6面ボス・ラスボス達が現代のシェアハウスに住むようです   作:汚水

11 / 11
一同が現代入りして何週間か経った。咲夜以降に現代に来るゲストは何故かおらず、現代にいる者達は平凡な毎日を送っていた。


10話からちょっと変更したいものがあります。純狐のセリフの言い回しを若干変えたいと思います。

今まで純狐の口調は、9話以前のあの感じのイメージがありました。
ところが紺珠伝を見直したところ、~です、~よ、~ね、など、あまり口調は固定していない様に見えました。
初対面の相手や尊敬してる相手などに対しては丁寧語を使い、それ以外は深秘録の妹紅のような口調かと思っていたのですが、割と女の子っぽい言葉を使うこともあるんだなと思いました。



10話:チェンジ・ザ・ワールド(午前の部)

まるで宇宙に浮いているかの様な感覚だった。

碁盤のような網模様が周りに幾つもあり、辺りには雲の様なモノが数多く漂っていた。

 

どこか哀愁漂うが地平線まで何も変わらない風景を、レミリアは呆然と見つめていた。

何処からか声が聞こえてくる

 

 

 

 

「起きてください。起きてください。私の可愛いお嬢様… 」

 

「咲夜…じゃないわね。誰よアンタ?」

 

「おやおや、もうバレてしまいましたか…では自己紹介をしましょう。私は獏、夢の世界の妖怪です。」

 

 

 

 

ナイトキャップを被っており、服には白黒様々な毛玉を付けていた。後ろには牛の尻尾の様な尾も見える。更には片手に怪しいピンク色の雲の様な物を持っている

彼女の名はドレミー・スイート、夢の世界の監視を行う妖怪である。

 

 

 

 

「そりゃそんなに変な姿してたらバレるでしょうに。確かアンタのことは霊夢から聞いたわ。ドレミーとか言うんだっけ?夢の世界に住んでるならとっととデステニーランドにでも帰りなさい」

 

「私はネズミの妖怪ではないので、それは遠慮しておきますね。」

 

 

 

 

レミリアは現代に来る前、霊夢から『最近の異変を解決した際、変な場所で変な妖怪に出会った』と聞いていたようだ。

ドレミーの話によると、幻想郷の人間の夢を見て回っていた際、偶然咲夜の夢の世界に降り立ち、興味を持ったと言う。

 

その世界に写っていた『レミリア・スカーレット』に更なる興味を持ち、実際にレミリアの夢の世界に来てみたと言うのだ。

 

 

 

 

「人の夢を覗くなんてサイテーね。プライバシーの侵害よ」

 

「いや、夢の世界を支配してるのは私なのでいくら覗こうが誰も私を罰することはできませんよ。それより咲夜さんにやっていたことを私にもやってくださいよ。レミリアさん」

 

「それ咲夜の夢の中の話でしょ?知ったこっちゃないわよ」

 

 

 

 

それもそのはずである。いくら館の主だからと言って咲夜の見ている夢まで把握するのは不可能である。もっとも、レミリアにはそんなことをする気はサラサラ無いのだろうが…

 

 

 

 

「そうですか…やってくれないのですか。ならば強行手段に出るしかないですね。外界にはエジプトに吸血鬼を倒しに行く物語がありまして、その中にこんな話があるのをご存知ですか?」

 

「多分知ってるわ、それ」

 

「まだ何も言ってないんですがねぇ…まあいいでしょう。主人公達の行く手を阻む、敵の中にこんな者がいるんですよ。

変わった口癖を持ちながら、夢の中で主人公の味方を1人ずつ仕留めていく赤ん坊で…」

 

「まさか…アンタ…」

 

「よるほぉ! よるほぉ! さあ覚悟したほうがいいですよ。残念ながら他人の夢の中で何をしようが、私の力があれば全て夢のままで終わらせることができるのですよ。さあレミリア・スカーレット!さっさと私の命令通り…」

 

「よるほぉ? それラリホーじゃない? よるほぉって何よ! 夜なのはわかってるわよ!」

 

 

 

 

