僕と天狗の取材録   作:彩風 鶴

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注意
・この作品は東方projectの二次創作です
・不定期更新
・自分設定
・妄想過多
・にわか故のキャラ崩壊や原作と違う部分
・死ぬならオホーツク海でアザラシをモフったあとそのまま身投げしたい。
・今回!作者チョロ松さんに挿し絵を描いていただきました!
以上が苦手な方でも折角ですしゆっくりしていって下さいね!


4章 5話~お酒は二十歳になってから~

僕は、寝ぼけ眼で布団から体を起こす。

 

【挿絵表示】

 

「あれ?」

僕は昨日のことを、うまく働かない頭で思い出す。

確か、僕はお酒を飲まされて......、それで......、

「あら、起きたの。」

すると、ふと後ろから声がかかる。

振り向くと霊夢さんがお盆にいくつかの水をのせて、呆れ顔でこちらを見ていた。

僕は周りを見渡す。

ここは......多分、博霊神社だろう......。

横には僕と同じように布団に横になった文さん。

その横には、看病をしていたようで、魔理沙さんが腕を組んであぐらをかいて座っていた。

座っていたといっても、頭がコクリコクリと動いている。多分寝ているんだろう。

《ズキッ》

「うっ......!?」

僕は突如として襲ってきた頭痛に文字通り頭を抱える。

ズキズキッと小刻みに襲ってくる痛みに顔をしかめる。

「何?二日酔い?昨日は大丈夫そうだったけど......?」

霊夢さんが呆れ半分心配半分と言った様子で言う。

「二日酔い......なんですかね......?よく分からないですけど。」

僕は相変わらず痛む頭を押さえながら答える。

「まぁ、あんな怪しいもん飲んだんだったらしょうがないか......。」

霊夢さんは肩をすくめながら言うと、僕に水を持ってきてくれた。

「あ、ありがとうございます......!」

僕はお礼を言って、水を一気に飲み干す。

心なしか少し楽になる感じがする。

「ふぅ.........。」

僕は深く溜息をついた。

恐らく、僕はお酒に呑まれたんだろう。

文さんや霊夢さんもとても強いお酒だと言っていたし、お酒を飲んだことがない僕なら尚更呑まれても不思議はないだろう......。

「痛ぁ.........。」

ふと横から声が聞こえてくる。

僕が横を見ると、思った通り文さんが頭を押さえながらゆっくりと起きあがっていた。

「大丈夫ですか......文さん......?」

「うぅ......これが俗に言う《二日酔い》って奴ですか......初めて味わう感覚ですけど、とても良いものとはいえませんね.........。」

心なしか文さんも顔を青くしてフラフラとしている。

いや...まぁ.........二日酔いならしょうがないか。

それにしても...

「文さん......初めて味わうって......いままで二日酔いになったこと無いんですか?」

昨日の様子を見ると、とても普段はあまりお酒を飲むことはない.......何てことはなさそうだったのだが...。

「え?あぁ......昨日言いませんでしたっけ?、私たち......天狗や鬼は妖怪の中でも特に、お酒に対して強い耐性を持っている種族でして......ちょっとやそっとで酔っぱらうなんて無いはずなんですが......ましてや二日酔いとは...。」

文さんは溜息をつきながら呟いた。

「ふふ......なかなか面白かったわよ...天狗が酔ってるところなんてなかなか見れるもんでもないしね。」

霊夢さんがそういうといたずらっぽく笑う。

文さんは調子が狂うと言った顔で......。

「あの......私...何かしました......?」

おそるおそるそう尋ねる。

霊夢さんは下手に出て尋ねる文さんに対して少し考えた後......

とびきり嫌な笑みを浮かべて.........

「教えてほしい.........?」

煽るように文さんに向けて呟く。

「............」

文さんはどう答えるか迷って......迷った結果......

