「・・・真姫?」
「た、たくにぃ⁉︎」
2人の間に沈黙が続く。10年ぶりに再開であるがゆえ、お互い何を話せばいいかわからないのだ。
「元気にしてたか?真姫」
真姫は顔を真っ赤にしてうつむいて、プルプルと震えていた。俺は思った。これはあれだな、嬉しんだけど素直になれなくて、
『たくにぃ?いつの間に帰ってきたの?べ、べつにそんなに嬉しくないし。』
みたいな反応すると思った。
しかし、真姫は涙ぐみながら俺に静かに抱きついてきた。
「たくにぃ。・・・会いたかった。もどってくるなら、連絡くらいいれてよ。」
「悪いな。真姫を驚かしたかったんだよ。」
まさか、こんな反応するとは。
真姫・・・。心配かけてすまなかった。俺にもいろいろあってさ、いや、この話はいいや。
すると、こんな状況に理解できてない子達がいた。
「ま、真姫ちゃんが・・・で、デレてる?」
「あの真姫ちゃんが・・・。今日は地震でもくるのかにゃ?」
「甘えてる真姫ちゃん、かわいい
♡」
少し耳疑う言葉を聞こえたが、それは混乱するだろうな。たぶん、今でもいじっぱりなんだろう。真姫が泣きながら男に抱きついているんだから、それは困惑するだろうな。
すると、不思議そうに見てた大和撫子みたいな子が俺に話しかけた。
「あの、再会できて喜んでいる最中に申し訳ないですが、あなたとは真姫とはどういう関係なのですか?」
大和撫子みたいな子の聞こえた途端、真姫は状況に気づいたようで急いで俺から離れて、恥ずかしそうにしている。これはそっとしておこうか。
「そうだな、幼なじみと言ったところかな」
「へぇー。あのツンツンした真姫ちゃんがデレデレしてたから彼氏さんかと思ったにゃー」
「ちょっと、凛‼︎変なこと言わないで‼︎たくにぃも何か言ってよ。」
やっぱり、真姫は変わっていないのか。つーかこの凛っていう子、結構毒舌だな。
すると、穂乃果っていう子と凛っていうが、真姫の俺への呼び名に対して、めづらしかったのか。
「へぇー、たくにぃだって」
「たくにぃって呼ぶ真姫ちゃんも可愛いにゃ。」
「何よ、なんか問題あるの?じゃあ、拓人って呼べばいいんでしょ。」
いやいや、拓人って言ってもこの子達は俺の名前を知らないでしょ。すると、頭に何かのった子が、
「たくとさんって言うんですね。私、南 ことりです。いつも真姫ちゃんがいつもお世話になってます。」
そういえば、自己紹介がまだだったな。いいタイミングだ。南さん
「あぁ、俺の名前は本間 拓人。今年で高2になる。南さんだっけ、よろしくな。」
「あ、同い年なんだね。こちらこそ、よろしくお願いします。あと、南さんじゃなくて、ことりって呼んでだいじょぶだよ。」
「なら、ことりって呼ばせてもらうよ。・・・それと、だな・・・」
「どうしたんですか?」
その頭にのってるのってなんだ、って聞きたかっだけど、なんだろう。なんか聞いちゃいけないような気がするな。とりあえずことりというこでトサカにしておこう。そうだ、他の子達の名前を聞いておこう。
「いや、さっきから何もしゃべっていないその子は・・・」
俺はそのおとなしそうな子に指をさすして、ことりに聞いてみた。
「あっ、花陽 ちゃんのことだね。」
ことりは花陽という子をこっちに呼んできてくれた。すると、おとなしそうな子は、自信なさそうなか細い声で話し始めた。
「あ、あの。小泉 花陽と言います。本間先輩ですよね?よ、よろしくお願いします‼︎」
俺のことを先輩ってことは、真姫と同級生か。とりあえず、個人的に呼び方と呼ばれ方を統一したいから、花陽にも名前で呼んでもくれるように聞いてみるか。
「よろしくな。小泉さん。そうだな、ことりと同じように花陽って呼んでいいかな?代わりに俺のことも拓人って呼んでくれる?」
