インフィニット・ストラトス~英雄達此処に集う~番外編、コラボ偏 作:武御雷参型
その日の放課後、一夏、箒、セシリアは第三アリーナに来ていた。理由はキラとの特訓の為である。
しかし、そこには先客がいた。
アリーナ内を紅い線と蒼い線が交差して時々は緑の線も混じっていた。
「よう、来たか」
アリーナの入り口ではシンが壁に背を持たれ掛けながら一夏達を出迎える。
「あのう、シンさん。今戦っているのはどなたですの?」
「うん? あれはキラさんとアスランが模擬戦してるところだ。しかし、アスランもキラさんも本気を出してないな」
「「「エッ!?」」」
シンの言葉で一夏、箒、セシリアは驚いていた。それもそうである。ISのハイパーセンサーでないと軌道が追いつかないスピードなのに、これでも本気を出していないという事自体が驚きである。
「なぁ、シン。もし、キラ達が本気を出したらどうなる?」
「そうだな…………一日の内で国家一つが落ちる。しかも、俺やルナ、代hじゃないカガリさんも交われば簡単に終わるな、必ず」
「では、どうしてラクスさんの名前が出ないのですか?」
「ラクス様は司令塔の役割をしてるし、もし何処かのバカがラクス様を誘拐してみろ。キラさんが黙っていない。速攻で、誘拐した組織を壊滅に陥ることが出来る」
「「「ああ、納得」」」
一夏達はキラとラクスとのラブラブっぷりは砂糖を吐ける程である。二人が歩いた後には、砂糖を吐いた女子生徒達しか居ないとまで言われ通称『歩く砂糖吐かせマシン』とまで言われている。
「まぁ、そんな話は置いといて、そろそろ終わるようだな」
シンがそう言うとキラとアスランが駆るストライク・フリーダムとインフィニット・ジャスティスはゆっくりと地上に降りてくる。
「ふぅ、まだ体が鈍ってるな」
「そうだね。これだとドラグーンも完全体としての使用も危ないね。でも、また今度にしようかアスラン」
「そうだな。さて、全員集まっているな。では、これから特訓を開始する。一夏とセシリアはキラの方に行け。箒は俺とだ」
アスランは一夏達に指示を出していくが、箒は不服そうに顔をしかめる。
「どうした、箒」
アスランは箒の方を見て尋ねるが、箒が考えていることは判っていた。
「どうして、私は一夏と同じじゃない!? それと、一夏は近接型、セシリアは中遠距離型なのに一緒に学ぶ必要がある。それなら私だって同じj「黙れよ小娘」ッ!!」
「何が同じだ。お前は何を考えている。どうせ<私にも専用機があれば一夏と同じ場所に立てる>なんて考えてるだろう。それだとお前は一歩も進めないぞ。それに力は力だ。使い方を間違えれば、それは只の暴力と変わりない。それにお前と同じ考えを持っていたやつが近くに居るぞ?」
アスランは最初は厳しく怒りながら最後の方では優しく言う。アスランの教導で力を伸ばすパイロットは沢山居た。また、箒はシンと同じ考えを持っている事に気付き、箒が昔のシンと同じ道を歩もうとしている事を阻止しようとした。
「それは誰の事だ。もしかしてアスランか?」
「いや違う。答えはシンだ。アイツは護れる力を使わず、暴力で何でも解決しようとしていた。その結果、自分が歩む道を間違え、一歩間違えればルナマリアを殺すほどでもあった。でも今は違う。シンはキラと出会い、ちゃんと自分が歩む道を見つけ出し、護れる力を使えるようになった。それが今のシンの姿だ。だから箒、お前は何を護りたい?」
「………」
アスランの質問に箒は何も答える事が出来なかった。
「それが判ったら俺に言ってくれ。それと、自分で考えようとするなよ。周りを頼れ、一夏やセシリア、ルナマリア、ラクス、カガリ、キラ、シンにもだ。お前は一人じゃないからな。さて、時間も時間だ。早速特訓を開始する」
そう言うと、箒も頭を切り替え特訓に集中する。
「さて、一夏とセシリアの特訓をするんだけど………セシリア、ブルーティアーズとスターライトの同時操作は可能?」
「………いえ、全く出来ません。ブルーティアーズ使用時はスターライトは使えませんし逆も然りですわ」
セシリアはキラの質問い答えていくが、一夏はこの会話について来れなかった。
「ならセシリアは同時操作の特訓だね。さて、一夏は簡単な事ををしてもらうよ?」
「おう、何でも来い!」
「言ったね? なら僕の攻撃を避けてね。僕も一応手加減はするつもりだから」
このときのキラは物凄くニコヤカであった。
「………」
反対に一夏は地雷を踏んでしまったと後悔してしまうのであった。
「なら始めようか。セシリアはそうだね………一夏のことは無視していいから僕に攻撃してきて。一夏に当てないようにね? じゃあ始めるよ」
そう言うとキラはストライク・フリーダムを急上昇させドラグーンを10機を展開する。
「それはビットでしたの!?」
セシリアはまさかあの羽がビットであったとは思ってはいなかった。
「そんなに驚いている暇はあるのかな?」
キラはそう言うとドラグーンを五機づつ一夏とセシリアの方に向かわせる。そして、キラはそのまま上空で停空してセシリアと一夏の特訓を見ていた。
そして、アリーナ使用時間終了を知らせるチャイムが鳴ったので、一夏達は地上に降りるが、全員が肩で息をしている状態であった。
「そこまでしんどい事か?」
シンは一夏達を呆れ顔で見ていた。
「い、いや。キラの弾幕を避けるの…………はきび………厳しいぞ」
「そう、ですわ。それ……に、シンさんは何も………していないじゃないですか」
「いや、俺はルナとインパルスの事で話をしていた。それにしても、キラさんのドラグーンをたった五機だけで此処まで息が上がるとは思わないぞ」
「そう言う………シンはどうなんだ」
「俺は、アスランとキラさんの合同訓練に参加していたから、お前達より厳しいぞ。キラさんは一気にハイマット・フルバーストを仕掛けてくるし、アスランは近接格闘で攻撃してくるし、最終的には同時ハイマット・フルバーストを避けるなんてこともあったな………」
一夏達の質問に答えていくシンの目は遠い視線を送っていた。
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