6面ボス・ラスボス達が現代のシェアハウスに住むようです   作:汚水

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ラーメンとの激闘を終え、一同は朝を迎えた。

仕事組はとっくの前に出掛けてしまい、今家にいるメンバーは誰も起きようとしなかった。

もう誰もいないはずのリビングのソファーに1人、村紗でもぬえでもない何者かが寝ていた…


8話:勇☆儀☆王4O's(再)

それは休日のような感覚だった

たたき起こしに来る人間もいなければ、朝ごはんを作る者もいない

 

最初に起きた者がそれらの仕事をやらなければならない、という暗黙の了解が成り立ってるようにも見えた

 

仕事組と同じ時間に起きていれば、朝ごはんも食べられた上にどこかへ出掛けることもできただろう。

 

だがそれすらも出来ない理由があった

 

 

 

 

「おーい天人や、起きろー。」

 

「萃香…ダメ…まだお腹が重い…」

 

「そうか、なら私も寝るか」

 

 

 

 

昨日の二浪ラーメンがまだお腹に響いていた

 

一晩寝て、少し動けるようになったレミリアと輝夜は最後の力を振り絞り、二階の自室からリビングへ移動した

 

見慣れない人物の姿があった。村紗とぬえではない。2人は今朝、部屋に来て何か言葉を残して帰って行ったからだ

 

瀟洒な少女がリビングのソファーに寝転んでいた。この顔は…

 

 

 

 

「咲夜…?」

 

 

 

 

レミリアが呟いた途端、少女は飛び起きてこちらを向いた

 

 

 

 

「お嬢様…!よくぞご無事で…!スキマ妖怪から

『貴方の所の吸血鬼が苦しんでるようね。行ってあげたら?』と聞いて居ても立っても居られなくなりました…お嬢様がいない間、他の連中に何か意地悪をされてるのではないかと心配で心配で夜も眠れませんでした。」

 

「今寝てなかった?」

 

 

 

 

思わぬタイミングで家事要因が現れた。出来ればこのままシェアハウスのメイドになって貰いたい所だが…

 

 

 

 

「丁度良かった~家事できる人材が聖しかいなかったのよ。これからアンタこの家に住んでくれない?」

 

「いえ、24時間お嬢様の傍にいられるのもいいですが、館の方の仕事もあるので…こちらにいられるのは2日間になります」

 

 

 

 

AM11:00

微妙な時間に全員揃ってしまった。朝ごはんを食べるには遅すぎる、かと言って昼飯を食べるには早すぎる

 

 

 

 

「昼飯の準備をします。12時になったらリビングに全員集まってください」

 

 

 

 

昼飯は咲夜が作ることになった。

話し合いの結果、朝ごはんは食べなくていいや、咲夜の料理に賭けよう。という結論に至った

 

料理ができるまで暇だったので何か暇つぶしをできる物はないか、とリビングを見渡したところ、薄くて黒い絵画のようなモノ、いわゆる薄型テレビがあった。一同はこの『テレビ』というものをまだ使っていなかった

 

幻想郷にもテレビというものはあるが、それに比べると遥かに薄い

 

それに幻想郷にあるテレビは電源を入れても『ザーー』という音が鳴るだけで何も見られなかった

 

天子は電源を入れた

 

 

 

 

『今入ってきたニュースです。マツオ・デラックスさんとヨッツ・マングローブさんが交際をしていることが発覚しました。』

 

 

「マツオ・デラックス?ヨッツ・マングローブ?よく知らないわね」

 

「いわゆる熱愛報道というモノだろう。外の人間はこんなことに興味を持つのだな」

 

「そうね。なんかくだらないし、別の番組にしましょうか」

 

 

 

 

天子はリモコンのボタンを適当に押した。すると

 

 

 

 

『それでは昨日帰国したラグビー日本代表、次郎丸進選手とビンゴキャプテンのインタビューです。次郎丸さん、南アフリカ戦は…』

 

「ラグビー?話や本で見たことあるけどよく知らないわね。次は…」

 

 

『おい』『あぁん?』『デュエルしろよ』

 

 

「あ、アニメやってる。バイクレースのアニメ?面白そうね」

 

 

 

 

アニメと聞いて一同はテレビの前に集まった。というのも、外の情報が書いてある本を読んでいると必ずアニメの存在が書かれていたからだ。

漫画なら幻想入りしたものを読むことができるが、アニメはテレビ局が無い為、見ることが出来なかった。

 

