・この作品は東方projectの二次創作です
・不定期更新
・原作とは異なる自分設定
・妄想過多
・にわか故のキャラ崩壊や原作と違う部分
・スカイダイビングもバンジージャンプもジェットコースターも絶対やりたくないけど気球船には乗ってみたい
以上が苦手な方でも折角ですしゆっくりしていって下さいね!
「…………ここさっきも通らなかったか?」
霧で数メートル先の景色すらぼやけて見える中。
文さん達を見失わないようにと必死に背中を追い続ける。
再びここに足を踏み入れてからもう既に1時間ほど経っただろうか?
「……これは、明らかに妙ですよね。」
「この感じは…………多分……。」
もう足が疲れ果てていて意識も朦朧としているせいか目の前の会話がうまく頭に入ってこない。
説明しよう!
人里でこれといった成果を得られなかった私達は次の目的地である永遠亭へと向かいました。
迷いの竹林へと足を踏み入れた私達を待っていたのは行っても行っても景色が変わらない、同じところをぐるぐると回っているような錯覚に陥る……迷路のような空間。
果たしてそれは本当に錯覚なのでしょうか……?
そして私達は永遠亭にたどり着くことができるのでしょうか!?
「なにやってるんですか?さっきから……。」
文さんはあらぬ方向に身振り手振りでなにかを説明している。
いったい文さんには何が見えているんだろうか?
「今あらすじが終わってオープニングに入ったところです。」
「あらすじは大切ですからね!」
「今回から見てる奴もいるかもしれないしな。」
「いや、いないでしょ……さすがに。」
訂正しよう。僕以外の皆には何が見えているんだろうか?
僕がおかしいのだろうか?
「って、そんなことはどうでもいいのよ。それよりこの状況を打破する方法を考えないと…………。」
「そうですね……闇雲に歩いていても埒があかなさそうですし。」
そんな会話を聞いて前に来たときのことを思い出す。
文さん達とはぐれてしまったばっかりに言いようのない不安を抱くことになったのだ。あのときは妹紅さんがいたからよかったものの今度こそ迷ったら知らない妖怪が出てきてそれで…………
改めて絶対見失わないようにしようと心に誓う。
「そもそもさっきからずっと一本道だったよな?何で同じところを回ってるんだ?」
魔理沙さんが尤もな疑問を口にする。
確か僕が迷ったときも一本道を歩いていた気がする。
「横道とかありましたっけ?」
「さぁ?無かったと思うけど……。」
元々濃かった霧がなんだかさらに濃くなったような気がする。
皆で固まって動いているはずなのに全員の姿を視認することができない。
どうしようもなく不安になってしまい目の前を歩く文さんの裾をつかむ。
「あや?…………どうしましたか?」
「い、いえ……別に何でもないですけど…………。」
何だか心細かったので。なんて答えるのが恥ずかしくて目を逸らして嘘をついた。
文さんは不思議そうに首を傾げると前に向き直る。
……いつもの文さんなら写真の一枚でも撮りそうなものだけど……霧が濃いおかげか更に恥ずかしい思いをすることは無かった。
恐らく相当情けない表情をしているだろう。
ガサガサ……。
「ひゃっ!?」
するといきなり目の前を白い何かが横切る。
僕の上げた悲鳴に驚いたのかそれはピタッと止まって一瞬こちらをみるとすぐにまたどこかへと行ってしまった。
「大丈夫ですか?」
「あ、ありがとうございます……。」
差し出された手を取って立ち上がり、お尻についた土を軽くはらった。
「今のは……兎…………?」
「はい。そうだったみたいです……。」
「兎ぐらいで悲鳴上げてたらキリがないぞ?」
