仮面ライバー 守れ!女神たちの夢!   作:シママシタ

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ラブライブサンシャインはじまりましたね。テレビの前で果南の名前をずっと叫んでました

だからなんだよ


焦燥

「そんな……」

 

ここ、理事長室では大変重苦しい空気が充満していた。

 

「これは決定事項なの。音ノ木は来年より生徒の募集を辞め、廃校とします。」

 

「その話、本当ですか⁉︎」

 

すると突然、穂乃果の勢いよく理事長室に入ってきて、2人は思わず驚いてしまう。そして、絵里は何でこんなタイミングに来るのか心の中で毒を吐く。そんな絵里の気持ちを穂乃果は知ることはなく、どういうことかと理事長に詰め寄る。そんな穂乃果の勘違いを解くために理事長は詳しく説明し始めた。

 

「廃校にするのはオープンキャンパスの結果が悪かったらという話よ。」

 

「オープンキャンパス?」

 

「簡単に言えば学校見学会だよ。」

 

どうやら穂乃果はオープンキャンパスが何かすらわかっていなかったが、ことりが丁寧に説明する。

 

「オープンキャンパスは2週間後の日曜日。そこで結果が悪かったら廃校よ。」

 

そんな何もわかってない穂乃果に絵里は淡々と説明する。そして、それを踏まえたうえで理事長のとあるお願いをした。

 

「理事長!オープンキャンパスのイベントは全て生徒会で提案させてもらいます。」

 

「何か、いいことでも思いついてるのかしら。」

 

「はい。」

 

理事長は厳しい目で絵里を見つめる。正直のことを言うのなら、策や案などは思いついてなかった。だが、ここまできたら、どんな手を使っても廃校を阻止しなくてはならない。もし、オープンキャンパスのイベントを提案し、把握していれば、生徒会も動きやすく、成功の結びつきやすいだろうという考えが絵里にはあった。

 

「……わかりました。ならば、今回は生徒会に任せます。」

 

「ありがとうございます。」

 

了承を得て、早速取り掛かるため、絵里はすぐさまμ’sメンバーの間をかき分け、その途中で拓人と海未の目線があったが、すぐに逸らし、理事長室を後にした。

そして、生徒会室に入ろうとドアノブに手をかけると、横から希が心配そうな表情で絵里を見つめていた。

 

「どうするつもり?」

 

希の手にはタロットカードがあり、絵柄は星で逆位置であった。希からはよくタロットや占いの話は聞いており、逆位置の星の意味もわかっていた。

 

「決まっているわ。」

 

例え、失敗や絶望が待っていようと足掻くだけ。なぜならそれが私の役目なのだから。

そして、絵里は滅びの運命に必死に足掻くため、ドアを開けた。

 

 

♢♢♢

理事長室を後にしたμ’sメンバーは焦燥感に駆られていた。このままでは音乃木坂は廃校は免れない。

 

「凛たち、やっぱ下級生がいない高校生活に⁉︎」

 

「そうなるわね。」

 

そう、廃校が決定してしまえば生徒の募集は停止し、凛たちには後輩が出来ないことになる。さらに、今まで積み重なってきた歴史も全てが意味をなくしてしまう。

 

「やろう!オープンキャンパスでライブをして、成功させよう!」

 

「そうだな。それが一番手っ取り早く、入学希望者を増やせはずだ。」

 

穂乃果と拓人のそう言うと、メンバー全員がそれに賛同する。そして、ライブを成功させるために早速練習しようと、一斉に屋上に向かった。

 

♢♢♢

「これより生徒会は独自に動きます。何とかして廃校を食い止めましょう。」

 

「あの……」

 

「何?」

 

生徒会メンバーの1人がとある提案しようとしたのだが、絵里は思わずきつく反応してしまう。のしかかる責任と焦燥感が絵里の心を

 

「これって入学希望者を増やすための話し合いですよね。」

 

「もっと楽しいことを紹介しましょうよ。」

 

「例えば、ここの制服って可愛いって評判いいんですよ!」

 

「後、オンドゥル語っていう変わった言語を学ぶ授業があったりとか体育の準備体操はイクササイズだったり。」

 

「そういうのをアピール……?」

 

この学院にありもしないことアピールしようという意見が出てきて、絵里を除く生徒会メンバーが不審に思う。そして、後ろを振り向くとそこには大きな段ボールを抱えた爽馬がいた。

 

「市原さん!」

 

「来てたんですか!」

 

「おうよ、可愛い可愛いみんなのために俺ちゃんが助けに来たわけよ。」

 

その黄色い声に爽馬は満面の笑みを振りまく。爽馬はその優しさと頼もしさのおかげで実は絵里を除く生徒会メンバーからの評判は良い。

 

「爽馬。ふざけるのはいい加減にして。」

 

「たくよぉ、冗談だって。」

 

だが、焦りと責任で敏感になっている絵里には冗談は不快なものでしかなかった。

 

「そうだ!スクールアイドルとか!」

 

「いいね!ライブして貰おうよ!」

 