 

 

 

『集いし星が新たな力を呼び起こす。光差す道となれ!シンクロ召喚!出でよ、ジャンプ・ ウォリ アー!』

 

 

「なんかバイクで走りながらカードゲームをやってるわね。楽しそう」

 

「なんか蟹っぽい頭の奴をを追いかけてるのは警察にみえるけど、主人公って悪いヤツなのかな」

 

「えーっと…番組表を見てみると、今やってるこれは 勇儀王4O's(再)って言うアニメらしいわね。(再)って何かしら ?」

 

 

 

 

輝夜は毎朝届いていた新聞の裏面に、テレビの番組表が書いてあることに気づいていた。

 

他に近い時間にやっている番組を見てみると、ヒルッテナンデス、S子の部屋、ノンステップ!などがあった。

 

あれこれ言いながら、一同は初めてのアニメを見てはしゃいでいた。

そして昼飯の準備が整った。

 

 

 

 

「皆さん昼ごはんですよー!」

 

「あ、ちょうどアニメ終わっちゃった。次の番組つまんなそうだし回そう」

 

 

 

 

リモコンを持っていた輝夜はボタンを適当に押した。

 

 

 

 

『ルールルールルルルールル、ルルル…』

 

「何このBGM…妙に頭に残るんだけど…」

 

 

 

 

今日の昼飯は咲夜が作ったスパゲティだった。麺が異様に沢山あったのでスパゲティを作ろうと考えたらしい。スパゲティというと…

 

 

 

 

「ああ、スパゲティ…白蓮の黒いブツを思い出すわ…」

 

「トイレから全然出てこないし…」

 

「あの時はみんなガッついて食べてたからいけないんだよ!じっくり食べていればあんな悲劇は…」

 

「私が来る前にどれほどの悲劇が…?」

 

 

 

 

咲夜が作ったスパゲティはミートソースと和風きのこスパゲティだった。

皿に半分ずつ積まれていた。

 

 

 

 

「では皆さん召し上がれ」

 

『いただきまーす!』

 

 

 

 

咲夜のミートソースは、肉の旨みが強調されていた。そして白蓮のスパゲティにはなかった風味がある、恐らく赤ワインだ。

和風のスパゲティはキノコの独特の臭みを全く感じない。醤油が香ばしい風味を出している。また、海苔がいい仕事をしている。

 

 

 

「さすがは私の従者ね、白蓮のスパゲティも美味しかったけど、あなたのスパゲティも安定の美味しさね。」

 

「お褒め頂き、光栄です。」

 

「なんかこっちのミートソースは白蓮のと違って肉っぽいわね。あっちはあっちで美味しかったけど、どちらが美味しいかは甲乙つけ難いわね。」

 

「レミリア、アンタの所の従者は人間のくせに結構有能ね。イナバもこれだけ料理が上手だったらなぁ~」

 

「イナバってどのイナバよ?」

 

 

 

 

咲夜が来ることが分かっていたなら、もう少し早く準備して近所を案内すればよかった、とレミリアは思っていた。

このまま何も企画しなければ咲夜は本当に家事だけやって帰ってしまうからだ。

こちらにいられる時間は2日間のようなので、明日は近所を咲夜と散策することにした。

 

 

 

 

「洗濯物干しと風呂掃除は終わりました。では部屋の掃除をしてきますね。」

 

「咲夜、家事やる為に現代入りなんて勿体ないわ…」

 

「家事をやったりして体を動かしていないと気が済まないのですよ。あとレミリアお嬢様の様子を見られただけで充分です。」

 

 

 

 

そんな調子で家事をこなして行き、本来、白蓮がする予定だった仕事は今日の分はすべて終わった。

仕事組が続々と帰還し、永琳と白蓮は「家事要因が増えた!」と大喜びであった。

 

盛り上がっている2人に咲夜は「今日と明日限りの日雇いです」と瀟洒に返事をした。

 

to be continued…




実は私、元ラガーマンだったりします。

一同はマツオ・デラックス×ヨッツ・マングローブに興味を示さなかった様子ですが、私なら多分相当驚きますね…

アニメの再放送って土曜日や日曜日によくやってた気がします。ちなみにこの日は平日という設定です。

次回、メイドと古都の寺巡り
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