ただのゲーマー高校生のハイスクールD×D   作:unat

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第7話:腹筋崩壊

 とりあえずあの手で触れらたら堕天使でも悪魔でもない人間の俺は御陀仏だ。そこんところを姫島先輩は知ってか知らずかとても楽しそうだ……楽しそうで何よりです。

 

「では、始めましょうか。すぐに質問に答えてくれれば痛くはしませんわ」

痛くはしないってなんですか、痛くはしないって。痛い事する前提ですか……そりゃ拷問だもんな、当然だよな……。

「では最初の質問です。貴方は、何処の勢力についているのですか?」

「いや、何処って言われましても……」

 

天使とも悪魔とも堕天使とも接触したことがないし、そもそも俺悪魔にも堕天使にも天使にも味方につく気は無いからそれでいいんだろうか。

 

「はい、時間切れですわ」

「えっ、は、早っ!!」

そう言うと姫島先輩は手を俺に伸ばしてくる。……短かったな、俺の人生。

 

「こういったことは初めてのようですし、優しくリードしてあげますわ」

リ、リード!? 一瞬期待しそうになるが落ち着こう。そういえば姫島先輩は究極的なドがつくS(サディスト)だったな。そんな人が優しいと言って実際に優しい訳がない。

 

「貴方の敏感な所は……ここかしら?」

そう言うと先輩は俺の両脇腹に手を当てる。少しピリッと来るがそこまで痛いわけではない。むしろむず痒さやくすぐったさがする。

 

「……?」

 どうも拷問が生ぬるいのは手加減してくれているからだろうか、なら今のうちにさっきの質問に答えよう。

「せ、先輩。俺は……」

「それとも……ここですか?」

「――――っっっ」

 ピタッと俺の両脇に姫島先輩の両手が添えられると、電気により脇がとてもくすぐったい。

「あらあら、ここでしたか。それでは、もう少し強くしてあげますわ」

 そう言うとさっきより強めの刺激が脇にくるが、痛みはなく、くすぐったさしかこない。

 

「せ、先輩……止めっ……止めてくださっ……」

 声を上げて笑うのも情けないので声を押し殺して先輩に止めるように懇願する。

「あらあら、では先程の質問に答えてくれますか?」

「こ……答えますからっ……」

 そう答えると姫島先輩がやっと手を離してくれた。あぁ、次あれより強いのが来たら声出して笑ってしまうぞ……そうなったら俺の羞恥心とか男としてのプライドが崩壊してしまう!

 

「お、俺は何処の味方にもなる気はないですし、敵になる気もありませんっ……!」

「……それは本当ですか?」

「ほ、本当ですっ!! さっきのは冗談ですっ!! 悪ふざけしすぎましたのはすいませんでしたっ!」

 これ以上拷問させられるともうダメだ。俺の精神が限界だ。

「部長……」

 

 姫島先輩はリアス先輩の方へと向かい、なにやら耳打ちをしている。そろそろウチに帰りたい。そうだ早退しよう、精神的にこれ以上女子に追い詰められたりしたら限界だ。

 姫島先輩とリアス先輩が何か話している。出来れば俺はもう無関係だと思うから縄を解いてウチにかえって寝よう。そうだ、その前に今日は帰りにスーパーで鶏肉のモモ肉でも大胆に買って贅沢なものを食おう、そうしよう。

 

「若葉君……もう一度聞くわよ? 私達に何か害を加える気はないのね?」

 俺が一人でそんなことを考えていると、リアス先輩が俺に質問してくる。そこまで疑わなくたっていいじゃないか……。

「まず俺が害を受け……いやなんでもありません、無いです。そんな気は更々ありません」

 

 少し余計な言葉を喋ってしまったがまあいい。

 リアス先輩はまだ怪しんでいたが暫くすると信じる気になったのか、それとも別段害は無いだろうという結論に至ったらしく、俺に一言。

「まぁ、貴方が害を与えないなら別にいいわ。ただ、私が悪魔だということは誰にも言わないで頂戴」

「誰もそんなこと言っても信じないんじゃないですかね……?」

 

