孤独が嫌いな修行馬鹿   作:ヴァニフィア

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今回から地味に他の原作の技が
出てきます。名前は今回は出してませんが、
どれくらいの人がわかるんでしょうか?


アカデミー編
アカデミー


あれから3カ月過ぎた。

私は毎日今までと同じように色々な技を

練習している。とはいえ、許可を取ったが

イルカさんに真剣は

危ないから、と言われて基本的に

木刀で練習することにしている。

そして今回は二刀で練習していた。

 

「今日は彼の技の練習をしようかな。」

 

そう呟いて、私はとある青年を

思い出しながら動きを始めた。

そして的の、木で作られた

かかしに私は素早く切りかかった。

さすがに技の中にはこの世界には

ないような単語も入ってたりするので、

宣言はしないが、せめて

尊敬する記憶の中の人物を敬い、

心の中で呟くことにしている。

そして、最後にひと蹴り。かかしは揺れている。

このかかしはイルカさんが私の練習のために

作ってくれたもので、ある程度の攻撃なら

うまく威力を受け流すようにできていた。

だから壊れる心配があまりなく、

私はこのかかしを重宝していた。

そしてそのまま次の技に繋げる。

胴を横薙ぎに切りつけそのまますり抜けた。

ひとまずここまでは成功した。

今はかかし、模擬敵の背後を取った形だ。

そしてここから決め技に入ろうと気を引き締める。

一度息を整えてから瞬く間に木刀が縦横無尽に

かかしに振るわれていく。

しかし思い浮かべていた中程あたりの動きで

木刀が弾かれてしまった。

 

「あっ……はぁ、やっぱりまだ無理かぁ…

あの兄弟の運動神経…どうなってるんだろ。

この世界には無いかもだけど銃弾を弾いてたし…」

 

そう呟き、私は弾かれた木刀を取りに行った。

木刀を手に取った時、私の前に影がさした。

 

「おはよう、サヨリ。

今日も練習していたんだな。」

 

そういって、私の名前、うみのサヨリを呼んだのは

私の義理の父親、うみのイルカだった。

うみのサヨリという名前は

イルカさんがつけてくれたものだ。

 

「うん、でも頑張ってもまだできないんだ。」

 

「ああ、いつも思い浮かべてるって

言ってた技のひとつか?

全体がどんなのかは俺にはわからないけど

いまの剣さばきでも十分すごいと思うよ。」

 

「ありがとう、イルカさん。

でも私が目指すのはもっと、洗練された

ものだと思うの。」

 

「そうか……なぁ、サヨリ。

忍者アカデミーに入る気はないか?」

 

そう言って、イルカさんは私に

話を持ちかけてきた。

 

「アカデミーってイルカさんが

色々なことを教えてるって言ってたところ?」

 

「ああ。アカデミーでは勉強や忍術はもちろん、

体捌きや武器の扱いだって学ぶ所だ。もしかしたら

サヨリの目指してるのに近づくかもしれない。」

 

確かに忍者アカデミーはその名の通り

忍者を育成するところだ。忍は戦闘を

することだってあるのだから、

戦闘技術を学ぶのも当然だ。

だけど私はまだあまり自分に自信を持てなかった。

 

「…忍者アカデミーに入っても、

私は忍者になれるのかな…それに…」

 

いくら剣や体術ができても、

忍術を使えなければ卒業できない。

私には忍術の才能があるのかはわからない。

もしかしたら全くなくて、卒業すら

できなくて惨めな思いをするかもしれない。

友達だってできるかわからないのもあって

とても不安に思っていた。

 

「大丈夫だ、サヨリなら。

忍術の心配をしてるなら気にしなくていい。

どんな人だって初めはうまく出来ないもので、

それこそ才能がない人だっている。

そんな人でも努力を重ねて上忍になってる

人もいるんだ。サヨリが努力を

続ける限り、それはサヨリを裏切らないさ。

それに孤独になることもきっとない。

サヨリが歩み寄ろうとするならな。」

 

そうイルカさんに言われて、

私の心にかかっていた雲が晴れたようだった。

 

「…ありがとう、イルカさん。

決めたよ。たくさん不安はあるけど、

私はアカデミーに入ってみるよ!」

 

 

私は宣言した。イルカさんは私に微笑みかけ、

頭を撫でてくれた。私はイルカさんに

頭を撫でてもらうのが好きだった。

なぜだかわからないけど、安心するからだ。

 

「うん、サヨリならそう決断すると思ってた。

じゃあ準備をしないとな。

でも、サヨリがいくら俺の子供だからって

特別扱いなんてしないからな。」

 

「うん、わかってるよ。

もし区別なんてされたら

私、イルカさんが嫌いになるかも。」

 

「はは、サヨリは誠実だなぁ。

うん、その心を持つのは大事なことだ。」

 

こうして私は忍者アカデミーに

入学することに決めた。

 

「そういえば、サヨリの歳は

8歳ってことになってる。

だから他のみんなとは少しだけ年上になるかも

しれないがすまないな。」

 

