ホノ「う…うーん…」
ホノが目を覚ますとそこは第一層のボスのフロアだった。その壁側に持たれるようにして眠っていたらしい。そして多分ずっと横にいたであろうヤシャがホノに気づいた。
ヤシャ「ホノ、大丈夫?」
ホノ「ヤシャ…ごめん意識無くなってた」
ヤシャ「ううん、あれだけ盛大に吹っ飛ばされたんだから当然だよ。寧ろHPが残っているのが奇跡だよ」
ホノ「あはは、そうだね。……それでどうなったの?ボス攻略は」
ホノは一番に気になった質問をぶつけた。すると、ヤシャは笑っていた
ヤシャ「ふふっ♪ホノ、あれ見てごらん」
そう言うとヤシャは上を指差した。そこには、
『Congratulations!』
と、文字が浮かんでいた
ホノは立ち上がりその文字を見つめる。……やったのだ、第一層をクリアしたのだ
ホノ「すごい…!クリア出来たんだ!」
ホノは目を輝かせた
ヤシャ「すごかったよー、でもまぁ話したいことはいっぱいあるけどその前に!」
ホノ「その前に?」
ヤシャ「……休もうか」
そう言われホノは少し笑い、そうだねと言った
すぐに第二層には行かずまずは第一層でゆっくりしてから第二層に行く事にした二人は宿舎で一息ついた
――――――――――――――――――
宿舎
ヤシャ「ふぅ…やっと休める」
ベッドに腰をおろしたヤシャ、そのとなりにホノも座る。そしてヤシャが話を始める
ヤシャ「本当にすごかったよ!一人の髪の黒いプレイヤーがいたんだけど、何と空中でコボルドを切り裂いてさ!」
ホノ「……」
ヤシャ「もう一人の赤いフードを被ってた人もいて、結構強い人でそれでフードを脱いだら、女性プレイヤーでしかも美人で驚いたよー」
ホノ「……」
ヤシャ「……?ホノ?どうしたの、大丈夫?」
さすがに静かすぎるホノをヤシャは気になった。するとホノがゆっくりと言った
ホノ「ヤシャ…私ね…強くなる」
ヤシャ「…え?」
あまりにも唐突すぎる言葉に思わず聞き返すヤシャ、だがその言葉には、ある決意がこもっていた
ホノ「私絶対に死ぬわけにはいかなくなった、だからそのために強くなる」
ホノ(みんなにまた、会うために!今度は夢じゃなく現実で!)
ホノの改めての決意だった。ヤシャも笑顔で答える
ヤシャ「うん!もちろん僕も!それにホノのアイドルとしての姿も見たいしね!」
ホノ「ヤシャ…!現実の生活に戻ったら一番最初にヤシャに見せてあげる!スクールアイドルμ'sを!」
ヤシャ「楽しみにしてる!生き残ろう、絶対に!」
二人は固く握手をした
たまに現実世界でのホノの姿を想像してみるんだ。アイドルとしてファンに夢を叶える力を分けてあげてる姿のホノを。君はやっぱりその素敵な笑顔でファンだけでなく、仲間のみんなをも元気にさせていると思うよ。僕は君に会えたってことだけでもこの世界に来たことに良いことってあったと思う。だから生きて帰ろう?ホノ。
―――――――――――――――――――――
――――――――――
―――
アインクラッド 第二〇層 フィールド
そこには巨大なカマキリみたいなモンスターがいた。そのモンスターに相対している二人の少女、モンスターを見て少女の片割れ、ホノが言った。
ホノ「うわー!おっきいカマキリー!」
と、モンスターを前にしてのんきなことを言うホノにもう一人の少女、ヤシャが言った。
ヤシャ「うん、そうだね相手に
とって不足なしだ」
ホノ「うん!私の新しい装備が試せるしね!」
そう、ホノは初期装備の短剣からとある武器へと変えたのだ、それは
ホノ「ほ!片手剣!」
片手剣である。
ヤシャ「ホノが片手剣って何か以外だなー」
ホノ「そうかな、短剣よりも使いやすいんだよねこれ。さぁ倒すよヤシャ!」
ヤシャ「うん!」
ちなみにヤシャは武器は変えずそのまま短剣を使っている。
ヤシャ「ほっ!せや!…よし、今だよホノ!」
ホノ「わかった!くらえー!」
ホノが構えた片手剣が光を纏いその片手剣ソードスキル『バーチカル』がカマキリのモンスターを一刀両断する。その瞬間モンスターをその身体を四散させた。
ヤシャが隙を作り、ホノがトドメを指すこの戦いかたでホノたちはレベルを上げていった。
ホノ「やったーよしまだまだやるよ!ファイトだよヤシャ!」
ヤシャ「うん、行こう!」
二人の少女はまたモンスターを探しに駆け出した。
そして…現実世界では――――――
―――――――――――――――――――――
――――――――――――
現実世界 病院
海未とことりはベッドでナーヴギアを被ったまま眠っている穗乃果を見つめ、絶望を胸にただ立ち尽くした。
海未「私は……何て事を…」
次回は現実世界のお話