見つからない.....いつもいつも毎日毎日あなたが見つからない。勉強が出来て、運動も出来て、とても頼れる私の兄。兄とは違い引きこもりがちの私はSAOを目にしてこれなら私でも外の世界に行けると思った、けどやっぱり一人は怖くて兄に一緒にやらないか聞いてみたら、いいよと言ってくれた。兄がいれば私は知らない人がいるこのゲームでも怖くなかった、兄がいればデスゲームになってしまったSAOでも生きることが出来た.....それなのに.........
シーア「今日もいなかった........」
転移門から出てきた1人のプレイヤー。灰色の髪に腰に片手棍を携え、やや小柄の少女、シーアはため息をついた
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アインクラッド第45層 〜フィールド〜
お昼時。今日もホノとヤシャはフィールドにて自分が倒せる安全圏でレベル上げとコル稼ぎに精を出していた。ホノの今相手にしているモンスターは2匹、身長が低くジャンプしながら攻撃する”コボルト”というモンスターだ。ホノは飛びつき攻撃を素早く避け、2匹を攻撃圏内へはいると、片手剣を構える。そして範囲系のソードスキル"ポリゾンタル"を発動させる
ホノ「はぁー!!」
一撃を受けたコボルト2匹は断末魔と共に体を消滅させた。一息ついたホノは少し離れた所で戦っているヤシャに、目を向ける。ヤシャは蜂のモンスターを2匹相手にしている。そこそこのダメージを与えるが蜂は空中に移動する。が、ヤシャは逃がさず跳躍する。そして空中で2連撃短剣ソードスキル"ファントムピアース"を発動させ、1匹に一撃ずつ食らわせる
ヤシャ「はぁ!」
蜂はたまらず消滅。ヤシャは着地しホノを見る。すると2人は目が合う。ニコッと笑うホノ。ヤシャも、グッドサインをおくった
ホノ「いや〜今日は頑張ったね〜」
2人は休憩をとることにし、主街区のベンチに座った。ホノは伸びをしながら言った。それにヤシャは、
ヤシャ「そうだね、この調子なら第50層の最前戦にも追いつきそうな勢いだよ。まぁ最前戦には行かないんだけど」
と答えた。現在開放された階層は第50層。最前戦のプレイヤーが頑張ってくれてるおかげでSAOの脱出まであと半分となった。2人はと言うとマナの1件以来もっと強くなろうという決意を固め、以前よりフィールドに行き、文字通り死なない程度に戦っていた
ホノ「...ん?ねぇヤシャ」
ホノが近くのベンチに座っている、あるプレイヤーを見て言った
ヤシャ「なに?」
ホノ「あの人大丈夫かな...」
そのプレイヤーは見た目は女性で、姿勢正しくひとり座っている。だが顔がかなり暗い、SAOに置いての顔面の作りでここまで暗くできるのかと思えるくらい暗かった。ホノが見つめるがその視線に全く気づかない
ホノ「すごく、元気がない.....」
ヤシャ「そうだね、今にも消えて無くなりそうな雰囲気」
ホノ「ヤシャそれは洒落になってない」
少し考えるホノ、よし!と言いホノはそのプレイヤーの所まで歩いていく
ヤシャ「ホノ?」
ホノ「ちょっと話しかけてくる!」
やっぱりという顔をするヤシャ。ヤシャも後ろから着いてくる
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見つからない見つからない見つからない見つからない見つからない見つからない。どこに行ったの?お兄ちゃん.....寂しいよ.....ひとりは寂しいよ...お兄ちゃん...
「どうしたの?」
元気な声。目の前で聞こえた。それが私に向けられた声だと判断するのに少しの時間を要し。俯いた顔を上げた
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シーア「.....だれ?」
真っ青という表現がぴったりの顔で、すごく小声でただ、一言彼女は言った。ホノとヤシャは答える
ホノ「私はホノ!こっちはヤシャ、2人でパーティ組んでるんだ!」
ヤシャ「すごく暗い顔をしていたから声をかけて見たんだけど。君の名前は?」
名前はHPバーの上を見れば分かるがあえてヤシャは聞いた
シーア「私はシーア....」
ポツリとシーアは呟く
ホノ「シーアちゃんか!ねぇねぇどうしたの?暗い顔をして」
元気づけるように問いかけるホノ、シーアは俯いてやはり小声で
シーア「なんでもありません.......あなた達には関係ありませんので.....」
そのまま黙り込んでしまうシーア、それを見たホノは困った顔をした、だがすぐに笑顔に戻してシーアの左隣に座った。シーアは少し体をビクッとさせ距離を置くように右に寄る、ヤシャは静かにホノの隣に座る、ホノは笑顔のままシーアに話しかける
ホノ「そんな暗い顔してる君を放っては置けないよ、この世界は助け合いだよ?ましてや生死に関わることだったら尚更───」
言葉を続けようとしたホノだが「生死」という言葉が出てきた瞬間シーアが勢いよく立ち上がった、驚くホノとヤシャ
シーア「.......んでない」
ホノ「え?」
シーア「お兄ちゃんは死んでなんか無い!!私を守ってくれるって言ったもん!!」
主街区に鳴り響く大声、道行く人達が驚いた表情を浮かべる。貯めてた感情を吐き出したかのような声、シーアはそのまま崩れ落ちるように膝を着き泣き出した。ホノはどうしていいか分からなかったが、取り敢えずシーアに寄り添う。ヤシャもシーアの目線に屈むそして
ヤシャ「何があったか聞いてもいい?助けになれるかもしれない」