他の作品も連載中なので更新は
遅くなるかもしれません…
読んでくれると嬉しいです。
1話目はかなり短めです。
一体、私は誰なの?
…私?俺?僕?うち?あたし?
いや、見下ろして
身体を見ればどうやら女の子のようだ。
髪の毛は白色のロングストレート、かな?
珍しい色だなぁ。それにしても、
どうして…とりあえず私にしようか。
どうして私はこの小屋にいるんだろう?
いや、少しだけ記憶が残っているが…
どう考えても世界そのものが違うとしか思えない。
そんな映像、画面ばかりが浮かんでくる…
そしてそこに出てくる様々な人物たち…
その人物が各々の技で戦う…
私は思いを馳せていく。
「…かっこいい…」
なぜかその謎の映像を思い出して思ったのは
そんな明後日の方向の考えだった。
だがせっかく思いついたならやっぱり
自分もそんな動きで戦ったりしてみたい。
「…できるかわからないけど
練習してみようかな…」
そうして小屋から出てみた。
周りを見回しても森しかない。
私はとりあえず近くの木になんとか登ってみた。
遠くの方に独特な『あ ん』と描かれた門と
切り立つ壁のような崖に4つの顔が
彫られているのが見えた気がした。
ーーーーーー
この世界のことはよく分かってないが、
家にしている小屋の中には
いくつもの武器があった。
クナイと言われるものや手裏剣、
刀など、かなり古めかしい日本の武器なような、
そんなものだった。なかには
針のようなものなど、あまり
用途のわからないものもあった。
私はそんな武器を使って、思い浮かんだ
技の練習をする。ある程度はできるもの
はあるが、どうしているのかが、
全くわからないものは少し諦めている。食べ物は、
幸い森の中だし、川も近くにあった。
なので、ある程度は自給自足できた。
とは言っても初めの頃は動物を狩るなんて
できなかったから草やキノコで
我慢してたけど。身体が小さいから
そんなにたくさん食べなくてもなんとか
なったからよかったが、一度毒キノコに
あたって、大変なことになったりした。
そんな生活、具体的には、
朝起きてランニングがてら野草つみ、
その後技の練習、昼は朝溜め込んだ野草を
煮込んで食べてまた練習、
夕方には最近は狩りに出て、小動物を
狩って家に戻って食べて、次の日に向けて眠る、
という生活を3年間続けていた。
私の身体は食生活のせいか、
あまり成長してないが、
ある程度は強かにはなっていると思う。
今では、新しくて切れ味の落ちてない
刀を使えば、木を切れるぐらいには
なっていた。とはいえ切りすぎると後が
困るのであまりやっていないが。
そんな、はたから見ればストイックすぎる
生活をしていた私は、今少し困っている。
「えっと…君は誰だい?」
私の目の前には緑色のベストを着て、
額には何かのマークが入った額当てをしていて、
髪をゴムか何かで止めている、鼻あたりにある
真横の傷が特徴的な人物が立っていた。
そんな人に声をかけられ、私はとりあえず、
ありのままを答える。
「私は、ここに1人で住んでるんです。
えっと…それ以外では私自身もあまり
わかってません…名前もわかりませんし…
物心ついた時からなぜかこの小屋にいて、
それで生活してきました。
えっと…お兄さんは?」
「あ、ああ。俺はうみのイルカだ。」
その私の言葉に、イルカさんは
沈痛な表情をしながら名前を答えていた。
こんな子供がそんなことを言うのだから
無理はないが、それでも
少しだけそう言ったのを後悔した。
人にここ3年間会ってなかったが…
いや、実際に会ったことがあるかはわからないが、
とにかく人を悲しませてしまったのが、
とても、深く心に響いてしまい、
そんな表情を見た私も泣きそうになってしまう。
「君、俺と里へ行かないか?」
「え?」
「ここからもう少し行ったところに里があるんだ。
そこにはたくさん人もいるし、
学校、そうだね。色々な事を教えてくれて、
同じぐらいの年の子が一緒に生活する所も
あるんだ。そんな所だけど、どうかな?」
そう提案されて、私は内心パニックになった。
これからも私はきっと自分のためだけに
技を練習する生活を続けるものだと思っていた。
でも、この人が、そんな私を誘ってくれた。
そして、私はー
ー泣いたー
「…ぐすっ…ひぐっ…」
「ど、どうしたんだい⁉︎」
「ひっぐ…だっでぇ…
ごんなふうに人とばなしたの…
ぐすっ…ばじめてだっだがらぁ…」
そこまで私が泣きながら言うと、
イルカさんは私を抱きしめてくれた。
「…つらかっただろう?
