とある人形が見た幻想   作:血濡れの人形

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彼は思う。この世界では、彼が救われてほしいと


黒き魔法使い

~博麗神社近くの森~

 

しろまが幻想郷を去ってから数秒後、博麗神社近くの森にいたあっきは、しろまがいた方を見ながら、

 

「しろま・・・次は俺の番か・・・」

 

「そうですよ、ついでに消えていったしろまさんについて聞きましょうか」

 

「それはいいけど、お前の後ろにいるのは誰だ?言っておくが一人ずつしか相手にしないぞ?」

 

そう言って、あっきはいざやの後ろにいる迅真、ツルギ、ルーミアを見る。

 

「それでは、ここは私からいきますかね」

 

そう言うと、ツルギは銀色のナイフを取り出して言う。

 

「まったく、近距離戦闘は苦手なんだけどな・・・」

 

「そうですか、ですが、容赦はしません」

 

そう言って、ツルギはナイフを両手に持ち、あっきの方へ向かっていく。

 

「・・・リミッター解除、制限解除、詠唱速度上昇」

 

「させるか!」

 

「『終焉迎えし黒き世界、闇の中で我は願う、世界よ滅べ、世界を呪え、世界の核を破壊せよ』ナイトジエンド」

 

あっきが呪文を詠唱し終えると、月明かりすらもなくなり、地面が抉れる。

 

「『気高き獣、百獣の王よ、神々へ反逆せし偉大なる眷獣よ、我が呼び掛けに答えてきたれ』レグルスアウルム」

 

その闇の中で一点、金色に輝くライオンが現れる。

 

「『終わらせるものよ、氷狼よ、我が体を代償に、汝のことを呼び出さん』フェンリル」

 

次の瞬間、ツルギの足元が凍る。

 

「『契約結びし吸血王よ、我が呼び掛けに答えてきたれ』ロードオブバンパイヤ」

 

そして、最後に一体の吸血鬼が降り立つ。

 

「動けないし・・・」

 

と、ツルギが言っているのを聞きながら、あっきは全員に命令を出す。

 

「行け、それとおまけにつけておこう、ファイア、ファイラ、ファイガ、フレア」

 

あっきが唱えた火の呪文は、ツルギに当たると思われた。

 

「残念だけど、それくらいなら!」

 

そう言って、ツルギはナイフを取りだし、火の玉を斬った。それを見てあっきは、一瞬隙を見せた。

 

「そこっ」

 

その一瞬の隙をついて、ツルギはあっきにナイフを飛ばす。

 

「っ!やってくれたな・・・しょうがない、近距離戦闘のリミッター解除」

 

「は?」

 

「今ここで一人、もとの世界へ帰って貰う!」

 

あっきはそういった直後、雷をまとったハンマーを取り出し、

 

「さよならだ」

 

といって、およそ0.0001秒の間に、ツルギに数百回の攻撃を加える。

 

「っ!?クハッ」

 

だが、それと同時に、あっきも数回攻撃を食らっていた。

 

「あの状況でここまでやるとは」

 

そう言って、あっきはいざやの方を見たあと、

 

「貴方にも勝った報酬になにかあげないとね、しろまがしたみたいに」

 

といって、あっきはポーチから紅いナイフを取りだし、ツルギに渡す。

 

「んだこれ」

 

「見ての通りナイフよ?さて、私も去るとするか」

 

そう言って、二人はその場から姿を消した。

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