第二十七話 (春の章)
~魔理沙宅~
そこで、りょうかと魔理沙、ドールの三人が、のんびりと紅茶を飲んでいた。
「ねぇ、ドール、一つ聞いていい?」
と、りょうかが、ティーカップから口を離し、質問する。
「何かな?ズズあ、これ美味しい」
「そう、ありがとう、それじゃあ、ありがとうついでに、何でここにいるのかしら?」
すると、ドールはティーカップから口を離すと、
「暇だったからしゃーない」
「暇だったからじゃない!ほら、とっとと帰る!」
「ふむ、よし、暇なのは変わらないし、弾幕ゴッコで俺に勝てたらいいよ」
ブチッ
なんて音が聞こえそうなほどに、怒っているのがわかったドール、
「やば、やり過ぎたかも」
だが、時すでにおそし、りょうかは、後ろに鬼の様な何かを浮かべながら、
「今日と言う今日は・・・カクゴシナサイ」
若干片言になりつつも、冷静に殺気を当ててくる。
「よ、よし、残機は四、スペカは使用回数無限でいいか?」
と、さすがに部屋の中ではできないので、ドールは自分が作った世界に全員で移動する。
「えぇ、それじゃあ、行くわよ?」
そう言って、りょうかは、スペカを片手に三枚持って突撃してくる。
「神装『赤魔道士の装備』、幻想『レッドパレード』、神軍『三頭竜の再来』」
すると、りょうかが手元のスペカを発動させると同時に、
りょうかの近くに、札の様なもの、赤い軍隊、白い三頭竜の群れが現れた。
「まだまだいくわよ!未来『誰もいなくなった歴史』」
すると、ドールの目の前に、人形(ひとがた)の弾幕が飛んできたと思ったら、急に小さな弾幕になり、ドールのことを追尾し始める。それから逃げるように、ドールが移動してると、目の前に二つのスペカが迫ってきていた。
「ちょ、ま」
ピピチューン
そんな音と共に、ドールは残機が二つ失われる。
「名刀『菊一文字』」
カチンという音と共に、ドールの前髪が少し切れる。
「呪文『ファイラ』」
すると、ドールのまわりを囲むように、火の輪ができる。
「一閃!」
その言葉と共に、りょうかは菊一文字を振る。
ピチューン
「少しは手加減しろってn「神狼『フェンリル』」そっちがその気なら、人形『ソードドール』」
りょうかからは、一匹の巨大な狼が、ドールからは、一つの人形が現れ、互いにぶつかり、消滅する。
「ラストスペル『我が道は召喚者』」
その言葉と共に、りょうかのまわりに、大量の魔物の軍が現れる。
「ちくせう、ラストスペル『血濡れの死神』」
それに対抗するように、ドールは紅い鎌を持ち、突撃してくる魔物の軍を倒していく、が、
「さすがにこれは無理」
その一言と共に、ドールから、
ピチューン
という音が聞こえてきて、弾幕ゴッコは終了した。
~数秒後~
魔理沙の家の前で、ドールが帰る支度を終え、りょうかにまたくることを言おうとすると、
「却下」
の一言で片付けられてしまった。
「ショボン(´・w・`)」
「そんな顔してもダメ、ほら、早く帰る!」
「ヘイヘイ」
そう言って、ドールが飛んでいくのを見ながら、魔理沙がりょうかに、
「そういえば、何でここでのんびりするのを却下したのぜ?」
その質問に対して、りょうかは、
「あいつ、昔から、「暇だから来てみた」みたいなこといったあと、面倒事まで連れてくるのよ」
なんて話してたのは別の話、
~いざやの巫女修行のところは全カット~
~白玉楼 庭~
ドールがここに来た理由は、ただ一つ、
「妖夢~遊びに来たよ~」
「え、えっと、何のようですか?」
「いやぁ、そういえば戦ってなかったなって」
妖夢が剣を持っていることを思いだし、暇だったので戦えないかと思ってきたのだ。
「そうですか、そういえば、私もあなたの剣を見てませんでしたね」
そう言って、妖夢は剣を抜く。
「そうだ、折角だし、何かやろうぜ?」
「何か?」
ドールの言葉を聞いて、妖夢は首をかしげる。
「そうだな、そっちが勝ったら、そろそろ飯の時間だし、作るのを手伝うよ」
「・・・そちらが勝ったら?」
「暇だから何か手伝わせて」
「・・・それって、結局変わらない気が・・・」
「気にするな!」
「それに、神社で作らないでいいんですか?」
と、妖夢がもっともないけんをいうと、
「いやぁ、作るだけだしね」
「はぁ、まあいいです、それじゃあ、行きます!!」
そう言って、妖夢は全速力で突撃してくる。
「いいね♪そんじゃあ、俺も面白いものを見せちゃるよ」
そう言って、ドールが手を前につき出すと、
「さあ、血の剣を作りましょう、何より紅く、何より黒く、何より美しい血の剣を!」
その詠唱と共に、ドールの手元に紅い剣が現れる。
「なっ」
「紅き魔物よ、その身を使い紅き血の雨を降らせよ!ブラッドレイン!」
そうして、狼のような魔物が出てきたと思ったら、いきなり破裂して、空から紅い雨が降ってきた。
シュー
ふいに、そんな音が聞こえる。
「!?なんですかこれは!」
妖夢は、そう言うと、血の雨をかわし始める。
「フフフ、ほら、どんどんいくよ?」
そう言って、ドールは自分の手のひらの上に作り出した剣を置き、握ったあと思い切り剣を引き抜いた。
「え?」
そんな光景を見て、妖夢がふとそんな声をあげてる間に、ドールは、
「ブラッドソード、我が血を啜り、真の力を現せ!」
