ただのゲーマー高校生のハイスクールD×D   作:unat

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第20話:はぐれ悪魔と対決の巻

「だぁ……ダルっ!」

 俺は今、宛もなくキコキコと自転車でブラブラしている。あっちへ行ったりこっちへ行ったり、夜だってのにこんな事をして何をしているんだと自分でも思っている。

 

 なぜ俺がそんなことをしているのか――理由はこうだ。

 ちょっくら、はぐれ悪魔とか言うのが本格的に暴れる前に、軽くシめて元の主人の所へクール便でお届けしようということになったが、どうにもその洋館だか廃館だかが何処にあるのかが全く分からない。かといって探さないことにしたらまぁ、ストーリー通りそのはぐれ悪魔は死んでしまう訳だ。

 

 もし、俺がレイナーレさん達を含む堕天使の皆さん方全員を助けるなら、このはぐれ悪魔だって恐らく助けられる筈。何故助けるとか、そういう事をするかって言うと……だ。

 

 誰にだって良い所があるってことで、陰と陽ってヤツ? あれと同じように”その人に悪い所しかない”ってのは無いと思うようになってきた訳だ。ただ、その良いところってのは本当に親しい人とかにしか見えないとか、そんな感じで。その小さいかもしれないし、見えにくいかもしれない、その部分を尊重したい訳だ。

 

 実際、カラワーナさんだって、テルミット伍長だって、ドーナシークさんだって、良い所は有る訳だ。

 例えばカラワーナさんと伍長は俺を成り行きとはいえ助けてくれたし、カラワーナさんの場合は俺がハンターと化したレイナーレさんから逃げるのを含め2回。何だかんだでカラワーナさんは面倒見がいいし。そういった良い所は絶対、誰かを助けるきっかけになるし、自分を良くしていくと俺は信じてる。

 

 じゃあ、あのはぐれ悪魔はどうだったんだ? ミーナさんと同じように主人から暴行を受けて逃げてきて、何らかの形でああなったとしたら? もしかしたらそれも止められるかもしれない。人を食ってああなったらしいがその食われた人だって食われずに済むかもしれない。

 

 まぁ、救いようもない理由ではぐれ悪魔になったとしても、主人の元に配達すれば、どうするか決めてくれるだろう。

 それに、はぐれ悪魔と対峙できるくらいの力を持っているかどうかを量るのにも丁度いい。

 

 こう考えるようになっていったのもアレか? じーさんが俺に言っていた自分の今までの行いで、精神が云々かんぬんの事が関係しているのかもしれない。

 

「俺の知ってる、ツンツン頭の高校生もこんな感じだったのかなー……」

 そうボソッと呟きつつ俺は自転車をキコキコ漕いでいるがまぁ、相変わらず何処行っていいのかさっぱりわからん。今までの経験上、ある程度の”人じゃない存在”みたいなのが近くにいると空気が重くなったりするんだけど、全然そういうのがない。困った困った。やっぱり第六感に頼るだけじゃダメなんだろうか。

 

「あー、腹へった。夜なのに何も食べてないし昼も全く食べてないからフラッフラだー……」

 今までの疲労&空腹でテンションがおかしくなってきた。何だか頭がぼぉっとしてきた。体重がおかしな方向にかかり、自転車が倒れそうになる。駄目だ、ちょっとコンビニを探そう……そう思ったその時。

 

 

 俺は見知らぬ建物の前に突っ立っていた。

 

 

 気のせいだとか、いつの間にか来ていたとか、そういったものは断じてない。何故なら、近くの街並みをハッキリと覚えているからだ。これは……俺、瞬間移動か? またはどっかの空間に紛れ込んだとか? それとも、ここが俺の探していたはぐれ悪魔の居た洋館だか廃館か?

 

 

「おい、オニ。出番かもしれないからスタンバイ」

「おぅ、分かったぜアニキ」

 念には念を入れて、俺はオニを召喚し二人でこの建物の様子を伺う。やっぱりどうも何かが居るような感じだが、ミーナさんの時よりも反応が小さいというのか、弱々しいというのか……?

