僕と天狗の取材録   作:彩風 鶴

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注意
・この作品は東方projectの二次創作です
・不定期更新
・原作とは異なる自分設定
・妄想過多
・にわか故のキャラ崩壊や原作と違う部分
・二次元にトリップした夢を見たんだ……
以上が苦手な方でも折角ですしゆっくりしていって下さいね!


7章 2話~無事帰還いたしました~

「「はぁ…………」」

 

溜め息と共に俯く二人。

どちらもげんなりした様子だ。

「あ………あの……。」

「何…?」

「何ですか…?」

「あ!………えぇっと……いえ…何でも。」

二人の機嫌悪そうな声に怖じ気付いて言葉をかけられずに飲み込む。

僕が話すのを躊躇ったのを見て、二人とも元の方向に向き直り…

「「はぁ…………」」

また大きく溜め息を吐いた。

 

「はるばる来てもらったのに悪いわね………。」

永林さんは申し訳なさそうに言う。

「いえ………大丈夫ですよ。」

文さんは力のない笑顔を作った。

「取り敢えず何か分かるかもしれないから患者は預かるわよ……?」

「えぇ……お願いします。」

咲夜さんも力のない声で言った。

 

「えっと………駄目でした……ね…?」

僕は恐る恐る文さんに話しかける。

「そうですね………何か収穫はあると思っていたんですが……。」

文さんは溜め息と共に肩を落とした。

 

「まぁ!駄目だったものは仕方ありません……!気を取り直して紅魔館に向かいましょう!」

しかしすぐに声色をグンッと変えてその場を元気づけるように文さんが言った。

「そうね……、お嬢様も心配だし……急いで向かいましょう。」

咲夜さんも眼に少し光が帯びる。

「あぁ…お嬢様……今頃私が恋しくて仕方がないことでしょう………。」

そして、そのまま自分の世界へと入っていく。

「確実に逆ですよね?」

文さんが呆れて言うが咲夜さんの耳には届いていない様子だった。

「そうと決まればこんなことしていられないわ!」

咲夜さんは何かに縛られるように病室を出る。

「何というか………大変ね……。」

「そうですね……。」

文さん達が哀れみの視線を送る。

しかしもう部屋を出た咲夜さんにそれが届くことはない。

知らぬが仏……ってやつだろうか?

 

「それじゃぁ………失礼しますね。」

「えぇ………気をつけてね。」

そして、僕達も席を立つ。

「はい…ありがとうございます。」

永林さんの言葉にお礼を言いながら僕達は部屋を出ようと襖に手をかけた。

しかし……。

 

「ちょっと、文……。」

霊夢さんに呼び止められる。

「?……はい?何ですか……?」

文さんは不思議そうに首を傾げながら振り向く。

「今回のこれ……何か分かったらすぐに私に知らせなさい……。なんだか嫌な予感がする………。」

そう言う霊夢さんの声はどことなく不安げだ。

文さんも珍しく神妙な面持ちで話を聞いている。

「基本的には神社にいると思うから……、いい?絶対に知らせに来なさいよ?」

霊夢さんは念を押すように言って、文さんの前に人差し指を突き出す。

急なことに怯んだのか、文さんは少し後ろに仰け反った。

「……?分かりました。………分かりましたけど……着いてくれば良いだけじゃないですか?どうせ暇でしょう?」

「なっ、私だってやることぐらいあるわよ失礼ね……。」

僕は前に博霊神社に行った時のことを思い出す。

お賽銭箱の奥で寝ていた気がする………………。

「とにかく、私は着いて行けないのよ……だから…何か分かったらすぐ報告……良いわね…?」

霊夢さんは一方的かつ強引に話を終わらせた。

「はぁ………。まぁ、分かりましたけど………。」

文さんは腑に落ちない様子で霊夢さんを見る。

一方霊夢さんは満足げに頷く。

 

「何してるのよ……?早く行くわよ!」

 

部屋の外から咲夜さんの急かす声が聞こえてくる。

「……。それでは、行きましょうか……。」

「………そうですね……。」

文さんの怪訝そうな視線を受け流しながら霊夢さんは椅子に腰掛けた。

「気をつけてね…、報告忘れないように!」

霊夢さんはこれでもかと念を押してくる。

「分かりましたって……。じゃぁ、失礼します。」

そんな霊夢さんに苦笑いしつつ、文さんは永林さん達に一礼する。

「えぇ……患者の方は任せなさい。必ず何か見つけてみせるわ。」

永林さんは頼もしい笑みを浮かべた。

その笑みには本当に何か見つけてくれると思わせる不思議な力があった。

 