と、いったあと、剣についていた血液が吸収される。
「紅き剣よ、全ての物を切り刻め!」
その声と共に、ドールの付近がいきなり細かく切れる。
「一閃!」
そうして、妖夢の首もとに、紅い剣があてられる。
「うぅ、降参です」
と、妖夢がそう言うと、ドールは剣を消して、
「よし、それじゃ、台所少しかr」
ふと、ドールが空を見ると、空から手紙がふってきた。
「なんだこれ」
そう言って、ドールは剣を使って手紙を開ける。
『伝えるのを忘れておったが、お主の体をララフェル族のものに変えさせてもらったぞby神様』
想像してたのとは全く別の何妖だったので、ついてに力を込めてしまい、
クシャ
という音と共に、ドールは思い切り手紙を握りつぶした。
「どうしたんですか?さっき空からふってきた手紙に何か変な事でも書かれてましたか?」
という、妖夢の疑問にたいして、ドールは苦笑いを浮かべながら、
「気にしちゃダメなやつだから」
と、返事をしたという。
~二人で調理中~
「ふむ、こんなもんでいいかな?」
「そ、そうですね」
料理が終わったあと、ドールはゆっくりと、妖夢はハーハー言いながら呼吸を整えていた。
「そんじゃ、とりあえず運んでくから、いつもご飯食べてるところにいってきなよ」
「いえいえ、私も運びますよ」
「そう?それじゃ、半分お願いね」
ちなみに、今、ドール達の前には五十種類程の料理と、それが乗った皿がある。
「五分で運べたら一番ベストだけど、そんなことは言わないよ」
そう言って、ドールは端から順に皿を運んでいく。
「私も、ハァ、運びましょう・・・」
そう言って、妖夢が皿を手に取り、運ぼうとすると、バランスを崩し、転びそうになる。
「よっと、大丈夫か?」
ふと、ドールの声が聞こえ、そちら側を見ると、髪の色と目の色以外はドールにそっくりの少年がたっていた。
「えっと、あなたは?」
「あぁ、どうも、マナドールです」
その紹介を聞いて、妖夢は、
「へ?ドール・・・さん?」
「そうだよ、とはいっても、君がいっているブラッディドールではないけどね」
「え?それってどういう事ですか?」
それを聞いて、マナドールは考える仕草をしたあと、
「そうだな、ドールの能力を応用して作られた存在、かな?」
「え?能力?」
「まずは、それを入れるための器を作る」
「はい」
「それにオリジナルの能力の一部を組み込む」
「ふむふむ」
「その後、何らかの方法で自我を作る」
「そうなんですか」
「・・・本当に分かってるのか?」
ふと、ドールがそう言うと、妖夢は、
「大丈夫です!多分」
と、返答してきたので、マナドールはとりあえず話をまとめ始めた。
「まあ、人造人間みたいなもんだ」
「人造?」
「そ、人の手で造られた人間」
「はぁ」
すると、部屋の方から、幽々子の声が聞こえた。
「そうだ!早く運ばないt「ほら、もう運んでおいたから」・・・え?」
ふと、料理が並べられていた方を見ると、いつの間にか運ばれていた。
「えっと、もしかしてこれもマナドールさんが?」
「いや、俺じゃなくてオリジナルの方だな」
「・・・ドールさん・・・いつのまに!」
「ほら、早く皆の所に行かないと」
「マナドールさんは?」
「う~む、オリジナルは知ってるけど、妖夢の主人や、何やらどこからか見ているおじいさんがな」
その言葉を聞いて、妖夢は、
「え?」
なんて声をあげていたが、マナドールは、
「そう言うわけで、遠慮しておくよ」
と、さらりと断って、風のように消えたのだった。
~その頃のドール~
「さて、それでは僕はここで」
「あら?もう帰っちゃうのかしら?」
「はい、外の視線がいい加減嫌になってきたので」
「視線?」
「何やらこちらを見ているような・・・おじいさんかな?」
と、マナドールと同じことを言う。
「おじいさん?あぁ、妖忌のことかしら」
「それに、ちょうど戻ってきたみたいだしな」
ドールがそう言うと、幽々子は首をかしげながら、
「戻ってきた?」
「あぁ、妖夢がふらついてたように見えたから、分身体を置いといたんだよ」
「そうだったの」
「それじゃ、妖夢がくるまえn「ドールさん!マナドールさんはどこにいったんですか!」はぁ」
ドールが外に出る前に、妖夢が戻って来ていた。
「もう戻ってきたけど、どうかしたのかな?」
「その、えっと、ドールさんと同じ事が出来るなら、居てくれないかな~、なんて」
「ほうほう、因みになぜ?」
「私の仕事が減れば、そのぶんできることが増えるからです!」
それを聞いて、ドールはボソリと、
「む、もっともな意見だったよ・・・」
と、呟いたあと、
「わかった、それじゃあ、少し待ってて」
といって、部屋から出ていった。
~部屋の外~
「まったく、一体何をやったんだ?」
そう、ドールが呟くと、ドールの前にマナドールが現れる。
「知らんな」
「そか、ほんじゃ、お嬢様がお待ちだぞ?」
「言ってろ、まったく、何でこんなことに・・・」
「それじゃ、頑張れよw」
「なに笑ってやがる」
そう言って、マナドールが振り替える頃には、ドールの姿はなくなっていた。
「はぁ、そんじゃ、とりあえず行くかな」
そうして、マナドールは白玉楼にすむことになったのだった。
何ででしょう、四千文字こえました(´・w・`)