するので違和感があるかもしれません。
温かい目で見守っていただければ…
「よっと。」
とりあえず降りないことには戦えないよね。
「なんだ。降りてきてよかったのか?
この辺りにも罠はあるんだろ?…こことかな。」
そう言ってサスケ君がクナイを投げると
ヨミちゃんの罠のピアノ線が切れた。
…ヨミちゃんの罠によく気がつくね…
さすが、観察眼もすごいみたいだ。
「…ヨミちゃんが自分の罠じゃなくて
私に任せた理由がわかった気がするよ…
さて、そっちは知らないかもしれないけど、
サスケ君の相手は私だよ!」
「ふん、お前一人か?舐められたもんだな。」
「こっちの役割はあくまで足止めだからね。
それならまとめて出てくる理由もないよ。
それに、そっちこそ…」
私は一瞬で間合いを詰めた。
「私を舐めないでね!」
「…!チィッ!」
…クナイで攻撃してみたけど、
まさか初見で私のスピードを
防がれるとは思ってなかったな…
バランスを崩すぐらいはできると思ったんだけど…
私は一度距離をとった。
「さすがはトップだね…
完全に防がれるなんて思ってなかったよ…
とにかく行くしかないよね!」
「くっ、早いな…」
私は両手のクナイで連続攻撃をしていった。
でもサスケ君は強かった…
全部止められるか躱されてる…
確かにルール上多少攻撃されるところは
少なくなってるってのはある。
それでもわたしの動きを止めれる人なんて
アカデミー生の中ではいないんじゃないか、
ぐらいの自信はあったんだけど…
しかもアキラ君の援護の手裏剣も
絶妙なところを狙ってるのにそれも避けてるし…
ヨミちゃんの罠も踏んだりしてないし…
これだけやって攻撃させないだけだもん。
なんか、本当に頭一つ二つ抜けてるよね…
数分続けても結果は同じだった。
「チィ…キリがない…!」
「ふぅ、ふぅ…
そっちからも攻撃したっていいんだよ?
それに札を貼ればそっちの勝ちなんだし。」
「…札は持ってきていない。撒けないような…
しかも苦戦するような
やつがいると思ってなかった。それに
はやく終わらせて帰るつもりだったからな。」
すごい自信だな…いや、わたしが言うのも
少しおかしいけど。やっぱり慢心とかいけないね。
「このままじゃ埒があかない。
一気にいかせてもらう…!」
そう言ってサスケ君は印を…
え?何その早さと数…え?え?
「火遁・豪火球の術!」
「…え?」
じょ、冗談じゃ…何⁉︎この火の大きさ!
しかもこの角度はヨミちゃんの隠れてるところに…
私が…私がなんとかしないと…!
クナイじゃ威力が低いかもしれないけど
それでも何もやらないよりましだ…!
「海波斬!」
火は切れて…ない!ほとんど切れてない!
なんとか少しはそれてヨミちゃんのとこには
行かないけど、これじゃ私のところには…!
「あっ…」
ーーーーーー
「……ん……んう?」
…あれ?えっと…知らない天井だ…いや、
なんか電波を拾った気がしないでもないけど
そんなこと思ってる場合じゃないね。
「…!サヨリ、目が覚めた?」
「…あれ?ヨミちゃん…」
ヨミちゃんが私の寝転んでいる横に座っていた。
そして私が起きたのを見て抱きついてきた。
…イタタ…少しだけヒリヒリするなぁ…
…ここ、病室なのかな?…うん、そうみたいだね。
まあ、何があったか忘れてないから
なんでここにいるかはわかってるけど。
…負けちゃったなぁ。あんなことが
できるなんて…先生がチャクラは大きい術になれば
量がいるとかなんとか言ってなかったっけ?
「…ありがとう…助けてくれて
…そしてごめん。サヨリ…」
「え?いきなりどうしたの?」
「…私の作戦で…サヨリを危険な目に…」
ああ、なんだそんなことかぁ。
ヨミちゃんは心配しすぎだよ。
「大丈夫、ヨミちゃんは悪くないよ。」
「…でも…」
「でももヘチマもないよ。私が危ない目に
あったのはヨミちゃんのせいじゃない。
ヨミちゃんも危ない目にあったしね。
それに負けるのも悪いことばっかりじゃないよ。
また課題が見つかったからね。
だからヨミちゃんは悲しまないでも大丈夫だよ。」
「…ふふ、サヨリらしい。
…わかった。私は悲しまない。」
うん、ヨミちゃんには恥ずかしいから
絶対に直接言えないけど笑顔が一番かわいいね。
「…サヨリ、数人から手紙。」
「え?そんなのあるの?」
「…先生たちが駆けつけて
命に別状はなかった…けどそこそこ危なかった。」
「いろんな人に心配かけちゃったかな…」
まあ、多少逸れてくれたけど
言っちゃえば火あぶりに近いしね…
「…そう、私も心配した…じゃあ手紙…
…まずは…チッ…アキラから…」
「…」
アキラ君がそんなに嫌いなのかな…
割といい連携してたと思うんだけど…
「…アキラは両親の手伝いでいない。」
「ああ、武器屋だっけ?配達か何かかな。」
「イルカ先生からも…
まだ演習の事後処理、終わってない…
…うちはサスケのこともある…」
「…そっか。」
イルカさんにもやっぱり心配
かけちゃってるか。まあ子供が焼かれた
なんて心配どころの話じゃないけど。
それにサスケ君もやり過ぎだよねぇ…
まあ勝負で負った傷だから恨みとかないけど。
「他にもアカデミーの同期からも、
何通か届いてる…私からは手紙はない…直接言う。
…無事でよかった…そして本当にありがとう…」
「…うん、ありがとう、ヨミちゃん。」
…私っていろんな人に気にされてるんだなぁ…
うーむ…でもなんでそんなに?
