僕と天狗の取材録   作:彩風 鶴

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注意
・この作品は東方projectの二次創作です
・不定期更新
・原作とは異なる自分設定
・妄想過多
・にわか故のキャラ崩壊や原作と違う部分
・メガネっ娘の可能性について友と一晩語らいたい。
以上が苦手な方でも折角ですしゆっくりしていって下さいね!


おまけ編 7
おまけ編 1話~アポ無しは良くない~


ガッ……!!

 

受け止めた、木刀を持つ手にびりびりと衝撃が走る。

しかし、反動のせいか相手は前に体勢を崩した。

 

 

…………刹那……。

 

 

 

 

僕の目の前にあるのは大きなクレープ。

僕の身長の3倍はあろうかというその全長に言葉を失った。

どう考えても一人で食べきることはできない。

そもそも何でこんなところにこんなものが落ちてるんだろうか?

どう考えても怪しい………。

 

 

しかしだ………。

 

目の前に大きなクレープがある。

ならばやることは一つだろう。

 

 

「いただきまーーす!!」

 

 

僕は大きくそう言うとクレープにかじり付いた。

 

口の中にクリームの甘みが広がる。

イチゴの酸味によってよけいに甘みが強調されるのだ。

「ん~~~~!!」

何ともいえない感覚に思わず声を上げる。

 

「美味しいー!」

 

これ以上ないくらいとろけた笑みを浮かべた。

ほっぺたが落ちそうだ。という表現があるが今ならよく理解できよう。

こんな感覚だったんだな………と。

 

続けてもう一口いただく。

「えへへ………。」

緩みきった表情筋を直すことなく少しずつ少しずつクレープを減らしていった。

 

………そして。

 

最初はあんなに大きかったクレープも3分の1ほどに減っただろうか。

そのときだった。

 

『カーーーーー!』

 

しっかりとKAと発音して聞こえた鳴き声。

恐らくカラスだろう。

口の端についたクリームを気にせず上を向く。

案の定1匹のカラスが羽をバサバサと音をたてながら振っていた。

問題はそのカラスがいる位置だ。

僕のすぐ目の前。

 

そう………目の前。

 

「…………。」

あまりのことに頭が追いつかない。

数秒ほど硬直した後。

「ひにゃっ!?」

僕は声を上げて仰け反った。

そのまま後ろに倒れる。

グチャッという音と共にクリームの中に突っ込んだ。

体中がクリームまみれになる。

ドロッとしていて少し気持ち悪い。

すると後頭部に鋭い痛みが走る。

「痛っ!?」

思わず叫びながら後ろを振り返るとカラスが僕の頭を突っついていた。

「あぁ!わぁあわ!や……やめ……。」

しつこくコツコツとまめにつついてくるカラスを追い払おうと頭のあたりで腕を振り回す。

しかし、それがカラスに当たることはなかった。

 

 

 

 

「お……。鞘…ー…?」

 

……?

 

「お…い。…こ………かー?」

 

痛い……。

 

「………幸せ……な顔……って……ね。」

 

何か……聞こえる……?

 

「起…て下……い……鞘ー?」

 

頭に……痛みが………。

 

「鞘!起きて下さい!」

 

「ふぁい!!」

 

バッと寝ぼけ眼のまま机から顔を起こす。

そこは文さんの仕事場。

「あれ………?クレープ……?」

ハッキリとしない意識の中で呟く。

 

途端に文さんが吹きだした。

 

「…………。」

だんだんと視界…そして頭の中が鮮明になっていく。

それに伴って顔が上気していくのが分かった。

 

「クレープは美味しかったですか?」

 

目の脇の涙を拭いながら文さんが尋ねる。

僕は返す言葉を探して目を泳がせる。

その両端に水が溜まっていたのは恐らく気のせいだろう。

もちろんプルプルと震えていたりなんかはしない。

ギュッと唇を噛んでゆっくりと机に突っ伏す。

そして…………

 

「ああああぁぁぁああ。」

 

くぐもった絶叫。

バタバタと足で空を蹴る音。

 

となりから文さんの噛み殺した笑いが聞こえてきた。

 

 

「大丈夫ですよ。何も聞いてませんから。」

文さんが僕の肩をぽんぽんと叩く。

「なにが大丈夫なんですかぁ……聞いてますよね……?」

何とか少しだけ落ち着いた僕は両手で顔を覆いながら蚊の鳴くような声で言う。

文さんはにこにこと楽しそうに笑いながら

「さて、なんのことですかねー。」

そう言って僕の反応を窺ってくる。

「もう良いです…!」

僕はリスが頬袋に餌を詰め込んでいるように片方の頬を膨らませてそっぽを向く。

大分子供っぽいと自分でも分かっているのだがついついこうしてしまう。

第一、今回のことに関しては文さんにも非があるだろう。

…………まぁ、そんなことをぶつぶつと考えていても仕方がない。

僕は何とか話を変えようと考えを巡らせた。

「そういえば………何で起こしたんですか?何か用があったとか…………?」

僕の質問に文さんは答えを探すようにあぁ~と呟く。

そしてまばゆいばかりの笑みを浮かべて、

「すごく幸せそうな顔で眠っていたのでつい……。」

「つい……って何ですかついって………。」

僕の視線を受け流してメモ帳を開く文さんに嘆息しつつ僕は夢のことを思いだしていた。

 

