6面ボス・ラスボス達が現代のシェアハウスに住むようです 作:汚水
次回は恐らく自分の小説の中で最も多くのネタをつぎ込む予定です(それ明言したらプレッシャーが…)
⑨話ですが、チルノは出ません。ただ、出た時どんなエピソードがあるかは今考えています。
一同は家事を完璧にこなした咲夜をどうもてなそうかと考えていた。
そして朝が来た
咲夜が現代にやってきた
だが時間の流れに差があるとはいえ、主不在の紅魔館を長い間留守にする訳にはいかないので、現代にいられるのは2日間ぐらいだと言う。
このまま何も企画しなければ、咲夜は家事だけやって帰ってしまうので一同は近所の寺や神社を巡ろうと考えていた。
「白蓮のところとかいいんじゃない?」
「いいのか?天人。仕事の邪魔にはならないか?」
「じゃあ谷岡波天宮?」
「ああ、そこ酒場のオヤジにも勧められたけど、回るのに時間かかるみたいだな」
「三月院は?」
「今は時期を外してるらしい。6月頃がオススメらしいぞ」
色々と話し合った結果、
歩いて1番近くにある延長寺、途中で買い食いし、海へ行く際に通った大町通りで買い物。最後に時間があったら谷岡波天宮に行こう、ということになった。
今日家にいるのは伊吹萃香、蓬莱山輝夜、比那名居天子、レミリア、十六夜咲夜の5人だった。針妙丸は朝早く白蓮と一緒に何処かへ行ってしまった。
純狐も朝飯を食べた後、いつの間にかいなくなってしまった。
「純狐の奴はどこほっつき歩いてるんでしょうねぇ。何かマズイことしてなきゃいいけど」
「あのゲートを潜ったら非科学的な行為は封印されるって紫が言ってたし大丈夫でしょう、天子。しかし全部回れるのか不安ね…」
輝夜は昨日の夜、咲夜に肩こりを揉みほぐしてもらったらしい。マッサージチェアや鈴仙のより気持ち良かった、と感動したようだ。他にも様々な無理難題を解決して貰ったので彼女は咲夜に、今日最後の現代を楽しんで欲しかった。
それぞれ思いを馳せながら一同は家を出た。
今日は平日の11時過ぎだが、ツアー中の老人達や、遠足に来た小学生、外人など思った以上に人が多かった。
「何かが焼けるいい匂いがしますね…この行列の先に何かあるのでしょうか?お嬢様」
「煎餅屋があるわね。前に見た時は人はそこまで並んでいなかったけれど、今日は繁盛してるわね」
一同は小腹を満たしたかった。まだ昼ではないので腹が空いていないが、腹に何か少し入れておきたかったのだ。
煎餅ぐらいのお菓子が1番丁度良かったのだが、思った以上に行列が長かった。そしてちょっと歩いた場所に…
「和菓子屋!どら焼きがあるって!中で食べている人は多いけど、お持ち帰りはすぐに出来るみたいよ。それに外で食べてる客もいるわ。咲夜、どうする?」
「どら焼きですか、いいですねお嬢様。皆さんもここで小腹を満たしませんか?」
他のメンバーもレミリア達に続いて店の中に入った。
全員1つのどら焼きを買い、店の外で食べ始めた。
「上品な味ね。仕事組のお土産にいいかも」
「上品だけど店の前で食うってなんか下品ね、輝夜。私も人のこと言えないけど」
小腹を満たした所で一同は歩き出し、延長寺の前に辿り着いた。迫力があり、威風堂々とした門が待ち構えていた
「うわぁー!間近で見るとすごく大きい門ね。カメラがあったらみんなで記念撮影したいわね…ねえ天子?」
「そうね輝夜。でも誰に撮ってもらうのかしら?」
「それならかつて海外で暮らしていたこの私が流暢な英語でそのへんの外人に頼んであげるわよ」
「お嬢様…わざわざ外人に頼まなくても…」
一同は境内の中に入った。そこにも古風で品のある門や仏殿、巨大な鐘があった。
「この矢倉みたいな建物、上に登れそうですね…横に置いてある階段の一部を動かして上の階段と繋げれば登れるのかしら?」
「おう咲夜、勝手に階段動かすんじゃねえぞ。この建物の2階は1年で何日か限定で特別公開されるらしい。ちなみに上には大量の仏像が置いてあるそうだ」
続いて一同は本尊のある仏殿に辿り着いた。
しかし天子は奇妙なことに気がついた。
「これって地蔵菩薩よね?寺に地蔵菩薩なんてかなり珍しいわね」
「何?それって珍しいことなの?」
「本尊に地蔵菩薩なんて結構珍しいことよ、レミリア。禅宗の本尊は普通、釈迦如来だから」
後で聞いた話によると、今の寺が建造される前には別の寺があり、またその寺が創建される前にそこには処刑場があったようだ。
処刑場の後に作られた寺が死者の死後の救済として地蔵菩薩を本尊としていたこともあり、それが今の寺にも継がれているらしい。