「そ、それじゃあ・・・拓人さんって呼んでもいいですか?」
「あぁ、だいじょうぶだ。」
すると、俺達の自己紹介を見ていたのか、
「私は高坂穂乃果。よろしくね、たっくん。」
「星空 凛だにゃ。たっくん、よろしくだにゃ‼︎」
急に自己紹介をし始めた。つーかたっくんってなんだよ。そんな呼ばれ方初めてだよ。新しい呼び名に少し戸惑っていると、穂乃果が顔を覗き込んできた。
「ねぇ、たっくん話聞いてる?」
「あぁ、聞いてるよ。よろしくな穂乃果、凛。」
呼び名に関しては、まぁいいか。
すると、穂乃果と凛は俺に対していろいろと気になることがあるらしく、
「ねぇ、たっくんはラーメンって好きかにゃ?」
「ラーメンか俺はす「たっくんって何処から来たの?」
「えっ?それは、「真姫ちゃんとの出会いはいつかにゃ?」
「ちょま「好きな食べ物は?」「何処の学校に行くのかにゃ?」「趣味は?」「拓人くんは彼女とかいたの?」
なんかいろいろ、来たよ。それとことり、さりげなく重大なこと聞いてくるな。と、俺がパニック状態になっている時、
「あなたたち、いきなりそんなに話しかけたら、本間さんに迷惑でしょ。」
「「「ごめんなさい」」」
3人は、申し訳なさそうに言った。
「本当に助かった。ありがとな。その・・・」
「園田 海未です。穂乃果達と同じ学年です。穂乃果達が迷惑をかけてすみませんでした。」
やっと、まともな子が現れた。俺はホッとした。だが、それもつかの間、
「そっか、よろしくな海未。」
と名前で呼んだ瞬間、海未の様子がおかしくなった。突然、顔が真っ赤になり、こう言った。
「付き合ってもいない男性が女性を名前で呼ぶなんて破廉恥です‼︎」
えっ?ちょっとどういうこと?
「え、いや、ほら、みんなも名前で呼んでるし・・・」
「とにかく、名前で呼ぶのなしです‼︎」
・・・これは、あれだな。男子とあまりに関わったことのやつだな。
なんか、急に高いところから落とされたみたいな感じがする。ともあれ、一人一人に個性が濃くておもしろいメンバーだな。いいメンバーに恵まれたな、真姫。少し安心したよ。
てか、そういえば真姫は、と辺りを見ると、1人で髪をクルクルといじりながら突っ立ていた。
「真姫?どうした?」
「別に何もないわよ。拓人。」
「あれ?たくにぃって呼んでくれないのか」
「別にいいでしょ。そんなこと。」
何拗ねてんだよ。本当にこういう所変わってねぇな。こういう時は、
「何?たくにぃって呼べないの?へぇー、そうなのか。あの真姫ちゃんが呼べないのか。」
「何よ、そんくらい呼べるわよ‼︎たくにぃのバカ‼︎」
顔を真っ赤にして反応する。やっぱ、ちょろいな。
その後、真姫は相変わらずねと呆れたようで、でもどこか嬉しそうにため息をついた。
「そういえば、たくにぃってどうして音ノ木坂に戻ってきたの?」
俺は思わず身構えてしまった。いや、真姫にただ気になったから聞いただけど。だけど、俺がこの街に戻って本当の理由・・・。そんなものは言えるはずがなく、本来とは異なる理由を話した。
「ちょっと、留学みたいな感じでね。」
「へぇー。どこの学校なの?」
そういえばさっき、誰が同じような質問してたな。まぁ、いいか。
「UTX学園ってところだけど。みんなは知ってるかな?」
どうせ、あの組織が経営してるってことだから、あまり有名じゃないのかと、興味本位で聞いてみた。
・・・あれ、みんなどうしたの?黙り込んじゃって。そんなにマイナーの学校なの?
すると、6人同時に口を開いて、
「「「「「「えーーーーーーー‼︎‼︎」」」」」」
えー‼︎こっちがえーだよ。
「え?何でそんな驚いてるの?」
「それは、驚きますよ‼︎」
え?花陽ちゃん。急に大きな声出してどうしたの?