君も戦争で親を亡くしてしまったのかも
しれないね…。…里に来るかい?」
「…ゔん。」
そうして、私はイルカさんに着いていこうとした。
そこで、ひとまず泣き止んでいた私は
ふと、ある事に気づき、イルカさんを呼び止めた。
「あ、あの…」
「どうしたんだい?」
「えっと、その…小屋の中に
たくさん武器があって、私の大切なものかも
しれないから、持って行きたくて…」
「武器があるのかい⁉︎」
そう言って驚いたイルカさんを連れて、
小屋の中に入る。そこには、
小さな囲炉裏と鍋、そして山のような
鉄くずとなった武器とそれよりは
少し小さな数々の武器が無造作に置かれていた。
「…君は…いったいどうしたんだい?
この武器、使って壊れたんだろう?」
イルカさんはすぐに武器の様子を見て
それを見抜いたようだった。
もしかしたらとても戦い慣れた人なのかも
しれない。少しだけ険しい顔をしていた。
「こんなに武器を使って…
なにか理由があるのかい?」
「…えっと…食べ物取りに行くために
狩りをしようとしたら、もしかしたら
大きな獣と戦わないといけないかもしれないから…
その…練習とかもたくさんして…」
「…そうか…」
そう言って、またイルカさんは悲しそうな顔を
してしまった。しばらくして、
こんなにたくさんは持っていけないから
いくつか選んでくれと言われて、
私は最近使っていた2本の刀と、
予備として4本の刀を持っていく事にした。
そして、私とイルカさんは、
歩いて里、木の葉の里へと向かった。
その間に色々な話を聞いた。
この世界には忍という者がいて、
国の仕事のほとんどは忍に依存していることや、
国の種類も教えてもらった。
そして、戦争があって、たくさんの人が
死んでしまったことがあったのも、
教えてもらった。
「…イルカさん、戦争を無くすことは
できないんでしょうか…」
「…わからない。戦争はもともと
無いほうがいいけど、それでもお互いの国が
それ以外の選択肢が取れなくなるような
状況になるから起こるんだと思ってる。
少し、難しかったかな?」
「いえ…そうですか…」
私はそれを聞いて、また悲しくなってきた。
でもその後、学校のことや、たくさんのお店
などの里の話を聞かせてもらえて、
とても、とても楽しくて悲しくなくなった。
イルカさんはきっと、私のことを思って
話をしてくれてるんだと思った。
ーーーーーー
しばらく歩いていると、いつの日か、
見たことがある大きな門の前に着いた。
「ここが木の葉の里だよ。ようこそ。」
「…すごい…」
10メートルはありそうなその大きな
門を見て、私は思わず呟いた。
「すごいのはこれだけじゃ無いよ。
ここをくぐると見えるよ。」
そう言われて、ワクワクしながら門をくぐると、
これも、いつの日か遠目に見た、
大きな顔が彫られた崖だった。
近くで見ると、本当に大きくて、
それぞれの顔に威厳がある気がした。
「あれは顔岩といって、
この木の葉の里の忍の長、
歴代火影の顔がああやって彫られているんだ。」
「すごい…すごいですね…!」
「喜んでもらえてよかったよ。
じゃあ、君のこともあるし、任務の報告も
しないといけないからあの大きな
赤い建物まで行こうか。」
そう言われ、私はイルカさんに着いていき、
赤い建物に入った。
そして、1つの扉の前でイルカさんが立ち止まった。
「少しここで待っててくれ。
君のことも話してくるよ。」
そう言って、イルカさんは
部屋に入っていった。
周りの人は何人かは私をみていたが、忙しいのか、
あまり声をかけてくる人はいなかった。
20分ほどして、部屋からイルカさんが出てきた。
「お待たせ。3代目様に君のことを話してきたよ。
それで、君がよければ俺が
君の面倒をみることになったんだけど
君はどうしたい?任務で少し留守に
することもあるかもしれないけどね。」
そう言われて、私はとても嬉しかった。
イルカさんみたいな優しい人と
一緒に過ごせると思うと、
これからがとても楽しみだった。
「…いきます。
私はイルカさんと一緒にいたいです。」
私はそう答えた。イルカさん以外に
知っている人がいないのも事実だけど、
私を外の…いや少し違うかな?
まあいいか。外の世界に連れ出してくれた
イルカさんと心の底から一緒にいたいと思った。
「そうか。じゃあよろしくね。」
そう言って、イルカさんは私の頭を撫でてくれた。
そうして、私はイルカさんと
一緒に、養子として住むことになった。
さっそくイルカ先生のキャラが
違う気がします。
感想や批評、お待ちしてます。