「はぁ.........いいです...。どうせ言わないんでしょう?」

「......まぁ、そうだけどね?」

霊夢さんは笑うと、文さんに水を渡した。

「あ、ありがとうございます、いただきます。」

文さんはそう、簡単にお礼を言うと、水を飲み干した。

 

「ぷはぁっ!」

文さんは水を飲み干した後、一気に酸素を取り込むように大きく息を吸い込んだ。

「あ~~なんだか頭がボーッとしますね。」

「まぁ、二日酔いだからそりゃそうでしょ...。」

「うぅ.........。なかなか不便なものですね......。いたた...。」

文さんが痛みに悶える姿に苦笑いしながら僕は文さんに一つ尋ねようと声を出しかけたのだけど......

 

「ん......あぁ?。あぁ寝てたのか私..........」

横からかかる声に邪魔されて言うことができなかった。

「あら?起きたの?」

顔を上げた魔理沙さんに霊夢さんが言う。

魔理沙さんは顔を青くして、頭を押さえて。

「あぁ.........頭痛ぇ.........二日酔いか...。」

そう呟くと。「うぅっ......。」と呻き声を上げた。

「大丈夫?もう...。はい。.........水。」

そんな魔理沙さんに呆れ顔で霊夢さんが水を手渡す。

それを受け取り、魔理沙さんは笑いながら。

「おぉ......悪いな。」

そういって、水を受け取りさっさと飲み干す。

そしてあっと言う間に中身がなくなったコップを霊夢さんに渡した。

 

「ふぅ......いやぁ...飲み過ぎたな.........ははっ...」

魔理沙さんは苦笑いしながら誰に言うでもなく呟く。

そんな魔理沙さんを見たからなのか文さんが僕の方を見て、

そういえば、と前置きをしてから

「鞘......?あんなお酒を飲んだって言うのに結構平気そうですね。私がこうなったってことはお酒は本物だったようですし......」

そう言った。

「ん......まぁ、少しだけ頭痛が痛いですけど...確かにそんなにひどくはないですね。」

僕がそういうと周りの三人...霊夢さんと魔理沙さん、文さんが何か言いたげに僕をジト目で見る。

不思議に思って、小首を傾げながら

「どうしたんですか?何か変なこと言いました?僕...。」

そういうと、なんだか哀れんだような雰囲気で霊夢さんが文さんに

「文......」

そう短く呟く。

それに対して文さんは

「はい......今度寺子屋にでも連れて行きましょう......。」

そう溜息をつきながら言った。

「しかも自覚無いみたいだしな.........。」

魔理沙さんまで真面目な表情になって言う。

 

なんだか良く分からないまま、時間が過ぎていってしまった。

 

結局あの雰囲気は何だったのだろうか?

 

 

「さて、では!あまり長居もできませんし!そろそろ仕事にもど......痛ってて.........。」

文さんが言葉の途中で頭を抱える。文字通りの意味で。

「だ!大丈夫ですか!?」

僕がすぐに文さんに駆け寄って声をかける。

文さんはグッと歯を食いしばりながら

「うぅ......ちょっとおにごろしを嘗めすぎましたね......。まさかここまでとは...。」

そう悔しげに呟く。

顔面蒼白とはまさにこんなことを言うんだろう......。

さっきと同じで文字通りとったとしたならだけど。

「病院とか...行った方が......。」

僕は言葉を探して、思考を回転させる。

そうやって出した言葉に文さんは力なく笑いながら。

「あぁ...。私が知っている限り優秀な医者はいても、まともな医者はいませんねぇ......。」

そうひねり出すように言う。

すると今まで喋っていなかった魔理沙さんが、

「あぁ......。それは同感するよ...。」

苦笑いしながらそう肯定した。

優秀なお医者さんなのに、まともじゃない.........。

僕は頭の中で人物像を思い描く。

そして、俗に言う《まっどさいえんてぃすと》みたいなものができあがったためいち早く記憶から消し去る作業に入った。

僕が頭を小刻みに振っていると、魔理沙さんが文さんに

「そんなに辛いんなら、ちょっと博霊神社で休んでったらどうだ?」

そう優しい言葉をかけた。

しかし霊夢さんは

「あんたねぇ......人の家を自分の家みたいに......。」

眉をしかめながら不快そうに言う。

「じゃぁ、駄目なのか?」

「じゃぁ、駄目なんですか?」

そんな霊夢さんに文さんと魔理沙さんが同時に尋ねる。

この二人を見て霊夢さんは、グッと黙った後...数秒考え......そして。

「はぁ......良いわよ......もう......。」

溜息をつきながらそういった。

どうやら霊夢さんはこういう押しには弱いようだ。

霊夢さんと魔理沙さんが顔を合わせてニヒヒと悪戯っ子のように笑った。

そんな様子を見て霊夢さんはもう一度深く深く溜息をついた。

 

