文才のない僕に一週間に一本とか絶対無理な話でした。
今木の葉丸君と綱手様をからましてみたかった。
それだけ。
あれから2年、俺はもう8歳になった。
7歳でアカデミーに入学して丁度一年くらいか。
アカデミーが休みの今日に限って雨、これじゃ遊びにすら行けない。
「鬱陶しい雨だなコレ」
「そう言うな。この里では水には困らないが雨の降らない他国にすれば恵みの雨じゃ」
「ふーん」
爺ちゃんはそう言うが別に興味はないので軽く受け流す。
「…それより木ノ葉丸よ。書斎に行って資料を取ってきてくれんか?」
「えー、自分で行けよコレ」
「そう言わずに頼む。今手が離せないんじゃよ」
爺ちゃんの手元には書きかけの巻物が。他里に送る物のようだ。
「仕方ないなぁ、何を取ってこればいいのぉ」
「上忍の忍者登録書じゃ。書斎になければ家にあるはずなんじゃが…頼めるか?」
爺ちゃんの家は火影邸を出てすぐの所にある。今は俺もそこで暮らしている。走れば5分もかからないだろう。爺ちゃんも忙しいみたいだし、
「分かったぞコレ…じゃあ行ってくる!」
扉を勢いよく開けて通路に飛び出す。
「木ノ葉丸!…やれやれ、最後まで話を聞かんのは父親に似たかのぉ」
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「えっと確か忍者登録書はこの辺だったはず…[ゴソゴソ]
……ないぞコレ」
なら家にあるのか…
[ガチャ]
「…雨が強くなってきたな。どうするんだコレ。書類が濡れちゃうぞ?」
とりあえず頼まれた書類を探す。
「すぐ見つけられたのはいいとして…
こんな量どうやって持っていくんだコレ!?」
上忍の忍者登録書はざっと数えて30冊ほど。しかも辞書みたいに分厚いのが。
「一人10冊なら持てるか? 『影分身の術』!」
三人に分身してみたが、一人10冊持つのが精一杯だった。
「これじゃ絶対濡れちゃうよなぁ……そうだ!」
新聞などが置いてある所から大きめのビニール袋を取り出す。
「オレって頭良いぞ!」
書類にビニール袋を被せていく。ビニールなら水を弾くから安心だ。
袋を被し終えたら本体の俺もカッパを着る。
分身が「なんでお前だけ?」と煩かったが無視した。
そんなにカッパ持ってないし、仕方ない。
「よっし!準備万端だコレェ!」
鍵が掛かってるのを確認して火影邸へ向かう。
ビニールはちゃんと雨弾いてくれている。
歩いてる途中、分身してる俺を不思議そうに見てた人もいるけど俺が影分身の術を使えるのは火影邸によくいる忍者なら知っている。
火影邸に着くと、入り口で濡れたカッパを脱いで別の袋にしまう。
影分身の二人はちビショビショだが我慢して貰おう。
「爺ちゃ~ん、登録書持ってきたぞコ、レ?」
扉を開けて俺が見たのものは火影の机に腰かけた見かけない金髪の人と笑いながら話してる爺ちゃん。金髪の隣には黒髪の人がいる。
(なんなんだコレ…あのものスゴイおっ○い星人は…
…片方は残念さんだけど)
でも見覚えがあるぞ。
「ジジイ… 婆ちゃんに呪い殺されてもしらねぇぞコレ?」
「ん?…ジジイ? なんだいこのガキは」
この声…あ!思い出したこの金髪の人、五代目・火影の綱手さんじゃないか! 隣にいる残念な人がシズネさんだ。
「木ノ葉丸速かったのぉ、一人で持つには多いから秘書を向かわせようとしてたんじゃが」
向かわせようとしてたって…結局は昔の部下と話し込んでたんだろ。
「木ノ葉丸?」
「綱手よ、この子は儂の孫じゃ」
「へぇ、このガキが」
「ガキガキ言うなコレ!」
「「どうでもいいから、さっさと分身解けよ!!」」
あ、いっけね。『解』っと。
「凄いですね。この歳で影分身を使えるなんて」
「へへへ、まぁね。ところで爺ちゃんこの人達は?」
知ってるのだが、怪しまれるので敢えてもう一度聞く
「気の荒そうな…「なんだって?」…彼女が綱手。もう一人は付き人のシズネじゃ」
「綱手?…確か伝説の三忍の。 もう50前のBBAじゃなかったっけ?」ボソ
「ババア…だと? 面白いこと言うガキじゃないか
(^-^#)」
「あ、あひぃっ」
「木ノ葉丸! 早く謝らんか!」
「え?…(聞こえてた!?)」
「…私はまだババアといわれる歳ではない!」
[ドゥゴォォォン!!!!]