思わずツッコミを入れてしまった。だがその瞬間…

 

 

 

 

「さっきからラリホーだの、よるほぉだの五月蝿いわねぇ。こんなに明るいのに夜なわけないでしょう。って…え?」

 

「あら、目が覚めたわ。おはよう、輝夜…!?」

 

 

 

 

起床した2人は驚くべき事態に遭遇していた。それは後半の方で明らかになるだろう。

 

 

今日は待ちに待った給料日。軽い財政難に陥っていた一同にとって、この日は祝日と言っても過言ではないくらい重要な日だった。

珍しいことに一同全員揃っており、折角だから何処かへ食べに行こうと話をしていた。

 

そして仕事組の給与明細が公開された…

 

 

 

 

「えーっと…え、永琳!30万円だって~!すごいじゃない!もう家賃返せる額になったわ!」

 

「こらこら姫様、あまり見せて回れるようなものではありませんよ。もう少し居残って仕事してればもう何万か上がったんでしょうけど…」

 

 

 

 

一番稼ぐだろうと思われていた永琳は30万円だった。別の研究室で研究を行っていたという内容が書かれた履歴書を事前に作って提出した為、即戦力として使われてこの給料になったようだ。

 

 

 

 

「そういえばえーりんって未知の細胞作って研究所で大問題になりかけたって言ってなかった?」

 

「ああ、そんなこともあったわね、レミリア。

臓器再生実験があまりにも面倒でグダってたから、体細胞に天下無双の薬を注入して分化能と分裂能を持たせてやったのよ。

そしたら『この細胞は何だ!?』『未知の細胞が完成したぞ!』『これをSTOP細胞と名付けよう!』とか言い出しちゃって…そういえば、天下無双の薬の主成分はまだ地球で流通してなかったのよね」

 

「何言ってるのかよくわからないけど、勝手に細胞に薬入れるって研究員としてどうなのよ?」

 

「そうね、反省してるわ。だからその実験のレポートや細胞も全て抹消したわ」

 

 

 

 

それをレポートに纏めて学会で発表していれば、いずれ莫大な臨時収入が入っていただろうと永琳は言っていた。

 

 

 

 

「萃香は9万5000だって~。よく家でゴロゴロしてたもんね。永琳とエラい差があるわ」

 

「おいでかい声で言ってんじゃねえよ天子!アルバイトなんでその位は妥当だろう」

 

 

 

 

針妙丸は1人、給与明細を前に塞ぎ込んでいた聖白蓮が気になった。その給与明細を覗きこみ、驚愕した

 

 

 

 

「60万…!?」

 

 

 

 

一同も驚愕した。1番稼ぐだろうと言われていた永琳の倍、聖が稼ぐなんて誰が予想したものか…

 

 

 

 

「なんで聖が1番稼いでるの!?」

 

「そう、不思議よね…針妙丸。住職さんに気に入られたのかしら…?普段、命蓮寺で行っていることを黙々とこなしていただけなのに。ところでレミリア?」

 

「「何?」」

 

「何故、輝夜も反応しているの…?」

 

 

 

レミリアと輝夜は自分の名前を呼ばれたと思い、即座に反応してまった。

ああやらかした、と2人は感じていた。

 

そう、2人は朝起きた時体が入れ替わっていたのである。レミリアが輝夜の体に、輝夜がレミリアの体に入っていたのだ。

面倒な事になる前に体が戻る事を期待して一同には黙っていたが、2人は仕方なく事情を説明することになった。

 

しかし、皆に入れ替わったことを明かした所、

「あまり変わらない…?」

「言わなかったら多分気づかなかったわ」

と意外な反応を見せた。

 

 

 

 

「非科学的な事態は起こらないのではないのか?」

 

「その筈なんだけどねぇ、純狐。思い当たる節はあるにはあるんだけども…」

 

「何がある?」

 

「私も輝夜も変な夢を見たらしいのよ。」

 

「変な夢を見たからなんだと言うの?」

 

 

 

 