「ううん、大丈夫だよ。

見た目だけなら多分あんまり変わらないから。

きっと他の子と同じように見てくれるよ。」

 

そう、私は私のことを知らなかったので、

年齢もわからない。だからある意味、

忍者アカデミーの入学規定に年齢の制限が

ないこと、学びたい人なら誰でも

学べるというのは私にとっては幸運だった。

外見は3年前からあまり変わってないと言ったら

きっと8歳ぐらいだろう、ということで

戸籍上は8歳になっていて、

誕生日は私がイルカさんに出会った、

あの少し寒い冬の終わりの日になった。

私はそれが少し、いや、かなり嬉しかった。

 

ーーーーーー

 

そんな話をされて1ヶ月、

私はめでたくアカデミーに入学した。

そして、初めてクラスで授業がある日になった。

イルカさんに安心しろといわれていても、

やっぱり少しは不安がある。

そして何よりも今悩んでいることは、

初めの授業はやっぱり自己紹介とか

するだろうけど、その時に何を言えばいいのかが

思いつかないことだった。

名前を言うのは当たり前としても、

好きなものとか趣味とかを言うんだろうけど、

残念ながら私はそんなものがなかったりする。

まあ一応技の練習は趣味ではあるけど

数ヶ月しか人里に住んでいない私でも

世間一般の女の子の趣味でないことは

わかってるし…っと、イルカさんに呼ばれたや。

まあ順番は真ん中ぐらいだし、

もう私の番だよねぇ…どうしようかな…

あ、ちゃんとあるじゃない。イルカさんに

連れて行ってもらったところが。

 

「うみのサヨリです。

好きなものは一楽のラーメンです。

よろしくお願いします。」

 

それはうまくいったようで、

おかしな目を向けられることなく

私は自己紹介を終えることができた。

そして私の次の子が呼ばれた。

その子は頭にゴーグルをしている、

ツンツンで黄色い髪をした男の子だった。

 

「俺の名前はうずまきナルト!

火影を越すのが夢だってばよ!」

 

と、元気よく、そしてハッキリと言い放った。

たった数ヶ月しかこの里にいない私でも、

火影は、どんな人も尊敬するような人で、

私にはきっと考えられないくらいに強い人だと、

思っている。そんな存在になりたい、

そして越えてみせたいと

多人数の前で言い放ったその少年に、

私は少しだけ興味を持った。

 

「…?」

 

そこで私は違和感に気づいた。

他の子が陰口をしたり、睨みつけている

のが目に入った。そして、

イルカさんまで、ナルトと名乗った少年に

厳しい目を向けていた。

いったいどういうことなんだろう…?

 

ーーーーーー

 

アカデミーに入って2年たった。

私にも少ないながらも友達ができ、

楽しいアカデミー生活を送っていた。

その中でナルト君のことは気にはなったが、

とある授業がまったくできず、

私は少し冷や汗をかくほどに焦っていて、

正直ナルト君のことを

気にしてる場合ではないほどだった。

 

「よし、今日はここまで。

みんな、気をつけて帰るように!」

 

ある日の最後の授業が終わり、

私はひとまず手が空いたイルカさん

に声をかけた。

 

「あの、イルカ…先生、少しいいですか?」

 

「ん?どうしたんだ?サヨリ。」

 

アカデミーの時は

先生と呼ぶように言われてたんだった。

相変わらず慣れなくて、少し言い淀んだが、

私が声をかけると、

イルカさんは少し微笑みながら声をかけてくれた。

 

「えっと、練習はしてるけど

どうしてもクナイと手裏剣を

狙ったところに当てれないんです…」

 

そう、昔から小屋にあったので

練習はしてみたが、どうやって投げれば

上手く飛ぶのかがわからず、

遠距離攻撃できなかった。近接戦で使うにしても、

クナイでは威力が足りず、手裏剣を

投げずに手で持ったところで仕方ないので、

結局刀を使って攻撃することにしたのだ。

その後は手に取りもしてなかったので、

ある意味ではそのツケが回ってきたと

言えなくもないが、アカデミーに入ってから、

いくら練習しても

なぜか上手く投げれるようになれなかった。

今までは、自分でなんとかしようと

思っていたのと、イルカさんが

とても忙しそうに見えたので、声をかける

タイミングもなかったと思った。だから、

この日までこのことについてのアドバイスは

もらったことはなかった。

 

「うーん…

サヨリの投げ方は今までも見ていたが

構え方は悪いところはなかったから

投げる時の力の入り方がまずいんだろうな。」

 

私はすこし落ち込んだ。

投げる時に力の入り方がおかしいというのは、

つまり自然にクナイや手裏剣を投げれない

ということで、そっちの才能はないという

ことを意味するんだと思う。

実際に投げてみて、自分でも驚くところに

飛んで行ったりしたし。

 

「うーん…どうすればいいんだろう…」

 

「そうだな…」

 

イルカさんと考えているところで、

突然教室のドアが開かれた。

 

「イルカ先生!うずまきナルトが!

