hells school idol   作:みーずー

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長くなりました


第13話「最後の試練」

「マナ…あなたはもう必要ない。バグまで発生してしまった以上あなたを生かしておく訳にはいかない…だから消えてもらいます」

 

嫌だ…嫌だ!僕はまだ…死にたくない!逃げなきゃ…どこかへ…逃げなきゃ……

 

――――――――――――――――――

 

マナ「!?」

 

ハッとなるマナ。変な映像が突然頭の中に流れ込んできた

 

マナ「今のは…ああそうか。あれは僕がここに至るまでの…」

 

ホノとヤシャを出口まで案内している道中。突然強くなったモンスター達を相手に多少の苦戦は強いられるが、何とか倒せていた。そんな中ホノはマナに聞こえないぐらいの声の大きさで

 

ホノ「ねぇねぇヤシャ」

 

ちょいちょいとヤシャの肩をつついてヤシャをよぶホノ

 

ヤシャ「なに、ホノ?」

 

ホノ「実は少し前から気づいてたけど、マナの姿がちょっとだけ薄くない?」

 

ヤシャ「え?……本当だ…うーん…あ、もしかして…」

 

とそこで言葉を切る。その理由はマナがこちらを見ていたからだ、ホノが気づき慌てた

 

ホノ「マ、マナ、なに?」

 

マナ「…いいえ、なんでも無いですが…ただお二人はやっぱり仲がいいのですね」

 

マナは寂しそうに俯きそういった。ホノはもしかしてと思いこういった

 

ホノ「マナってもしかしてお友達がほしいの?」

 

ビクッと体が反応したマナ

 

マナ「そ、そんなことは、僕はただのプログラムもどきみたいなものです。それなのに友達なんて…」

 

慌てて否定するマナ。どうやら図星みたいだった。それを見てホノはにっこりと笑った

 

ホノ「あはは♪マナの石碑を見つける前にも言ってたしね、僕もお友達がほしいなって!」

 

ヤシャ「ああー確かにいってたね。ふふふ」

 

マナ「あ、あ~」

 

自分で言ったことを思いだし顔を赤らめるマナ。ホノはマナに近づき両手をぎゅっと握った

 

マナ「なっ!なんですか…?」

 

ホノ「マナ。あのね私、実はあなたのこと怖いって思ってた」

 

マナ「そ、それは仕方ないことですよ。あなた達を迷わせたのは僕ですから…」

 

マナは自分を攻めるように言った。だが、ホノは首を横に振った

 

ホノ「ううん、でもそれは貴女なりのしっかりとした理由があったからなんだよね。それを私は怖がってしまった…だけどね、実際に会ってみて怖さは感じなかったの……なんでかな」

 

ホノの後ろでヤシャも黙って見ている。マナはヤシャに目を向けるとヤシャはにこりと返してくれる

 

ホノ「マナを初めてみたとき、私は普通のプレイヤーとなにも変わらないって思ったの、確かにゲームのプログラムの一部っていう真実はあるかも知れない。」

 

真面目な顔でホノは続ける

 

ホノ「だけど!貴女には感情がある、自分は死ぬのが怖いって!まだ生きたいって!そんなのって普通のプレイヤーと変わらないよね!」

 

マナはハッとなり左目から涙がこぼれた、次いで右目からもこぼれマナは泣き崩れた。

 

マナ「僕は……僕は…怖かった…!このまま…一人で消えていくのが…」

 

ホノにしがみつき泣きじゃくるマナ。ホノは頭を優しく撫でた、その姿は子供を慰めているお姉さんのようだ。

 

ホノ「よしよし」

 

ヤシャ「うんうん、よく頑張ったよ」

 

ホノはマナの手を離し今度は右手を差し出した

 

マナ「……?」

 

ホノ「私はそんな貴女と友達になりたいな!なってくれる?」

 

ヤシャ「もちろん、僕も。ホノに全部言われちゃったけど思ってることは僕もホノと変わらない。君と友達になりたいな」

 

ヤシャも手を出す。それを見てマナは少し笑った

 

マナ「僕は貴女たちに出会えてよかったです……」

 

二人の手をマナは握った

 

――――――――――――――――

ホノ「せや!」

 

狼のモンスターと戦闘中のホノ、敵の数は2体。もう一体はヤシャが相手をしている。狼がホノを横切る時に横腹を浅く切ったホノ、だが狼はすぐに立て直し後ろから襲いかかる

 

マナ「ホノ!後ろ!」

 

ホノ「うん!」

 

マナの声に反応し、振り向き様に狼を切りつけ倒す。一方ヤシャは、余裕の表情で

 