 

「しっかしまぁ、こンな寂れた所に何があるってンで?」

「まぁ、入ってみれば分かるだろ」

 そう言って俺とオニは建物に入る。中は長い間放置されていたためか、かなり埃っぽい。とてもじゃないがやっぱり人が居る場所とは思えない。

 

「しっかしまぁ……本当に何処だここ?」

 外見といい中身といい、俺の知っている場所ではないのは明らかだ。結構ここら辺のことは知っているつもりだが、こんな場所は全く覚えがない。やっぱりおかしな空間というか、そういう胃空間に紛れ込んだんだろうか。

 

「アニキ、ここは……どっかの端切れじゃねェか?」

「端切れ?」

 俺が尋ねると、オニはさらに詳しく説明し始めた。端切れ、とはどういうことだろうか?

 

「アニキも多分、気づいたら此処に居たって感じじゃねェっすか? こういう、どっかの世界とどっかの世界とか、異なる世界の境界にここは在るンじゃねェンすかね?」

「あー……なるほど。よく分からんけど、なんとなく分かった」

 あまりそういうことは詳しくないけど、異世界の住人であるオニが言うんだから多分間違いないだろう。確かに、身を隠したりするのにはうってつけの場所かもしれないな。

 

 

「……何か、来ますぜ」

 オニが、建物の奧の方を見つめ始めた。やはり、外で感じるよりは強い気配が感じ取れる。それも人ではない、何かの気配だ。

 

 そして、その気配の正体は現れた。

「良い匂いがするわぁ……酸っぱい匂いもする……美味しいかしら? 酸っぱいかしら?」

 そんな台詞と共に現れてきたのは……上半身マッパの若い女性……カラワーナさんより胸大きいか? いや、同等か……?ともかく、いい発育の良さだ。

 

「ア、アニキィ……デ、デカイっすね!」

「ああ……俺もあのレベルは正直言ってそんなに見たことが無いぜ……まさに化けもんだ」

 あまりの大きさに思わず狼狽する俺とオニだが、決してやらしい方面じゃないぞ? 体(一部)の大きさに驚いているだけだ。うん、眼福眼福。

 

「うーん、このまま眺めていたいよなぁ……出来れば腕組したポーズのままでいてくれればかなり嬉しい」

「いやいや、アニキ……分かっちゃいねェ。女豹のポーズが至高よ!」

「おいちょっと待て、それには色々と異議がある。具体的に言えば体型とかな」

 そう言って俺は例のはぐれ悪魔を指さす。肝心の下半身は暗闇の中で、まだ見えていない。

 

「あン?アニキ、どういう――――!?」

 オニは、どういうことか、と言おうとしたらしいが、その前に驚きで口が閉じないらしい……それもそのはず。

 

 はぐれ悪魔の下半身は、人間のものではなかった。しいて言うなら、4つ足の獣。しかも、かなり大きい。軽くに4mは越しているだろう。

 ミーナさんといい、このはぐれ悪魔といい、なんでこんなに下半身だけ変化しているんだろう。ミーナさんの場合は下半身が蛇だったし。

 

「なっ……俺としたことが、胸に気を取られていた……」

 オニにとっては、下半身が4つ足なのは別におかしいことじゃないらしく、女豹のポーズが出来ないことについてしか落胆していないらしい。まぁ、オニらしいといえばオニらしい。

 

「まぁ、気にすんな。やっぱりあの形だと仰向けになってこっち目線でいいんじゃないか? 少し顔を赤らめていればなお良し」

 こんな会話をしていたら、小猫さんに白い目で見られてイッセー先輩と同じように扱われそうだが、別にこういうのは嫌いじゃない。ただ、イッセー先輩は遠慮というものがないのと、セクハラが酷いっていうのと、年中発情期だから抑えてくれと、そういうことなんだ。

 

「フフフッ……アハハッ……何だ、こうすればもう苦しまなくて済むじゃない!」

 ここでいきなり、はぐれ悪魔が何やら笑いながら独り言を言い始めた。……獲物を目の前にして舌なめずりをするのは三流のやることだ……小松原の場合はただの強者の余裕だったけど。