 むしろ先輩の発言力で俺のことをロリコンとか言った方がアウト。100%俺が疑わしいことを指定なくてもロリコン認定されてしまう。俺が先輩は悪魔だとか言っても良い精神科医を紹介されるだけで終わりだ。

「……まぁ、それもそうね」

 

「若葉君」

 いきなり姫島先輩が優しげな目で見てきた。え、なにこれ怖い。さっきまで俺をくすぐりという拷問で精神的に追いやってきた人とは思えない目だ。しかもさりげなく俺を縛っている縄を縛りなおしている所からしていやな予感しかしない。

 

「ここまで正直に話してくれた若葉君にはご褒美をあげましょう」

 そう言うと姫島先輩が俺の脇に手を当ててきた。あれ?あれれ?

「ひ、姫島先輩……? あの、ご褒美は嬉しいのですがその、この手は一体……?」

「もちろんご褒美をあげるためですわ。こうやって……」

 そう言うと手を上にかざすとまた雷が先輩の手に宿る。

 

「さぁ、いい声で鳴いてくださいな……私、若葉君の反応を見てたらもう、我慢ができなくて……」

 え? これ、マジ!? いやいやいやいやいや目が怖い!! 恍惚とした表情が怖いよ!! 最後の方だけ聞けば嬉しいけど嬉しくもない!!!

「リアス先輩ッ!? 姫島先輩におかしなスイッチ入ってます!! た、助けてください!!」

 

 その声を聴いたリアス先輩の肩がピクッと動いたかと思うと窓の方を見て一言。

「……今日もいい天気ね」

 フルシカトですかあああああああああっ!? 酷い、非情すぎる、鬼!!悪魔ァーーーッ!先輩の血の色は何色だァーーーーーー!?

 

「まだまだ時間は有りますわ、二人で楽しみましょう」

 自分一人で楽しむの間違いじゃないですか!! 俺そういう趣味無いですから!!

 そ、そうだ小猫さん、小猫さんは何処だっ!! 助けてください……助けてくださいッッ!

 

「小猫さん、ヘェーーーーールプ!!」

「……こういうのは初めてです」

 え? 何勘違いしてるの!? なんで顔赤らめてるわけ!? ドアからこっちを半分覗いてる仕草は可愛いけどそれどころじゃないんだよ俺の持病リストの一つに女性恐怖症とは入ってるかもしれないのにそれでいいんですか子猫さん!!

 

「準備はできましたね?」

 もう待てませんという感じで姫島先輩が手を俺に近づけてきた。

 

 ――――グッバイ俺のハイスクールライフ。ようこそお呼びじゃないゲイバーライフ……。

 

 

 

 

                    ※

 

 

 

 

「……少し、効きすぎましたか?」

 少し戸惑い気味に姫島先輩が心配してきたけどもう遅い。

「ハハッ……ハハハ……フヒ、フヒヒヒヒヒヒァ~ッハハハハハハハハハハ!!」

 

 自分でももう何が可笑しいのか分からないのに笑っている。笑いが収まってきたかと思えばまた再発し、姫島先輩が満足して手を止めてからかれこれ10分以上経ち、お楽しみの時間も含めて30分程笑い続けている。 流石にこれは不味いと思ったのか姫島先輩が縄を解いてソファに横にさせてくれたがその程度では収まらない。涙がとめどなく目から溢れ、体全体が死にかけの蟲の様にピクピクと痙攣している。

 

 笑うことは体の腹筋を主に使って行う有酸素運動だ。無論やって悪いことではないがやりすぎれば当然悪化する。笑いすぎによる自律神経の麻痺により、笑いが止まらなくなりそして体力を使う有酸素運動によって体力が尽き、やがて呼吸困難に陥り――――死ぬ。だからしばしば拷問としても使われるくらいにくすぐりは凶悪なものだと、俺はそれを身を持って知ったよ。

 