「…サヨリは危なっかしい。
…そんな意見が大半だった。…私もそう思う。」
えー?アカデミーでは
無茶はしてないと思うんだけど…
「…サヨリの修行は名物になってる…
…アカデミーの七不思議登録済み…」
「え?七不思議?」
「…『希代の修行バカ』って名前。」
「いや、そこまでは…それに私以外にも…」
希代のって…いや、一つぐらい上の人に
もっと体術がすごい人いなかったっけ?
「…歴代のアカデミー生の中で
一番おかしいって言われてる。
…理由もなく修行し続けてるから…」
理由もなくって…
「…困ることもないはず…
いちおう忍術も苦手とはいえ使える。」
ああ、そういえばあの人は体術以外
何もできなかったんだっけ?しかも
初めは体力もなかったって聞くし…
…ある意味私に似てると思うな。
私だって初めは体力は平均レベルだったし。
ただ、3年間バカみたいにサバイバル
してたら体力がおかしくなっちゃっただけで…
「…サヨリの昔話は…
広まったらそれも七不思議入りと予想…」
「え?なんで?」
「…5歳児がサバイバルなんて普通できない…」
…言われなくてもなんとなくは思ってたけど
面と向かって言われるとその辺、
再認識させられるなぁ。まあ普通じゃないよね。
ーーーーーー
さて、ヨミちゃんも帰ったしイルカさんは
色々と責任もあるからやることがあって、
お見舞いには来れないらしい。
そして私は一応今夜は泊まるように
言われたので病室のベッドの上だ。
…つまり、ここで私は何をするかというと…
「…うーん…今日の敗因は…
もしあの時にああやってたら…」
今日の反省兼イメージトレーニングしかないね。
だって暇だもん。…まあヨミちゃんがいたら
その発想はおかしいって言われそうだけどね。
…いや、サヨリだから仕方ないって言われるか。
まあいいや。今はそんなこと
どうでもいいんだ。重要なことじゃない。
まずは今日の反省だよ。
…とはいえ、反省とは言っても私が油断した
とまでは言わなくても
サスケ君を過小評価していたことと、
それからあの術を防げなかったことかな。
突然のこととはいえ戦闘中に動きが止まるのはね…
「…あれがうちは一族の代表的な術、かぁ…」
代表的な術、つまりはあくまで一般的なレベル。
ヨミちゃんいわく、うちはの忍者で
火遁・豪火球の術を使えない人はいなかったとか。
…あれ以上の術がごろごろあるんだろうなぁ…
今日試した海波斬…あれは形のないものを
速さで切り裂く技だ。…だけど
速さがあっても今日のは威力がなかった。
そもそもこの技はあまりクナイのような短刀で
使うことを前提としていない。
普通の剣や刀で使うものだ。とはいえ、
武器が刀であってもあの火の玉は
切れなかっただろうな…クナイよりは
ましなんだろうけど。
「…忍術かぁ…」
なにか使えてたら結果は変わったのかな?
あれ?でも今の私って両手で武器を持つことが
多いから印を組めないんじゃ?
…うん、組めるものはあるけどやりにくいし、
そもそも組めないのも出て来ちゃうね…
…素手でも戦えないことはないけど
私としては武器を使いたい…でもそうすると
手がふさがって印を組めない、または組みにくい。
「…うーん…印を組もうとするたびに
武器から手を離してたんじゃ初動が遅いし…
投げ捨てるわけにもいかないよね…」
そんなことしてたら仕込んでる武器なんて
すぐに底をついちゃうよね…
「そういえば口寄せってのを聞いたことが…
あれって生物が主流な気がするけど
武具とかも大丈夫だったっけ?」
いつしか読んだ本の中になんか
そんなことが書いてたような気がする。
それにこの方法なら重い武器とかでも
持ち運べるようになるんじゃないかな?
印を組むために捨てたとしても、
多少隙ができるけど口寄せすれば
武器が手元にないってことも無いし…
「…けっこういいかもしれない…」
まあ問題は資質的なのがあるかだけど…
あれってけっこう才能的なのがいるんじゃ
なかったかなぁ…時空間…あれ?なんだっけ?
