・この作品は東方projectの二次創作です
・不定期更新
・原作とは異なる自分設定
・妄想過多
・にわか故のキャラ崩壊や原作と違う部分
・今回は本当に『おまけ』です。本編の展開とは殆ど関係ありません
・家がドードーに占拠されています。助けてください
以上が苦手な方でも折角ですしゆっくりしていって下さいね!
「いやぁ…………予想通り弱いですね……。」
「だから言ったじゃないですか…。弱いですよ?って……。」
討ち取った僕の玉将を弄びながら文さんはつまらなそうに言う。
「もう一局します?」
「………お願いします……。」
文さんの誘いに乗って僕は一礼した。
「「お願いします」」
向き合ってそう言うと、僕は自分の歩兵を一歩前へと歩ませる。
文さんも反対側の同じ位置にいる駒を同じように動かした。
「そういえば鞘……記憶は少しでも戻ったりしていないんですか?」
手を打つと同時に文さんに尋ねられる。
「え?あぁ………はい…特には………。」
《カタッ》
人は何かに集中し出すと必然的に黙ってしまうものだ。
まぁ…そもそも将棋というものは当然ながらもともと喋りながら行うものではないのだけど……。
僕はこの手の沈黙がどうにも苦手だ。
だから話しかけてもらえるのはちょっとありがたかったりする。
「そうですか………。何か…記憶を取り戻す手掛かりになるようなものも……?」
《カタッ》
文さんは僕の銀将を討ち取り自分の手元へと持って行く。
「手掛かり……ですか……?」
僕は手を止めて考えてみる。
特に心当たりはない……。
「スイマセン……。多分ないです……。」
《カタッ》
僕は歩兵を進める。
「ま、そんな簡単にいったら苦労しませんよね……。」
《カタッ》
文さんはため息を漏らし、ほぼ間髪入れずに駒を動かす。
手を読まれていたのだろうか……?
僕は長考に入る。
ええと……あそこに角がいるから、金は動かせなくて……。
香車を取ると……、あぁ龍がいるから駄目か………。
じゃぁ…手元の歩を囮にして………。
《カタッ》
そんな深読みの末、僕は手持ちの歩を盤上に繰り出す。
「王手」
《カタッ》
すると文さんは僕の深読みを知ってか知らずか何の躊躇いもなく宣言した。
「え!?……お……王手って……。」
僕は身を乗り出して盤上を睨む。
しっかりと地味に桂馬が僕の玉将をロックオンしていた。
「ムッ…………。」
僕は玉将の逃げ道を探す。
……………。
……………。
駄目だ……玉将は完全に包囲されている。
「………参り…ました………。」
僕は呻くように言って頭を下げた。
「はい…。まぁ……そんなとこだろうと思ってましたけど…。」
文さんは苦笑しつつそう言う。
「うぅ……。」
「これじゃ暇つぶしにすらなりませんね……。」
「いくら鞘だとはいってもここまで弱いとは……。」
「あの…?文さんさっきからかなりグサグサと鋭利な何かが刺さったような感覚に陥るんですが?」
「いくら鞘とはいっても……。」
無意識だろうか?故意だろうか?
どちらにしても質が悪いのには変わりないけど……。
「も……!もう一局……。お願いします………。」
「……いいですけど……?結果は変わらないと思いますよ?」
「…………。」
相変わらずあっけらかんとして文さんは言う。
確かに……このままやったところで僕の勝ちなんて全く見えてこない。
……でも、このまま諦めてしまうというのも悔しい。
「う~ん……じゃぁ…ハンデつけましょうか……?」
すると文さんはそう提案した。
「……ハンデ………ですか…………。」
僕は考える…。
もしハンデをもらった上で勝てたとしてもそれで素直に喜ぶことが出来るだろうか………?
さすがにそこまでひねくれているつもりはない。
だが、昔の偉い人はこう言ったらしい。
『勝てば良かろうなn……。』
「よろしくお願いします………。」
僕は惨めに頭を下げた。
「まぁ……ハンデと一口に言っても色々ありますし……。どうしますかね……。」
結局ハンデをつけてもらい、戦うことになった。
文さんがハンデの内容を考え、う~んと唸る。
「将棋のハンデって……具体的にはどんなのがあるんですか?」
僕が疑問を口にする。
「ん~…まぁポピュラーなところで言えば駒落ちでしょうか?」
「コマオチ?」
僕がお決まりの聞き返しを行う。
「えぇと…、言葉通り片方の陣営の駒を減らすってことです。」
駒を減らす………。
そんなことして勝負になるのだろうか?