 どうやら、人は死にかけると頭の中では冷静になるようだ。それに、走馬灯というのだろうか。色々なものが今見える光景とは別に見えてきた。じーさんが俺の目の前にいきなり現れたこと、ピクシーを召喚したこと、山田のことや、川で俺の命を救ってくれたあの人達……俺、あの人達の恩返しまだだったなぁ……。

 

 と、ここで何か別の映像が出てきた。あぁ、俺の服にじーさんの熱々コーヒーがかかってそれで飛び起きた俺が流れてきたガレキに頭を打って川の中で――――暗い、冷たい水の中で………

 

 ――――ドクン

 心臓が、一つ大きく動いた。

 

 イヤダ……シニタクナイ……ツメタイノハイヤダ……

 

 ――――ドクン

 

 ナゼ、オレガシナナケレバ……

 

 俺の心が、死にたくないと叫ぶ。まだ生きたい、まだ生きたいと叫ぶ。

 

 ――――そしてリアス先輩が、そんな俺に対して追い打ちをかけるように言い放った。

「彼の始末は私がつける」

 

”始末”……オレハコロサレルノカ? オレハイキルンダ……! コロサレルナンテゴメンダ……!

 

 ――――力が、湧いてくる。生きるための力だ。

 ぼやけている視界から誰かの手と紅い髪が見え、その手が俺に伸ばされる所で――――――俺の意識が完全に戻った。

 

 

 

「ハハハハハハハッ……ッッッッ!」

 俺は体を無理に起き上げさせると左手で口を抑えて右手で腹を思いっきり殴る。吐き気がしたがもう一回殴ると笑いが止まった。

 周りの先輩達が驚いていようが構わない。俺を殺そうとした奴がそばに居る、そんな奴と一緒になんて居たくはない。俺は走って逃げた。生きるために走って逃げる。力はいくらでも湧いてくる。生きる力が湧いてくる。

 

「若葉君、待ちなさい!!!」

 あぁ、俺を殺すつもりだ、早く逃げねば。死にたくはない。

「死んでたまるかよぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 俺は自分の心を自分で奮い立たせる為に大きな声で叫び、体に気合を入れる。

 

 元陸上部の体は昔の動きも呼吸法も覚えており、心臓もきちんとリズムを覚えている。なら後は思いっきり走って逃げよう。

 廊下を曲がり、授業中なのか誰も居ない廊下を全力疾走で走り、出口を目指す。足音に気づいた生徒が廊下を覗いているが気にしている余裕はない。

その後、色々と記憶がないが家について敷きっぱなしの布団に俺が倒れ込んだ所までは覚えていた。

 

 

 

                   ※

 

 

「部長、どうしましょう……」

 珍しく朱乃が私に戸惑った様子で話しかけてきた。まさか朱乃もここまでの事態になるとは思わなかったみたい。

「とりあえず……彼の様子は?」

「ただ、笑ってるだけで……でも、体力の消耗が激しいみたいです」

 

 そう言う朱乃はいつもより心無しかしおらしく、流石にやりすぎたと反省している。彼が只私達の存在を知っているだけなら只の一般人、それが私達の勘違いで万が一死ぬことになったら……

 

「とりあえず……このまま様子を見ましょう。もし彼が死ぬような事が起きたら――――」

「……っ」

 

 死ぬ、という反応に酷く朱乃が反応する。余程自分のしたことに後悔をしてるようね……私も少し不謹慎なことを言って朱乃に申し訳ない。

「――――彼の始末は私がつける。幸い、悪魔(イービル)の駒(ピース)にもまだ余裕があるわ。……最も、それを使わないで済むのが一番好ましいけど」

 

「ハハッ……ハハハハハハハハッ!」

彼の様子を見るが、一向に状態が良くなるようには見えない。

 私が彼の額に手を伸ばそうとしたその時――――

 

「ハハハハハハハッ……ッッッッ!」

 いきなり彼は起き上がったかと思えば手で自分の口を抑えて自分の腹部を思いっきり殴り始めた!?