理解が追いついていない中、花陽は語り出した。
「UTXといえば、ここ一帯の学校の中で1番人気のある高校です。特に有名なのが芸能科で、あの有名なダンサーの佐藤岳さんや歌手の園咲舞さんなどを排出しています。募集人数は500人。ですが、全国から受験生が集まって、受験人数はなんと約5,000人‼︎倍率は10倍ですよ‼︎そして、試験内容も筆記試験だけでなく、ダンスや歌の試験もあって、例年かなりのレベルだそうです。そんな過酷な試験に合格してやっと入れるんです‼︎それを留学で入るなんて、とてもすごいことですよ‼︎」
「そ、そうか。よくわかったからもうだいじ「話は続きます‼︎」
「UTX学園に入学した人達はでも、そんな人達中でもずばぬけている人達がいます‼︎それは・・・ARISEです‼︎」
「ARISE?なにそれ?」
「何でARISEも知らないんですか?ARISEとはスクールアイドルの頂点に立つユニットですよ‼︎あの、パフォーマンスは本当にさいこ「花陽ちゃん、ストップストーップ‼︎」
「穂乃果先輩、止めないでください‼︎これから、本題に入っていくんですよ‼︎」
「後で話は聞くから。とりあえず、たっくんだいじょぶ?」
穂乃果は俺のこと心配して花陽ちゃんの話を止めてくれた。これは後で聞いた話だが、話を聞いている時、俺は放心状態になっていたらしく、それを見かねて穂乃果が止めに入ってくれたらしい。
そして、事の重大さに気づき謝ってきた。
「すすすすみせんでしたー‼︎本当に迷惑かけてすみませんでした‼︎」
あはは、いいよ。本気になることはいいことだよ。花陽は悪くないと自分に言い聞かせた。
「凛はこっちのかよちんも好きにゃー。」
そっかー、凛はいい子だな。俺はこっちのかよちんは苦手にゃー。
「ようするに、そんなすごい学校に留学する拓人くんはすごいってことだよね。」
ここで、ことりが俺の留学の件と花陽ちゃんのUTXの話をまとめてくれた。
すると海未が気になったことがあったようで、俺に質問してきた。
「ということは、本間さんは歌やダンスなどができるということですか?」
「まぁ、一応ダンスはそれなりにできるからな。」
すると、穂乃果が何か思いついたようで、俺に近づいてきた。
「ねぇ、たっくん。もし、よかったら私達にダンスを教えてくれないかな?」
なんでダンスなんか?陸上部じゃないのか。
「そういえば、みんなに何の集まりなんだ?」
「実は私達、μ’sっていうスクールアイドルをやってるの。」
スクールアイドル?さっき花陽ちゃんがスクールアイドルがどうとか言ってたな。学校のアイドルってことか。てことは真姫がアイドルだと?なんか、不思議な感じだ。
「最近はじめたばっかで、まだまだなんだ。だから、たっくんにいろいろと教えて欲しいなって。だから、お願いします。私達にダンスを教えてください。」
他のみんなも一緒に頭を下げた。
ようするに、初心者だからコーチになってくださいってことだよね。
どうしよか。
俺が迷っているとことりがせつなそうな上目遣いでお願いをしてきた。
「たっくん。おねがぁい・・・」
なんだこの破壊力、普通の人ならここでお願いをきいてしまうだろう。
だが、俺にはここにきた本来の理由がある。
俺はあたりを見渡すとみんな、真剣な面持ちで俺を見ていた。みんなの力になりたい。だけど・・・。
俺は心の中で葛藤していた。そんな俺の様子に真姫が気づいたようで、
「無理しなくていいのよ、たくにぃ。たくにぃにだって都合だってあるんだし。」
・・・そうだな。気を遣わせて悪いな。なら、俺の都合に合わせてもらうよ。
「わかった。引き受けるよ。でも、俺も忙しいからたまにしか行けないけどいいか?」
「本当に⁉︎よかったぁ。わがままに付き合ってくれてありがとね。改めてよろしくね。たっくん。」
穂乃果は手を差し出す。
「そうだな。よろしくな穂乃果。いや、μ’sのみんな。」
俺は差し出された手を握った。あたりは夕暮れ。俺達をオレンジ色に照らす。
そして、街中に鳴る響くチャイム。
・・・あれ?てことは。
「あーーー‼︎」
俺の叫びにみんな驚き、穂乃果が心配して聞いてきた。
「急に大きな声出してどうしたの?」
「引っ越し業者さんが5時にくるんだった・・・」
俺はみんなの間を颯爽と抜けだした。すると、穂乃果の大きな声が聞こえた。
「明日もここで練習するから、よかったら来てね‼︎」
俺は立ち止まって返事をすることなく、その場を後にした。
なんか、今日はいろんなことがあったな。
真姫と再会したり、新しい友達ができたり。アイドルのコーチになったり。なんだかワクワクしてきた。
本当にこの街に戻ってきてよかった。こうして、俺は家に帰っていった。
だが、迷って家に帰ったのは7時頃だったとは、誰も知らない。
文が下手すぎて萎えます。
はやく戦闘シーンが書きたい。