ヤシャ「はぁ!」

 

バーンと音と共に既に倒していた

 

ヤシャ「よし」

 

ホノ「ヤシャ、行こう!」

 

ヤシャ「うん!」

 

マナ「こっちです!」

 

あれから再び歩き出した3人、今や出口に向けてただ歩いていた。マナともすっかり打ち解け、もう完全に友達って感じだ。そんな3人に試練がふりかかる

 

 

ヤシャ「ここか……」

 

マナ「ええ、この先は第20層のフィールドに繋がっています」

 

ホノ「20層のフィールドって私たちが迷う前にいた場所だったね」

 

3人の前にあったのは少し高めの扉だった。まるで場違いな扉なのにどこを探しても見つからなかった、しかしマナの案内により見つけることができたと言うことはやはりマナを見つけることがクエストに大きく関係あるって事らしい

 

ホノ「よし…行こう!」

 

と、ホノがその扉へ一歩踏み出そうとした瞬間突然回りの木々や草がざわざわと揺れ始め風も強くなる

 

ヤシャ「な、なんだ!?」

 

マナ「こ、こんな事クエストに加えてないのに…!一体なんで!?」

 

3人が動揺していると、扉の前から声が聞こえた

 

 

 

 

 

 

『やっと……………………見つけた…』

 

 

 

「マナァァァァァァァ!!!!!!」

 

 

 

その野太い大声に耳を塞ぎつつ、強い風が吹くなかホノとヤシャは目を凝らす。そこにいたのは、人型をしているが身長が二メートル半はあろう巨体の男でその体はほぼ筋肉でできている。モンスターと言っても信じてしまいそうな見た目をしている

 

ヤシャ「な……んだ…?…あいつ」

 

ホノ「マナの…知り合い…?」

 

唖然としているホノとヤシャ。だがマナは冷静でありその巨漢に話しかけた

 

マナ「なるほど。君が僕のクエストを書き換えたのか…本当だったら僕に出会うだけで終わるはずのクエストを、出口まで行かないと終わらないように書き換えた。些細な書き換えただから気づかなかったよ………………………ハンター…」

 

どうやらハンターという名前のようだ。ハンターはマナの言葉に反応し、眉間にシワを寄せてこう言った

 

ハンター「お前を見つけるのにどれだけ苦労したか…。クエストを見つけたはいいが、こんなだだっ広いフィールドで貴様を見つけるのはさすがに骨が折れるからな。クエストを書き換え、ここで待ち伏させてもらったぞ」

 

そしてハンターはマナを捕まえようとドスンドスンと歩き出した

 

ハンター「さぁ来い、これ以上貴様をSAOに長居させるわけには行かないからな」

 

マナ「ハンター…僕は…」

 

苦しい表情をしているマナ。ホノはマナを見てすぐに体が動いた

 

ホノ「待って!あなた何者なの?どうしてマナを連れてくの?」

 

マナの前に立ちハンターに面と向かって言った

 

ハンター「貴様がクエストを受けたプレイヤーか、礼をいうぞお陰でマナを見つけられた。だが………退いてくれないか?」

 

ホノを睨み付けるハンター。ホノの後ろからマナは

 

マナ「ホノ…ハンターは僕と同じカーディナルの一部なんだ。彼の仕事はフィールドなどに発生してしまったバグの排除…まさに僕を狙ってる訳です」

 

ヤシャ「バグの排除って…それじゃあマナは」

 

ホノ「そ、そんなの…!」

 

マナ「気を付けていたつもりだったけど、やっぱり見つかっちゃったか…でも僕は…まだ…」

 

マナは俯きながら手を握りしめた。そこに

 

ハンター「バグが起きた状態で生きたいのか?お前も気づいてるはずだぞ?もうそのバグはどうにもならない。そうなる前に消えたほうがお前にとっても良いはずだぞ?」

 

ハンターの言葉にヤシャが反応した

 

ヤシャ「悪いのか……」

 

ハンター「…?なんか言ったか…?」

 

ヤシャ「悪いのか!?」

 

突然の大声にハンターは一瞬怯むがすぐに立て直す。ヤシャは続ける

 

ヤシャ「自分に欠陥があっても!それでも生きたいって思うことが悪いことなのか!!産まれたときから不幸な人だっている!事故や不運で絶望してしまう人だっている!そこから希望を祈ったらダメなのか!僕はそうは思わない、人間やマナみたいな存在も感情を持ってて平等なんだよ!」

 

ヤシャは涙目でそういった。ホノはそこまで感情的になったヤシャを初めて見た。ハンターは

 

