第十六話(冬の章1)
「さむっ」
今は冬、さすがに寒くなってきた。
「何か作って暖を取ろうかなぁ」
そういって、博麗神社の中に入って行く。
~博麗神社~
「マフラーでいいかな…」
そういって、毛糸を取り出し、それを編み上げていく。
「霊夢さんたちの分も作っておくかな」
~一時間後~
「こんなもんでいいかな?」
りょうかたちは・・・うん、大丈夫だな。
「ドール、おはよう」
「あっ、霊夢さん」
「なに?それ」
「霊夢さんたちのマフラーですよ」
「マフラー!」
「うおっ」
霊夢は山ずみになっていたマフラーから一つを取り出した。
「ちょうど霊夢さんのやつですね」
「これが?」
「はい、かわいいでしょ?うさぎさん」
「た、たしかにそうね」
デザインは、雪のようなデザインの中に白い毛並で目の赤いうさぎがいるという物だ。
「なんかこっちを凝視している気がするんだけど」
「きのせいです!」
「そうよね・・・」
「それでは、これを配ってきますね」
「えぇ、わかったわ」
「つなぐ程度の能力」
~妖怪の山・文の家~
「文さんいますか~」
「あや?ドールさんの声が」
「お届け物でーす」
「あやや、いつのまにそこに?」
「ついさっきです」
「そうですか」
「はい」
「それで、おとどけものとは?」
「あぁ、マフラーを作ったので届けに来ました」
「マフラーですか、この時期にはありがたいですね」
「それでは、僕はまだいかねければならないところがありますのでここで」
「はい、また」
~紅魔館フランの部屋~
「お邪魔しまーす」
「ドール!?」
「やっほー、フランにお届け物だよ~」
「どれ?」
「マフラーのプレゼントだよ」
「マフラー?」
「あぁ、こんな感じのやつ」
そういって、フランのマフラーを取り出す。
「それが?」
「あぁ」
「ん、ありがとう」
「どういたしまして」
「それじゃあ、またね」
「あぁ、またな」
~とある竹林~
「妹紅さーん」
「!?」
「マフラーのお届け物でーす、って、どうしたんですか?」
「なんだ、ドールか」
「なんだはひどいですよ!」
「ごめんごめん、それで?なんのようだ?」
「マフラーのお届け物です」
「ほんとうか?それはありがたい」
「はいこれ」
「これは・・・暖かいな」
「糸が特殊だからでしょうか?」
「そうなのか?」
「はい、周りの気温に合わせて温度が変わるんです」
「つまり・・・どういうことだ?」
「えっと、周りが冷たければあたたかくなり、周りが暖かければつめたくなる、みたいな感じです」
「なるほどな」
「それでは、また」
「あぁ、またな」
~寺子屋~
「お邪魔しまーす」
「!?」
「妹紅さんと同じような反応するんですね」
「なんだ、ドールか」
「そして同じようなセリフというのがまた・・・」
「そうだったのか?」
「えぇ、まんまおんなじセリフでした」
「そうか・・・」
「それで、これを渡しに来たんですけど・・・」
「これ?」
「はい」
「これは・・・マフラーか?」
「そうです、ついでにデザインは妹紅さんと同じです」
「妹紅とか?」
「はい、それでは」
「あぁ、またな」
~博麗神社~
「いまもどりました~」
「あら、おかえりなさい」
「さっそくつけてるんですね、それで、どうでしたか?」
「どうってのは?」
「つけてみてどうだったのかと思いまして」
「暖かいわね、つけ心地もいいし」
「それならよかったです」
「ところでドール様」
「ジブリール・・・いつからそこに?」
「ついさきほどからいましたよ?」
「気配にきずけないとは・・・僕も弱くなったったなぁ」
「そうでございましょうか?」
「あぁ」
「それで、あげてない人はどうしたんですか?」
「あぁ、あのメンバーは今頃」
~そのころの魔理沙宅~
「魔理沙さん!」
「なんなんだぜ?」
「そんなところでごろごろしてると掃除ができないのでやめてください!」
「そんなこといったって、寒いしなぁ」
「はぁ、それじゃあこれつけててください」
そういって、りょうかはもふもふしたなにかを渡す。
「これはなんなのぜ?」
「マフラーと手袋、コートです」
「コート?」
「服の上に着るやつですよ」
「そうなのぜ?」
「はい、とり合えずとそれつけてどいてください」
「わかったのぜ」
~同刻紅魔館広間~
「寒いわね」
「そう?」
「そうよ、フランは寒くないの?」
「ドールからもらったマフラーってのが温かいから大丈夫!」
「そう・・・私たちには何もくれなかったのに・・・」
「そうですか・・・少しお待ちください」
「わかったわ」
~紅魔館廊下~
「おいドール」
『あれ?少し待っててください。それで?なんだよ』
「なんでフランお嬢様にはマフラーを渡したのにレミリアお嬢様には渡さなかった?」
『あれ?あっき・・・渡してないのか?』
「そんな準備してるわけがないだろう?」
『そんなもんかなぁ』
「そんなもんだ」
『そうか、そいつはすまなかったな、急いで作る、とは言わない』
「なんだと?」
『おまえ・・・持ち物の確認くらいしろよ』
「俺が持っているだと?そんなことが・・・」
ガサゴソ
『それで?どうだった?』
「あったな・・・」
『それで?これで話は終わりか?』
「あぁ、それじゃあな」
『あぁ、それと』
「なんだ?」
『それはお前が作ったってことにしておいてくれ』
「なんでだ?」
『そっちのほうがいいからさ』
「わけがわからないが・・・まぁ、そういうことにしておこう」
『それじゃあこれでな』
「あぁ」
~紅魔館広間~
「お嬢様」
「あら?なにかしら?」
「こちらをどうぞ」
「ありがとう」
「それでは、ほかの方々にも渡してきます」
「えぇ、そうして頂戴」
~同刻リクとシュヴィの家~
「リク」
「なんだ?シュヴィ」
「こんなの作ってみた」
「これは・・・マフラーか?」
「マフラー?」
「あぁ、ドールが作っていたからわかる」
「そう、なんだ」
「それにしても、やけに長いな」
「だってこれ・・・二人で使うんだもん」
「二人で?」
「そう、こうして」
そういって、自分の首に巻いた後に、余ったマフラーをリクの首に巻きつける。
「これで、あったかいね」
「あぁ、そうだな」
~博麗神社~
「とまぁこんな風になってます」
「それは分かったけど、どうしてそんなことが分かったのよ」
「秘密です」
「そう・・・」
「答えを知ったら気分を悪くしますよ?」
「気にしないようにしましょう、そうしましょう」
「賢明な判断です」
「なぜか笑ってるしすごく怖いのでそうします」
「そこまで言われると傷つきますよ?霊夢さん・・・」
「うぐっ」
「まぁ、眠いですし寝ましょうか」
「そ、そうね」
気がついたら、周りはもう暗くなっている。
「それでは、おやすみです」
「えぇ、おやすみなさい」
~博麗神社近くの森(上空)~
「ククク、そうして束の間の平和を楽しんでるといい」
「それで?この後はどうすんのよ」
「あぁ、―――――――を送る」
「なんですって?―――――――を?」
「あぁ、アイツならうまくやってくれるだろう」
「それもそうね」
「それでは、さっそく送るとするか」
「えぇ、楽しみね」
「ククク、そうだな」
そうして、黒マントの二人組は消えて行った。
フラグを立てていくスタイル(回収するかどうかは…)