インフィニット・ストラトス~英雄達此処に集う~番外編、コラボ偏 作:武御雷参型
一方、IS学園では一夏とセシリアとの対決に終わりが見えてきた。
「二七分。これまで戦ってきましたが此処まで粘られるのは初めてかもしれませんわ。褒めて差し上げますわ」
「そりゃどうも………」
セシリアは一夏に賞賛の言葉を言うが、対して一夏は興味が無いかのように返事をする。
「そう言わなくとも、喜ばしいことではありませんか?まぁ、良いですわ。これで閉幕(フィナーレ)にしましょう」
セシリアはそう言うと、右手を横に翳した。すると、セシリアの機体の周りに浮遊していたピット二機が一夏に向かって直線機動で攻撃をしに行く。
「くっ…!!」
一夏は自分の専用機、白式をジグザグに動かして攻撃を避けて行った。
「そんな機動ではわたくしの攻撃を止めることは出来ませんことよ。そして、右足を頂きますわ」
セシリアはそう言うと、自身が持つ武装、スターライトmk-Ⅲスナイパーライフルで攻撃を行う。
「ゼラァァァッ!!」
一夏はそう叫びながら、セシリアに突撃しスナイパーライフルと衝突すことにより銃口をそらして、自身のダメージを減少させた。
「!? なんて攻撃をしますの………ッ!!」
「オラァァッ!!」
セシリアは一夏の攻撃に対して文句を言おうとしたが、刀を上段で振り下ろそうとしていた一夏に気付きその攻撃から退避した。
「オルコット、お前のピットはお前の指示が無いことには動くことすら侭にならない、それに―――――お前が攻撃している時にはピットによる攻撃が出来ない。また反対にピットが攻撃するときはお前は攻撃が出来ない。そうじゃないのか、セシリア・オルコット」
一夏はこれまでの戦いでセシリアの弱点に気付き、そのことをセシリアに突き付けた。
「…………!!」
セシリアはそのことに対して右目尻がヒククと動いた。
一方、管制室では山田先生と織斑先生、箒、キラ、アスラン、シンの六人が居た。
「凄いですねぇ、織斑君」
山田先生は一夏を賞賛するように言った。
「あのバカは浮かれているようだ………」
しかし、織斑先生はその逆の言葉を言う。
「どういう意味ですか? 織斑先生」
キラは織斑先生が言うことに尋ねた。
「さっきから、あのバカは右手を握ったり開いたりと繰り返しているだろ?あれは簡単なミスをすることが多い」
織斑先生はキラの質問に対してそう答える。
「ほう、やっぱり判るんですね?」
アスランが織斑先生にそう言った瞬間、織斑先生はハッとした感じになりながら「まぁ、私の弟だからな…」と言った。
「あー、照れてるんですね?」
シンがそう言って織斑先生を鹹かった。
「…………」
その瞬間、無言でシンの頭をアイアンクローで握り始めた。
「痛いっ、織斑先生、本当に痛いので止めて下さいっ!!」
シンは即効、織斑先生に鹹かったことに謝罪するが握る力は緩まなかった。
「私は、鹹かわれることが嫌いだ。判ったなアスカ?」
ドスの利いた声でシンにそう忠告した。
「は、はいっ!! 済みませんでしたっ!!」
シンがそう言うと、アイアンクローの力が緩まり頭から離された。
その横では箒が祈るような形で一夏のことを思っていた。
その頃、アズラエルとジブリールの拠点としている島からダガー十機、ウィンダム十機、そしてダガーやウィンダムとは違いツインアイの機体三機が飛び立って行った。
しかし、ダガーやウィンダムには人は乗っていない。何故なら、人が乗る代わりに人の脳が搭載されており拠点である島から出される信号で行動している。それ以外は只の鉄屑と同じである。
しかし、三機については違い、ちゃんと人が乗っておる。だが、三機に乗っている人間は通常では無かった。それぞれの目の下に真っ黒なクマが出ており薬物中毒者特有の顔つきであった。
その三人にはある命令が下った。それは『IS学園に所属する織斑一夏の誘拐並びにその他の専用機の奪取』である。もしこの内一つでも成功ならば薬物を多く貰え快楽になれるという条約で成り立っていた。
そのことで頭の中は一杯で他のことなんぞ感心が無い状態にまでなっていた。
こうして、織斑一夏の誘拐並びに専用機の奪取が行われようとしていた。
所戻って、IS学園では一夏がセシリアに突撃をしていた。
「掛かりましたわね?」
「へっ?」
セシリアはしてやったりと言った感じで言って、一夏は変な声で返事をしてしまった。