何故入れ替わったのかはわからないが、原因は何となくわかっていた。レミリアも輝夜もほぼ同じ夢を見ていた、というのである。

しかもその夢の中で2人共とある妖怪に出会っていた。

 

 

 

 

「夢の内容は具体的には覚えてないけど、ある変わった妖怪に会ったわ。たしか、『ドレミー・スイート』という奴よ」

 

「ドレミー・スイート…」

 

 

 

 

八意永琳はその名前を聞いて何かを悟っていた。そして2人にこう告げた。

 

 

 

 

「恐らくもう一度寝ればまた彼女に会えるわ。そして再び目覚めた時に体は戻っているはずよ」

 

「本当に?」

 

「多分ね。何かミスでもしたのでしょう」

 

「何故なのかはよくわからないけど、ソイツとはもう会いたくないのよね…」

 

 

 

 

輝夜もレミリアと同様に、何となく嫌だったという感じだけが残っているようだ。

 

給与明細の見せ合いが終わり、一同に昼飯の時間が訪れた。

飯が出来上がるのを待つ間、テレビを見て時間を潰そうと言い、天子は電源ボタンを押した。

 

 

 

 

『さあ今回のゲストは次郎丸進さんです』

 

『よろしくお願いします』

 

 

 

 

「輝夜ー、今やってるの何ていう番組?」

 

「ええっと…『王様のハレンチ』らしいわ。今やっているコーナーは時間的に見ると『買い物の名人』ね」

 

「何でレミリアが? あ、そうだったわね。王様のハレンチって…」

 

 

 

 

『さて、やってきたのは奴王子のB&D's。主にスポーツ用品を幅広く扱っており、都内でも多く店を構えています』

 

『次郎丸さん、スパイクのポイント(歯)を購入するそうですが、練習をするとすぐ擦り減るものなんですか?』

 

『そうですね(-5000円、NGワード:そうですね)』

 

 

 

 

「これNGワード言う度に金額が減って、最後に残った金額分の商品をゲストが持って行って、残った分は視聴者にプレゼントするみたいね」

 

「スパイクに付ける歯なんて応募してまで欲しい人いるの?天子」

 

「いるんじゃない?輝夜…いやレミリア。現役でラグビーやってる学生とか」

 

 

 

 

その後、番組を見て一同は『誰か1人がNGワードを1つ決めて、1時間以内にそのNGワードを最も多く言ったものが罰ゲームを受ける』というルールでゲームを始めた。

だがゲームが始まってから誰1人として喋らなかった。結果、NGワードを決めた永琳が、夜飯として一同にしゃぶしゃぶ食べ放題を奢ることとなった。

 

 

 

 

「最初から私に奢らせるのが目的だったのね、これは嵌められたわ。」

 

 

 

 

ただ、そのゲームが始まった直後に純狐は急に居なくなってしまった。永琳に伝言を残していたらしく、

「夜遅くに戻る。夜飯は今日は必要ない」

と言って何処かへ行ってしまったようだ。

 

 

 

 

to be continued…




時々鬼畜なNGワードが設定されることもありますね。

あ、この先ドレミーさんのだる絡みはどの方向へ向くかはわかりませんが、意地でもガールズラブのタグを付けることになる展開は作りませんよ…(軽いネタバレ)

そういえば、IPS細胞が生物の学習過程に入っているのを見て驚いたのを思いだしました。国立2次や私大試験の記述問題として出るらしいです。

ふと思ったのですが、テレビネタって結構汎用性ありますね。

まさか前半と後半で分けることになるとは…ネタを大量に盛り込むと公言しておきながらいつもの2倍程度に収まってしまいました。え、どれがネタなのかって…?それは…
後半で久々に例のあの人を出したいと思います。
それから、後半はレミリアと輝夜入れ替わったことと、しゃぶしゃぶを食べに行く話がメインになりそうです。

これ書いてて思ったのですが、レミリアと輝夜が入れ替わっても「あれ、この2人を入れ替えてもあまり意味が無い?」と感じました。萃香とレミリアの方が面白かったかも…


次回、チェンジ・ザ・ワールド(午後の部)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。