ただのゲーマー高校生のハイスクールD×D   作:unat

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第4話:超絶的♂ 体験

 入学式までの5日間を俺はまぁ普段と変わらず過ごし、入学式も何とかこなし、始業式も終わって初授業が始まり、クラスでは普通の地位についた……はずだった。はずだったのに……。

 

「おいケースケ、やはりロリ巨乳なぞ存在し得ない夢幻ものだろう!? 元浜の幻想を打ち破ってやれ!」

「ふん、夢を追求せずに何を追求しろというのだ。イッセー、お前からもなんとか言ってやれ!!」

「いやだから俺はロリ巨乳より巨乳派だって言っただろうが元浜!!」

「……先輩達、朝から元気っすね」

どうしてこうなった。もう一回言おう。どうしてこうなったんだ……!

 そうだ、俺が登校初日にラノベを落として拾ったのが先輩達でそれをきっかけにかなり仲が良くなったんだ。いや、仲が良くなるのはいい。ただ……

 

「うわまたあの変態達朝から暴走してるよ……警察呼ばない?」

「そーいやあそこに居る一年生、誰だろうね」

「んー……何かあの馬鹿3人とはちょっと違うみたいだけど」

……先輩達の白い目が俺にも来てるんじゃないかと思うと正直胃の中に穴が開きそうで怖い。そろそろ本格的に新宿2丁目のゲイバーのママさんと話つけてこようか。

 

「ハァ……頭痛い」

「おおっと、ケースケ。そういう時は女の子を眺めて癒されるんだぞ!!」

松田先輩、先輩の親切で胃に穴が飽きそうです。そろそろ真面目に腹の調子が不味いことになってきた。あー胃のあたりがもたれてきた。これはもうダメかもしれんね。

「はい、それじゃあ俺教室こっちなんで……」

「体は大事にしろよー」

「了解っす……」

一誠先輩はぶっちゃけエロが無ければ気遣いもできる良い先輩なのにどうしてあそこまで残念なんだろうか。何故あそこまで女子に自分から嫌われるようなことをしているんだか。まぁ同じ男として全く理解できないわけではないけどさ。

 

「あーキミ、さっきの変態3人組と一緒にいた1年生!!」

 と、ここで誰か知らない人が話しかけてきた。恐らく2年の先輩達だろう、ポニーテールで綺麗な髪をしている。良かった、俺はまだ変態扱いされてないようだ。しかし時間が経てば俺も似たような感じになるかもしれない。早めに対応しないと10年後への自分に書く手紙の内容がとてつもないことになりそうで怖い。

「キミ?ねぇねぇ、聞こえてる?」

「あ、すんません。何ですか?」

やばいやばい、うっかり考え込んでいたようだ。場合によってはシカトしているようにも見えかねないから気を付けないとな。

 

「あのさ、キミ……あの3人組とどういう関係?」

「あー……」

 そうくるよなぁ、だって普通あの先輩達に後輩が普通懐くはずないって考えるもんな。しかも学校始まって間もないから尚更不思議だし。俺も先輩達と同じか疑われても仕方ないか。

 

「いやまぁ、たまたま先輩達と出会っちゃって……」

「……ふぅん。まぁ、気を付けたほうがいーよ? キミはまだ普通に見えるから忠告しとくけどアイツ等本当に頭の中エロしかないんだからね!?」

「まぁ、そこらへんは……諦めてます」

あの先輩達からどうやってエロを抜けというんだろうか。寺で3年ぐらい坊主としての修行を行なってもその修行が終わった瞬間破戒僧になるような先輩達だ。多分諦めるしかないだろう。

 

「キミも色々大変なんだねぇ。ま、あの3人とは早めに別れたほうがいいから。それだけ」

「あ、はい、ありがとうございます」

先輩達とは腐れ縁のどす黒い糸で結ばれてしまいましたよ。恐らくこの世界に居続ける限りずっと結ばれてるんじゃないっすかね。

 

「そういえばキミの名前は何かな?」

……おぉ、名前を聞かれた。何かピクシーに名前を聞かれる時とは違ってまた新鮮なものがある。俺もまだ道があるんだな。先輩達は後輩に名前を聞こうとして携帯で警察呼ばれそうになった挙句逃げられたもんな、まだまだ俺も大丈夫ってことか。