ある1人がμ’sにライブをして貰おうと提案した。すると、次々と他のメンバーが賛同する。しかし、μ’sをよく思ってない絵里にはそんなことは認められず、思わず厳しい口調になってしまった。

 

「他に意見は!」

 

「エリチ、落ち着いて。」

 

「そうだよ〜えりちゅわーん。ほら、甘いチョコあげるからおつブゲラホフ⁉︎」

 

そんな絵里を落ち着かせようと希はすぐにフォローに入る。爽馬も落ち着かせようとするが、まるで煽るようの口調でさらに絵里をイラつかせ、終いには爽馬の顔面に絵里の肘打ちが決まり、爽馬は気絶してしまった。

 

 

♢♢♢

絵里たちはオープンキャンパスで紹介するものの下調べのため、校内を回っていた。そして、現在はアルパカ小屋にきていた。音乃木坂には白と茶色のアルパカがいる。

 

「他校の生徒にも人気があるんですよ。」

 

「それに珍しいし、可愛いですし。」

 

「メェェ〜」

 

生徒会のメンバーの間ではかなりの評判なのだが、絵里にとってはそうでもなく、アルパカを紹介するのはいかんせん気が引けた。

 

「ちょっと……これは……」

 

そんな絵里の考えを感じ取ったのか、アルパカは突然、不機嫌に声を荒げる。そして、絵里に威嚇の印として、唾を吐いた。アルパカの唾はとても臭く、一度ついてしまうと3日は匂いが取れないと言われる凶悪なものであった。

 

「よっと。」

 

だが、爽馬が寸前でコートを盾として守ったおかげで絵里に唾が付着することはなかった。

 

「大丈夫ですか!」

 

「ええ、爽馬のおかげで。」

 

生徒会のメンバーが心配になり、絵里の元に駆け寄るが、絵里自身は何もなかったため、全員がホッと胸を撫で下ろす。そして絵里は肝心の爽馬に目をやる。

 

「ごめんな。絵里も悪気があって言ったわけじゃないんだよ。」

 

爽馬はアルパカの頭を丁寧に撫でながら、優しく囁く。アルパカも心なしか申し訳なさそうな表情をしているようにも見えた。

爽馬は何とでも心を通わせることが出来る。人のみとどまらず、こうやって動物ともすぐに心を通わせ、懐かせるのだ。

 

「あの、大丈夫ですか?」

 

すると、飼育委員である花陽とそれについてきた凛と拓人がアルパカ小屋に現れた。

 

「爽馬!」

 

「おう、また会ったな拓人。それにロリぱいちゃんにネコちゃんもいるじゃん。」

 

拓人に声をかけられ、爽馬は一旦アルパカから目を離し、3人の方を向く。そして、花陽と凛にセクハラまがいのことを言い、2人に少しひかれる。

 

「違うよ。ネコっぽいのが凛でその……ロリの方が花陽だ。」

 

「おお、拓人サンキュッ!俺は市原爽馬。それじゃあ、よろしくな、花陽ちゃんに凛ちゃん!」

 

「「よろしくお願いします。」」

 

満面の笑みで爽馬は花陽と凛に自己紹介し、2人との距離を縮めようとする。始めこそはセクハラまがいなことをする爽馬に嫌悪感を抱いていたが、じきにに爽馬の人柄の良さが伝わり、何とか打ち解けられることが出来た。

 

「この子たちはすごく人見知りで、ここまで懐くなんて珍しいです。」

 

「へへ。俺の人望がなせる技てか。」

 

そして花陽の話にかっこつけた様子で爽馬は答える。そんな爽馬に若干の対抗心を抱き張り合おうと拓人もアルパカと触れ合おうと近づくとアルパカは急いで拓人から離れてしまう。

 

「おいおい、そこまで怖がらなくても……」

 

今度は触れようと試みるも、アルパカ達は酷く怯え、小屋の隅へと寄ってしまった。

 

「たっくんはアルパカに好かれないね。」

 

凛のその真っ直ぐな一言が拓人の心に突き刺さる。

すると、生徒会の生徒達が凛と花陽の近くに集まり、あるお願いをした。

 

「ねぇ、あなた達。」

 

「今度のオープンキャンパスでライブとかやってくれない?」

 

生徒会直々にライブのお願いをされ、凛と花陽はどこか照れた様子であった。しかし、それを良しとしない絵里がすぐさま割って入る。

 

「ちょっと待ちなさい。まだ何も決まってないのよ!」

 

「いいじゃねぇか。俺は見たいぜ!」

 

「爽馬の意見は聞いてない!」

 

またも、爽馬の勝手な意見に振り回され、絵里はイラついてしまう。

 

「……行こう。オープンキャンパスに向けて練習しないと。」

 

「た、拓人さん!」

 

だが、拓人はいつものように絵里に噛みつくことはなく、まるでその場から逃げるように、アルパカ小屋を後にした。その意外な行動に絵里も思わず首を傾げてしまう。

 

 

 

 

 

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