まあとりあえず知識がないことには試せないなぁ。
よし、そうと決まればすぐ本屋に…
って今は療養中だから無理じゃん!
あー…すっごいうずうずする…早く修行したい…
明日はちょうどアカデミーは休みだし…
…修行なら月月火水木金金、休まずしたって
苦にならない…っていうかむしろ
調子出ないくらいなんだよね……なんか自分で
言っててツッコミを入れたくなってきた…
ーーーーーー
あれから数日、目的通り口寄せについて
書かれてる本を見つけて色々試してみた。
…結果としてはなんていうか…すごいできた?
目の前の例のかかしに数十本レベルの
クナイが刺さったよ。それぐらい巻物に
収納(?)できた。これなら腕とかにも仕組んで
不意打ちにも使えるかもしれない。
人によっては呼び出す時に血がなくても
いけるって書いてたからやってみたらできたし。
…でもあとでこのかかし補修しないと…
それに狙いをつけるのも巻物から
あらかじめ決まった方に射出されるから
私のノーコンは関係ないからいいね。
…うん、今でもノーコンだよ
…泣いてなんかないよ?ホントだよ?
そんな光景を見ながら隣で見ていた
ヨミちゃんが目を丸くしていた。
「…意外…サヨリに剣術と体術以外に
できることがあったなんて…」
「ちょっ、ヨミちゃんそれは酷くない⁉︎
それだと私にはそれしかできないって
言ってるのと同じだよ!」
「…違った?」
ヨミちゃんが小首を傾げながら
そんなことを言った。ヨミちゃんは
いつものようにかわいい。かわいいけども…!
「…これなら罠の数が増やせそう…
…持ち運び数が増えた…」
「私はただの輸送要員なの?
罠と私ではどっちがいいの?
けっこう戦力としては自信あるんだけど…」
「…戦力と罠は別。罠は待ち伏せにしか使えない。
でも罠には重要な役割がある。」
「…あ、そうなんだ。
で?何があるの?ヨミリン。」
「…その呼び方はムカつくから却下…
罠は発動するか、かかってから効果が初めてでる。
かからないことはあっても発動すれば
一方的に攻撃ができるし例えかからなくても
罠はその場に残って手は減らないから
罠を駆使すれば一対多でも勝てる可能性が増す…」
ヨミちゃんが珍しく長セリフを…
暇なときは兵法書とか読んで相手の侵攻の仕方を
学んでるぐらいだからね〜。…どれだけ
誰かを罠にかけるのを生きがいと思ってるんだろ?
「…罠は素晴らしい…」
あ、はい。そうですか。
まあ何はともかく、これで戦い方が広がるね。
武器を使い捨てたりしても無くなることはないから
印を組んで術もできる。…まあもったいないから
できる時は絶対回収するけど。
だって!私のキャパシティーだったら
クナイの百数十本ぐらい余裕って自信あるもん!
そんなのお小遣いから出してたら
一月分が一日で無くなるよ!
…あ〜…あの小屋の武器、取りに行くかな…
あんなとこ誰もこないから
誰にも取られたりしてないだろうし。
ーーーーーー
「ただいま〜っと。」
小屋よ、私は帰ってきた!
…なんか最近よく電波がくるな…まあいいや。
とりあえず昨日言った通り小屋に来たけど、
あの頃とあんまり変わらないね。
まあ日の出前ぐらいだから微妙に暗いけど。
もともと私は掃除なんてほとんどしてなかったから
草が伸び放題なのも変わらないや。
そして、今日の目的の武器の山!
「…壊れちゃってたのはどうしようかな…」
…とりあえず保留で…直す手立てもないし…
アキラ君が親から最近武器のこと習い始めたとか
言ってたけどまだ見習いらしいし…
まあ壊れてないのもたくさんある。
それにあの時は何かわからなかったからこそ
千本がたくさん余ってるね。もともと小さいから
少ないスペースでもたくさんあるように
見えるね。…数百本レベルで
「…ホントになんでこんな何もないとこに
武器がこんなにあるんだろ?」
まあいいか。重要なことじゃない。
クナイも五十本はあるしかなりの数が
確保できそうだ。そして刀だね。
これは射出とかじゃなくて普通に使うつもりだし
そこまで数は少ないけど問題ないかな。
…まあ少ないとか言っても十、二十はあるし。
ん?なんだろこれ。下の方にあったから
わかんなかったけどこんな武器あったんだ。
刃がついてるけど手にはめるかんじかな?これ。
………作業中………
よし、これで全部しまえたね。
じゃあ今日は帰ろうかな。…イルカさんに
黙って来ちゃったし…いつもの修行場に行って
今日も技の練習を…あ、やっぱり海波斬の
練習にしよう。サスケ君の術みたいなのにも
効果はあったからね。極めれば防御と攻撃が
一度にできる。一石二鳥だね。
そうと決まれば川に行こうかな。
すこし成長とか早い気がしますが
次ぐらいからは本編入りか
もう一話挟むかぐらいだと思います。