とある人形が見た幻想   作:血濡れの人形

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第十七話(冬の章2)

「う~、寒いなぁ」

 

「そうね」

 

「でもここは暖かいしなぁ」

 

「そうよねぇ」

 

ついでに、今いるところは博麗神社の中にあるこたつである。

 

「ん?」

 

「どうしたのよ」

 

「いえ、なぜかふぶいてきたなと思って」

 

「本当に?」

 

「はい、それに、なにかいるきg『ウォーン』!?」

 

「なによ、いまの声は」

 

「・・・霊夢さん」

 

「どうかしたの?」

 

「絶対に外に出ないでください」

 

「さっきの声は気になるけど、さすがに出ようとは思わないわよ」

 

「それならよかったです」

 

そういって、ドールは立ち上がる。

 

「どこにいくの?」

 

「秘密です」

 

そうして、玄関の方に向かっていくと、

 

ガラガラッ

 

ドアを開けたような音がした。

 

~博麗神社外~

 

「さてと、あっちの方か?」

 

そうして、妖怪の山の方を向いて、

 

「そんじゃ、行くかな」

 

空を飛んで空に消えて行った。

 

~妖怪の山近くの森~

 

「あれか・・・」

 

そこには、巨大なオオカミがいた。

 

ドサッ

 

地上に降りるドールに、

 

『グルルルル』

 

「フェンリルか・・・」

 

『ウォーン』

 

ガサガサ

 

「!?」

 

フェンリルが遠吠えをしたと思うと、周りから人間が出てくる。

 

「ちっ、お前らもいたのかよ」

 

「そういってくれるな、光の戦士、いや、ブラッティ」

 

ふいに、女性の声が聞こえる。

 

「その声は・・・イゼルか?」

 

「あぁ、そうなのだが、どうかしたのか?」

 

「いや、たしか魔大陸に行くときに死んでいたはずなのに、それが目の前にいるんだからな」

 

「なるほどな、それに関しては納得だ」

 

「それで?なんでこんなところにいるんだ?」

 

「それなのだが、私にもわからないんだ」

 

『・・・』

 

「そのまえに、アイツをかたずけるか」

 

「そうだな・・・それでは、久しぶりの共闘と行こうか」

 

「そんじゃ、おれが前に行く」

 

「そうしてくれると助かる、さすがに前に出るのだけはきついからな」

 

「そんじゃ、いくぞ?」

 

「わかった!」

 

そうして、二人は走り出し、

 

「挑発!か~ら~の~、フラッシュ!」

 

『ガウッ!』

 

ドールの声の後、それに反応したようにフェンリルがドールに向かってくる。

 

「四大妖精『ウンディーネ』」

 

次の瞬間、膨大な量の水がフェンリルの周りを囲む。

 

「シヴァ、いや、私が作りだした私の理想よ!いまこそ、私に真なる力を!」

 

さらに、イゼルがシヴァになり、

 

「風よ、光よ、その全てを凍てつかせ、

 

世界に静寂をもたらせ!

 

砕け散れ!ダイヤモンドダスト!」

 

その水をかたまらせる。

 

「さてと、あとは・・・・」

 

「どうするのだ?」

 

と、いつの間にか元の姿になっていたイゼルが聞いてきたので、

 

「マグマに突っ込もう!」

 

「なんだと!?」

 

「そんじゃ、行ってくるわ」

 

「あ、あぁ」

 

~妖怪の山山頂~

 

「ここでいいかな?」

 

そういって、その場にフェンリル(凍っている)を落とす。

 

ヒュー

 

「さてと、もう帰るかな」

 

~妖怪の山近くの森~

 

「イゼル~」

 

「おや?もう終わったのか?」

 

「あぁ、突っ込んできたから問題ないよ」

 

「そうか、それならこれでもう私は行くよ」

 

「そうだ!」

 

「どうしたんだ?」

 

「せっかくなんだし拠点は必要だろ?」

 

「あぁ、だが、それがどうかしたのか?」

 

「いい隠れ家を作ってやるよ」

 

「本当か!?それは助かる」

 

「これもつけとくか」

 

「それは・・・石か?」

 

「あぁ、これをどうぞ」

 

『クポ!?』

 

「これは・・・モーグリ族か!?」

 

「あぁ、それを連れてっていいよ」

 

「本当か!?」

 

「あぁ、それじゃ、何か要望はあるか?」

 

「こほん、それじゃあ、地下室のような感じで頼む」

 

「わかった、そんじゃ、ここに作るんでいいか?」

 

「あぁ」

 

「少し待っててくれ」

 

~十分後~

 

「できたぞ」

 

「早いな」

 

「とりあえずはこんなもんで良いだろ?」

 

「少し見てくる」

 

そういって、イゼルは梯子から降りて行った。

 

~数分後~

 

「ドール・・・少し聞いていいか?」

 

「ん?どうしたんだ?」

 

「あんな広い物を、どうやってあんな短時間で作ったんだ?」

 

「それは・・・・教えないみょ~ん」

 

「はぁ、まぁ、なんとなくそう答える気はしてたんだ」

 

「それじゃ、俺はもう戻るからな?」

 

「あぁ、またな」

 

~博麗神社~

 

「ただいまです~」

 

「あら、お帰りなさい」

 

「いやぁ、案外弱いやつでした」

 

「そう・・・何と戦ってたの?」

 

「フェンリルですよ?」

 

「・・・はい?」

 

「もう持ってるんでいらないんですけどね」

 

「持ってるって・・・・」

 

「でも、さすがに眠くなりましたね」

 

「そ、そう」

 

「それでは、僕は寝てきますね~」

 

「え、えぇ」

 

~ドール移動後~

 

「ドール・・・なんてもの持ってるのよ」

 

「そうね・・・さすがにこれは危険かもしれないわね」

 

「あら紫、生きてたのね」

 

「さすがにあの時はもうだめかと思ったけどね」

 

「あ、あはは」

 

「笑い事じゃないわよ!危うく死にかけたんだから!」

 

「世界と共に存在を消されなかっただけましじゃないかしら?」

 

「うっ」

 

「さてと、それじゃあ私はもう寝るわね」

 

「えぇ・・・」

 

そうして、二人はわかれた・・・・が

 

「あの」

 

「!?」

 

「あなたはいったい?」

 

「私?私は・・・」

 

(どうしましょうか・・・)

 

「霊夢の知り合いよ」

 

「なるほど!それでさっきから話してたんですね、紫さん」

 

「なっ」

 

(聞かれてた!?)

 

「ばっちり聞こえてましたよ?」

 

「・・・あなたは心を読むことまでできるのかしら?」

 

「そんなことはありませんよ?」

 

「そう・・・あなたにできそうなことは無いと思うくらいだけど」

 

「できることしかできないですって」

 

「・・・正論なのがまた」

 

「それでは、僕はまた寝てきますね」

 

「えぇ、それじゃあね」

 

「あぁ、それと」

 

「なにかしら?」

 

「僕は死んでも死にませんよ?」

 

「!?」

 

「それでは」

 

そうして、そこにいたメンバーは解散したのだった。




イゼルさんを呼びました(これから出すとは言っていない!)
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