大きなクレープ。

思い出しただけで口元がほころぶ。

我ながら随分と幸せな夢を見たものだなぁ………。

僕は夢の中の出来事をできるだけ鮮明に思い出そうと記憶を探る。

しかし、やはり夢の中だったと裏付けるようにぼやけた風景しか思い出すことができなかった。

「うぅ~~ん。」

そう唸りながら頭を捻る僕の耳に急にこんな音が飛び込んだ。

 

《ガタッ》

「邪魔するわよ……?」

「お邪魔します。」

 

扉を開く音。

そして二つの声。

声のした方向を見ると二人の女性が扉をくぐるところだった。

まず気になったのはその見た目だった。

一人は白い髪に犬のような耳と尻尾がついている。

もう一人は色素が薄いふんわりとした髪をツインテールにしていて全体的に紫色を基調とした服装をしている。

それぞれは、幻想郷でそれなりに生活してきた今となっては珍しい見た目ではないけど……こんな二人いっしょにいるとなると少なからず違和感を抱いてしまった。

共通点と言えば二人共が頭に文さんと同じ……あの………変なの(頭襟)をつけていることぐらいだ。

「おや、はたて……。それに椛も……どうしたんですか?」

文さんはメモ帳から顔を上げた。

どうやら知り合いだったようだ。

「取材よ取材。何か悪い?」

ツインテールの女性は部屋に上がりながら文さんに言い返す。

取材………というと…文さんと同じで新聞記者さんだったりするんだろうか……?

すると彼女はスッと僕の方に向き……、

「で、誰……?その子。」

怪訝な面持ちでそう口にした。

「は!はい………!」

ついつい緊張で体が強張る。

しかし、それが余計に怪しく映ったのか彼女の眉は更に真ん中に寄った。

「あぁ、彼女についてはかくかくしかじかでして………。」

「説明端折らないで下さい………。」

笑顔で楽をしようとする文さんに白髪の女の子が呆れたように言った。

当然ながら実際はかくかくしかじかだけでは何も伝わらない。

 

~少女説明中~

 

「助手………ねぇ……。」

ツインテールの女性が僕の顔をまじまじと見る。

「はい。よく働いてくれていますよ。」

文さんの言葉に彼女は少しだけ肩をすくめる。

そして文さんに向かってこそこそと……しかしわざとなのか、僕に少しだけ聞こえるようにして

「それより……大丈夫なの………?山に連れて来ちゃって……いろいろとまずいんじゃない……?」

チラチラと横目で僕を見ながら耳打ちした。

「そうですよ。大天狗様とか……それに他の住民にもバレたりしたら……。」

そこに犬耳がついた女の子も参戦する。

良く分からないが少なくとも歓迎されている様子ではない。

僕は思わず二人の視線から目を逸らした。

すると文さんは他の二人とは対照的にヘラヘラとして手を振ると、

「ははっ、大丈夫ですよ。その辺りはこの射命丸文……抜かりはありませんから。」

どこぞの夢の国の愉快なネズミのように笑いながら言った。

「抜かりないって………現に私たちが知らなかったんだけど……。」

「そうですよ。」

しかし二人の女性は一様に半眼で文さんを見る。

文さんはゆっくりと僕の方に視線を移すと、

「とにかく大丈夫です!」

親指を立てた。

 

どうしよう………この上なく不安だ。

 

 

「それより、はたてが取材とは……明日の天気は槍ですかね?」

するとどうにか話を変えようと文さんがそう切り出した。

それを聞いたツインテールの女性はムッと文さんを睨む。

「何?……普通でしょ?」

「えぇ、まぁそのはずなんですが………はたて、これ以前で最近取材のために外に出たのはいつですか?」

「…………思い出せないけど……?」

恐る恐る言う彼女に文さんは「ほらね」と言わんばかりに肩をすくめる。

「それと、何で私の仕事場に取材に来るんですか………情報あげませんよ?それとも花果子念報は人の記事をパクるようになったんですか?」

「誰が好き好んであんたの記事盗りに来るのよ……。」

二人の目の間に火花が散り始める。

どうやら彼女は新聞記者のようだ。

だとすると、もう一人の女の子も記者さんなんだろうか?

