地獄の頂点がやって来るそうですよ?   作:星の王子(笑)。

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はじめましての人はどうも!
結構前から考えてた最強の忍を書いてみました!


それではどうぞ!


その男の名は…うちはキキョウ

地獄に集う猛者の中でも、一万年以上君臨し続けている者がいた。その者の名は邪神。

地獄は邪神の存在により、長い間平穏を保っていた…が、一人の青年が邪神を撃破した。

 

その者900年以上も邪神に挑み続け、すべての力を振り絞って、自身の眼を代償にして漸くだった。

 

 

 

 

その者の名は、うちはキキョウ。

 

 

 

 

 

 

 

 

黒いコートを来た青年が、地面に横たわる物言わぬ人に腰掛ける。

 

「死ねえぇぇぇ!!」

 

生き残りが居た様で、キキョウの後ろから巨大な剣で斬りかかってきた。

 

読んでいたようにスラリと避けるキキョウ、そのまま掌底を撃ち込む。

 

「……挑んできてその程度か。つまらないな」

 

再度、座り込むキキョウ。

そんな時、空から一通の手紙がヒラヒラ落ちてくる。

 

「…俺宛だと?一体誰が…」

 

 

 

 

『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。

その才能を試すことを望むならば己の家族を、友人を、財産を、世界のすべてを捨て、我らの"箱庭"に来られたし』

 

 

「……邪神はもういない。あのじじいにも世話になったが、此処でやる事はもう無いな」

 

その瞬間、光が起こり、キキョウを包んだ。そしてキキョウという青年は光と共に地獄から消えた。

 

そして次にキキョウが見た光景は、上空4000メートルからの景色だった。

 

 

 

「ちっ、このままだと濡れるか……」

 

キキョウは腰から巻物を取り、一気に開く。

 

「口寄せ『大鷲(おおわし)』」

 

巻物から煙が起こり、大きな鷲が現れる。

 

大鷲は即座に状況を理解し、キキョウを背中に乗せる。

 

「…あいつらも助けてやれ」

 

大鷲を見て言うと、コクリと頷いて大空を自由に飛ぶ。

 

 

 

 

「全く、信じられないわ!急に空に放り出すなんて!」

 

「ったく、場合によっちゃ即ゲームオーバーだぜコレ。これならまだ石の中に呼び出された方がまだ親切だ」

 

「……いえ。石の中に呼び出されては動けないでしょう?」

 

「俺は問題ない」

 

「そう。身勝手ね」

 

「………」

 

キキョウの助けた三人は、いかにも問題児と言った感じの少年少女だった。

 

「…ところで、オマエらにもあの変な手紙が?」

 

「お前じゃないわ。私の名前は久遠飛鳥よ。以後気を付けて。で、そこの猫を抱えているあなたは?」

 

「春日部耀。以下同文」

 

「そう、よろしく春日部さん。で、そこの私たちを助けてくれた黒い貴方は?」

 

キキョウを見て若干失礼なことを聞いてきた飛鳥。

 

「……俺はうちはキキョウだ」

 

「そう、じゃあそこの野蛮で凶暴そうな貴方は?」

 

どうやらこの三人は、キキョウと同じようにこの世界に呼び出されたようだ。

 

「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様」

 

「そう、取り扱い説明書をくれたら考えておくわ」

 

「マジかよ、今度作っとくわ」

 

険悪な雰囲気の二人の皮肉の言い合いの中、キキョウは近くの藪から出ているウサ耳を見ていた。

 

(なんだあれは?人の形をした何かだが、それにしてはまあまあの腕だな)

 

「つーか、なんで案内役のやつがいねえんだ?普通こういうのは案内役がいるべきだろ」

 

「確かにね。これじゃあ動きようがないわ」

 

「………」

 

「仕方ねえな。じゃあ……そこに隠れてるやつに聞くか」

 

十六夜はウサ耳の存在に気づいていたようで、藪を見て言った。

 

「あら、貴方も気づいてたの?」

 

「当然!かくれんぼじゃ負けなしだぜ。そっちの二人も気づいてたろ?」

 

「風上に立たれたら嫌でもわかる」

 

「…あれで隠れているつもりだというのなら、ただのアホだろう」

 

二人の言葉に十六夜はへえ、と笑う。

 

「…面白いな、オマエら」

 

「い、いやだなあ御四方。そんな狼みたいな目で見られたら黒ウサギは死んでしまいますよ。ええ、ええ。古来より孤独と狼はウサギの天敵にございます。そんなウサギの脆弱な心臓に免じてここはひとつ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいのでございますよ?」

 

「「「嫌だ」」」

 

その瞬間、三人のまごうことなき問題児たちの息が完璧に合った。

 

キキョウはというと、興味なさげに湖を見ていた。

 

(…衝撃緩衝系の忍術か?…これならあの三人はほおっておいて良かったか)

 

物思いに耽っていると、黒ウサギの話は進み一先ず街に行くことになったらしい。

 

 

 

森の植物を観察しながら、ゆっくり歩くキキョウたち。そのキキョウのコートの裾を耀が引っ張る。

 

「…どうした?」

 

「…えっと…さっきは助けてくれてありがとう。…それで、さっきのおっきい鷲は?」

 

どうやらキキョウの口寄せした大鷲に興味を持ったらしい。

 

「大鷲のことか…また後で会わせてやろうか?」

 

「……!…ホント?」

 

「ああ」

 

話は終わり、また植物観察しようとすると、今度は飛鳥が話しかけてきた。

 

「ねえキキョウ君。私も聞きたいのだけれど、その長い前髪は鬱陶しくないのかしら?」

 

結構グサグサ言ってくるお嬢様だと思う。

キキョウの髪は、左目を完全に覆う程の長さで黒いコートに黒く長い髪と闇に溶け込める忍者ならではの格好だ。

 

「…余計なお世話だ」

 

「皆さん、着きましたよ!ジン坊ちゃーん!」

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