僕と天狗の取材録   作:彩風 鶴

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注意
・この作品は東方projectの二次創作です
・不定期更新
・原作とは異なる自分設定
・妄想過多
・にわか故のキャラ崩壊や原作と違う部分
・地面になって文に踏みつけられたい
以上が苦手な方でも折角ですしゆっくりしていって下さいね!


異変の取材 2
7章 1話~挑戦は大事~


「あやや………もう手掛かりがなくなってしまいましたね……。」

「ふりだしに戻った………、ってことよね……。」

咲夜さんや文さんが嘆く。

 

雰囲気が重く居心地が悪い。

 

すると僕は重大なことを文さん達に伝えていなかったことに気づく。

「あ!」

 

僕が上げた声に、その場の全員が一斉にこちらを向いた。

 

 

 

 

 

急に話を振られた霊夢さんは間の抜けた声を上げる。

 

「能力は魂に直接結びついているもの………となれば貴女の方が専門でしょう?博霊の巫女さん。」

 

永林さんが微笑む。

「いや……、まぁ確かにそうだけど、そんなもん普通自覚してるもんだし、人の能力を調べるなんてやったこと無いわよ?」

霊夢さんは心底面倒臭そうに頭を掻く。

「出来ないんですか………?」

僕はおそるおそる尋ねる。

 

「………。」

 

霊夢さんは一瞬怯んだように顔をしかめる。

そして数秒ほど黙り込み、悩んだ末…ため息を一つつくと。

「………分かった。やるだけやってみるわよ…。」

「本当ですか!!」

僕は喜びをそのまま表情に映しだして叫んだ。

「ただし、期待しないでよ……?出来るなんて保証ないんだから。」

霊夢さんは目を輝かせる僕を鬱陶しそうに手で制し、念を押す。

「あ、ご……ごめんなさい!」

僕はどうにか興奮を抑える。

しかし、ずっと気になっていた自分の能力を知ることが出来ると考えると、なかなか速まる鼓動を抑えることが出来ない。

 

「じゃぁ……、何か適当な1部屋借りるわよ?いいでしょ?」

 

霊夢さんは、調子が狂うといったように表情を濁らせる。

「えぇ……使ってない病室があるからそこを使うといいわ。鈴仙……案内して上げなさい。くれぐれも散らかさないようにね。」

永林さんは妖艶に笑うとそう告げた。

そして、再びアンネさんを看始める。

「え?は!はい!師匠!」

指名を受けた鈴仙さんは急いで返事をして、僕と霊夢さんを連れて空き部屋へと向かった。

 

 

 

「あ……あの…こんな風にするものなんですか……?」

僕は手を後ろに回して縛られ、体のあちこちにお札を貼られた状態で尋ねる。

部屋全体はまさに《儀式》といったように薄暗い灯りに照らされ、壁の所々にも僕の体と同じようにお札が貼ってある。

「言ったでしょ?こんなことしたことないって………。だから手探りでやってくしかないのよ。少しぐらいは我慢しなさい。」

そういう霊夢さんは腕捲りをして、ハチマキを巻いている。

我慢………とはいっても、この禍々しい状況で身動きがとれないのは精神的にきつい部分がある。

気が狂いそう………とまではいわないけど何か変な感覚に陥りそうだ。

でも……乗り切れば自分の能力を知ることが出来るのかもしれないんだ。

僕はそれだけを自分に言い聞かせる。

「分かりました……がんばります!」

僕は意気込んで霊夢さんにそう伝えた。

残念ながら縛られているせいで手と一緒に決意を表現することは叶わない。

「そう?まぁ、もう少し待って。」

霊夢さんはどこか不審なものを見るような目で僕を一瞥すると、壁にお札を追加した。

 

「よし………じゃぁ…始めるわよ……力抜いて。」

霊夢さんは僕の後ろに回りそう言った。

一気に緊張感が高まる。

ふぅ……。

心の中で落ち着くように深呼吸をする。

 

「……………。」

 

そのまま沈黙が流れる。

後ろに霊夢さんの気配を感じる。

 

「鞘…………。」

「はい!?」

 

霊夢さんの声に咄嗟に声を上げる。

「緊張してる……?」

「しし……しし!してないです!よ……?」

僕は精一杯緊張などしていないことを伝える。

 

「…………鞘……、昨日何食べたか覚えてる?」

「え?昨日……ですか?……ええと……」

 

「せいっ……。」

 

僕がどうにか記憶を手繰っていると背中に強い衝撃を感じた。

それとともに僕の中の何か……《核》のようなものが弾き出される感覚に陥る。

痛みに声をあげたが上手く音にならなかった。

そして、僕の視界はゆっくりと……暗転……。

 

 

 

ふわふわとした感覚のなか途切れ気味に声が聞こえる……。

「まっ…く………単じゅ…ね……。でもあ…こと…あるし……調べ…いと………。」

霊夢さんの声だろうか……?