よく知らないから何ともいえないんだけど…………。
「う~ん…まぁ駒落ちでもいいんですが……、何かもっとおもしろい……。」
文さんは尚も悩む。
どうやらハンデの採用基準は面白い面白くないであるらしい。
そして……数秒の思考の後…。
「そうです!目隠し将棋なんてどうでしょう!」
「目隠し将棋……?」
またまたお決まりの復唱……。
名前からして何となく何をするか分かるけど……。
「目隠しって………そんなこと出来るんですか?」
僕は半信半疑で文さんに問う。
とても目隠しした状態で将棋を打つことが出来るとは思えない。
「出来るんじゃないですか…多分……。」
文さんは見るからに適当に答えた。
「多分って……そんな適当な……。」
僕は呆れつつも内心、文さんが目隠しをするなら僕にも勝機があるのでは……?とほくそ笑んだ。
何度も言うけど…勝てば良かろうな…
「とにかく!ものは試しです!やってみましょう!」
僕の脳内の呟きを遮って文さんが言う。
「はぁ……。」
そうして僕と文さんは目隠し将棋を行うことになった。
「目隠し出来そうなものは……あ、これでいいですかね。」
文さんはタンスの中を漁り、細長いタオルを取り出す。
今更ながら本当に目隠しをした状態で将棋をするんだろうか………。
そんな状態が想像できない。
駒を動かすのは僕が文さんに聞いて盤上で動かせばいいけど……。
要するに文さんは盤面を見ないわけだから…。
何だか今更ながらとんでもないことをしようとしている気がしてきた。
本当に大丈夫なんだろうか……?
「おーい…?鞘…?えっと…後ろで縛ってもらっても……?」
文さんがタオルをこちらに差し出してあどけなく尋ねる。
「え?……あ、は!はい!分かりました。」
僕は了承すると、文さんの後ろに回り込んだ。
髪からフワッとした良い香りが漂う。
文さんの髪って柔らかそうだよなぁ………。
綺麗だし………。
唐突に触れてみたいという衝動にかられるがグッとこらえる。
「あの……?まだですか?」
文さんが手を膝の上に乗せた良い姿勢で尋ねてくる。
「ああぁああ!ごめんなさいごめんなさい!い、今すぐやります!!」
「……?」
焦りを全く隠せずに言う僕に、文さんは不審そうな目線を向ける。
それに気づかない振りをして僕は文さんの目をそっとタオルで覆った。
「……優しく…してくださいね……?」
妙に艶っぽい口調に内心ドキッとしつつも、それを面に出さないように努めて、
「あぁ……はい。分かりました分かりました。」
無愛想を装い、答える。
「んな………。適当に答えるのはどうなんですか……。」
そんな僕に不満そうに文さんが口をとがらせる。
「はいはい!結びますよー……。」
強引に話を終わらせると僕は文さんの頭の後ろで結び目を作る。
痛くないようにそっと…優しくだ。
「おぉ…見事に何も見えませんね。」
文さんはのんきにそう呟く。
「そりゃぁ……、そのための目隠しなんですから……って!ちょっt………!」
フラフラとする文さんはバランスを崩し僕の方に倒れてくる。
突然のことにうまく反応できず、文さんにのし掛かられる体制になる。
この体制は色々とまずい。
何がまずいっていうと………その………。
とにかくまずい。
「あーすいません。まえがみえなくてばらんすをくずしてしまいましたー。」
「絶対見えてますよね!!??」
僕はそう叫ぶとなんとか文さんを退ける。
「いやはや失礼しました……。射命丸文、一生の不覚です。」
「絶っ対思ってないでしょ……。」
僕は頬を膨らませながら盤上に駒を並べる。
「いえいえ、心の底から反省していますよ……?コウカイハシテマセンケド。」
「おっかしいなぁ…。最後のほう変な言葉が聞こえたなぁ…!?」
そんな調子で準備を終え、それを文さんに伝える。
試合の進め方だけど文さんは口頭で自分の駒の移動を伝え、僕がそれに従って実際に盤上で動かす。
僕の駒の移動も口頭で文さんに伝えるという感じだそうだ。
「「お願いします。」」
その一言で急に周りの雰囲気が変わる。