 

僕は文さんに尋ねる。

「そういえば次に行く取材はどんな取材なんですか?」

文さんは布団に横になりながら隣で座っている僕に顔だけ向けて答える。

「え?あぁ、ええと。前も言ったように少し面白い情報を手に入れたんですよ。それの取材に......!」

「その......ですから...!その情報について教えて下さい!」

僕は思いきってそう言う。

いつももったいぶっていられるとさすがに身が持たない気がするからだ...。

そんな僕に文さんは少し驚いたように目を見開いた後。

にっこりと笑って、「そうですねぇ」というと。

「じゃぁ、教えましょう。」

そう続けた。

「ええとですね......情報元はあかせませんけど......。いや、行けば嫌でも分かると思いますけど...とにかく!情報がありまして、その内容がですね......。どうやら、人が抜け殻のようになってしまうというものなんですね。まぁ、正確に言えば人ではなく妖精ですが......そして、その抜け殻、になってしまった妖精ですが...明らかに心臓は動いているのですが、息をしていないそうなのです。それで一度取材に...と。そう思っていたんですが......どうです?」

文さんは一通り説明した後満足そうに笑いながら僕の方をみる。

僕は、それを聞いて、

「抜け殻......なんだか怖いですね.........。」

そう率直な感想を述べた。

文さんは、ははっと笑うと...

「まぁ幻想郷ではそんなに珍しいことでもないですよ。」

そういった。

「はぁ......。」

僕は納得がいかないまま答える。

やはり、ここ幻想郷はとんでもない場所らしい。

それでも、とにかく次の取材に向けて気持ちを整えなくては!!

そう思い、僕は文さんに一言言ってから博霊神社の外にでた。

 

 

 

 

.........続く。

 

 

 

小さなおまけ~犠牲~

 

私は紅魔館につとめるメイドの一人だ。

紅魔館には複数のメイドがいるし、お嬢様からすれば私など名前を覚えてもらえてすらいないと思う。

いや、でもそこはどうでも良い。私は紅魔館につとめる以上、仕事はやりきるつもりだ。

 

今日は......数人のメイドとともに美鈴様のお手伝いとしてお庭の手入れを命じられた。

お庭の手入れ......まぁ仕事とすれば楽な部類であろう...。

そう思い私はすぐに仕事に取りかかった。

美鈴様は......寝ていたけど.........後でメイド長に報告しておこう...。

私はテキパキと仕事をこなしていく。

すると......ここで門の方に、ふいに人影が見えた。

「誰.........?」

そう呟く。

 

いや...呟いたつもりだった。

 

その途端、急に体験したことがない感覚に襲われる。

自分の心が心臓が、中枢の何かが......暴力的に、無理矢理、乱暴に奪われていくような。

「がっ.......あ...あっ.........」

声がうまくでない。

周りのメイド達が心配そうに私に駆け寄る。

私は最期に、有らん限りの声を張り上げて。

実際はかすれて聞き取れるものだったかわからないが......

こう言った。

 

 

 

「わ......の!......しの!た.........を、.........い!おね...い!......がいだ...ら!か...して!!!......」

 

 

 




はい!閲覧ありがとうございます!!

今回!作者チョロ松さんに挿し絵を描いていただきました!!
うへへ……挿し絵……いいですねぇ……。


さて、いやぁ......もう......あとがきねぇ......うん。
ネタがない。
いつもはそこら辺に転がってるのに、今回は全くない......。

う~ん、まぁ次回もゆっくりしていって下さいね!!
では!またお会いしましょう!!
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