頭文字D -School idol stage- 作:s2000
19XX年 午前4時 音ノ木山
ブォォォォォォン!
ギャアァァァァァァ!
1台のパンダカラーのクルマは音ノ木山の下りを走っていた
そしてそのクルマは我が家と思われる家に到着した
バン!
勢いよく、ドアが閉まる
???「ただいまー、配達終わったよ」
???「おう…お疲れ…穂乃果」
穂乃果「もう配達面倒だよーお父さん」
穂乃果父「つべこべ言わず、学校行け」
穂乃果「もう!」
…………
群馬県立音ノ木高校
???「91年式で130万…このシルビア、好きな色なんだけど高いなぁ」
???「でも、クルマはFRじゃなきゃね!シルビアやめてハチロクにしよ!穂乃果ちゃん?」
穂乃果「ことりちゃん…」
彼女は南ことり、穂乃果の幼馴染みだ
ことり「穂乃果ちゃん見て見て、このクルマ」
穂乃果「何これ?」
ことり「クルマの中古車の雑誌だよ」
ことり「それでね、このハチロクがね、手が届きそうな値段なの」
穂乃果「ハチロク?変な名前のクルマだね」
穂乃果「それでいくらなの?」
ことり「30万くらい」
穂乃果「貯金は?」
ことり「5万とちょっと…」
穂乃果「先は長いね」
そして放課後
穂乃果「読みながら歩くのやめてよー」
ことり「ねぇ、穂乃果ちゃん二人で共同でハチロク買おうよ」
穂乃果「嫌だよ、クルマならあるでしょ」
ことり「ダメダメ!お父さんのクルマディーゼルでFFのオートマだよ!あんなのクルマじゃないよ」
穂乃果「タイヤ4個ついて走るなら立派なクルマだよ」
ことり「えー!お互い先月免許取ったじゃん!買おうよ!」
穂乃果「飽きてるんだよね…」
ことり「?」
そして二人はバイト先のガソリンスタンドへと向かう
ことり「ねぇ、穂乃果ちゃんさっきのハチロクさぁ…」
池谷「二人ともハチロク狙ってんのかいい趣味だな」
彼は池谷先輩、バイト先の先輩だ
ことり「でしょ!池谷先輩も思うでしょ!」
穂乃果「でもハチロクってよく知らないんだよねぇ、どこのクルマ?マツダ?」
池谷「穂乃果ぁ!ハイオク飲むかぁ!」
穂乃果「ひぃぃぃぃ」
池谷「ハチロクはトヨタだよ、ジェネレーションギャップ感じたわ…仕方ないな出たのがお前らが小学生低学年の時だもんな」
ことり(私は知ってるんだけどね…)
池谷「そうだ、今日集まりがあるんだ来ないか?」
ことり「でもクルマないし…」
池谷「乗せてってやるよ」
ことり「先輩のS13に!?」
穂乃果(S13って何?)
ことり「行こうよ、穂乃果ちゃん!」
穂乃果「うーん」
ことり「穂乃果ちゃん…おねがぁぁぁぁい!」キュルルン
穂乃果「…はい」
そして夕方
ことほの「お疲れ様でしたー!」
池谷「じゃあ後でバス停で拾ってやる」
店長「お前ら好きだなぁどこ行くんだ?」
池谷「店長…音ノ木にきまってるでしょう…10分で着くんだから…」
店長「そうか…俺が若い頃には自他共に認める最強の走り屋がいたんだよ」
店長「それは今もハチロク現役で走っている」
池谷「今も!?俺、音ノ木の走り屋大概知ってるけどそんな年くったやつ…」
店長「悪かったな、年くってて」
池谷「いや、そういう意味じゃあ…」
店長「お前らとは時間帯が違う」
店長「そいつは今和菓子屋の親父だからな」
池谷「和菓子屋!?」
店長「朝音ノ木のレイクサイドホテルに和菓子を配達して、空になったら思い切り下るんだ」
店長「その下りはハンパじゃねぇぞ」
池谷「ハチロクでぇ!?」
店長「おっと、そろそろ約束の時間じゃないか?」
池谷「そういえば!じゃあお疲れ様でした」
池谷はシルビアのエンジンをかけ、約束へと向かうと店長は中に入り、タバコを吸い始めた
池谷が穂乃果達を乗せ、音ノ木山を登ると
穂乃果「ギャアァァァァァ」
ことり「穂乃果ちゃんうるさいよ~」
穂乃果「怖いよーーーーー」
池谷「初めて走り屋のクルマに乗りゃそうなるさ、次2速のヘアピンだ」
穂乃果「ダレカタスケテーーーー」
その頃の店長
ヴォォォォォン
店長「何だ?湯治客じゃなさそうだ」
店長「何台も走り屋と思われるクルマが…」
店長「音ノ木に向かってくな…今夜は一悶着ありそうだな…」
音ノ木山頂上
穂乃果「オエ~~~」
ことり「穂乃果ちゃーん」
池谷「悪かったな…まさかそこまでとは」
ことり「情けないよ穂乃果ちゃん、ジェットコースターとか怖い方でしょ?」
穂乃果「ジェットコースターとか怖くないよ、分からないよこの怖さは…」
ことり「?」
高坂和菓子店
トゥルルルル
電話が鳴る
穂乃果父「はい、高坂和菓子店…何だお前か」
店長「何だはないだろ」
店長「いや、こないだお前のハチロク見てさ、思い出したんだよ」
店長「調子いいじゃねぇか、ハチロクもお前も」
穂乃果父「フッ、いや俺じゃねぇ」
店長「何言ってんだあれはお前のハチロクだったぜ」
穂乃果父「いや、確かに俺のクルマだが運転してるのは俺じゃねぇ、娘の穂乃果だ」
店長「何だとぉ!?いつからか?」
穂乃果父「5年前だ」
店長「5年前って…今高3だから…中学生の頃からか!?」
店長「無免許バレたらどうするんだよ?」
穂乃果父「バレやしねぇよ朝早いし、今はもう免許取らせた、時効だ」
店長「お前……」
再び音ノ木山頂上
ヴォォォォォン…
ある種のエンジンのサウンドが頂上に近づく
ことり「何でしょうね?」
池谷(あの音は…!?)
