僕と天狗の取材録   作:彩風 鶴

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注意
・この作品は東方projectの二次創作です
・準定期更新
・原作とは異なる自分設定
・妄想過多
・にわか故のキャラ崩壊や原作と違う部分
・さぁ、すばらしき青春の始まりだぜ!!友達ゼロでな!!
以上が苦手な方でも折角ですしゆっくりしていって下さいね!






10章 4話~植物は偉大~

しょぼんと肩を落としつつ文さんは元いた席に戻るとドスンと腰を下ろす。

「なんなんだ?その情報ってのは。」

「私、気になります!」

文さんに負けず劣らず好奇心旺盛な二人が霊夢さんに食いつく。

「ここであんたらに教えたら意味ないでしょ……。それ相応のコストを用意してもらうまでこの情報は死守するわよ。」

呆れたようにそう言ったかと思うと、その意志が確固たるものだと証明するように霊夢さんの目が鋭く光る。まるで獣の目だ…………。

「冗談だよ冗談。いくら霊夢でもそこまでバカじゃないだろ。」

「そこまでって何よそこまでって……。」

はぁ……と大きなため息をつくと気怠そうに頬杖をつく。

もう何度目かわからないが、度々霊夢さんが本当に巫女さんなのか疑ってしまう時がある。

早苗さんも巫女さんぽいかと言われたらそうでもない気もするけど…………。

 

「何?私の顔に何か着いてる?」

「ひぇっ!?あ、いやいやいやなな、何でも―――」

ゴォォオオオオオオオオン!!!!

 

突如、僕の声をかき消すように騒音が鳴り響いた。

それはメキメキッとかグシャッとかずいぶんバラエティに富んでいる。

周りを見回してみるがどうやら音の出所は室内ではないらしい。

 

「なんだか外が騒がしいな。」

そう呟くと魔理沙さんは立ち上がり、玄関の扉を開く。

 

開かれたドアから覗けたのは太いツタが壁を作っているというなかなか珍しい光景だった。

 

「「「なっ……!?」」」

 

その場の全員が驚きの声を上げる。

優雅なティータイムはそこで幕を閉じた。

 

 

 

「ちょっ……!?何だこれ!?」

魔理沙さんがすかさずツタを抑えるように掴みかかる。

しかし……。

「うわっ!!」

バチィ!と痛々しい音がして魔理沙さんの体が弾かれる。転がった体はそのまま棚にぶつかり、飾られた人形がいくつか床に落ちる。

「魔理沙!?」

「ちょっと!魔理沙!?大丈夫!?」

「だ!大丈夫ですか!?」

「魔理沙さん!?」

皆一斉に名前を呼びながら魔理沙さんの元へ駆け寄る。

 

「ってて……。大丈夫だぜ、ちょっと打っただけだから……。」

 

 

「…………アリス。ちょっと借りるわよ……。」

霊夢さんがそう呟くと同時に太いツタにランスが深々と刺さる。

「え、ちょっと……。」

「やぁっ!!」

かけ声と共に、更にツタにランスが食い込んだ。

「気をつけろ霊夢!そいつ、魔力が宿ってるみたいだぞ!」

「そんなの言われなくても……ってちょっ……嘘!?」

霊夢さんが持ち手を離すと同時に7割ほど見えなくなっていたランスが更に姿を消していく。要するに、ツタに飲み込まれていったのだ。

数秒でまるで何もなかったかのようにランスの姿は見あたらなくなり、刺した痕跡もきれいさっぱりなくなってしまった。

その様子はどこか補食シーンを思わせる。

 

 

「さて……どういう状況ですかね。これは…………。」

「少なくとも喜ばしい状況じゃないってことは言い切れるわね。」

「何のんきに座ってるのよ!閉じこめられたかもしれないのよ!?」

アリスさんが扉の先を塞いでいるツタをこじ開けようと人形達にツタを攻撃させている。

しかし、ガンッとかバキッとか状況に相応しくない擬音が聞こえてくるばかりで出口が確保される様子はない。

「かもしれなくはないな。完全に閉じこめられてるぜ。」

「相当強い魔力がこもっているみたいですね……。」

アリスさん以外のみんなはなんだか諦めムードを漂わせている。

 

