もうすぐ一年になろうかというところで
少し再開します。不定期更新になるとは思います。
急に時間が飛ぶのと、久しぶりに書いたので
キャラ崩壊、していなければいいですが…
「お疲れ様です〜、ストルさん。」
「む、入れ替わる時間か。
では、某は町の方の警備を手伝いに行こう。」
「…罠に気をつけて…」
「承知した。」
「あ、待って、ストルさん!」
よし、やっぱり一度聞いてみよう。
「?サヨリ殿…だったな。
某に、何か用が?」
「あの、ストルさんってすごい剣士だって聞いて、
できれば教えて欲しいと思って…」
「…いや、そなたには…まだ早い…」
あ…ストルさん…なんだか悲しそうな目してた…
もしかしたら無神経なことだったのかも…
そういえば帯刀もしてるわけじゃないし…
「ルルト先生?」
「サヨリちゃんどうしたのかしら〜?」
「ストルさん、何かあったんですかね?
複雑な表情してましたけど…」
「さあ〜。私には分からないわー。」
まあ、そりゃそうだよね。
知ってるのは噂程度の赤の他人なんだし…
「ふぅ、とにかく目的地まで…って痛ったぁ!」
「あらあら〜。」
く…ぅ…!こんなところに
地面と同じ色をしたとらばさみが…!
ヨミちゃんの仕業か!
…って、任務だからあるのは当たり前か…
「サヨリちゃんは落ち込んだりするとー、
警戒しなくなるんだから〜。
どんな時も気をつけるようにねー?」
「…はい…」
いや、ほんと仰る通りだと思います。はい。
ーーーーーー
「…こうやって…ダメ、これじゃ…
…次の構造…実用可能…」
倉庫の前で座ったり立ったり修行したり
している間、ヨミちゃんは例の…
なんだっけ?そうそう、傀儡の術だ。
を練習しているらしい。少し前は
浮かすので精一杯だったのに今ではすでに
分離したりして仕込み武器の使い勝手を
検証してるなんて…ヨミちゃん…恐ろしい子!
「あーあ、暇だよなぁ。
こんなことならサヨリの巻物に
売り物でも詰めてくるんだった。
こんなに活気があるなら商売できただろうに。」
こっちではアキラ君が暇そうに
草の上で寝転んでそんなことを言う…
「って、それ私が苦労するじゃん!」
「巻物の一つぐらい、ヨミ曰く
修行馬鹿のサヨリなら喜んで持つだろ?」
「走る時はともかく普段はさすがに
邪魔だからそうは思わないよ…
アキラ君は私のことどう思って…」
「ヨミと同じ。」
「…だよね〜…あ、そういえばルルト先生は?」
「…ん。」
諦めたような表情のアキラ君が
指をさした先には布団を敷いて寝ている
ルルト先生の姿が!
…どうして木の葉の七不思議に私の修行馬鹿が
入ってて外でもどこでも布団で寝てる
ルルト先生は入ってないんだろう…
「…!サヨリッ…避けて…!」
「え?っわぁ!」
ヨミちゃんがそんなことを言ってきたから
何かと思ってそちらを見て、
反射神経のままに飛んできた何かを避けた!
間一髪でそれが刺さった木を見ると、
何やら刺さった所から変な音が聞こえて…
「…ヨミちゃん、アレ、何?」
「…毒?」
「いや、可愛らしく小首を傾げても
結果が可愛くないよっ!」
「…大丈夫。この班の人間なら…」
「それどう言うこと⁈いや、
あれ溶けてる!溶けてるから!」
「…うるっさいわね〜…」
「「…」」
ルルト先生のそんな声を聞いて
黙った私たちの反応は当たり前だと思うんだ。
「ってか、今に始まったことじゃねえけど
ルルト先生が一番しっかりしなきゃならないのに
なんで我先にと布団出して寝てんだよ…」
「本当に今始まったことじゃないから
いいんじゃないかなぁ…
それに、少しでも異変があれば
普通に起きてくれるし。」
「…普通なら怠慢でアウト…」
それは言わないお約束。
ーーーーーー
「結局、特に何も起こらなかったな。」
「うん。後三日だけだもんね。」
本当に何もなかった。
ルルト先生がAランク任務になるかもとか
言ってたから身構えてたのに全然だし…
ほとんど観光みたいなものだったな…
「…二人とも油断しない…
先生がいつも言ってる…例えいかなる時でも
気を抜くなって…」
「先生は寝てるがな。」
「…起きてるわー。」
いつの間に⁈…待って。
先生が起きてきたってことは…
(うわっ!なんだこりゃぁ!)