「あ、若葉啓介っす」

「ふんふん、ケースケ君かぁ……」

 

 まじまじと俺を見つめてくる先輩。な、なんだ? こういうのに慣れてないから怖い。無言で考え事してるのが尚怖い。俺なんかしただろうか? 何か言ってくれないと沈黙の重みに俺が耐えられない。見知らぬ人と沈黙で一定時間過ごすととても気まずく感じてしまう俺にはかなりキツい。

「あ、あのー……どうかしました?」

この沈黙に耐え切れなかった俺がたまらず先輩に質問する。

「あぁ、ごめんごめん、ケースケ君。ま、あの3人とは距離を置いたほうがいいってだけ。それじゃ!」

「あ、どうも……さよなら」

 

 ふぅ、何とか先輩達とは違うということが分かってもらえたみたいだ。うんうん、よかったよかった。おっと、もうそろそろ教室にいかないとまずい。さて、教室に行くとしよう。

 

 

 

                  ※

 

 

 

 あっという間に午前中の授業が終わって飯を食って授業を受けて気が付けばもう放課後だ。放課後といっても部活はやらず、アルバイトに励まなければはぐれ悪魔とかに出会った場合レベル不足でYOU DIED だしどうせ精神で出来た体ならわざわざ体を鍛えなくても力にガン振りで脳筋になるしな。

 

「それにしてもケースケ、お前も大変だなぁ。あの先輩達酷い噂しかないのに後輩として付き合わなきゃいけないもんな」

 そう話しかけてきたのは山田。同じクラスの男子で陸上部に所属してるらしくまぁ先輩との付き合いを知って以降何かお互い先輩達との付き合い大変だよなぁ、という同じ境遇にある後輩同士仲良くなってしまった。いい奴だ。

 

「まぁ、お前んとこも大変だよなぁ。山田んとこの先輩はどうだ?」

「ああ、キッツイもんだぜ。女性8割以上で男は俺等だけだしあの先輩達のせいでウチの先輩達がかなり男嫌いになったみたいでな、最近じゃ百合疑惑まで浮上してるわ」

「あー……ウチの先輩達が迷惑かけてほんっとすまん。そこまで悪い先輩じゃないんだがどうもエロとかに関わると異常でさ」

「ま、仕方ない。先輩達が異常に元気なだけで男として先輩達全ての行動を否定できないからな、全日本の健康男児は」

 

 物わかりの良いかなり良い奴だが、どうしてこいつに彼女ができないのだろう。不憫だ、不憫すぎる。どうしてこんな優しい男前な奴がモテないか、未だに俺は理解ができない。

「お前、どうしてそこまで良い奴なのにモテないんだろうな……」

「ん?それはウチのクラスにアイドルがいるからだよ。可愛いちっちゃいアイドルが」

 

 そう言って山田が指さしたのは……ああ、塔城小猫さんね。甘い物好きで何か甘い物あげるともしゃもしゃと食べ始め、その可愛さからお菓子を日々大量にもらっているのに体型が変わらないので彼女の胃袋は未知数としても有名な塔城さんね、悪魔だからブラックホール並に胃袋多くても納得できるし体型変わらないのもうなずけるな。

 

 てか最近塔城さんにアイスキャンデーを食べさせるのが女子の間で流行ってるんだが、その女子が先輩達、恐らく陸上部の人達らしく、真面目に百合なんじゃなかろうか。女子でもアイスキャンデー食べさせるとかセクハラだろうに。ちなみに塔城さんはちゃんと舐めていました。期待を裏切らない食べっぷりにクラス全員が釘付けだったというのは言うまでもない……俺も含む。

 

「確かに皆釘付けだからなぁ、女子も男子も」

「ま、お互いの苦労を労い合える友が居るし、陸上部の男共も何の不満も言わずにやってるような奴らだ、俺はそういうのが近くに居るだけで満足だよ」

 

 なんて良い奴だろうか。こういうヤツ程報われるはずなのに、現実は厳しいもんだ。物を欲さない者にこそ恵みというものは与えられるべきだろう?

