hells school idol   作:みーずー

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今更だけど原作とはめちゃくちゃ変わってますから!


第6話「それが生きる希望」

「ベータテスターだから」

ヤシャはそう言った。確かベータテスターっていうのはオンラインゲームの配信をを始める前にベータテストを行い問題がないか調べるもので、そのテストを受けた人をベータテスターって言うんだっけ。抽選で千人しか受け付けていないのに関わらずヤシャはベータテストに受かったと言うのだ。でも確かにヤシャが色々知ってたり、私に教えてくれたり、さっきもセンチネルの弱点を把握していたのにも納得がいった。

 

ホノ「ヤシャが……ベータテスター…?」

 

ホノはコボルドのもとへ行ってしまったヤシャにポツリと呟いた

 

―――――――――――――――

―――――

ヤシャ「言ってしまったな…」

 

コボルドの所へ走り出したヤシャ、走りながらボソッと言った。ベータテスターってことは誰にも言わないつもりだった。自分がそうだからってみんなを守れるなんて思わなかったから。だからもし打ち明けるとしたらその人を本当に守りたいと思った人にだけ言うつもりだった。だから―――

 

ホノ"ヤシャとなら怖くない"

 

そんなことを言ってくれる人がいるなんて思ってもいなかった。だから僕は決めたこの人を守ろうって、そしてベータテスターって事を打ち明けようって。だけど怖くなった。もし打ち明けて、今まで隠してきたことを咎められたり、軽蔑されたりしたらどうしようと。そう思うとなかなか言い出せなかった。だけど今、告げることができた!ちゃんと言えた!

 

ヤシャ「だからホノ……お願い、どうか軽蔑しないで、君を守らせてくれ…!」

 

と、やはり一人で呟くのだった。そしてヤシャはコボルドと相対する。

 

コボルド「ゴオオオオオオオオ!!!!!」

 

ヤシャ「………っ!」

 

高速で動くコボルドに気圧されながらも、ヤシャは短剣を構える、他の前線のプレイヤーも武器を構え攻撃の準備をする。

 

コボルドが奇声を挙げながらその刀を降り下ろす。それをヤシャは短剣で受け止める。もちろん力で勝てるわけがない。でも、こうでもしないと相手に隙が産まれない。

 

ヤシャ「今です!僕がタゲをとってる間に横から攻撃をお願いします!」

 

ヤシャがコボルドの攻撃を受け止めながら叫ぶ。それを聞いた前線プレイヤー達はすぐさま攻撃を開始。だがヤシャもどれだけ耐えられるかわからない、いつ吹っ飛ばされてもおかしくはない。

 

ヤシャ「うわっ!!」

 

案の定吹っ飛ばされたが少しはコボルドのHPを減らせた、だがヤシャのHPはレッドゾーンの少し前位までに減っていた

 

ヤシャ「くっ!……はぁ…はぁ…やっぱりダメなのか…」

 

そしてコボルドは更に高速で移動しその早さに追い付くことが出来なかったディアベルがコボルドの刀を正面からまともにくらった

 

ディアベル「ぐああああ!!」

 

前線プレイヤーの支えでもあったディアベルの存在が消えたとき全てのプレイヤーは絶望に叩き落とされた

 

プレイヤー「ディアベル!!」

 

プレイヤーに抱えられたディアベルは最後に言った

 

ディアベル「どうか…この層をクリアしてくれ!」

 

そう言うとディアベルの体は美しくだが切なく四散した

 

プレイヤー「…くそおおおお!!!」

 

消滅したディアベルの事など知るよしもなく再び高速で移動するコボルド、そしてあるプレイヤーの前で立ち止まるそのプレイヤーは―――

 

ホノ「いや…いや……来ないで……!」

 

懇願とも受け止められる声を出しながらひたすらコボルドが近付くことを拒むホノ。

 

ヤシャ「……やめて………ホノに近づくな…!」

 

一瞬でヤシャの前からいなくなり、更に一人のプレイヤーを斬り、そしてホノのいる後方にまで移動したコボルド。ヤシャはホノ所へ走る。

 

ヤシャ(守るって!絶対守って見せるって決めたのに!)

 

ホノ「来ないで……来ないでよ!」

 

短剣の先端をコボルドに向け後ずさるホノ。

 

ヤシャ(もう走っても間に合わない!何か…何か言わなきゃ!)

 

考えを巡らせるヤシャ。その時思い出した。

 

ヤシャ(そうだ!)

 

コボルドの刀が降り上がる、その瞬間ホノは目を瞑る。自分は死ぬのかそう考えたときヤシャの声が聞こえた。

 

ヤシャ「ホノ!!諦めないで!!一緒にアイドルをしているμ'sの所に帰るんでしょ!」

 

ヤシャの言葉にハッとなるそれと同時にホノも思い出した。

――――――――――――――――

SAOにログインした初日、茅場晶彦にデスゲームだと告げられた日の夜。ヤシャホノは同じベットで眠った。そして眠るまでホノはこんなことを話していた。

 

ホノ「私ねリアルではアイドルをやっているの」

 

ヤシャ「アイドル!?す、すごいね」

 

ホノ「あ、アイドルって言っても学校でやってるスクールアイドルなんだけどね!」

 

ヤシャ「すごいよ、僕には想像できない世界だよ」

 

ホノ「それでね!私たちのグループ名はμ'sって言って九人の女神の名前らしいんだー♪」

 

ヤシャ「女神って…いいなまえだね」

 

ホノ「でしょ?で、私はその仲間たちが大好きなんだ♪だから私は絶対に負けない!絶対に私は生き残って見せる!」

 

ヤシャ「ホノ…」

 

ホノ「もちろん、ヤシャもだよ!……ああ早くみんなに会いたいなー…」

 

ヤシャ「…僕も見てみたいよ、アイドルの姿のホノを…」

 

―――――――――――――――――

そうだ、ヤシャにアイドルの姿を見せて挙げなきゃ!みんなの所へ帰らなきゃ!!だから絶対に死ぬわけにはいかないんだ!!!

 

ホノ「うあああああああ!!!」

 

ホノは立ち上がりソードスキルを発動させた。降り下ろされたコボルドの刀に対抗するように。

ガキィン!!と武器がぶつかる音がなる。でもやはり力ではホノの方が劣る、すぐに吹っ飛ばされる。

 

ホノ「ガハッ!」

 

ホノのHPがレッドゾーンでなんとか止まるが。視界が歪む。

 

ヤシャ「ホノ!大丈夫!?」

 

遠くからヤシャの声が聞こえた。ヤシャやったよ、私、生きてるよ。更に視界が歪み、やがて暗くなる。そしてホノの意識は完全に失った。

 

ヤシャ「ホノ!!」

 

ホノに駆け寄り抱き抱えるヤシャ、ホノのHP見て死んでいない事を確認し、ほっとする。コボルドは他のプレイヤー所へ行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あいつはディアベルの仇だ絶対に倒すぞアスナ」

 

「うん!キリトくん!」

 

 




ホノは、死んでないですよ
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