そんなある日の日曜日   作:唐笠

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35巻がハヤナギ成分不足なのでおまけという名の自家発電

ハヤテ→ナギでハヤテの独白です


おまけ

ハヤテSIDE

 

「…………………んぅ…」

 

肌寒さに身震いしながら、僕は目を覚ます。

 

「あっ…………」

 

仰向けに寝ていた僕は目を開けた瞬間に飛び込んできた風景に思わず息をのんでしまう。

都会だというのに、夜空に輝く星々があまりにも綺麗だったから…

その中心には下弦の月が輝いていた。

満ちてはいない。だけど、それは言い表しようもない美しさがあったのだ…

 

幻想ともいえる景色。

神秘、神聖、荘厳、その全てを足してもこの景色は言い表すこともできない。

 

そんな場所に最初からあるように…

そこにあるのが当然であるように流れる金砂に僕は目を奪われてしまった……

 

いや、金砂ではない。

だが、そう表すのが最も適切な気がしたのだ。

それにそっと手を伸ばし、手を触れる。

まるで触れてはならないものに触れるようにそっと……

 

サラサラだ…

艶やかだ……

そんな褒め言葉じゃ足りない気がする。

だけど、僕にはそれに与える言葉をもたない…

 

いくらそうしていただろうか…?

それは解らない。

だけど、何かを求めるように僕の手が金砂の流れに逆らっていく。

それが温もりに触れた時、その手は止まっていた。

 

視線を向けなくてもわかる。

だから、この先にいってはいけないのだと理解している。

だと言うのに……僕の手は退こうとしなかった…

代わりに、僕の自制心が進まないようにとおさえている。

所謂、停滞の状態。夜風が身を貫く、その中で僕は温もりを感じ続けていた…

微かに聞こえる、規則正しい息づかいと共に……

 

星は未だ輝き続けている。下弦の月は僕らを照らしている。

それは、永遠さえ感じられる一瞬…

 

僕は何を求めているのだろう…?

この永遠と一瞬の狭間で僕は何を願うのだろう…?

その答えは未だ出そうにもない…

 

だから………もう少しだけ…『ここ』にいさせてほしいんだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴーンゴーンゴーンゴーン!

 

「って、なんで綺麗に締めさせてくれないんですか!?」

 

12時の鐘に向けて、届くことのない怒りをあらわにした僕はぱっと起き上がる。

その時、ようやく気が付いたのだ…

自分の頭がやけに重いと……

この感覚を僕は知っている。中学生の時、はめを外した悪友に酒を飲まされた感覚と同じだ…

 

そこまで考えた僕は合点がいった。

レストランで僕が飲んだのはワインだったのだろうと…

何気なく口に含んでいたため気付かなかったが、それなら僕の思考回路がおかしくなっていたのにも納得がいく。

 

ということは、僕が先ほどまで抱いていた感情も『酔い』が原因だったのだろう…

 

「本当に……酔いとは恐ろしいものですね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だって、本人が気付かない内に酔っているのだから…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きっと僕は、この特別な毎日に酔っている…

 

そう自覚した時、僕のポケットから『おつり120円』と記載されたレシートが風に舞っていった…

 




ってことで、これ以上は続きません。
生徒会の3バカの結末は各自自己補完でお願いいたします←マルナゲ
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