「おっと、そろそろアップに行かないとな、例の先輩達がお前を待ってるみたいだし、じゃあなー」

「おう、お疲れー」

山田が教室に出ていくのとすれ違いで先輩たちが入ってきた。いやいや先輩達、女子に話しかけないほうがいいっすよって、何塔城さんにアイスキャンデーあげてるんですか。期待した目で見てもそんなホイホイ食べる子じゃなくて本当に小猫みたいに警戒心が強く……

「おお……アイスキャンデーペロペロだ!これこそまさに至高の極み!!」

「俺のも舐めて欲しい!いやくわえて欲しい!!」

 

 やっちゃったー!? まさかあのセクハラとエロの塊である先輩達の前でアイスキャンデーペロペロやっちゃったの!? どんだけ警戒心が薄いんだよ!? 誰だ小猫みたいに警戒心が強いって言ったバカ!?

 ……いや待てよ? 先輩達とは初めて会う訳だから先輩達が七つの大罪の一つの権化ということを知らないわけか。ならホイホイ先輩達のお菓子を貰ってそれを食べるのはおかしくない……じゃなくて怒らせたらまずくないか? とりあえず先輩達のセクハラ発言を止めさせねば。

 

「先輩? それセクハラじゃないっすか……」

そう言うと先輩達3人がこっちを音速を超越したスピードで向いた。やっぱ先輩達、人じゃねぇ……エロが絡めば修羅になるなホント。

「甘いぞケースケ!! こんなサービスしてくれる後輩が同じクラスだからって甘すぎる!! てか羨ましすぎるぞお前!!」

「いやいや、んなこと言われても……」

松田先輩、俺が菓子をあげ始めたわけではないからんなこと言われても困ります。どうしろっていうんだろうか。

「こんなセクハラを許してくれるとはまさしく天使!!すんばらしい!!なぁ一誠!」

「あぁ、それで溶けたアイスキャンデーが口から溢れ出て……」

 

 ダメだ、この先輩達早く何とかしないと……そう思った瞬間、先輩達の股間に何かが光った。

「先輩、最低です」

「「「すいませんで……した……」」」

ドサッ。先輩達は一言詫びると、股間を抑え、物言わぬ骸と成り果ててしまった。恐らく急所を一撃だろう。こいつぁひでぇ、いったい誰がこんなことを……!いや、誰がやったかは分かるが。とりあえずこの先輩達と絡む後輩として俺も謝罪したい。てかしないと気まずい。あまりにも先輩達が情けなさすぎる。

 

「あー……塔城さん、ウチの先輩達が……申し訳ない」

 本当に、どうしようもない先輩達で本当にすんません。ホント、エロが無かったら悪い人じゃないんですよ。

「……もう済んだ事ですから」

 そう言いつつもまだ不機嫌なようだ。まぁ、あそこまでのセクハラに不機嫌になるのもおかしくない。何か持ってなかったっけな……お、飴があった。いつも喉に気を使ってのど飴を持っていて正解だな。

「お詫びといっちゃなんだけど受け取ってくれないかな……?」

 すっとのど飴を差し出す。一応甘いやつでのど飴だから舐め続けてても喉にこない俺のオススメだ。たまに飴って舐め続けてると喉にくる場合とかあるがやっぱそういうのは無い方がいいよな。

 

「………」

 塔城さんはこっちをまだ不振な目で見てくる。うぅ、まだ警戒してるようだ。 いやまぁ一度あることは二度あるって言うから警戒されてもおかしくないけど警戒心高めるの遅くないか? あの先輩達がアイスキャンデー渡した瞬間に警戒しないか? フツー。

 

 と、ここでやっとのど飴を受け取ってくれた。いやはや、受け取ってくれなかったらどうしようかと。

とりあえず包みを破って小さな口の中に含む塔城さんの顔は見る見るうちに普段の状態に戻った。うんうん、俺のオススメが認められると嬉しいね。

「こののど飴、中にチューイングキャンデーが入ってるからじっくり舐めても噛んでも楽しめるよ」

「……美味しいです」

 いやぁ、自分のオススメを味わってくれると本当に自慢できるね。俺が作ったわけじゃないが菓子を作ってる人はこういう喜びとかを味わってるんだろうか。もしそうだったら誇らしいよなぁ、ここまで美味しそうに食べてくれる人がいるもんな。