 

 いやいやそれよりも、だ。苦しまなくて済むとはどういう事だ? 何か一悶着あってここに流れ着いたのか? これは聞いておかないと後悔しそうだ。

 

「なぁ、一つだけ、質問してもいいか?」

「フフフ……いいわ、今の私は機嫌がいいの。冥土の土産に一つだけ答えてあげる」

 よし、向こうは機嫌が良いのを良い事に、ホイホイとこっちの要求を飲み込んだ。油断もしているから、不意打ちのチャンスを待とう。俺とこのはぐれ悪魔とじゃ、体格や体重が違いすぎるからな。不意打ちで急所なりを狙って倒すしかない。

 

「その……苦しむっていうのはどういう事だ?」

 それを聞いた瞬間、一気にはぐれ悪魔の表情が厳しい顔になった。……地雷を踏んだっぽいな、これを聞くのは間違いだったか。

 

「人の分際で、私の気を悪くさせないでくれるかしら? まぁ、最期にそれを聞く勇気だけは褒めてあげるわ」

「ご丁寧にどーも」

「ッ……! 何時までその減らず口が続くか楽しみね……!」

 

 そう言うと、完全に堪忍袋の緒がプッツンと切れたようで、胸をまざぐり始めた……。何も知らないとただの嬉しいサービスだけど、濃硫酸みたいなのを発射してくるから恐ろしい。

 

 これ、悪魔でもかなりイレギュラーな戦法だと思うんだが。いやまぁ、ハニートラップみたいなのはよくあるんだろうけどさ、まさしく体を武器にしているよなぁ……色んな意味で。

 

「おおおおおっ……! こりゃたまンねーぜ!」

 ちなみにさっきまで空気だったオニは、ものの見事にそのハニートラップというか、女の武器に魅了されていた……。

 

「気持ちは解るが、もう少し緊張感を持とうな?」

 そう言うと俺はオニから2、3歩離れて距離を取る。これもオニの為だ、油断するとどうなるかって言うことを体で教えさせてやろう。決して、契約の後の会話を引きずっているわけじゃない、本人の為だ。

 

「へっ? アニキ、何言って……うぉっ!?」

 オニが、完全に視線をこちらに移した瞬間。俺の居た場所と、オニの居る場所の数歩手前で酸の弾が着弾。酸が床を溶かしている激しい音と共に、嫌な臭いが辺りを漂う。

 

「チッ……外れたか」

 思わず舌打ちをしてしまったが、本当にオニに当たって欲しかったわけでは、断じてない。ただ、肌の表面だけ酸で焼けてくれないか、とかそんなことしか思ってない。

 

「アアアアアニキィ!? オ、オレを嵌めようとしたンすか!?」

「いや、むしろ勝手にお前が嵌ってただけだし、胸に見とれてて」

 オニが焦りに焦っているのを、俺はきわめて冷静に返す。もう少し、落ち着きを持とうなオニは。

 

「こ、ここまでの屈辱は初めてよ……!」

 俺とオニが他愛もない会話をしている所が、余裕を持っている様に見えたのか、激昂したはぐれ悪魔がこっちに突っ込んできた。どうやら飛び物じゃ当たらないと踏んだんだろう、これで俺とオニは一方的に攻撃されるという不利な状況を回避できたな、ここからは俺等のターンだ。

 

「おいオニ! ボケっとしてないで仕事だ仕事!」

 そういうと俺はオニの背中を軽く叩き、はぐれ悪魔が突っ込んでくるのに合わせて同じく突っ込み、当たるか当たらないかの間際で横にスライディングし、ヤツの視界から消える。

 

 実際にやってみるとコレ本当に危ない。ヤツの足の先が俺の服を掠っただけで、簡単に裂けた。モロに当たってたら絶対死んでいたな。

 

「なっ……! 何処に……」

 頭に血が昇っていたヤツには俺が一瞬にして消えたように見えたようだ、足元でしゃがんでいるだけなのに全く気づいていない。顔を左右に振って見るだけじゃ案外気づかないもんなんだな。 