「ひぃっ…」
マジかよ。一発殴っただけで執務室が半壊するなんて…
「おい、糞ガキ。もう一度言ってみな?」
マフラーごと胸ぐらを掴まれる。ちょっ苦しいって。
「木ノ葉丸君! 早くあやまってください!」
「綱手も落ち着かんか!」
「あ、あぁ…」
ヤバイ、これはマジで。
殺気で体に力が入らない。
「ごご、ごめんなさい!」
「それで許されるとでも?」
「ひっ、ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい!」
「つ、綱手もそこらへんにしておいてくれんかの?」
「そうですよ、綱手様。子供の失言なんですし…」
「それはシズネェ、お前も私のことをババアだと言いたいのかい?」
「いや、決してそんなことは…」
「まぁいい「ほっ…」後で説教な」
「そんなぁー」
…シズネさん、巻き込んでしまってすみません。
「おい、猿ガキィ!」
「はいィ!!」
「今度あんなこと言ったらどうなるか、分かるな?」ニコ
「はっ!!」
思わず敬礼してしまった。
「ふん…まぁいいか。行くよ! シズネ」
「はい」ハアァ
[ガチャン…]
「ハァ、ハァ、なんなんだよコレ」
普通じゃねぇ…
「ふぅ、なんとか全壊は免れたようじゃの」
「ジジイ! あの金髪なんなんだコレェ!!」
「お前の言ってた通り『伝説の三忍』の綱手じゃ」
「それぐらい知ってるぞ! 歴史通りならもう50歳ぐらいだったぞコレ」
「我々忍にはなんのため変化の術があるんじゃ?」
少なくとも若作りのための術じゃねぇよ!
「あれで50とか詐欺じゃん」
「そういうな。あれはあれでいいのじゃ」
キモッ、顔がニヤけてる。
まぁ、確かにあのナイスバディは木の葉一だろうけどさ。
火影がそれでいいのか?
[ドッタバッタ]
「火影様!! どうなされたのですか!」
中忍くん…来るのおせぇよ。
「なんでもない。執務室の終了をたのむ」
ボロボロになった執務室を見てポカンとする中忍。
爺ちゃんは「ここでは仕事ができん」と登録書を持って別の部屋に行っちまった。
[シーン……]
「オレはどうしたらいいんだコレ?」
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置いてきぼりにされた俺は退屈なので書斎で読めそうな本を探す。この世界の言語は日本語と同じなんだが文字が暗号みたいなものだ。
必死に覚えてるがまだ読み書きは苦手なんだよな。
ちなみに禁術である多重影分身は爺ちゃんから教わった。
適当に探してみるが書斎だから簡単な本なんて置いてない。
「う~ん、題名すら読めないのもあるな…」
歴史や伝記の中には戦国時代に使われていた文字で書かれているものもある。
諦めて雨が降ってるけど図書館でも行こうかと考え始めた時、忍術の書物が置かれている所に少しかわっている本をみつけた。
かなり字が古いが読めなくはない。
「『卑伝・劣の書』なんだコレ?」
珍しい巻物ではない本を見つけ、パラパラとページを見ていく。中は殴り書きで読みにくいな。本に残すならもっと綺麗な字でかいてほしい。
「………考えたのは誰だコレ。効率の良い忍育成方と穢土転生の絵描き歌。忍の掟」
卑劣だ…忍の掟には任務と里を第一として考えよとか、忍育成方には部下を自己犠牲的な性格に仕立てる方法等ばかり書いてある。
「そもそも、穢土転生の絵描き歌って禁書並なんじゃ…」
著作は、二代目h…ダメだ。破れてる。
これ以上触ると危なさそうだったので元の場所に戻しておこう。
「もう一冊あるな…でもこっちはまともそう」
卑劣な本の横にあったのは『影分身の術:応用偏』と書かれた古い本。
「……おお! なんかスゴイ術が載ってるぞコレ!」
本には性質変化を利用する影分身や手裏剣影分身の術、
影分身を使った修行の方法がたくさん載っている。