ハンター「……貴様が何を言いたいか分かった。だが、だからどうするというんだ?俺はマナを連れていくのを止めないぞ。これは仕事だからな」

 

ヤシャ「分かってるさ…だから止める…。お前を止めて外にでる」

 

そう言ってヤシャは短剣を引き抜いた

 

ホノ「ちょ、ちょっとヤシャ!?」

 

ヤシャ「ごめん、ホノ。大丈夫僕がやるから」

 

真剣な目でハンターを睨むヤシャ。それに対しハンターはニヤリと笑った

 

ハンター「ほう…この俺と殺ろうってか?」

 

マナ「だめです!ヤシャ!ハンターは戦うこともプログラムに組み込まれているためかなり強いです!今のヤシャのレベルじゃとても戦えないです!!」

 

ヤシャ(分かっているさ、見た目でもなんとなくね。でも僕はとまれないんだ!)

 

ホノ「ヤシャ…どうしてそんなに…?」

 

地面を蹴りソードスキルを発動しながらハンターに突進するヤシャ。そして渾身のソードスキルを打ち込む、だがハンターは軽々とよけ、ヤシャ腕を掴み持ち上げる。

 

ハンター「はっはっは呆気ないな」

 

ヤシャ「くっ!離せ!」

 

浮いてる足でハンターの腕を蹴るが全く効いてない

 

ハンター「そんじゃこっちの番だ。おら!!」

 

腕を持ったまま地面に叩きつけたハンター。ヤシャはグハ!と喘ぎHPが一気にレッドゾーンにまで減った

 

ヤシャ「そ、そんな…」

 

ハンター「おい、もう終わりか?」

 

ホノ「ヤシャ!!……はあああ!!」

 

ホノも片手剣を引き抜きハンターに飛びかかる。だがその前にハンター蹴りを受けて吹っ飛ばされる

 

ホノ「ガハッ!」

 

こちらはイエローゾーンでHPがとまる。だが次受けたら確実に命は無いだろう。マナは泣きながら言った

 

マナ「もうやめてください!!僕の事は大丈夫です!お二人が戦う事なんてないんです!」

 

ヤシャ「確かに死ぬのは怖いよ…でも僕は友達がいなくなる方がもっと怖いんだ」

 

ホノ「私もそう、この世界で出来た繋がりを消したくない!」

 

二人はゆっくりと立ち上がった

 

ヤシャ「だから!!」

 

ホノ「戦うんだ!!」

 

ホノとヤシャの心が繋がった。その瞬間凄まじい速さで二人はハンターとの距離を詰めた

 

ハンター「なんだ!?この速さは!?」

 

困惑している隙に二人は仕掛ける

 

ホノ「いくよ、ヤシャ!」

 

ヤシャ「うん、ホノ!」

 

息の合ったコンビネーションでハンターを攻撃する。ハンターは次第に疲れが出てきて遂に膝をついた。ここぞとばかりに二人は同時にソードスキルを発動させる。

 

ホノ「やぁぁぁーーーー!!!」

 

ヤシャ「はぁぁぁーーー!!!」

 

ソードスキルはハンターに命中しなかった。ハンターの腕は二人の剣を片手で掴みソードスキルが止まったのである

 

ホノ「う、うそ…」

 

ヤシャ「ま、まさか…そんな…」

 

茫然とする二人にハンターは立ち上がり二人の剣を離した。そしてこう言った

 

ハンター「もう…………やめだ」

 

ホノ・ヤシャ「……え?」

 

ハンター「貴様らがどれだけ本気か伝わった。もうやめだ好きにしろ。俺もこれ以上傷つく訳には行かないからな」

 

軽くあっさりとハンターはマナを諦めた。そしてハンターは消えた。いや消えたというより帰ったって言った方が正しいのかもしれない

 

マナ「ハンターが諦めるってあるんだね…はぁ~」

 

マナは安堵からぺたんと地面に座り込んだ。そして回復がおわったホノとヤシャがやって来た

 

ホノ「やったね、マナ、ヤシャ」

 

ヤシャ「うん」

 

マナは二人に最高のお礼を言った

 

マナ「ありがとうございました…ホノ…ヤシャ」

 

ホノ「うん!それじゃあ行こうか!…外へ!!」

 

ヤシャ「うん!」

 

3人は扉の前に行きそして扉を開けた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          quest clear!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      

         

 

 

 

 

 

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回!マナはどうなってしまうのか!?

そしてヤシャがあんなに感情的になった理由は?

長い目で待っててください!

(あ、完結しなかったな)
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