こうして、僕達は永遠亭を後にすることとなった。

 

 

 

「いやぁ………戻ってきましたね……疲れました……。」

横で文さんが額の汗を拭う動作をする。

「何言ってるんですか……。まだ出発してから3分経ってないですよ………。」

そんな文さんを見て呆れながら呟く。

僕が言ったように永遠亭を出てからまだ3分も経っていない。

「ちっちっち。分かっていませんね鞘。鞘が突っ込みさえしなければ今頃、紅魔館の前でしたよ。」

「………?何言ってるんですか?」

ドヤ顔で意味の分からないことを言う文さんに首を傾げつつ先を急いだ。

 

 

「いやぁ………戻ってきましたね……疲れました……。」

横で文さんが全くかいていない額の汗を拭う。

「そうですね……はぁ、疲れました。」

僕は息を切らしながら少し遠くの紅魔館を見つめる。

永遠亭を出て、ながいながい物語があって、やっと紅魔館へと戻ってきたのだ。

「ほら、言ったでしょう?突っ込みさえしなければすぐに着くって。」

「………?何言ってるんですか?……大変な道のりだったじゃないですか……。」

ドヤ顔でよく分からないことを言う文さんに首を傾げつつ紅魔館の門へと進む。

 

そして、まぁ……紅魔館の門といえば…あの人がいるわけで……。

 

「寝てますね………。」

「………寝てますね。」

幸せそうに寝息をたてる美鈴さんを見つめる。

すると、横から殺気のようなものを感じる。

「…………。」

咲夜さんがにっこりと笑いながら美鈴さんの前に立っていた。

「…………。」

何も良わずに、さらには表情を一つも動かさずに美鈴さんの方を見続ける。

「あの………咲夜さん?……どうしたんですか……?」

僕は恐る恐る咲夜さんに尋ねる。

「……………………。」

しかし、咲夜さんの表情が変わることはなく、相変わらず良い笑顔のままだ。

対する美鈴さんも目の前で喋っているというのにまったく起きる様子はなく、相変わらず幸せそうな顔で眠っている。

「職務怠慢ですね。」

文さんは苦笑しながら呟いた。

 

すると、ここでさっきまで微動だにしていなかった咲夜さんが動いた。

スッと美鈴さんのおでこに指を向ける。

そして………。

『スパァーンッ』

幻想郷の空にキレの良い音を響かせた。

「うわっ………。痛そう………。」

思わず顔をしかめる。

「ひゃぁっ!?」

さすがに美鈴さんも痛みからなのか声をあげる。

「…………何してるのかしら……?美鈴?」

静かに清楚に、しかし凄みの聞いた声で咲夜さんが美鈴さんに尋ねる。

とんでもない迫力に、思わず震えあがった。

しかし美鈴さんはさっき声をあげた後から一言も喋らない。

それがかんに障ったのか咲夜さんはこめかみをピクッと震わせる。

「何とか言いなさい………?」

上げた口角を元に戻すことなくもう一度咲夜さんは美鈴さんに尋ねる。

「…………。」

しかし、やはり美鈴さんは何も言うことはない。

いや……これはもしかして……………。

「もしかして……?寝てます。」

美鈴さんの顔を見ながら呟いた。

帽子で表情が半分隠れていたが、よく見たら完全に眠ってしまっているようだった。

さっき声をあげていたというのに……もう寝ているとは………。

僕は少しだけ感心した。

「いやぁ……さすがと言うかなんと言うか…………。」

文さんもどう表情を作れば分からないのか呆れているような、苦笑しているような顔をしている。

「……………。」

咲夜さんはだまったまま美鈴さんのほっぺを軽くつねった。

「痛たたた…………。起きてますよ~。起きてます。……………スヤァ。」

美鈴さんは寝ながら必死に起きていることをアピールした。

もしかして、夢の中でも咲夜さんに怒られているんじゃないだろうか…………。

咲夜さんに手を離された美鈴さんは、また何やら寝言を呟きながら寝返りをうった。

 

「それじゃぁ、お嬢様のところにいきましょうか……きっと待っておいでだから………。」

咲夜さんの一言と共に僕達は門をくぐった。

ロープでぐるぐる巻きにされて拘束された美鈴さんを後目に………。

もちろん、このあと美鈴さんがどんな仕打ちを受けるかは僕には知りようがなかった。

 