「著作はやっぱり二代目か…やっぱスゴイ人だな、色んな意味で、影分身の術がなかったらナルトの成長もあんなに早くなかっただろうし」
あの冷徹な性格ですらなければ初代と肩を並べるほどの火影になっていただろうに。
「残念なひとだなー」
影分身について書かれている本を服の内側に隠して部屋を出る。薄く小さめの本なのでばれないだろう。
「爺ちゃんは今忙しいだろうから水晶を覗けないからラッキーだコレ」
自分の家に戻って本を開く。やはり殴り書きだがなんとか読める。
「まずは爺ちゃんがよく使う手裏剣影分身からだな」
多めにチャクラを練って本に書かれた通りに印を結ぶ。
室内なので屋根のある縁側から庭にある的めがけて…
「手裏剣影分身の術!」
投げた手裏剣はいくつかに別れて飛んでいく。しかし、
[[[[[[ボフン]]]]]]
「え?」
的にとどく前に白い煙をあげて消えた。的に当たったのは本体の手裏剣だけ。
「なにが悪かったんだ? チャクラもちゃんと練ったし印も間違えていないはず…」
じゃあ、一体なにが…
「練ったチャクラが多すぎなんだよ」
「!?」
上を見ると火影邸で別れたはずの綱手バ…様が。
「あーっ! 火影の家に勝手に入るのはフホウシンニュウなんだぞ!出てけ!」
「…許可もらってきてんだよ。にしても、生意気なガキだねぇー。折角ヒントを言ってやったってのに」
「別に言ってくれなんて頼んだ覚えはないぞコレ」
「フン、可愛いげのないやつ…」
「なくて結構だコレ! …それよりどういうことだよ。
『練ったチャクラが多い』って」
大抵の術は多めに練ったってチャクラを無駄に減らすだけで術の発動には関係無い。教科書にも書いてあることだから俺にだってわかる。
「言わなくてもいいんじゃないのか?」ニヤニヤ
「うっ…」
このババァ、ほんとに嫌な性格してやがる。
「教えてくれ…ください」
「…まぁ、ヒントぐらいならな。爺さんに頼まれちゃしゃあない」
「爺ちゃんが?」
「ああ。まったく親バカならぬ爺バカだよ」
(本当は、シズネから逃げるために火影邸入り込んだんだが…まさか、頼み事をされるとは。シズネは借用書を一枚増やしただけでキレるし、なんて日だ!)
「どうかしたのか?」
「ん? いや、なんでもない」
「じゃあ、早く教えてくれよ!」
「急かすな。…まず、手本として見せるから良く見ときな」
伝説の三忍である綱手氏の忍者が間近で見えるなんてラッキー。口寄せも見たかったけど…しゃあないか。
[サッサッサッサッサッ]
俺の目では追い付けないようなスピードで印を組む。
「『手裏剣・影分身の術』」
放たれた手裏剣は何十、何百と数を増やし的に向かって飛んでいく。
「カッ、ツカカカカカン!」
手裏剣は全て的に命中し煙をあけて消えた。
「ス、スゲェ(オッ○イが揺れてるぞコレ!)」
「こう見えてもかつては伝説の三忍と呼ばれ恐れられてた身なんだ」
大きなオッp…胸を大きく張る綱手氏。
「よ~し、オレもやってやるぞコレ!」
チャクラをさっきより少な目に練る。これぐらいなら成功するはず!
「『手裏剣・影分身の術』!」
成功すると思ったが……
「げぇっ、増えない!?」
手裏剣は分身することなく的に刺さってしまった。
チャクラが足りなかった…?
「チャクラが多すぎれば途中で分身が消える。少なければ増えることすらない。下忍にすらなってない餓鬼には無理なことかもね」
「な、なにィ~」
「影分身を使えると聞いていたが、火影の孫…チャクラを多く持っているだけの餓鬼に過ぎなかったってことさ」
「うるさい! オレは『火影の孫』じゃねぇ。木ノ葉丸だコレ!」
「フッ、餓鬼ってことには変わりないな。坊っちゃん
」
この、クソババァ……
「オレは、今は餓鬼かもしんないけど…いつかは、火影を越す忍になってやる!」
「…」
「なんたって、オレは木の葉を長い間支え続けてる三代目火影の孫だからな!」
よしっ、決まった!