「ええっ……?」

「若葉君……?」

 

 私も朱乃も驚き、小猫も何があったのか分からないような顔をしている。

 今ので笑いが止まったみたいで私達が安心したのも束の間、彼はいきなり走って逃げ始めた。小猫も何が起きているのかが理解できず、ただ見送ることしか出来ないようだった。

 

「不味いわね……彼、今体力が尽きかかってるからあんなに激しく走ったら今度こそ……!」

 それだけは何としてでも止めなければならない。朱乃も小猫もそれは理解したみたいで私と一緒に彼を追いかけ始める。

「若葉君、待ちなさい!!」

 

 私の呼びかけにも反応せず、彼は走り続けている。そして彼はおかしくなったかのように

「死んでたまるかよぉぉぉぉ!!」

 と叫び、私達から逃げてるように走る。

「彼、錯乱しているのかしら……」

「私があそこまで……」

 

 そう言う朱乃の顔が曇り、自分を責め続けている。

「彼を捕まえたら謝りましょう」

「……はい」

 

「小猫、貴方の力が頼りよ。お願い、彼を捕まえて」

「はい」

 抑揚のない声で小猫は言ってるけれど、小猫も表情が曇っていてどこか元気がない。

 

 小猫がみるみると彼との距離を縮めて、彼の肩を掴みそうになったその時。

「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

「!?」

 

 廊下の曲がり角を綺麗な直角を描いて左に曲がっていく。小猫はその動きについていけなくなり、やむを得ず急ブレーキをしてスピードを完全に殺して止まった。

「部長、すいません……」

「いいのよ、それより追いかけましょ」

 あそこまでの無理な動きをして彼の体力も更に消耗した筈。早く止めないと……!

 彼が通った曲がり角を曲がるとあちこちに彼がぶつかったような跡があり、掲示物がいくらか剥がれかけてたり無くなったりしている。

 

「 ! 小猫、バケツを投げて彼の足を止めて!!」

「はい」

 小猫はバケツを彼に向かって投げつける。彼には悪いけど、こうでもしないと彼が死んでしまう。

 投げつけたバケツは彼の頭に命中し、彼も体制を崩して前のめりになって――――

 

「WRYYYYYYYYYYYYY!!!」

 倒れそうになった瞬間手を床につけたかと思ったらきれいに一回転してまた走り始めた!?

「彼本当に人間!?」

「……多分」

 

 小猫も今まで自分が出会わなかったパターンに驚いている。私自身も人間であそこまでの身のこなしの素早い人間は初めてだ。

「部長、私は回り道をして彼の行く先を阻みますから部長はそのまま追いかけてください!」

「分かったわ、朱乃!!」

 

 そのまま彼を追い続けていると彼の背中に何か張り紙のようなものがついているのに気づいた。

「小猫、あれがなんだか分かる?」

「今日の購買のオススメが書かれた紙です」

 

 小猫に言われてよく見てみると、確かに紙には”オムッパイ弁当大特価!!”と書かれてあって何か緑の植物をシンボルとしたシールの様な物が見えた。

「……彼がこのまま皆にあの姿を見られたり、学校を出てあの格好で走り回ってウチの評判を落とすわけにはいかないわ!!」

「はい」

 

 と、ここで朱乃が彼の前に大の字で立ち塞がる。

「若葉君、止まってください!!」

 ここは狭めの廊下だから人が真ん中に立ち塞がると走るスペースは無くなる。目論見通りに彼の走るスピードはどんどんと遅くなって……

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無無駄無駄ァ!!」

 次は窓を素早い手つきで開けるとジャンプして窓から飛び降り――――!?