遠くから声が聞こえた!
どんどん罠が発動する音が聞こえる!
「…ヨミちゃん、一応看板は立てたわよねー?」
「…工事中立ち入り禁止…程度には。」
「…みんな、戦闘態勢。
いま罠にかかったあれは捨て駒よ。
ヨミちゃんは任意のタイミングで
罠の発動、アキラ君はヨミちゃんの援護、
サヨリちゃんも一人では戦わないように。」
「「「はい!」」」
当然一人で戦うつもりはないよ。
多勢に無勢って言葉もあるぐらいだし、
常々チームワークは大事にって言われてるしね。
「…来た…!」
忍びの格好をした人たちが飛び出して来た…!
「…2…5…8…数が多い…!」
「しかも下忍の俺たちに
どうにかなるのかよ…!」
わかんないけどやるしかない!
「ヨミちゃん援護して!」
ーーーーーー
サヨリは一人の忍に手に持った
一本の刀で斬りかかる。
「アサルトダンス…!」
「なっ⁉︎」
その忍は驚愕の表情でその連撃を弾く。
サヨリたちには知る由もなかったが、
この忍は油断していた。
事前の調査では警戒すべきは二人、
女の上忍とこの国のストルと呼ばれる
男のみだと聞いていたからだ。
「くそっ!」
だから三人いる下忍たちは
全くのノーマークだった。
この班は結成されて間もない。
できたところで精々逃げるか、蛮勇によって
命を落とすかだと思ったからだ。
しかし、今目の前にいる少女はどうだ。
自分が小さな隠れ里出身とはいえ中忍に
十分ついてくる動きをしている。
「…かかった…」
そして、目の前に気を取られていた所に
真後ろから網が迫ってくる。
目の前の少女から距離を取るのも兼ねて
バク宙で躱す。
「…逃げられない…全て私の手の上…」
遠くからささやかに聞こえて来た
その言葉の意味もわからないまま、
男は着地できずに落とし穴に落ちる。
「はい、これで詰み…よろしく…」
「あいよ。」
そして落ちた途端薬品が落ちて来た。
「な、なんだ…これ、は…」
そして男は寝息を立て始めた。
落ちて来たのは麻酔薬だった。
一人で三人と戦おうとした彼は
一撃たりとも攻撃を当てることなく無力化された。
ーーーーーー
「な…」
「あらあら、よそ見してる暇があるのかしら?
だとしたら…随分舐められたものねぇ!」
「へっ、テメェ相手に気を抜けば
クビが飛ぶのは知ってんだよ!」
忍術と体術の激しい応酬の中
そんな話をしていた。
ルルト配下の三人は難なく、とはいかないが
おそらくは中忍相手に3対1で
戦っているとはいえよくやっている。
「しかし予想外だ…
3対1とはいえ俺の部下を倒されるとはな。
…お前を一旦無視してでも
あの下忍どもは止める必要があるな…」
「…!私の班の子に手は…!」
「へっ、もう遅え!」
ルルトと戦っていた男はその瞬間消え去った。
「やめなさい…やめて!」
ルルトが伸ばした手は届かず、
男の術中に一人の少女がはまってしまった。
ーーーーーー
「おい、サヨリ!サヨリ!」
この目は…
「…ダメ…!幻術に…」
「どうすんだよ…俺たちのうち
一人でも欠けちまったら…」
わかってる…今考えてる…
今、私たちにできる…最良のことは…!
「…戦わない…アキラ…
サヨリを連れて撤退…!」
「先生を置いてくっていうのか⁉︎」
「足手まといをかばうほど…
先生に余裕はない…!」
私にもわかってる…それがなにを意味するか…!
でも、 サヨリがいない以上、
陽動もできない…私たちは…無力だ…
「…下がるがいい…某に任せてもらおう。」
あなたは…
ーーーーーー
「…あれ?ここ、どこだろう…」
この暗い場所って…
誰もいない…何もない…?