 

「おい、ケースケテメェ……何女の子とイチャイチャしてるんだ……!」

「先輩命令を発令する!! 貴様は今ここで死刑!! 極刑だ!!」

「小猫ちゃんと仲良くなろうったってそうはいかねぇ!!」

 なっ……! 先輩達が起き上がってきた!? レベルが上がっていく……? レ、レベル15だと!? 序盤のボスなら楽勝じゃねーか!! これがエロの力だというのか!?

「「「死ねいケースケ!! あの世で天使さん達と知り合いになったら紹介しろ!!」」」

し、しまった!! 上を取られ……!

「えい」

「「「……オゥ……」」」

 

 うわ、塔城さん3人の急所を蹴り上げたよ……流石にエロのバーサーカーと化した先輩達も急所だけは鍛えようがないからなぁ。

 ズゥン……という重い音が似合うような動きで先輩達は崩れ落ちる。痛そうだ。

「ア……ガァ……」

「ヘヴン……ヘヴンが見えるぞ松田、イッセー……」

「こ、ここからなら小猫ちゃんの下着が……」

 

 重傷の松田先輩、元浜先輩を除いた一誠先輩はまだ懲りずに塔城さんの下着を覗こうとしてるが回避されて結局撃沈。そこには己の欲求に素直に従った先輩達3人の哀れな骸がまた転がることになった。

「……塔城さん、ホント、本っ当~に申し訳ない」

「もういいです。あと、下の名前で呼んでもらっても構いません」

下の名前っていうと小猫さん? なんかキザな感じがしなくもないが本人が望んでいるならまぁ、そうしよう。

「ええと……小猫さん?」

「はい」

 

 何かやりづらいなぁ。まぁそのうち慣れるからいいとして、先輩達いい加減起きてくれないと帰るときに困るんだよなぁ。捨て置いて帰ろうか。

「えっと、先輩達が起きたら俺は帰るんだけどさ、小猫さんは部活とか大丈夫?」

「まだ大丈夫です」

 いかん、ピクシーとか相手だと素の態度でいけるがどうもやりにくい。やっぱ女子は苦手だ。理由は自分でもわかってるけどやっぱ苦手だ。

 

「うぅ……下腹部が痛てえ……」

 と、ここで一番ダメージが軽かった一誠先輩が復活。これなら二人で背負っていく形で帰れるだろう。

「ほら、一誠先輩、帰りますよ。松田先輩を頼みます。俺は元浜先輩を運ぶんで。あ、小猫さん、色々と迷惑をかけて申し訳ないです」

「……別に構いません。ケースケさん」

「なっ、ケースケお前いつの間に小猫ちゃんとそこまで仲良く……!俺なんて名前すら教えてないのに!」

「いや、同じクラスですから。あとそろそろ帰らないともう日が傾いてますからね?」

「おおっと、もうこんな時間か!! よし、帰るかケースケ。」

「いやだから帰ろうって言ったばっかじゃないっすか……」

 そう言うと俺は一誠先輩と物言わぬ骸と化した先輩二人を担いで教室を出る。

 

「ケースケさん」

「はい?」

 と、ここで小猫さんに呼び止められる。なんだろうか。あ、そういやのど飴のメーカーとか名前を言うの忘れてたな。

「えっとね、はなまるってメーカーのはちま飴ってやつですよ」

「ありがとうございます」

「おい、ケースケ?早く帰らないとまずいんじゃないか?」

「っと、すぐ行きます!……また明日」

「はい」

 一誠先輩と急いで帰るため、一度呼吸を置いてしっかりとさよならをする。先輩を担いで走って行く際に

見た小猫さんの顔はうっすらと笑顔だったような気がした。




ここで初めて子猫さんと一緒のクラスだったということと、イッセー君との関係とかが固まって主人公組と関わりができましたねー……。こういうオリ主を作るときって、主人公組とどういう関係か、そしてどういう経緯でこうなったかとか考えるのが面白くてたまりません(´ω`*)
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