 

「いくら彼でもここは4階よ!? 只のケガでは済まされないわ!」

「あぁっ、若葉君!!」

「ケースケさん!!!」

 私達が慌てて窓を覗き込むと――――

 

 彼は消えていた。目の錯覚でもなく、彼は私達の目の前で消えた。

 

「……!」

「若葉君……?」

 その時、小猫も朱乃も私も、その場の全員に最悪な考えが頭の中を過ぎった――――彼は、死んだのでは、と。

 

「と、とりあえず彼がグラウンドに出たわ!! 私達では恐らく彼を捕まえるのは不可能よ!! 小猫は祐斗を呼んできて!! 私達はソーナに援軍を要請するわ!!」

 そんな考えを吹き飛ばすために指示をする。願わくば彼が無事であることを祈って。

「はい」

 

 一旦小猫と別れ、幸い近くにあった生徒会室に飛び込む。

「ソーナ!!」

「あら? 珍しいじゃない、リアス。貴方がここまで慌ててるなんて」

「そんな悠長なことを行ってる場合じゃないの!!」

「……どういう事?」

「理由を話している場合じゃないわ、早く来て、動かせる手数を全員揃えてね!」

「分かったわ」

 

 緊急事態が起きたという事が分かったのか、ソーナが真剣な顔をして私に付いてきてくれた。

 校庭に向かうと、小猫と祐斗が彼を探している。

「部長、小猫ちゃんから話は聞きました。ここを見張っていましたけどグラウンドにもテニスコートにも見当たりません」

「そう……じゃあ森かしら」

「ねぇ、リアス」

 ソーナが私に話しかけてきた。そういえばソーナに事情を説明してなかった。

「貴方達は何をそこまで焦っているの?」

「そう、貴方にはまだ話していなかったわね……」

 

 私はソーナにこれまでのいきさつを詳しく話した。

 彼を他勢力の刺客と疑い尋問をしたこと、それで彼がおかしくなり、これ以上体力を消耗させると危険な状態になることを。今でも朱乃はやりすぎた事を後悔しているので尋問の後に行なった事は控えておいた。

 

「なるほど……で、その1年生は今どこにいるのか検討はついたけれど確信は持てない――――そうね?」

「ええ、彼が森にいる可能性が高いけどもしかしたらもう学園を離れている可能性もあるの」

「とりあえず森を探しましょう。校門と森の近くの門に見張りを設置して、残った者が1年生を探す……これでいいかしら?」

「ええ、私もそれでいいと思うわ」

「ならウチの数名に脱出しそうな道を見張らせるわ、特徴として、その1年生はメガネをかけているのね?」

「えぇ、縁の色は黒よ」

「なるほど――――貴方達、聞いたわね?」

 

 ソーナが自分の下僕に聞くと、全員把握したらしく、頷く。

「部長! 一瞬人影のようなものが!!」

 祐斗がそう言ったので一同が森を見ると一瞬何者かがこちらの様子を伺うように見ていた、がすぐに消えてしまった。

「……見えたわね?」

「ええ」

 

 ソーナとそれ以外の全員もしっかりとその姿を確認したらしく、頷いている。

「……行くわよ!!」

 森に向かって走ると、素早くソーナ達の下僕は見張りの位置へと走っていき、それぞれが散開して彼の捜索を始めた。

 全員が全員、一生懸命に木の上から茂みの中までくまなく探した――――――――が、日が落ちかかる時間まで搜索は続けられたけれど、結局彼がそこに居たという痕跡すら見つからず、彼はもう私達が集合したときには学校を離れてしまった――――――そういう結論に落ち着いた。

 帰る際の朱乃の顔はとても落ち込んでいて、言葉をかけられなかった。

 

 翌日の放課後、小猫から聞いた話によると彼は無断欠席で連絡も一切なく、インターホンを鳴らしても音一つ帰ってこなかったらしい。

 

 

 ――――――――その次の日も、彼が学校に来る事は無かった。

 

 




どうも、今回はいつもより長めです、そしてシリアス回らしきものです。
今回は、3日に一回ペースを乱すわけではありませんが、前回のお話を保管し忘れたせいで1日ほど、本来のペースからずれてしまいましたので、一日早く投稿することにしました。

そしてなんかネタの突っ込み方が無理やりというか強引でつね、相変わらず(・ω・`)
一応これでも少し手直ししているのですけれども……あふれ出るコメディ臭の前にはシリアスなんてシリアルのようなものなのでしょうかね。
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