「…みんなは…戦いはどうなっちゃったの?
私は…どう、なったの…?」
まさか…こ、これが死後の世界じゃないよね…?
「…」
「え?ヨミちゃん?」
一体いつの間に私の後ろに?
「あ、待ってヨミちゃん!置いていかないで!」
どうして?どうして私から離れるの…?
「待ってってば!」
「…離せ…」
「え…?」
な、何、なの…?この目…
どうしてそんなに冷たい目で見るの…?
「あ…⁉︎」
き、消えた…?
「…」
「あ、アキラ君…だよね…?」
「ん?誰だお前?どうして俺の名前知ってんだ?」
「だ、だって、アキラ君は私の友達…
幼馴染みで…!」
「だから誰だって。
なんだよ。冷やかしなら帰ってくれよな。」
「…!また、消えた…」
何なの…何なの…どうして私、
こんな…こんな…!
「サヨリちゃん。」
「…!せん…せい…ルルト先生…!」
「あらあらー、どうしたのかしら〜?
泣いちゃったりしてー。
さあ、行きましょう?」
「行くって…どこへ?」
「みんながサヨリちゃんを待ってるわー。
石をぶつけて唾をかけて…
酷いことをしようと…」
「え…?」
「みんなって誰のことって顔ね〜?
…サヨリちゃんの好きな人ばっかりよ?」
「ーっ!」
もういやっ…!
助けて…誰か…助けて…!
「…」
「イルカ…さん…?
ああ…イルカさん…たす、けて…」
お願い…だから…もう私を…
「…お前は俺の家族なんかじゃない…」
「待って!」
私を…!
「独りにしないで!」
ーーーーーー
「…ぅぁ…あぁぁ…!」
「サヨリ…!」
「苦しんでるぞ…!
なぁヨミ!何とかなんねぇのかよ⁉︎」
「…できるならやってる…!
幻術を解除しようとしてるけど、
私だけじゃ力が足りない…!」
「俺のチャクラは使えねえのか?」
…やって見る価値はある…か…
「…リスクはあるけど、
サヨリがこれ以上苦しむよりはマシ…
アキラ、サヨリにチャクラを入れて。
…サヨリのチャクラを乱す…私も手伝う…」
「分かった!」
サヨリが私の予想通り
丈夫なのを期待するしかない…!
ーーーーーー
「ぁ…あ……ぁぁ…」
もう、誰も近寄らないで…
私は…私、は………わた、し…
(目を覚ませよ、サヨリ!)
(お願い…お願い…!)
また…わたしをくらくてとおいところに
つれていこうと、してるの…?
怖い…こわい…恐い…コワイ…
(まだ金も返してもらって…
…いや、隠してもどうせ聞こえてねぇし
誤魔化さなくていいか…
…いっつも心配かけやがって…
ほら、早く起きろよ!」
「…サヨリ…サヨリ…!
私は、ここにいるっ…!あなたの友達は…
ここにいるからっ…!」
「………二人…とも…」
ヨミちゃん…アキラ君…
ああ…この二人は…本物だ…
…私…諦めたくない…恐くても、
傷ついても…独りになるよりも…
あの光にもう一度手を伸ばして…!
誰も私を…責める権利なんて…ないっ!
独りは嫌!私は独りなんかじゃない!
ーーーーーー
「…ぅ…ぁ…っ!」
「サヨリ!」
「…サヨリ、大丈夫…?私がわかる…?」
「…うん、わかるよ…
ありがとう、二人とも…
二人が私を呼んだの、聞こえたよ…」
「…そか。まぁ、今は休んでろよ。
ほら、もうかたは付くみたいだ。」
かた?…
「…そ、そうだ!ルルト先生は⁉︎」
「呼んだかしら〜?」
あ…今度こそ…本当の…
「ルルト、先生…」
「…!…あらあらー、抱きついてきちゃって…
ごめんなさいね。本当に…
こわい思いをさせてしまったわね…」
悪夢の内容でトラウマを思い出した
人がいるかもしれませんが
サヨリが最も恐れていることに関する
表現をしたかった。反省はしている。