僕はそうですよねと苦笑して頬を掻く。一応、こういうのにはある程度耐性ができたつもりだったんだけど……やっぱり急にだとまだ慣れないな…………。あれ?前もこんなこと考えてたような。
「何突っ立ってんのよ。置いていくわよ?」
置いていくという言葉が耳に入り、慌てて顔を上げる。
そのときあるものが目に入った。
「あ、あの!!皆さん!!」
僕の声に、もううっすらとしか見えない四人の影が振り返る。
「何?」
返ってきたのは霊夢さんの短い声。
「いえ……その、さっきまでこんな道あったかなあ……?って思って…………。」
「どれですか?」
唐突な耳元の声に一瞬だけ体を震わせたが平静を装って自分から見て右の竹藪を指し示す。
「あ、本当ですね!道があります!」
「どっちかというとけもの道って感じだけど……。」
僕が見つけたのは一本の細道。竹藪に埋もれて見えにくいけど人一人なら通ることができそうな道だった。
霊夢さんが竹藪をかき分けて道を確認する。
「これだったらぎりぎり通れそうね…………どうする?」
「んー……このままさっきの道を進んでもまた戻ってくるだけだろうし、行ってみるのもいいんじゃないか?」
「そうですね……進んでみましょうか。」
どうやら満場一致でこの道を進むことが決まったようだ。
「それにしても…………狭いな。」
魔理沙さんを先頭に5人が並んで歩く。
この感じなら民家に入ってタンスから5ゴールド持って行っても問題なさそうだ。
「これは……もしかして戻った方がいいですかね?」
元はといえばこの道に進むことになったのは僕が原因だし、無駄足だったときのことを考えると申し訳なくてそう提案する。
「ここまで来て戻らないわよ。戻るのは、行けるとこまで行ってから…………。」
そう言う霊夢さんの表情もどこか期待している様子が窺えない。
何だかさっきの道よりも霧が濃いような気がしてくる。
やっぱり早めに引き返した方が……。
そんな風に思っていた矢先だった。
「お!抜けたみたいだぜ!」
先頭の方から嬉しそうな声が聞こえてくる。
下がっていた顔をバッ……一気に上げると、僕のマイナス思考を慰めるかのように視界に一筋の光が映った。
延々と続くかとさえ思われた竹藪を抜けて光に包まれる。
喜びと安堵とが胸の内に沸き上がってきてほっと一息をつく。
「良かった…………。」
「でも、道を抜けたはいいけど、肝心の永遠亭がどっちにあるか分からないと意味ないじゃない。」
霊夢さんは辺りを見渡すとため息をついた。
確かに細道を抜けて、いくらか広い場所に出ることは出来た。しかし、そこに永遠亭らしきものは見あたらないし霧が完全に晴れたわけでもない。
状況が好転したのかは判断する事ができなかった。
「状況は変わってないってことですか…………。」
早苗さんが口に出したことで一気にその場の空気が重くなる。
このまま永遠亭が見つかるまでひたすら歩き続けるしか方法はないのだろうか?
「んー……。そんなこともないみたいですよ。」
文さんの声だった。
先ほどに比べれば霧が薄く、通る視界の中の文さんは一方向を見て微笑んでいる。
「はぁ…………抜けてきちゃいましたか…………。」
霧の中を僕らに向かってくる一つの陰。
頭から飛び出した二つの長い耳のシルエットですぐにその正体を知ることができた。
「っ……やっぱりあんただったか。」
霊夢さんは小さく舌打ちをするとその人を鋭く睨んだ。
「あ、鈴仙さん!」
僕が名前を呼ぶと、彼女はこちらを向いて軽く会釈した。
何だか妙に重々しい雰囲気だ。状況が読めずに首を傾げる。
「もうちょっと迷っていてもらいたかったんですけど……。」
鈴仙さんはため息とともにゆっくりとこちらに向かってくる。
迷っていてもらいたかった……?それにさっきの霊夢さんの言葉。
『やっぱりあんただったか……。』
やっぱりって何がだろうか?