 

「あら………?随分と早いお帰りなのね…。」

レミリアさんが紅茶を片手に意外そうに言った。

ベランダで優雅にティータイムを楽しむ様子を見るかぎり咲夜さんの言っていたように寂しがっている風には見えない。

「えぇ、予想以上に収穫が少なかったもので………。」

言葉とは裏腹に咲夜さんの声はうれしそうだ。

「へぇ…………なるほどね…………。それで……その少ない収穫というのは?」

レミリアさんは紅茶を口に運ぶ。

空になったカップを見て咲夜さんはすかさず紅茶のおかわりを注いだ。

「あぁ……えぇと、実はかくかくしかじかでして………。」

文さんはレミリアさんに簡単に永遠亭でのことを話した。

 

「…………。なるほどね………。」

レミリアさんは話を聞き終わると、短くそう呟いた。

「まぁ、収穫と言うよりは振り出しに戻っただけ。と言った方が正確ですが……。」

文さんは苦笑を浮かべながら言う。

確かに文さんの言うとおり結果的には振り出しに戻ってきただけなのだ。

「で、でも!可能性が一つ潰れたわけですし………。全く無駄だったってわけでも………。」

僕は自分の中の暗い考えを振り払う意味も含めて口に出す。

「……そうですね………!手掛かりが完全に途絶えてしまった訳でもありませんし。」

僕の言葉に文さんがそう言った。

そうだった。紅魔館に戻ってきた理由。

レミリアさんにあの資料について尋ねるためだった。

「………?」

視線を向けられているのを感じたのかレミリアさんが首を傾げる。

「えぇと、レミリアさん?………少々聞きたいことがありまして………。」

文さんはメモ帳を構えると、事情聴取のようにレミリアさんに話を聞き始めた……。

 

 

「………つまり、何も知らないと………そう言うことですか……?」

「まぁ……そうなるわね……。」

事情聴取の末、手に入れた情報は手掛かりが本当に全てなくなることを意味していた。

「…………はぁ……、とりあえず整理させてください。」

溜め息混じりに文さんはメモ帳に視線を落とす。

そして、レミリアさんの供述を整理し始めた。

 

 

 

       続く……。

 

 

 

 

小さなおまけ~お久しぶりです~

 

「ねぇーーちー。おなかすいたーーーー。」

「あぁ、もう………お前30秒以上黙れねぇの?」

裾を掴んでくる相方にチールは舌打ち混じりに呟く。

「だってつまんないんだもん………あーきーたーー。」

「あー……もう!五月蠅ぇな。ほら、お前の番。」

「んーー………。」

脱力したままエルはなにやら手を動かした。

「ちょっとお前!そんな適当にやったら…………。」

「あ!!ミスった。」

 

「………。」

「………。」

 

二人は溜め息をつき、また作業を再開した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも!SかMなら、お恥ずかしいことにSの彩風です!

サイズ的な意味で。

さてさて!今回もここまで見ていただき本当にありがとうございます!
えぇ、おまけの二人………。みなさんきっと覚えてないことでしょう……。
ちなみに僕と天狗の取材録5章1話に登場していますよ!
見返してきても良いと思いますよ!
ちょっとだけで良いんで!
さきっちょだけ!


さて、余談でござる。
カーソルはそのまま!ホイールだけ動かしていきましょう!


さて…先日。彩風、学校にて。

友人B「お!ちょっと、彩風!」
彩風. 「ん?何?」
友人C「今ちょっと話してたんだけどさ。三人で答えが分かれる質問って何かある?」
彩風 「三人で答えが分かれる?目玉焼きに何つけるか的な?」
友人C「そうそう、そんな感じ。」
彩風 「俺、塩胡椒だけど?」
友人C「俺もー。」
友人B「俺も。」
全員 「………」
彩風 「んー………じゃぁ、ロングヘア派かショートヘア派か」
友人B「二択じゃねぇか。」
彩風 「あ………そっか………。」
全員 「………」

友人D「何してんの?」
彩風 「お、良いところに!」
友人B「実はかくかくしかじかでさ。」
友人D「………なるほどね…。」

友人D「攻めの反対は?」

友人C「守り」
彩風 「受け」
友人B「待ち」

B・C・彩風「え?」

友人D「ドヤッ」


それでは!次回も是非是非ゆっくりしていってくださいね!

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