 

 ここで俺は、反対側にいつの間にかちゃっかりと退避していたオニと目で合図をして、一気にヤツを落としにかかる。狙いはヤツの身動きを封じることだ。

 その為に、俺はホームセンターで買った超強力ガムテープを懐から取り出す。元々は俺があの小松原の化け物から逃げる時の為の対小松原最終兵器だったがこれが役に立つ日が来るとはな。

 

 ちなみにどうやるかというと、ガムテープを持ちながら必死にベロベロと剥がした後リングを振り回す。これだけでヤツの体にガムテープは襲い掛かり、身動きを封じるという画期的なアイディアだ。

 

 向こうの準備も万端になったようなので、俺ははぐれ悪魔に向かって大きな声で叫ぶ。近くだから多少驚いてくれると助かるんだが……。

「おい、俺はこっちだ!」

「いつの間にっ……!」

 予想通り驚いたヤツは俺の方を向いた。よし、これでオニは完全に相手の死角に入っているな……計画通りだ。

 

「おっと、本命はこのオレ様よっ!」

「……っ!」

 驚いたヤツは振り向こうとするが、それより早かった。オニの拳がヤツの頭を正確に打ち抜き、これをまともに喰らったヤツは”うっ……”と小さく呻きながらバランスを崩して倒れた。

 

「よっしゃ、チャンスだオニ! これを使って身動きを封じるぞ!」

「オーケー、楽しい時間の始まりだァ!」

「しまっ……キャアッ!?」

 慌てて体制を整えようとする前に俺とオニはまず胸をガムテープでぐるぐる巻きにする。これで一発硫酸を出してきたとしても、完全には溶けないだろう。思わぬ攻撃に動揺してくれた間に俺は足を、オニは腕をガムテープで関節などをしっかりと固定して縛り、完全に身動きを封じた。これで勝負は決まったな。

 

「さて、これでお前の負けは確定したわけだ。後は俺等が何をしようとお前は抵抗できない、そうだろ?」

 俺が質問すると相手は完全に闘争心を失ったようで、諦めたように答えてきた。

 この言い方だと、俺がまるで未成年者では、口に出すのにも憚れるような行為をこれからするかのようだが、別にそんなことはしないぞ。できるとしても、R-15じゃ流石に堂々とやれないな。

 

「……何が望み?」

「話が早くて助かるね。でさ、さっきの”苦しむ”っていうのはどういう事よ?」

 さっきかなり厳しい表情をしていた所からすると、本当に嫌な事だったみたいだし、ここに来ることになった原因とか、はぐれ悪魔になったいきさつが聞けるかもしれないと思って聞いてみたけど、答えてくれるだろうか。答えてくれないならこっちもそれ相応のことをしなくちゃいけないから、さっさと吐いてくれると助かる。

 

「……死にそうになる程の空腹を味わったことはあるかしら?」

「無い」

「じゃあ、喉の乾きを潤す事も出来ない経験は?」

「……つまりは?」

 大体話は見えてきたが……やっぱり主人に虐待を受けたとかそういう方面か?

 

「私はね、どれだけあそこに居たか解らないけど、何もない部屋で長い間居たのよ。明かりも何も無い部屋でずっ……と。何日経ったのかしらね? 私はドアが開いた瞬間に飛び出して此処まで逃げ込んだのよ。どう? 最高の話でしょ?」

 はぐれ悪魔はヤケになって話しているが、どうやらこの話を聞かせて不快な気持ちを与えるのが最後の最後で見せた抵抗のつもりらしい。

 

「なるほどね……おいオニ、ちょっとこっち来い」

 俺はオニを手招きすると、少しはぐれ悪魔から距離を取る。一応声が聞こえないようにしつつ、はぐれ悪魔の方を見ながら。

 

”なぁ……どうする?”