「色々と歴史は深そうね。さらに奥へ行ってみましょうよ」
そう言ってレミリアは速く歩き出した。
奥へ進むと民家が見えた。寺の敷地内になぜ民家があるのだろうか
進んでいる内に一同は山の上部に着いた。そこには奇妙な光景が浮かんでいた
「あら、妖怪の山にもいる様な天狗共だわ。現代でも生存してたのね」
「お嬢様、それは石像です…」
「そのくらいわかってるわ」
数多くの天狗の像が並んでいた。だがどれも射命丸文や姫海棠はたて、等の幻想郷の天狗には全く似ていない。まるで怪物のような、本来の天狗の姿であった。
「オヤジに聞いてはいたが、かなり遠い道のりだったな…」
「あーもう疲れた。帰ってゲームしたいわね」
「まだ小旅行は始まったばかりでしょう?輝夜。それに今の時刻は…14時07分!?」
天子は驚愕した。建物1つ1つをじっくり見ていた感覚はあったが、まさかここまで時間を食っていたとは思わなかった。
一同はまだ昼飯を食べていない。なのに誰1人腹を鳴らす者はいなかった。
「谷岡波天宮は今日は無理そうね…大町通りで買い物したらもう夕方でしょうし」
「おい輝夜、諦めるのか?咲夜といられるのは今日限りなんだぞ」
「…また遊びに来なさいよ。家仕事で便利だったから」
「光栄です、永遠亭のお姫様。また機会があったらお会いしましょう」
一同は山を下り、大町通りを目指した。流石に腹が空いてきたのか、途中にあった蕎麦屋で昼飯(夕飯)を済ませよう、ということになった。
「咲夜、遠慮することはないわ。今回は主に免じて好きな物を頼んでいいわよ」
「本当ですか?お嬢様。ではお言葉に甘えて…『海老天とろろざるそば大盛り』で」
「ガッツリいくのね…小遣いがなくなる…」
レミリアは少し後悔した。他のメンバーは今後の買い物に備えて1番安い『もりそば』を注文した。
10数分が経ち、一同の前にソバが並んだ。そして…
「ンまああ~いっ!!」
「咲夜、瀟洒」
「申し訳ございませんお嬢様」
蕎麦屋を出て、一同は大町通りに着いた。
大町通り、谷岡波天宮から最寄りの駅まで続く商店街の名前。常に観光客や地元民で賑わっている。
海へ行く際に一同はこの道を通ったらしい。
「平日なのにここも人が沢山いるのね。店で何か買うのも大変そう…」
「まあ心配すんな、レミリア。人が多そうに見えるが店頭販売の物はそこまで並ぶことはない。手始めにあのサツマイモコロッケやソフトクリームを買いに行こう」
人は多かった。だが萃香が言う通り並ばずに買うことができた。少し割高だったが、一同はサツマイモコロッケを買った。
「甘いわね、これ」
「天子…小学生並の感想ね」
「あぁ?誰が小学生よ!レミリアッ!」
別に微妙ではない。ただ、他に感想が思いつかなかったようだ。
空が暗くなり、いよいよ咲夜とのお別れが近くなった。
「何か咲夜にお土産を持たせましょう。萃香、何かいいのはないの?」
「う〜ん、ちょっと定番すぎるがアレが1番いいかな」
萃香は一直線に歩き出した。他の者も後に続いた。そして萃香が立ち止まったのは駅前にある和菓子屋だった。
「これかな。ぽっぽサブレー。お土産として定番すぎるから飽きられやすいと言われがちなんだが、味はいいしお土産に1番いいと思うんだがな」
「それにするわ。ありがとう、萃香。そして咲夜、これを幻想郷の奴らに配ってやりなさい」
「了解です、お嬢様。まあなんと可愛いらしい…」
こうしてメイドと古都の寺院巡りは終わった。巡った寺院は1つだったが…
咲夜は幻想郷に帰り、後日ぽっぽサブレーを幻想郷中に配って回った。
幻想郷では…
「あら、これ某サブレーによく似てるわね(MGMG…)。ねえ妹紅?」
「知らんな(バリバリ)。ところで菫子、そろそろ現国の授業とやらが終わるんじゃないか?」
「もう?大変~。最近なんか人の倍の人生を歩んでいる気がするわね」
to be continued…
ぽっぽサブレーで察した方もいると思いますが、レミリア達が住んでいる地域はとある都市が元ネタとなっています。
ちなみに彼女達が住んでいる地域の建物を一直線にすると、
駅・家・延長寺・谷岡波天宮・大町通り・駅・アトーツイタチドー・百合ヶ浜
という感じになっています
『某サブレーと似ている』
ここ重要かもしれません。(サブレーである事はあまり重要ではありませんが。)
現代入りして何週間か経ち、一同に給料日が訪れた。
しかし1つ、シェアハウスで珍事件が発生していた…
次回、エクスチェンジ