさんだ。……ん? つまり、1000円余ったわけか。

 

「はい」

「ん……5000ジャスト戴いたよ、おたくら他に何か欲しいモノあるかい?」

 おにーさんが俺等に訪ねてくると、カラワーナさんが何処か恥ずかしげに手招きしてきた。なんだなんだ?

「実は……だな、その、私も……」

 

 そう言いながら少し恥ずかしそうに何か訴えてきた。まぁ、大体は理解できますがな。大方カラワーナさんも新しいアクセが欲しくなったんだろうね。で、残りの1000円をそれの費用に入れてもいいかとかそんなんかな。

「いやまぁ、俺は別に構いませんよ」

「私もだ」

「……すまない」

 別にアクセに興味のない野郎二人の許可を貰ったカラワーナさんは嬉しそうにおにーさんに話しかけていった。

 

 うんうん、お洒落したいんだろうねぇ、やっぱ全女性はお洒落は好きなんだな。こういうお洒落したいって、男に変えてみたらどんな感じなんだろうか。

「ドーナシークさん、お洒落って男で言うとどんな感じなんでしょうかねぇ」

 そうドーナシークさんに聞くと、さっぱりだ、という感じに帽子をかぶる。

「……さぁな、私は女ではない、男だ。女の感覚を男が知ることはできんよ」

「ですよねぇ、女性も男の気持ちを理解できないっすもんねぇ。だから惹かれるのか、分かりませんが」

「人は己に無い物を求めるというがそれと似たような物かもしれんな」

 と、男二人で嬉しそうにアクセを選んでいるカラワーナさんを眺めつつぼやいていた。

 

 

 

                 ※

 

 

 

 ほくほく顔のカラワーナさんを筆頭に帰る俺達。いやぁ、女性の買い物に付き合うのも悪くはないが暇だ。結局カラワーナさんが何を買ったのか俺等に全く見せてくれなかったし。

「いやぁ、それにしても疲れましたねぇ」

「そうだな、女の買い物も長すぎると男には辛い物がある」

「おいおい、私だって短めに切り上げたところだぞ?」

 楽しそうにカラワーナさんが話しかけ、それをドーナシークさんと俺が冗談交じりに返す、あったかくてほのぼのとした光景がそこにはあった……あ、結局学校行くの忘れてた。

 

「さて、そろそろかえ……」

「どうした、ドーナシーク―――ああ……」

 帰るか、と言い出そうとしたドーナシークさんの顔が曇り、カラワーナさんも同じく曇り始めた。あぁ、そうだ忘れてたよ。

「「「レイナーレ様(さん)はまだ怒っているだろうか (かなぁ)……」」」

 ため息まじりに三人で同じことを口に出す。いやはや、今や夕日が傾きかけて眩しいですよ。何時間ぐらい経った? あっという間に感じたけれど三時間ぐらいは時間が経ってるよな?

 もしこのままレイナーレさんのイライラが続いてたら、俺等は今は亡きテルミット伍長の二の舞だぞ……?それだけは勘弁願いたい、さっさと詫び入れよう。

 

「……しゃーない、プレゼントをお二人が選んだから俺が先陣を切りましょう」

「いいのか? 下手をすれば人間のお前では死ぬかもしれないぞ?」

「そうだな、私もそれは嫌だ」

 ドーナシークさんとカラワーナさんが止めるように言ってくるが、カラワーナさんの言葉って受け取りようによっては俺に興味があるとかそういうふうに……じゃない!

 

「任せてくださいよ、そんな死にやしませんて」

 俺のFPSで培ったど根性ととっさの判断と機転を利かせる能力を甘く見ないで欲しい。あのハンターもといレイナーレさんから逃げるときにも、ミーナさんと戦ったときも俺はなんとかできたのだし。

 

「なら私達はお前が危なくなった時に全力で逃がそう。それとお前にプレゼントを渡す役目を請け負ってもらいたい」

 ドーナシークさんが嬉しいことに援護と逃げる時の足を提供してくれた、嬉しいねぇ。プレゼントを渡す役目ぐらいならお安い御用だ。

 

「それじゃ、先に行ってます。外で様子を伺っててください、死にそうになったら走って逃げますから」

「うむ、幸運を祈る」

「お前に死なれると夜の酒の共を作る者が居なくなるからな、それだけは避けたい」

「あいあい、生きて帰ったら暇な時とかバイトの時に顔出しますよ。そん時は奢ってくださいよ?」

「ああ、分かったよ」

 簡単に死亡フラグを建設し、レイナーレさんが居るであろう教会へ足を向ける。なぁに、明日も朝日と夕日を拝めるさ。




どうも、私です。そろそろ後書きとかサブタイトルがキツくなってきましたね。話す題材もありませんもの。

別に後書きは私が適当に好きでやってるわけですからいいのですけれども、サブタイトルだけはそうはいきませんのです、今もかなり適当な題名なのに、これで数字だけとかになったら味気なさ過ぎます、つまらないのにも程がありますよ(・ω・`)

そんなわけでこうやって後書きの文字数を稼いでいるわけですが……どうも話題がないので困る今日この頃です。
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