「…っ!?」
……なに動揺してんだろ。俺変なこと言ったっけか?格好つけすぎた?
「どうかしたのかコレ?」
「…おいジジィ、平和ボケした世界になったから、こんな夢見がちな子供が戯れ言を言い始めるんだ」
「え?」
「そう言うな綱手よ」
爺ちゃん?一体いつからそんな所に…
「戦争がなくなり縄樹のように子供が死ぬこともなくなったのじゃ」
「…どうかねぇ、馬鹿みたいな夢を持ってるガキや任務を甘く見勝ちな下忍は、無駄死にする。だから戦争中でなくとも低ランクの任務で少なからず死者が出るんだ」
「……」
ナワキ…だれだっけ。聞き覚えはあるんだけどなぁ。
「確かに毎年数人D.Cランクで命を落とす者もおる。しかし、それを無駄死にと言うのは違うぞ…!」
怒ってんのか?
火影の傘があるから見えにくいけどいつもより目付きが鋭いような…
「私にグチグチと説教するつもりか? クソジジィ」
二人の間で火花? が散ってる。止めなくて大丈夫かな。
「はぁ、もういい。どうやら木の葉に戻ってきたのはとんだ無駄足だったようだね」
数分間睨み合いをして先に折れたのは綱手様。折れたというより馬鹿らしくなってきたみたいだな。
「ここにいても時間の無駄だ…行くよ!シズネ」
「…よいのですか?綱手様」
瞬身の術で現れたシズネさんが綱手様に声をかける。
「こんな里にいるより博打に出掛けた方がよっぽどいい。」
そう言って綱手様は瞬身の術で消えてしまった。
「すみません。三代目」
綱手様の代わり?にシズネさんが爺ちゃんに謝っている。
「構わんよ。それより急がんと間に合わんぞ?」
「きっと、今日は木の葉にいると思うので大丈夫です。…明日が叔父の命日なので。それでは失礼します」
シズネさんはもう一度頭を下げて瞬身で消えた。
便利だな…瞬身の術。
シズネさんの叔父さんていたっけ?
「…もう20年以上前なのか。月日が経つのは早いのォ」
「?」
「おお、木ノ葉丸おったのか」
ずっといました。
「てか、なに話てたんだ?」
「そのうちアカデミーでもならうじゃろ」
「???」
爺ちゃんのいってることが第二次忍界大戦『戦争』のことであった理解したのは爺ちゃんがこの世を去った後だった。
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ーとある居酒屋
「よろしかったんですか?昼間のこと」
「……」
機嫌が良くないのが目に見えてわかるほどイライラしている綱手にシズネは聞いた。
「ノ葉丸君でしたっけ? 弟様…縄樹さんに似ていましたよね」
「あ¨ァ何が言いたいんだい?」
わざと弟の話を出したシズネを殺気のこもった目で睨む。
「火影なんてクソさ。なんでガキの『なりたい職業ランキング』一位なのか理解に苦しむ。偉そうに椅子に座って偉そうにしてるジジィのどこに憧れるってんだ」
火影をボロクソ言ってる綱手は他の客に白い目で見られているが酔っているせいか気づかない。
「私の爺さんだって二代目だって本当のの平和を求めたそうだけど無駄死にしたしね」
「あの…綱手様もうその辺に…」
いい加減頭にきたのか、店内にいる人達は綱手を睨む。
「ちっ」
(第二次忍界大戦を知らないガキが)
周りにいるのは、若い男性が殆どで第二次忍界大戦をしってそうな者はいない。
医療忍者の数も少なく第三次より多くの死者が出たもう20年以上前の大戦。その悲惨さを知らない周りの人間をみていると余計にイライラした。
「シズネ! 宿に戻るよ」
「え、まだ来てから一時間も経ってませんよ?」
「いいからさっさとしな!」
そう言って綱手は足早に居酒屋をさった。
別のアニメにはまってしまいました。
更新がもっと遅れます。
読んでくださってる方々。本当に申し訳ありません。
読み直してないので誤字だらけかもです。