「何でこんなに面倒なことするのかしら?」
「師匠に侵入者を追い返すように言われてるんですよ。お帰り願えますか?」
霊夢さんが首を横に傾けて小気味良い音を響かせる。
恐らくNOだと言いたいのだろう。
鈴仙さんは一つ大きな溜め息をつくとその鋭い眼をこちらに向けた。
その瞬間何かに目の前を覆われる。
「わっ!?」
思わずふりほどこうとするが上手くいかない。
「あー、大丈夫です。もう少し待っていてください。」
すると耳元で静かに囁かれる。何かが背中に這ったようにぞわぞわとした感覚が走った。
どうやら文さんに視界を遮られたようだ。
「あ、文さん!?どどど、どうしたんですか?」
後ろに立っている人物が誰かわかり、極めて冷静にいつも通り、少しも焦ることなく尋ねる。
「ええと……彼女の眼をみましたか?」
「え?……紅色の綺麗な眼でしたけど……?」
「彼女と眼を合わせると少し面倒なので気をつけて下さいね。」
そう言ってろくな説明もないまま視界が開ける。
どういうことですか?と尋ねようとして開けた口を閉じる。
そのとき目の前で繰り広げられていたのは……。
「これが……弾幕勝負?」
一方には霊夢さんと魔理沙さん、もう一方には鈴仙さんが宙に浮いた状態で対峙しており、縦横無尽に淡い光を放つ球体が飛び回っていた。
前に文さんと対決させてもらったけどあのときは文さんが手を抜いていたんだと実感する。
客観で見るのはこれが初めてだけど、なかなかの迫力だ。
…………。
それより、何だか今にも流れ弾が飛んできそうな雰囲気なんだけど。というより進行形で飛んできている気がする。
マズッ……!!
反射的に右へと体を倒す。そのまま転がっていき体勢を立て直した後で次の段幕に備えた。
前転、後退、ジャンプ、後退。
集中力を切らすことなく飛んでくる弾を避けることだけに意識を向ける。
これ、本当に流れ弾なんだよね?僕に向けて撃ってるわけじゃないんだよね?
そんな疑惑の念が生じるほど次から次へと弾が飛んできていた。
次は……屈んで避け…………。
ふわっ
と、体が一瞬宙に浮く感覚。
反射的に体が受け身をとっていた。
しかしいっこうに地面にぶつかる様子はない。
おそるおそると目を開くと、30mほど離れたところで霊夢さん達が闘っているのが見えた。
霊夢さん達が移動したのかと思ったけど、どうもそうじゃないらしい。
移動したのは僕の方のようだ…………それより未だに宙に浮いたままなのはどうして……。
上を見上げる。
ニコッと笑顔を見せられる。
何だか……デジャヴだ。
「あ!文さん!?お、下ろしてください!!」
「あぁ、失礼しました。」
案外あっけなく解放される。
「ど、どど……どうして?」
さっきとは離れた場所で文さんにお姫様だっこされてるんですか!?
口にするのを躊躇って省略して尋ねる。
「助けてなかったら今頃鞘、後ろから被弾してましたよ?」
文さんは遠くで行われるまるで戦争でも起こっているのではないかと錯覚するほどの弾幕と爆発を眺める。
どうやら、後ろにまで気がいってなかったらしい…………。迂闊だった……。
「あ……そうなんですか、ご、ごめんなさい迷惑かけちゃって…………。」
「いえいえ、別にそれはいいですよ。それより、もうすぐ終わりそうですよ。」
「え?」
続く……。
はい!どうも!このあとがきを執筆している現在、おなかが空いて力がでておりません。
女の子たべt(殴
さてさて、早速見て下さっている方の内の7割を引かせたところで今回もここまで見ていただきありがとうございます!!
いやぁ……9章も残り1話となりましたが中途半端なところで終わるにおいがぷんぷんしてます……。
きりの良いところまで書けよタコ!
と言われてしまえば何も言い返せないのですが…………おまけ編書きたいんです許してください。
え?きりの良いように調整しとけよタコ!ですか?
…………。
…………。
確かに……………………。
尽力いたします。
さてさて、ここから余談ですわよ。
いったんマウスカーソルをブラウザバックから離してください。
先日彩風は重たい体を引きずって模擬試験へと向かいました。
これはそのときの話。
彩風(うわーわかんないな……)
彩風(ん?斜め前の人なんか手出してるな……。何だろう?)
すると彩風の隣に座る少年がおもむろに消しゴムを手に取る。
そして、
彩風(え!?投げるの!?)
呆然とする彩風など気にせずに消しゴムを投げた少年は解答用紙へと目を移していた。
肝心の投げられた消しゴムはというと、ゆるい放物線を描き前の席に座る少年の元に落ちる。
思わず拍手をしてしまいそうになる光景だったが理性で衝動を抑え、彩風も問題に戻る……。
しかし……彩風はあの日の勇者達を忘れることはないだろう……。
※試験中の物の貸し借りは基本的に禁止されているのが殆どです。絶対にマネをしないようにしましょう。
それでは次回も是非ゆっくりしていってくださいね!!