その瞬間、セシリアの専用機、ブルー・ティアーズのサイドスカートが競り上がりミサイルが顔を覗かしていた。
「生憎、ブルー・ティアーズは六機ありましてよっ!!」
セシリアがそう言うと、ミサイルが発射され一夏に着弾した。
「一夏っ!!」
箒はその瞬間を見てそう叫んだ。自分が恋焦がれている男性がやられたら叫ぶのは仕方が無いことであろう。
山田先生も悲痛な表情でモニターを見つめる。しかし、キラ、シン、アスラン、織斑先生は違った。
「機体に救われたな………」
「漸くだな」
「タイミングを計ったかのような形だね、一夏」
「全くです」
上から織斑先生、アスラン、キラ、シンがそう言った。
そして、モニターで着弾後の煙が晴れるとそこには一夏と真の専用機が姿を現した。
一夏に前には文字が浮かび上がっていた。
(フォーマットとフィッティングが終了しました。確認ボタンを押してください)
一夏はそれを怪訝に思いながら確認ボタンを押すとこれまでの量とは違い膨大な量のデータが頭の中に入ってくる。一夏は少し気持ち悪くなったが、それも一瞬であった。そして、機体が金色に輝き、それが晴れるとそこには真の姿で纏った一夏が現れた。
「あ、貴方。今まで一次移行(ファーストシフト)で戦っていたのですかっ!!」
セシリアはそのことに驚愕しながらそう叫んだ。
「これで、この機体は俺の物になったことって事か………(武装展開)」
一夏はそう呟くと武装を展開した。
そこには一振りの刀が現れる。しかもその刀に見覚えがあった。
「これって、雪片じゃないか。どうしてこれが………」
一夏がそう言うと、目の前に武装の名前が表示される。
「雪片弐型………雪片の後継型ってことか」
一夏はそう言うと武装を確かめるかのように握った。
「俺は、最高の姉さんを持ったよ」
一夏はそう呟いた。
「貴方、何を仰っていますの?」
セシリアに呟きが聞こえた様だが、一夏は気にしなかった。
「俺は、これから自分の家族ぐらいは護って見せるさ」
一夏は決意を決め様に呟く。
「だから、貴方は何を仰っていますの!?」
セシリアは自分が無視されていることに腹が立ち同じ質問を繰り返した。
「その前に千冬姉の名前を汚さないようにしないとな………」
「だから、貴方は何をって………もう面倒ですわっ!」
セシリアがそう言うと、まだ残っているピットで一夏を攻撃しようとする。
しかし、一夏はその攻撃が見えるのか、簡単に避けていく。
「おおおっ!!」
一夏は叫びながらセシリアに攻撃を行おうとした。
(ビィィィィィッ!!勝者、セシリア・オルコット)
その瞬間、対戦終了の合図とともに勝者の名前を告げられる。
しかし、勝ったのは一夏では無くセシリアであった。二人とも何が起きたのか判断が付かなかった。
ズカァァァァァンッ!!
その瞬間、アリーナ上空から大きな爆発が起きた。
「何が起きたっ!!」
「何なんですのっ!?」
二人とも驚きながら上空を見上げる。そこには全身装甲(フルスキン)のIS二十三機が進入してきていた。
一方、管制室に居た六人はこの光景を見ていた。
「「あの機体はっ!?」」
キラとアスランは驚きながら言った。
「二人とも、あの機体の事を知っているのか?」
織斑先生はキラとアスランに質問をした。
「織斑先生、直ぐに二人を退避させてくださいっ!!」
キラは織斑先生に怒鳴りながら言った。
「どういうことか説明しろっ。訳がわからん」
織斑先生はキラの言ってることに説明を求めた。
「織斑先生、あの機体は一夏経ちには対処仕切れません。自分達が出ます。その許可を」
アスランは説明している暇は無いといった感じに織斑先生にそう言う。
「それはd「そんな悠長なことを言っている場合ではありません。此処はキラ達に任せてください」
それはどういう意味だ?クライン」
織斑先生の言葉を遮るようにラクスが管制室に入りながら言った。
「簡単です。あの機体は通常の攻撃では利きませんから」
ラクスは簡潔に織斑先生にそう言う。
「では、ザラとヤマトは簡単にこのことに対処出来ると言うのだな?クライン」
「はい。それに一夏さん達のエネルギーも残り少ないのではないのでしょうか?」
ラクスは織斑先生に対してそう言う。
「良いだろう。その代わり、ちゃんとこのことの説明をさせて貰うからな?ザラ、ヤマト二人はこの
件についての全権を与える。直ぐに対処しろ」
「「了解」」
二人はそれぞれ所属している軍の敬礼で返事をして管制室から出て行った。
10月8日にて改修を行いました。