「なんでそんなに無関心なのよ!?危機的状況に置かれてるかもしれないっていうのに……。」

「塞がれているのはドアとか窓だけ?そうだとしたら壁でも破れば抜けられるんじゃないの?」

「いや……外の子達に調べてもらったけど家全体が巨大な植物に覆われてるみたいね……。」

「外の子達というのは?」

「…………露西亜人形よ……。」

アリスさんはボソッと呟くと一つため息をつき、霊夢さん達と同じように椅子に腰掛ける。

「まぁ、どちらにしても別に無駄に体力消耗する必要はないでしょ。あんたのお人形達がツタをどうにかしてくれるまで気長に待ってるのが得策よ。」

霊夢さんは大きく伸びをした後、一気に力を抜いて首から小気味良い音を響かせた。

「そんなこと言って……面倒に思ってるだけだろ?」

「まさか、そのようなことがあろうはずがございませんー。」

「霊夢……あんたね…………。……って、ん?」

呆れて顔を濁らすアリスさんが机の下に目を向ける。そして手を伸ばして何かを取ろうと踏ん張る。

「…………!?……これって……。」

アリスさんが机の下から取り出した封筒。どこか見覚えのあるそれはどことなく不気味な雰囲気を纏っているような気がした。

見間違えるはずがない。僕達宛の手紙、そしてアリスさん宛に書かれた手紙が入っていた封筒と同じ。

「中身は?」

文さんの冷静な……しかし緊張感のある一言にアリスさんが慎重に封を解く。

中から出てきたのはやはり一枚の折り畳まれた紙……これも二つの手紙と同じものだ。

手紙が開かれ、机の上に置かれると6人が同時にのぞき込む。

 

『拝啓。人形遣いの家に集いし6名の皆様方。 まずは予告通り紅茶を淹れておくことが出来なかったことをお詫び申し上げます。茶葉が無駄だと感じたものですから………。さて、そういえば私達の自慢の妖花はお気に召したでしょうか?手懐けて間もないため、まだ上手く扱えていないのですが一軒家を囲むくらいは可能でした。ともかく少々頑張れば脱出は容易ですのでご心配なく。』

 

「「「…………。」」」

黙ったまま皆と顔を見合わせる。

疑うまでもなくあの二人が置いた手紙なんだろう。

「妖花……ですか。あまり覚えはないですね。」

「私もね……思い当たる奴はいないわ。それっぽいのはいたにはいたけどそいつ等は皆退治しちゃってるはずだから……。」

「にしても『茶葉が無駄』ってのはかんに障るな……。」

魔理沙さんが眉をひそめる。

「それ言わないでよ……わざとスルーしてたのに……。」

霊夢さんがイラついた様子でため息をつく。確かにそこのフレーズは挑発としかとれない。というか事実挑発なんだろう。

 

「そういえばこの手紙っていつここに届いたんですかね?」

僕達が来たときに机の下に置いてあったとするならばきっと誰かが気づいていただろう。だとすれば僕達が来た後……それもアリスさんが手紙を見つける直前。閉じこめられた後の可能性もある。

「なるほど……確かにそうですね。」

自分ではなかなかの発見だと思ったのだけど文さんの反応はイマイチだ。

「もしかして私達が閉じこめられる直前か直後なんじゃないですか?」

早苗さんが僕の考えをそっくりそのまま代弁する。自分も気づいていたのに、と発言しなかったことに対する後悔の念が湧いてきた。まぁ、そんなこと考えていても仕方がない。

「ってことはあの二人は今もこの家の中にいるってことか?」

「え……?」

魔理沙さんの言葉につい周りを見回す。この部屋に僕を含めた6人以外は見あたらない。

「前の時のように、二人が一人になって潜んでいる可能性もありますね。」

 

「そもそも私等の中に二人が乗り移った奴がいないとも言い切れないぞ。」

 

その一言で驚くほど空気が重くなるのを感じた。疑心暗鬼というのは空気感染するらしく全員の目が穢く光り始める。

「で、でも……あの二人が僕達の誰も能力でどうにかできなかったって言ってませんでしたっけ……?」

「そんなのいくらでも偽れるわよ。」

おそるおそる言ってみるも霊夢さんにあっさり切り捨てられる。

「お互いに疑ってても仕方ありませんよ。今は脱出が先決でしょう?」

「そんな悠長なこといってられないですよ!殺人鬼と同じ部屋になんていられません!私は自室に戻りますよ!!」

「なんであんたは自分から死ににいこうとしてるのよ……。」

早苗さんの冗談(?)で幾分か場の雰囲気は戻りつつあった。しかし、相変わらず皆が疑いの目を光らせている。

「ツタの方はどうなの?なんとかなりそう?」

「え?あぁ……時間をかければどうにかなりそうだけど、どれだけかかるかは何とも言えないわね。」

「ま、とりあえずしばらく待ちましょうか……。」

 

