(文の調子がいいとは言っていない)
ことりとの話も一段落ついた頃、店の外は夕暮れによって紅に染まっていた。明日も平常通り、学校があるため、ことりを除くμ'sメンバーはお会計を済ませ、ユグドラシルを後にする。
「皆、気をつけて帰るのよ」
まるで遠足終わりの先生のような台詞を絵里が言うと穂乃果は小学生のような元気な返事が返ってくる。
その姿に他のメンバーは笑みを浮かべながら、各々帰宅していく。
「それじゃあ、俺たちも帰るか」
「うん!」
拓人も真姫と一緒に帰ろうするが絵里に呼び止められる。
「本間君。この後、時間はあるかしら?」
「まぁ、あることはありますが」
「それなら、少し付き合ってくれるかしら」
「わかりました。悪いな真姫。一人で帰れるか」
「私はそこまで子どもじゃないけど……」
真姫はやや不機嫌そうな表情を浮かべる。子供扱いされたことが不服なのか拓人一緒に帰れないのが嫌なのか、はたまち両方なのか。鈍感な拓人には到底理解できないものだろう。
「それなら、また明日な」
拓人は真姫に別れを告げると先を歩く絵里の後を追う。
「それで、話は何です?」
「この町は何でも受け入れてくれる。そうは思わない?」
「え?」
「人も文化も……色んなものを」
「そうですね」
何を企んでいるのか拓人には全くわからなかったがその言葉の奥に隠れてしまっていることはだいたいわかっていたうえに感じていた。
秋葉原には様々な文化がある。サブカルチャーだけでなく、メイド喫茶やグルメ等の数えきれないほどの文化がある。
例えるなら、秋葉原はシチューのようであった。何も繋がりもない文化という食材が街という鍋に煮込まれた結果、秋葉原という料理が完成したと拓人は思っていた。
「だから、冒険するにはうってつけの場所なのかもね」
すると、絵里は何かを決心し、真剣な眼差しで拓人を見つめる。
「次のライブはこの秋葉原で行いたいの」
絵里の言いたいことがやっと理解できた。数多くの文化が存在する秋葉原ならば多少変わったことをしても痛くも痒くもない。寧ろ、奇抜さやインパクトが無ければ、埋もれてしまうほど。
ラブライブに出場するには確かに王道で挑むのも悪くはない。しかし、一歩間違えれば地味の一言で終わる。そして、他のスクールアイドルとの差別化もできず、敗退するのが目に見えてた。
だからこそ、ここで変わらなければならない。普通のスクールアイドルからμ'sというスクールアイドルへと。ことりが変わろうとしているように。
「いい案だと思います。でも、どうして俺にその話を?」
「あなたはこの街は長くないでしょ? だから、私達とは少し違う感じ方をしているのかなって思ったの」
「そうですね。俺はこの街には来たばっかです。だから言います。この街は懐が深い。俺を受け入れてくれたんですから間違いない」
「なら、決まりね」
絵里は世の男性を魅了する笑顔を浮かべ、ほっと胸を撫で下ろす。だが、他に言うことを思い出し、口を開ける。
しかし、その直後、拓人のスマートフォンから着信音が鳴り出す。
「すみません。ちょっと急用が入りました」
「そう。なら、仕方ないわね」
「それでは、お先に失礼します。あと、俺じゃなくてみんなに言った方が言いと思います。俺は所詮、コーチですから」
去り際に絵里にそう伝えると拓人はある場所へとダッシュで向かっていった。
◇◇◇
秋葉原は何でも受け入れてくれる街というのは絵里の言う通りだ。改造人間である拓人だろうと仮面ライダー、そして、人に害を成すオーガですら受け入れてしまうのは少し、寛容が過ぎる。
「本当にこの街は世話が焼ける」
拓人は呆れが混じった笑みを浮かべながら、上野の公園で暴れるトカゲオーガにゆっくりと迫る。周囲には襲われたであろう被害者達の血が残っていた。
「グァ?」
「俺達はこの街にはいらないんだよ。……いや、この世界か」
ベルトを巻きながら迫ってくる拓人に気づいたトカゲは構えを取り、戦闘体制へと入る。
「だから、倒させてもらう」
拓人はRDを取り出し、ベルトにセットする。
「変身」
すると、拓人の周りから白銀の鎧が現れ、装着される。
そして、白銀の戦士、仮面ライダーフォースへの変身が完了する。
「さぁ、俺のパフォーマンスに魅入られな!」
お決まりの台詞を吐き捨て、フォースはトカゲへと怒りの鉄拳を浴びせたことにより、戦いの火蓋が切って落とされたのであった。
今ね、よしりこの同人誌書いてるからまた更新スピード遅くなるよ