ヴォン!ヴォン!
先頭を走る黄色いFD3Sと赤のFC3Sとその後ろを走るクルマが頂上の駐車場に近づく
ガソリンの給油口の近くにはステッカーが貼ってある
赤城レッドサンズ
そして二人の女の人が出てきた
赤髪のカールの髪形をした女の人と短いオレンジの髪をした女の人だ
ことり「ま、まさかあの人って…」
穂乃果(誰だろう?)
???「私達は赤城レッドサンズにゃ」
???「いきなりで申し訳ないが来週の土曜日ここで交流会をしたいにゃ」
???「広報部長」
???「うん」コクッ
ロードスターから出てきた女の人は茶髪のショートボブだ
???「来週の土曜日なんですが、お互い同じ環境じゃ飽きるだろうし、お互いに刺激し合うのもいいかなって思ってるんです」
???「そこで来週の土曜日ここで交流会をしたいんです」
池谷「まぁ断る理由はないよな?健二」
健二と呼ばれた男は180SXを乗っている
健二「そうだな別に構わないが」
???「じゃあ決まりだね」
???「今日は練習させてもらうよ、走りのマナーは守る」
ヴォン!ヴォン!ゴアァァァァァ…
穂乃果「あの人誰?」
ことり「知らないの!?」
ことり「あの人達は雑誌にも乗ってて有名何だよ!」
池谷「そうだな、黄色いFDは星空凜、赤いFCは西木野真姫」
池谷「名付けてロータリーのまきりん!」
池谷「よし、俺達も遅れを取らず走ろう!」
ことり「あの…私達は?」
池谷「悪いな、本気で走るときは横に乗せないことにしてるんだ、後で拾いに行くから!」
ブオォォォォォン…
ことり「情けないな…何でこんなときにクルマないの~」
穂乃果「ねぇことりちゃん、走り屋って楽しいの?」
ことり「何言ってるの!?楽しいよ、あんなの見たら血が騒がない?」
穂乃果「血が…騒ぐ…?」
………
ゴアァァァァァ
池谷「こんなに目一杯飛ばしてるのにケツにすら食いつけねぇ」
池谷「クソ…速い…!」
音ノ木山麓
健二「あいつらクルマにも金かけてるし腕もスゲェよ…」
池谷「あぁこんなんじゃただの恥さらしだ」
池谷「今日はもう遅いからまたどこかで集まろう」
池谷は穂乃果とことりを乗せ帰路を走る
池谷「走り屋ってさ…プライド高いやつが多いんだよ…」
池谷「だから地元だと絶対に負けられないんだ…それは走り屋の掟みたいなものなんだよ…」
S13のマフラーは虚しく響き音ノ木の山を下りた
午前4時音ノ木山頂上
レッドサンズ仲間「もう人いないっすね」
凜「そうだにゃ」
レッドサンズ仲間「真姫さんは?」
凜「真姫ちゃんはカスぞろいとか2軍でも勝てるって言い残して帰ったにゃ」
凜「凜も帰るにゃ、FD燃費悪いし…」
そして凜は音ノ木山を下り始めた
凜「本気になって飛ばすとついてこれないか…まだまだだにゃあいつらも」
凜「少し待つかにゃ」
FDの車速を落とし待つと一台のクルマが来た
凜「やっとかどっちだにゃ?」
しかしそれは仲間のクルマではなかった
凜「何にゃ?180SX?MR-2?凜の仲間じゃないにゃ…」
凜「上等にゃ赤城レッドサンズNo.2の実力、見せてやるにゃ!」
凜はFDを飛ばすが後ろのクルマは離れない
凜「クソ!ここのコーナーで差をつけるにゃ!」
コーナーに入ると後ろのクルマも曲がり始め横を見ると車種が分かった
凜「ハチロク!?ふざけるにゃ!」
凜「ハチロクごときにこのFDが負けるにゃんて」
凜は次のコーナーを予測し、車速を落としたがハチロクの車速は下がらなかった
凜「こいつ…この先知らないにゃ?ここを曲がったら次はキツイ左」
ハチロクが曲がるとリアが滑った
凜「言わんこっちゃねぇ!リアが出てる、減速するスペースはないにゃ!」
しかしハチロクは反動を生かし左コーナーを曲がりきった
凜「慣性…ドリフト!?」
凜は動揺しスピンしてしまった
しばらくすると仲間が来た
それぞれハチロクを見たらしくあれは幽霊、化け物などの言葉を挙げた
凜(あれは間違いなく地元の走り…音ノ木の幽霊め、借りを返すにゃ!)
月一のペース書いていこうと思います 評価、意見などありましたらお願いします