僕の考えを読みとったようなタイミングで文さんがもう一人の女の子に話しかける。

「それで……椛はどうして…?手伝いですか?」

その問いに対し女の子はツインテールの女性を横目に見ながら、

「えぇ………まぁ……たまの休みだというのに手伝わされてます。」

不満げに答えた。

「別に良いじゃない。どうせ暇でしょ?」

「将棋の予定をキャンセルしてきましたけど……?」

「………」

僕たちの目線が一人に集まる。

「……悪かったわね……今度なんかお詫びするわよ……。」

彼女はバツが悪そうに三人の視線から目を逸らした。

 

「それで、話は戻りますがどうして私のところに?」

やってきた二人は椅子に腰掛けお茶を啜っている。

無論文さんが出したものだ。

考えてみれば………『助手』である僕が出すべきなのかもしれないが、文さんは「いいですいいです」って言って淹れさせてくれなかった。

「え?あぁ…………特に何も?面白いことでも転がってないかなーって。」

ツインテールの女性は空になった湯飲みを机に置き、肘を突いた。

その答えに文さんは顔をしかめると。

「さっき情報あげないですよ……って言いましたよね?もう一回言いましょうか……?」

やれやれと肩をすくめて言った。

「…………そこをどうにか!なんかないの?なんか。」

「だから情報は売りませんって。」

「……いいじゃない減るもんじゃないし。」

「我々にとって情報は命でしょうが。」

拝んで頼み込む女性を文さんはざっくりと切り捨てる。

「はぁ~~釣れないな~………んっ?」

体重を後ろにかけて椅子の前足を浮かせた彼女と目が合う。

何だろう?と首を傾げると彼女はニヤッと笑って

「そうだ、その子の記事書かせてよ。文々。には載せてなかったでしょ?」

「えぇ!?」「え?」「はい?」

三人で声を合わせる。

「だから。その子、ええと……鞘だっけ?鞘の記事を書かせてって言ってるの。外来人なんでしょ?上手いことやればちょっとした記事ぐらいできるでしょ?」

名案だと言わんばかりに早口で語り出す彼女を文さんは嘲るように見る。

「はぁぁ、同業者として恥ずかしいですよはたて……そんなのろくな記事ができる訳ないでしょう?それに鞘の同意もなしにそんなことさせませんよ?」

しかし文さんの返答を予想していたように間髪入れずに、

「そこんところはどうなのよ…?保護者兼師匠さん?」

そう尋ねる。

文さんは呆れたようにして即答……すると思ったが…。

「……………そうですね……じゃぁ、こうしましょう。」

親指を立てた…………。

「え?」

思わず僕が声を上げるが文さんには届かない。

「今から簡単な勝負をしましょう。我々が勝ったら情報は売りませんし逆に一つ要求させてもらいます。そちらが勝ったらその子の情報をあげます。……………どうでしょう?」

文さんがニコッと笑う。

記者の女性は楽しそうに笑って、

「いいわね。で…勝負って言うのは?」

文さんに尋ねる。

そして、文さんは言い放った。

 

「鞘と椛に闘ってもらいます。」

 

口角を緩く上げて、首を少しだけ傾げる。

とても良い笑みを浮かべての言葉だった。

 

「はい?」「へ?」

 

呆然とした二人の声が虚しく空を掻いた。

 

 

 

 

     続く……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも!黒髪か金髪なら幼女派の彩風です!

アハハ、ジョウダンデスヨ。

さてさて今回もここまで見ていただきありがとうございます!!
いやぁ、おまけ編の方も今回で7回目………。早いです……。
本編の流れを断ち切るように………といいますか…繋がっている章と章の間にぶっ込んでいます今回のおまけ編……。
しかも内容は『そういえば椛とはたて出してなかったなぁ……』というふとした思いつきから思いつきを重ねて思いつきを添えたもの………。
なんともお粗末ではございますが付き合っていただけたら幸いです。

因みに彩風は
文×はたて も 文×椛 もどちらでもイケます。
原作とか知らない。
もう種族が同じってだけで百合展開は必須だろう!←おかしい

ハーレム系アニメも良いですけど、やっぱり男なんて出てこない日常系が最強なんですよね……。
栄養分って大事!
出てくる男の子がかわいいのも良いですよね。
男の娘ではなく、可愛い男の子。…………はぁぁ、いいですねぇ……。
勿論男の娘は大好物です。
男の娘と言えば……『は○ない』は幸○君が幸○ちゃんだと知った瞬間驚愕してました。
個人的には男の娘でいて欲しかった……。
理○に○鳩ちゃん、遊○ちゃんが好みです。守りたいあの笑顔。
『俺ガ○ル』の戸塚君もいいですよねぇ……みー○んとめっちゃ似てますよね。
あと『ダ○ガ○ロ○パ』の不○咲ちゃんも良いですよね。

……とまぁ、なんだか古い感じのものばかりあがっていることに今気づきました。
………あれ?彩風……遅れてる?



ふふふ、今回は余談の前の忠告を切り取っておいたのさ。
気付かないうちに余談を見てしまっていたでしょう……。



さて、それでは!次回も是非是非ゆっくりしていって下さいね!!

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