慎重な声だ………。

だんだんと聞こえる声が鮮明になってくる。

「あのデタラメな力……。人間の女の子の筈よね…。能力に何か関係するのだとは思うけれど………。」

デタラメな力………?誰のことを言ってるんだろう?

うまく思考を働かせることが出来ない。

「とにかく………やってみる……か…………。」

霊夢さんは再び慎重に呟く……。

僕は再び強い痛みを感じる……。

それから意識がなくなるまで…約0.5秒……。

 

 

「んぅ………?」

不鮮明な世界が段々と開けていく……。

何だか気を失ったり起きたりしているせいでこの感覚も慣れたものだ………。

 

「あら……起きたの?」

 

儀式……を執り行ったはずの部屋はすっかり元通りになっており、あの不気味な雰囲気は影も形もなくなっていた。

椅子に座ったまま寝ていたようで、首が少し痛む。

しかしそんなことは気にせずに霊夢さんに尋ねる。

「そ!それで!!結果は!!………結果はどうだったんですか!?」

霊夢さんはむしゃぶりついてくる僕に困り顔を作る。

「ちょ……一旦…離れて………。」

「え?………あぁ!ごめんなさい!」

僕は自分がしていたことに気づき、赤面して霊夢さんから離れる。

僕が距離を置くと少し安心したように霊夢さんはふぅ…と溜め息をつく。

 

「ええと……それで…肝心の結果だけど………。」

そして…霊夢さんは僕の能力名を口にした。

 

 

 

 

 

 

「あら、終わったの?」

戻ってきた僕達に、入り口のそばに立っていた咲夜さんが尋ねた。

「はい!」

「えぇ…。」

僕と霊夢さんは異なるテンションでおなじ答えを咲夜さんに告げる。

「それで…結果はどうだったんですか……?」

文さんは興味津々といった様子で僕達の方に振り返る。

「あ、それは……。」

「それはですね!!」

僕は説明しようとした霊夢さんを割って入る。

 

「僕の能力は…………。」

 

僕はたっぷりと間をおいて……そして………。

 

「ずばり!!覆す程度の能力………だ、そうです。」

 

ですよね?と、確認の意味を込めて霊夢さんを見やる。

「えぇ………恐らくは…ね。」

霊夢さんは『恐らく』という語を妙に強調していった。

 

「覆す程度の能力………ですか……。名前だけじゃ具体的なことは分かりかねますね………。」

 

文さんはどうにもパッとしない様子だ。

いや……文さんだけじゃない。その場の全員が何だか微妙な表情をしている。

………確かに能力名を聞いただけじゃよく分からない……。

自分にも能力があったことで舞い上がり過ぎて、肝心の能力の内容について聞いていなかった。

覆す程度の能力……。

頭の中で復唱してみるが、やはり具体的なイメージが湧いてこない………。

こうなればこの能力を導き出してくれた張本人に尋ねるのが一番早いだろう。

「えぇと………どんな能力なんですか……?霊夢さん。」

僕は後ろを振り向き張本人に尋ねた。

 

「さぁ?」

 

しかし、返ってきた2文字の返答に言葉を失う。

「え?……さ、さぁ?……ってどういうことです?」

僕はまさかとは思いながらも一応訊いておく。

そんな、まさか…能力を調べてくれた霊夢さん自身がその内容を知らないなんてそんなことあるはずもな…。

「分からないって意味よ。」

現実逃避に励んでいた僕に霊夢さんの無慈悲な声が刺さる。

 

………ですよね。

 

「大丈夫です鞘、生きてればいいことあります。」

文さんの慰める気などさらさらないような雑な慰めがむしろ胸に痛い。

 

「私はあんたの魂を一度浮かび上がらせたの……まぁ軽い幽体離脱みたいなもんね。そんで、その浮かび上がらせた魂から直接能力について調べたの。だから内容については全く解らないのよ。」

 

だから。という接続詞を使われても僕には全く持って理解できないのだが………。

 

「まぁ、そのうち自分の能力ぐらいなら扱えるようになるでしょ………。これで能力があることは分かったんだし……。」

 

霊夢さんは落ち込む僕を見かねたのか慰めるように言う。

「そうですよね……訓練してればいつかきっと……!」

僕は一縷の希望を胸に自分に言い聞かせるようにしていった。

「訓練って……何を訓練するの?」

咲夜さんがもっともな疑問を口にするが聞こえないフリをする。

考えたら負けだと思うんです。

 

僕は嬉しいやら悲しいやらの複雑な気分でふぅと溜め息を吐いた。

 