 

 

あれから1時間ほど経っただろうか?もしかすると僕の感覚ではそうというだけで実際にはそんなに経っていないのかもしれないけど……。

 

「もし……仮によ……?」

 

いろんなことがありすぎて疲れていたのもあり、うつらうつらと首を揺らしていたところに霊夢さんの声で我に返る。

「どうしました?」

「もしも、私達の誰かが体を乗っ取られていたとして、その可能性が一番高いのって……。」

そこまで言って言葉を切った。「鞘さん……ですよね?」すぐさま早苗さんが続ける。

まぁ、確かにこの中で一番乗っ取りやすそうなのはどう考えても僕だろう。だからこの中にあの二人がいるとしたら当然疑わしいのは僕…………。

「えぇっ!?」

ぼやけていた脳が一気に鮮明になる。

気づけば周りからの目がどこか冷たくなっていた。

「ままま、待って下さい!!た、確かに一番疑わしいのは僕かもしれませんけど!ぼ、僕は僕ですよ!?信じて下さい!」

焦って、上手く舌が回らないがそんなことはお構いなしに否定を続ける。むしろ怪しいかもしれないが必死であることは伝わっただろう。

……伝わったうえで霊夢さんがニコニコとしたまま立ち上がる。

目の前の人物がここまで大きく見えるのは初めてだ。人が視覚から得る情報というのはかなりいい加減らしく、こうも気持ちに左右されるようだ……。

「おち、おお……落ち着いて…………落ち着いて下さい!」

ジリジリと近づいてくる霊夢さんに僕の声は届かず、一向に足を止める様子はない。

一縷の頼みを込めて、文さんの方に目を向ける。文さんは満面の笑みで、「Fight!」というように親指を立てていた。

「鞘、大丈夫よ。ちょっと隔離か何かするだけだから。そんなに痛くないわよ。多分。」

霊夢さんの顔はなんだか明るい。この巫女Sだ。絶対サディストだ。

「は、話せば分かります!だ、だからちょっと待っ……。」

「観念なさい。」

高く振りあがる霊夢さんの腕は決して永琳さんを呼ぶものではなく先端ではお払い棒が僕を見下ろして嗤っている。

こうなったらなんとかして避けようと、霊夢さんの動きに集中する。

 

きたっ――

 

咄嗟に避けようとしたが、避けることが出来なかった。

というか、避ける必要はなかった。

鋭くヒュッと空気を切りながら振り下ろされたそれは一直線に僕……の隣の早苗さんに一撃を喰らわせた。

 

「あはは、みつかっちゃったか。」

 

誰かがそう言って嗤った。

 

 

 

     続く……。

 

 

 

 

 

 

 

 




はい!どうも!高校生活が本格的に始まった彩風です!

クラスに友達いないけど…………。

さて!今回もみていただきありがとうございます!!
始まってしまった高校生活に不安と期待と不安を抱きながら日々過ごしています。
怖いわー。高校生活怖いわー。

しかしまぁ、妖花なんてものを登場させてしまいましたが自分の中でも設定が上手く定まっていません。めっちゃでかい食虫植物みたいな感じですかね……。
植物って言うのは侮ってはいけませんからね……彼らのおかげで世界が成り立っていると言っても過言ではないわけですから。



さぁて、今週の余談は……!


「みなさん!今回もみてくれてありがとうござ《ここからは番組を変更してちょっとした報告をお送りいたします。》

「さて、先ほどから何度も高校生活が始まったやら青春が始まるとか言っていますがそんな青春と切っても切れない関係である《部活》。そんな部活ですが、彩風が選んだ部活は……そう!」


《吹奏楽部!》


「中学の時にやっていたので継続する形ですね。まぁ、部活の内容はさほど関係はないのですが……何がいいたいかというと……。十分に自分の時間がとれなくなる可能性が高いのです。」
「吹奏楽と言えばなまら忙しい部活だという印象を持っている方も多いと思いますが、うちの高校はそんな偏見通りまぁ、なまら忙しいんですわ。『次の休みはテスト期間除いたらお盆ね☆』とかいう死刑宣告を受けたぐらいです。」
「というわけで、何がいいたいかというと簡単な話です。更新頻度が遅くなる。ということです。まぁ、出来るだけ早く更新するようにはしますが、それでも10日~15日という感じになっていくと思います。数少ない更新を待って下さっている方々には本当に申し訳ないです。何卒ご理解をお願いいたします。」


それでは次回も是非ゆっくりしていって下さいね!
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