ついてきてください!」

 

イルカさんはそれを聞いて、

慌てて入ってきた人についていって

急いで教室から出て行った。私も

遅れながらイルカさんの走って行った方に

ついて行った。そして、

私が見えなくなったイルカさんを見つけると、

呆然として上を見上げていた。

何を見てるんだろうと私も見てみると、

私も呆然とした。

 

「コラー!火影様の顔岩に

何て落書きをしているんだー!」

 

誰かが叫んだことは本来はありえないことだが、

実際に起こっていることだった。

ナルト君が顔岩に落書きしていた。スプレー缶で。

あ、くくりつけてたロープを手繰り寄せられて

捕まった。…あっけないなぁ…

なんでイルカさんが呼ばれたんだろ?

 

ーーーーーー

 

その後は先に帰るように言われて、

先に家に帰った。私はいつものように

相変わらず木刀を使って技の練習を

し続けていた。今回は1本だが。

どうやらイルカさんは火影様にも呼ばれたようで、

帰りは少し遅くなるようだ。

 

「やっぱりナルト君のことかな…

担任の先生だし呼ばれてもおかしくないよね…」

 

そんな事を考えながら

相変わらずかかしに向かって

木刀を振り続ける。1時間ほどそうしていると、

イルカさんが帰ってきた。

 

「イルカさん、おかえりなさい!」

 

「ああ、ただいま。

帰ってくるのが遅くなってすまなかった。

お詫びと言ってはなんだが、一楽に行くか?」

 

「本当?うん、行くよ!」

 

そうして私は木刀を自分の部屋に投げ入れて、

軽く汗をふいて着替えてから家から出た。

 

「一楽のラーメン久しぶりだなぁ…

テウチさんたち元気かなぁ。」

 

私はそうして軽く夢見心地で

歩いていたのでイルカさんが、

少しだけ困っているような顔をしたのには

気が付いていなかった。

 

ーーーーーー

 

「「いただきます!」」

 

さっそくきたラーメンを食べ始める。

イルカさんは普通のラーメンだが、

私は今日は塩ラーメンにしてみた。

食べると、普通のラーメンとは

また違う美味しさがあった。

 

「………なぁ、サヨリ。聞いてくれるか?」

 

「?」

 

もうすぐ食べ終わるぐらいの時に、

イルカさんが真剣な顔で私の方をむいた。

 

「…ナルトと友達になってやってくれないか?」

 

「え?」

 

急に言われたその言葉に、

私は疑問を返すことしかできなかった。

というのも、イルカさんは明らかに

今までナルト君を嫌っていたような、

そんな振る舞い方だったからだ。

 

「…サヨリには言っておくべきかな…」

 

まだイルカさんは悩んでいたようだが、

話すことに決めたらしい。

 

「この里の大人たちはみんな知ってることだ。

ナルトには、九尾の狐が封印されている。」

 

「九尾って、あの?

でもイルカさんのお父さんとお母さんは…」

 

イルカさんと一緒に暮らしている中で、

私はイルカさんの両親の話も聞いた。

彼らが九尾の事件で死んでしまったことも…

 

「ああ、確かにそうだ。

だけど3代目に言われてわかったんだ。

ナルトは何も悪くない…それなのに

ナルトは俺と同じで孤独になってるって。

言われて気がつくなんて先生失格だよ…」

 

たしかに九尾が封印されているのを親が

知ってるなら、子供に近づけさせないだろう。

大事な人を失った人が

ナルト君に蔑むような目を向けること

だってあるだろう。

でも、あくまでナルト君には九尾が封印されている

というだけで、本人が望んだことではない。

それに、大人たちは知ってるということは

逆に言えばナルト君自身は知らない。

そういうことだ。

そんな話をイルカさんが私にしてから

ナルト君と友達になってとしいと

言ったのは、イルカさんの決意だと思う。

心の底から、私にナルト君と

友達になってほしいんだ。

 

「俺からも頼む。

ナルトと友達になってやってくれ。」

 

店主のテウチさんからも声がかけられた。

ナルト君はこの店にかなりの頻度で

来ているというのをどこかで聞いたことがあった。

テウチさんもナルト君を気にしてたみたいだ。

 

「…ナルト君が、私と友達になってくれるなら、

私もナルト君の友達になるよ。」

 

「…そうか。ありがとう、サヨリ。」

 

「おっちゃん!ラーメン一つ!」

 

イルカさんが私にそう言うやいなや、

まさかのこのタイミングでナルト君が

店に入ってきた。

どうしよう…全然心の準備できてないや…




主人公の名前、どことなく
コレジャナイ感がしますが自分の
ネーミングセンスではこれで精一杯でした…

アカデミーにはかなり前から
色々な考察をされてますが、自分の小説では、
○入学は基本6歳から、
また卒業まで6年ほど。単位制に近いもの。
○クラスはくノ一クラスがあるが、
いくつかの授業は合同。
また、番号はいろは順。
○卒業試験は最後の学年で
3回のチャンスがあり、
それのどれかに合格すれば卒業できる。
○ある程度平和なので
飛び級のようなものはほぼ存在しない。
○入学は4月、卒業は3月

という設定でさせてもらいます。
人によっては意見が違うと思うので、
温かい目で見てください。
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