それと、この物語は1年生加入直後から始まります。
再会
懐かしの街に着いて、数時間。俺ー本間 拓人は危機に陥っていた。
それは・・・
「ここ、どこだよ。」
そう、道に迷ったのだ。
なんせ、10年ぶりに戻ってきた街だ。街並みは変わっていてもおかしくない。だが、劇的に変わったかと言えばそうでもない。では、なぜ迷ったのか。答えは簡単だ。俺が方向音痴なのだ。スマホのナビゲーションさえあればよかったのだが、あいにく、スマホの充電は無くなり、スマホがあればとたかをくくったせいで地図すら持ち合わせていない。
「さて、どうしたものか。」
思わず、言葉をもらしてしまう。仕方なく路地を進んだり曲がったりしながら、数分。ふと、見えたのは段数が多く、登るのに苦労しそうな階段。
「この階段は・・・ああ、神田様の所のか。懐かしいな。」
神田様ー神田明神の階段を久しぶりに見て、幼いころを思い出す。この階段を駆け上って、よく転けてたな。そして、大声で泣きじゃくって、真姫とあいつに心配そうに声をかけられて・・・って、思い出にふけてる場合じゃないな。そうだ、神田様に挨拶していこか。そう思い、階段を登ろうとすると、後ろから・・・
「よ〜し、練習がんばるぞ〜!」
女子の声が聞こえた。ふと、振り返ると、そこにはサイドテールに結んだオレンジ色の髪の毛の子がいた。
神田様で練習?そっか、この階段で上り下りでもするのか。陸上部の練習かなんかと思っていると、他にもぞろぞろと
「穂乃果ちゃん、待ってよ〜。」
頭に何かがのっている子
「穂乃果。急に走ると危ないですよ。」
the 大和撫子みたいな子
というか、サイドテールの子は穂乃果という子らしい。
「それじゃあ、練習はっじめるにゃー‼︎」
ショートボブの猫みたいな語尾の子
「凛ちゃん、ちょっと待って〜」
おとなしそうな子
となんかいろいろ来たんだが・・・。でも、楽しそうにしている彼女達を見て、なんか羨ましいと思いつつ、また階段を登ろうした時だった。
「まったく、凛も穂乃果先輩もはしゃぎすぎよ。」
何処かで聞いたことのある声。まさかと思い、歩みを止め、振り返るとそこに・・・
「あ・・・」
「・・・え?」
先ほどのサイドテールの子が、目の前にいて、こちらに突っ込んできた。
そして、俺に覆い被さるように倒れた。
「痛たた・・・、あーっ‼︎だだ大丈夫ですか。」
サイドテールの子は慌てて、話かけてきた。その俺は、無傷であったため何とかなった。
「あぁ、俺は大丈夫だから。ちょっと、どいてくるかな?」
あ、ちょっと言葉がきつかったかな?サイドテールの小声でごめんなさいとつぶやき、どいてくれた。
「穂乃果ちゃん、大丈夫⁉︎」
「穂乃果、あれほど気をつけてくださいと言ったのに。そこのあなた、怪我はないですか?」
「うん、怪我はない。」
頭に何かのっている子は、穂乃果の元につめより、大和撫子みたいな子は、俺の心配してくれた。すると、他の子達も集まってきた。
「「穂乃果先輩大丈夫ですか‼︎?」」
猫っぽい子とおとなしそうな子は同時に同じ言葉を発した。仲よすぎだろ。
そして、足を止める原因だった声の主がこちらにきた。
「まったく、穂乃果先輩、しっかりしてくださいよ。そこの、あなた立てる?私の家で、病院経営してるから、このにし・・き・の・・・。」
やっぱりだ。昔とは変わらない赤毛。少し目は細くなったかな?あの頃のような幼さなくなり、大人っぽくなったが、やっぱりあいつだ。
「・・・真姫?」
「た、たくにぃ⁉︎」
こうして、あの時の少年と少女ー本間 拓人と西木野 真姫の10年越しの約束が今、果たされることになる。
これじゃあ、ただの恋愛じゃないか。変身は早くて2話後かな。