ピンッと張りつめた空気に肌がピリピリとする……気がする…………。
「えぇと………3四歩で…。」
《カタッ》
僕が駒の移動を伝えるとともに自陣の駒を動かす。
「7六歩で…。」
文さんは目隠しした状態ににっこりと言う。
「えぇと……7六歩だと…………。あ、はい……。」
《カタッ》
こんな調子で試合を進める。
…………
「手元の歩を………7五歩で………。」
「そこ二歩(将棋における禁じ手)になりません?」
「え?……あ!本当だ……。」
僕は置きかけていた駒を手元に引っ込める。
正式な試合ならこの時点でもう反則負けなんだろうけど…。まぁ、あくまで暇つぶしだからそこらへんは緩い。
「よく目隠しした状態でそんなこと分かりましたね……。」
「まぁ、頭の中に将棋盤がありますから……。」
僕が言うとよく分からない答えが返ってきた。
でも何にせよ目隠しして盤上が見えてない状態で相手の反則を指摘するなんて常人の出来ることではないだろう。
僕は素直に感心する。
「じゃぁ……えぇと…、3七銀で……。」
《カタッ》
「う~ん……3七角成で……王手です。」
「え!?」
前の二回と同じように文さんが王手と告げたのを聞いて盤上を睨む。
確かに王手だ。
《カタッ》
文さんの駒を動かし…逃げ道を探す。
……が、やはり完全に包囲されており此処から王を守り抜くのは無理そうだ。
「うー………。」
僕は数秒ほど唸ると、
「参りました…………。」
蚊の鳴くような声でそう呟き、文さんには見えていないと分かった上で頭を下げた。
「お疲れさまです。」
文さんは自分で目隠しを外し、いい笑顔でそういう。
「うぅ………。まさか目隠ししてる人相手に負けるとは………。」
「ふふふ……そんなに舐めないでくださいよ……。」
文さんはチッチッチと人差し指を横に振った。
別に文さんを舐めているわけではないが、さすがに目隠しした人に負けるというのは悔しい。
もしかしたら勝てるかもしれない……。とか思っていた自分が恥ずかしく思えてくる。
「あや?もう夜遅いですね……。」
文さんは外を見るとそう言った。
僕も一緒に窓から身を乗り出す。
確かに漆黒に染まった夜空には所々爛々と星が輝いていた。
「良い暇つぶしになりました。ありがとうございます。今日は遅いですし、明日に備えて寝ましょうか……?」
「え?は!はい……そうですね。」
夜であるとわかった途端に睡魔が襲いかかってきた。
今日はグッスリ寝られそうだ………。
「今度またお手合わせお願いします。」
「……はい!…喜んで。」
僕はそう答えて微笑む。
そうして、その日は清々しい負けっぷりに逆にすっきりと寝ることが出来た。
続く……。
小さなおまけ~烏は夜は活発ではない~
心音鞘が寝息を立て始めた頃、射命丸文はスッと起きあがった。
隣にいる鞘を起こさないようにゆっくりと部屋を移動する。
資料で散らかった自分の机へと座り、一度体を大きくのばす。
「ふぅ~~~。」
目を瞑り、ゆっくりと息を吐くとすぐに作業に取りかかった。
「さてさて、遊んでいる暇なんて無かったんですけどね……。ま…、結果オーライってことにしておきましょう。」
文はクスッと一人で苦笑する。
そうして、山のような資料から器用に一冊のノートを取り出した。
はい!どうも!
実はメガネ属性持ちの彩風です。
さてさて、おまけ編を終え、次はやっとこさ永遠停です。
もう先が見えないです。お先が真っ暗です。
まぁ、マイナス発言は控えつつやっていきましょう!
さてさて、今回のおまけ……なぜ唐突に将棋?と思った方もいるでしょう。
………。
………。
何でだろう?
いやぁ、何となく思いつきで何となくやっちゃいました。
昔から将棋はしてるんですが…さほど強くもなければ、すごい好きなわけでもありません。
たまに友人とジュース賭けて一局やるぐらいです。
まぁ…おまけ編なので自由に適当に作りました。
べつにネタ切れとかではないです。本当です。
それでは!次回もゆっくりしていってくださいね!
あれ?何か忘れてるような…………?
まぁいっか。(ネタをください)