”どうするったって……ありゃオレとかとはモノが違いますぜ”

 

 確かにオニとは違って契約もできないしCOMPに格納も出来ない。今まで考えてもなかったから困ったもんだ。

”ああ、解ってる。それに此処から出る方法も分からねぇし、向こうも知らないみたいだしな”

 

 腹も減ったし、疲れたし。されど目の前に居るのは放っておけないし。いやはや、やることが多すぎて疲れてきた。明日明後日は休日だったっけ? ともかく休みたい……。

 

”とりあえず、あれ運んで知り合いに引き渡すか……頑張って”

”いや帰れたとしてよ、どうやって知り合いに会うンで? オレが見られるだけでもあぶねェのにそいつぁ無理難題だぜ?”

”確かにな……そん時はそん時…………じゃ無理だな、何かいい手段は無いか……”

 

 

 ふと懐にあるケータイを思い出す。リアス先輩ってケータイ持ってたっけ? いやイッセー先輩がいるか、頼りないけどこういう時は役に立つかもしれない。ケータイを開いてみると、予想通り圏外。やっぱり此処から出るのが最優先か……。

 

”それじゃあ、あれ運んで頑張って此処から出るか……”

”アニキがそう言うんだったらオレは別に構わねェけどよ……”

 

 とりあえずはぐれ悪魔を引き摺りつつ脱出という”絶対阿呆だろお前”と言われても仕方ない計画が提案、採決されたのでどうやって運搬するかを考えよう。ガムテで太い紐作って、それで引っ張るか? いやいや、流石にそれは無理があるかもしれない……いやでも、何本か太めのを作ってそれで一本辺りの負担を減らして……

 

 

 

                    ※

 

 

 

「せーのっ……! お、重い……」

「ア、アニキィ……こりゃ無理があるぜ!」

 結局俺とオニでおんぶすることになった。ガムテープで紐を作ろうにも残りじゃ無理だと分かったしな。まあ、俺一人の力じゃたかが知れてるだろうがオニの力は未知数のようで結構踏ん張ってる。

 流石はオニだ。後もう一人居れば楽ができるんだが……何せエンジェルとピクシーじゃきついだろうし、ドワーフは背が低すぎるしガルムとケットシーは論外。いやはや、このまま運んでいくしかないのか……。

 

「ちょ、ちょっと降ろしなさいよ! 何してンンッ……!」

 あまり騒がれても迷惑なのでガムテープで口を塞ぐ。まるで気分は誘拐犯だがまぁ、本人の為だ。仕方ないね♂

 何とか建物からはぐれ悪魔を運び出し、一息つく。周りは森林で緩やかな下り坂になっていてやっぱり見覚えがない。

 

 んー……何処だここ? もしかして俺の知らない場所だし、俺の街と原作の街が融合されてるとかそんな感じなんだろうか。

 カラワーナさん達と一緒に行った店も全く知らなかったし、そもそも道順すら分からなかった。あんな道があるのを初めて知ったぐらいだ。やっぱりここも空間の切れ目か、それとも原作の方であったものなのか……? もしかしたら両方だったりしてな。

 

「オニー、ちょっと俺周りの様子を探ってくるからちょっと待っててくれないか?」

「あいよ」

「セクハラ厳禁な?」

「しねェよ! いやまぁ胸なら考えるな……」

 ……こっそり暫くしたら様子見をしよう。もしセクハラしてたら奴のケツに奴の獲物♂をぶち込んでやる。そしてケツの皮膚が裂けていく痛みとついでに兄貴分に対する接し方も優しくレクチャーしてやろう、うんそうしよう。

 

 

 

 そう考えつつ軽く走ると何故かどんどん体から力が抜けていく……どう、した? 目の前が霞んで見えてきた……? フラフラする……駄目だ、もう限界……。

「それじゃあ、10分ぐら……いしたら戻……」

「ア、アニキ!?」

 

 視界に地面が迫ってきたのとオニの声が聞こえたのを最後に俺の意識は吹っ飛んだ。




どうも。

謝らなければいけない事があります。3日に1回のペースをうっかりと忘れていました。誠に申し訳ありません。次話は、元のペースに戻すために17日に投稿させていただきます。

今回ははぐれ悪魔のバイサーとの対決でした。まだまだ戦闘描写は未熟ですね……もう少し精進したいです。
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