 

「そういえば、アンネさんはどうだったんですか?」

僕は自分のことでいっぱいいっぱいになっていたことに気づく。

永遠亭へと来た本来の理由はアンネさんのことについて聞くためだったんだった。

「う~ん……恐らく失神しているだけだとは思うけど……。」

永林さんはアンネさんの首元に手を当てている。

そしてその手を自分の口元へともっていった。

「それにしてはおかしなところも多いわね……生気が全く感じられないし………。」

そして永林さんは訝しげにアンネさんを見つめる。

 

「先ほども言ったように130年程前にも同じ様な事例があり…そのときには一種の病として処理されたらしいのですが……それについては何も知りませんか?」

「聞いたこともないわね………もし実際にあったとしたらあなたが嗅ぎつけてるんじゃない?」

「…………それもそうですね……。」

僕は目の前で行われる会話をただただ聞いている。

なぜ130年前にあった事柄を文さんが嗅ぎつけられるんだろう………?

 

「たしか吸血鬼の言語で書かれた文献だったんでしょ?それだったら吸血鬼に聞くのが一番手っ取り早いんじゃない…?」

 

永林さんの言葉に僕や文さん、咲夜さんは黙り込む。

「えぇと………やはり貴女はそれに対して知っていることはないんですよね………?」

文さんは永林さんの意見に触れずに尋ねる………。

「えぇ………まぁ…そういうことになるわね。」

永林さんは少し申し訳なさそうに答える。

 

その後、誰もしゃべらなくなる。

 

数十秒後。

 

「戻りますか………紅魔館………。」

「そうね。」

 

ここに来た意味はなんだったのかと言わんばかりに溜め息混じりで文さんと咲夜さんが言った。

 

僕は収穫があったから二人のように無駄な移動だったっていう気持ちはないけど………。

なんだかよろしくない空気のまま僕達は永遠亭を後にすることが決まった…………。

 

 

 

    続く……。

 

 

 

 

小さなおまけ~博霊の巫女は博霊の巫女~

 

 

「ふぅ………。」

慣れない一仕事を終えた博霊霊夢は力を抜くようにして息を吐いた。

ハチマキを外し、必要なくなった御札を雑に引き剥がしていく。

「何事もやってみるもんね…………。ただ…長時間結界張り続けんのはきついわ………。」

呟きながら凝った自身の首を強く揉む。

そして大きく伸びをしたあと、目の前に寝ている心音鞘の周りの御札を剥がしにかかった。

正確には寝ているのではなく、一時的に魂とのつながりを甘くさせられたことによるショックで気を失っているだけなのだが……、まぁすぐに起きるだろう。多分。

「それにしても………。」

霊夢は鞘を正面から見据えて呟く。

 

『覆す程度の能力』………ねぇ。

 

机の上に積もった書類を押し退けるように、散らかった脳内に空きを作り、考えを巡らせる。

覆す………前の魔理沙との戦いのアレは……試合展開を《覆した》?

じゃぁ、どこまでを操ることが出来るの?

どちらにしてもあの力を放っとくのは危ないわね………。

何か手を打たないと……。

 

 

 

考えに耽る霊夢を見て彼女は微かに嗤った。

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも!白スクか紺スクなら白スク派の彩風です!

っていうかどっちも好きです。

さてさて!今回も僕と天狗の取材録!後書きまで見ていただきありがとうございますです!
いやぁ……7章突入………夢のようですね……。
相変わらず人気はないですが!がんばってやっていきます!


さ~て、余談だ余談だ!
ウィンドウはそのままで!


さて、昨日……重大ニュースがtwit○erで飛び交った………。
そう………ついに決まったのだ……。


ごちうさ劇場版がやってくるぞぉぉぉぉおおお!!!。


おっと失礼……、取り乱してしまいました。
しかしです!スクリーンでシャロちゃん麻耶ちゃんチノちゃん達を見ることができるんですよ!!
これはブヒブヒ待った無しですブヒ!

彩風はもうこころがぴょんぴょんしすぎて、自然にスキップで通学するほどでした。
多くの難民が救われましたね。

劇場版と言えば……もう一つ……。
ものすごく話題になりました『君の名は』……。
彩風は映画公開の少し前に小説版も見ていまして、劇場でも見させていただきました。
劇場でみた後は新海誠さんの作品で『言の葉の庭』もまた見たくなって読み返してたなぁ!

そして、『君の名は』の主題歌、挿入歌を歌うRADWI○PSさん!
このグループが昔からの大ファンでして!本当にうれしかったです!
良い曲がいっぱいあるので是非聞きにいってみてくださいね!


それでは!次回も是非是非ゆっくりしていってくださいね!







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